近所のコンビニにユンケルがいっぱいありました
【登場人物】
江風(3)
改白露型の赤い奴
夏はベンチどころかスタンドで応援するどころかトランペット吹いてた
海風(2)
改白露型のよく見ると美少女の奴
妹と違い、夏はワンポイトリリーフで出場を果たした
提督(25)
マーダーライセンスの他に、軍の狗の銀時計を持っていると噂されている
「煙草がねぇな…」
外で食事を済ませ、帰路を歩いていると胸元に煙草が入ってない事に気付き、近くのコンビニで煙草と缶コーヒーを買う事にした
「…こんなトコに脇道とかあったのか?」
たまに来るコンビニ、●ーソンの横に、なんか見た事あるような無いようなような道がある気がするが…まぁ、どうでもいいか、俺は煙草が買いたいんだ
「イラっしゃいませェ~……お、提督じゃねーすか?チハッス!」
「お~…え~」
レジになんか見覚えのある赤いのが居た
なんだっけ?コイツ、たしかキセキの世代だったか?
「おでンとか買わねーすか?」
「買わねーすよ」
「えー?じゃ、から●げクン買わねーすか?」
「買わねーすよ」
なんて名前だったっけかな、コイツ
まぁ、思い出せないって事はワリとどうでもいい事だな
「いらっしゃいませ、あ、提督」
「ん?」
コイツはたしか…海風だったか?
「海風クン?」
「はい?」
「バイトかね?」
「はい、江風と一緒に」
あぁそうだ、江風だ、江風、五月雨の下でスズカの上だったな、コイツら
「あ、コーヒー買って行きませんか?」
「買うよ、缶コーヒーを」
「いえ、そっちじゃなくて、あっちの…」
「俺は缶コーヒーが好きなんだよ」
「そうですか…」
「アネキぃー!諦めンなー!もっとゴリゴリ押せよ!お菓子とか買わせろよ!」
レジから赤いのが何か言ってやがる、なんだ?なんかノルマとかあるのか?この店
「ほれ、缶コーヒーと煙草な、モタモタすんなタコ」
「御一緒におでンとかどーすか?」
「いらねぇ、早く会計しろよ」
「御一緒にか●あげクンとかどーすか?」
「早くしろ」
「お客様もしかして未成年かもしれねーンで免許証とか見せて貰っていいすか?」
「マジぶっ飛ばすぞこのクソ店員」
「今ならサービスでL●キ買ってくれると免許証見せなくていいサービスやってンすけどいかがすか?」
この野郎、どうしても俺に余計な買い物させたいらしいな、上等だよ
「免許な、ほれ」
「なんすかコレ?」
「殺人許可証(マーダーライセンス)」
「なンでそンなの持ってンすかァァァァァ!?」
「え?普通持ってるだろ?強襲所行ったら実技教えてくれるぞ」
懐かしいなぁ強襲所時代、ありゃたしか軍に入ってスグだったか…
腕をS字に折るとか心臓を急停止とか色々あったっけなぁ~
「…教習所とかあるンすか」
「あるよ、強襲所」
「へェ~…」
魅惑のマーダーライセンスを前に、キラキラした目を向ける江風、しかし…!
「ダメよ、江風、ダメよ!お姉ちゃん絶対許可しないからね!そんなトコに入るお金稼ぐ目的ならアルバイトも辞めさせるからね!」
「ね!姉ちゃン!イヤ…別にィ~ちょっと欲しィかな~いとか考えて無いし」
「ちょっとお姉ちゃんの目を見なさい!目を逸らさない!アルバイトして自転車買うって言ってたでしょ!」
「あ~…うン」
意外とオカーサンみたいなヤツだな、海風ェ…
「とりあえず姉ちゃん、早く会計してくれよ」
「あ、はい、温めますか?」
「なんで煙草と缶コーヒーを温めるんだよ!」
「すいません!」
「袋はいい、ほれ、釣りもいいから後でジュースでも飲め、じゃあな」
「ありあとやしたー」
「ありがとうございましたー」
ハァ……無駄に疲れたな、店を出た俺はとりあえず煙草に火を点けて鎮守府へと歩き出した