不健全鎮守府   作:犬魚

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フッフッフッ!急いで準備を整えろ!手に負えねぇうねりと共に豪傑共の…!”新時代”がやってくるのさ!

【登場人物】

提督(邪悪の化身)
サキュバスへの強い耐性を持つ聖なる者

鈴谷(セクシャルモンスター)
聖水…?いやいやいや、ムリ、そーゆーのマジムリ


提督と吹き荒ぶ風のゲ

その日、私は自分の上官になる人と出逢った…

 

彼はまだ兵学校を出たばかりの新人だったが、所謂期待の新人と言うやつらしく、彼の秘書艦になった私は同期の娘達にとても羨ましがられ、私も少し気分が良かった

 

そして、彼と私の勝利に彩られた輝かしいキャリアの日々が始まる…………ハズだった

 

ーーー

 

「今日の予定は新型砲検証の立会いと基地定例会議と次期演習参加者とのミーティング、後は〜…そうそう、施設の火器点検の時期が近いわね…」

 

「わかった」

 

いつもと同じ、短めな返事で全てわかったと了解した彼はこちらに視線を移すことなくPCのディスプレイを眺め、時折キーボードを叩く

 

「珈琲でも淹れましょうか?」

 

「頼む」

 

彼に珈琲を淹れるのは秘書艦である私の仕事であり特権だ、他にも珈琲を淹れるのに自信のある娘はいるが、私以上に彼の好みを理解している者はいない…

 

「…叢雲」

 

「なに?」

 

ふと、名前を呼ばれてドキリとしたが……別にやましいことがあるワケじゃない、ただ、その声のトーンがいつも呼ぶ名前とは違う、こう言う時は大抵、そう…

 

「勝てるだろうか……」

 

「ナニ?アンタ負けるつもり?」

 

「いや、勝つ気でいるよ…」

 

「アタシもよ、勝って、祝杯でもあげましょ?」

 

モチロンこの祝杯には“二人で”と言う意味を込めているがおそらく彼は“みんな”と言う意味で捉えているだろう、それだけ理解してるなら無駄なアピールじゃないかって?違うわね、こーゆーのは積み重ねが大事なのよ

そして、私は彼の艦娘の誰よりもそれを積み重ねてきた自負がある!

 

「………勝とうな」

 

海軍横須賀鎮守府所属、川奈大佐…………それが私の“司令官”だ

 

◆◆◆

 

世は大型連休真っ盛りの新時代の執務室…

 

「あ、クソッ!コイツマジつえー!マジつえー!」

 

「がんばれテイトク!がんばれがんばれ、ザコテイトクがんばれ!」

 

「やかましい!」

 

特にやる事もないゴキゲンな午後、自信満々にK●Fしよーぜとやって来た鈴谷にお腹パンチを喰らわせて、そのままお一人様でプレイしていた俺は普通にゲー●ッツで詰んだ、いや、だって強過ぎるだろ?なんだよこの超反応もたいがいにしろよ!勝てるか…ッ!こんなの…ッ!

 

「うわっ、ザッコ…」

 

「やかましい、っーかオマエ勝てるのか?ムリだろ?なぁオイ?」

 

「は?勝てるし、鈴谷の八稚女で瞬殺するし、っーかマジ負ける要素とかマジねーし」

 

「よぉし!じゃ負けたら土下座しろよ、全裸で」

 

ここまで完璧……いや、まさしく完璧(パーフェクト)を超えた完璧(ペルフェクシオン)なフラグを積み重ねる事ができるコイツこそ、これから来る豪傑共の新時代の新たなる旗手と成りうるのやもしれん…

 

そして、自信に溢れた鈴谷はオ●チ四天王最強の男、吹き荒ぶ風のゲーニ●ツに挑み………普通に負けた

 

『このままでは終わらんぞォー…終わらんぞォー…らんぞォー…ぞォー…』

 

「か………勝てるかァァァァァァァァ!!汚い!超反応汚い!」

 

当たり前だ、俺よりザコいコイツが勝てるハズがない、安心のここですか?ここですか?お別れです!の前ににズタズタに切り裂かれるのは最早常識…

 

「鈴谷」

 

「…ナニ?」

 

「土下座しろ」

 

「…もう一回!」

 

コイツ、どこからそんな自信が…?あれほど手も足も出せずに無惨に負けたのに…

 

「勝てんぜ、オマエは…」

 

「は?勝つし」

 

この自信、まさか……今の敗戦から何か攻略の糸口を掴んでいるのか?なるほど、どうやらただのビッチではないと言うコトらしい…

 

俺はズボンのジッパーを下げた

 

「いいだろう、今一度ヤってみるがいい」

 

「なんでチャック下ろしたの!??」

 

「まぁ気にするな」

 

「気になるわッ!!」

 

鈴谷VS吹き荒ぶ風のゲーニ●ツ第二戦!まったく使いこなせてないル●ールの秘書ズが瞬殺されてから本命の八●庵…

 

『このままでは終わらんぞォー…終わらんぞォー…らんぞォー…ぞォー…』

 

闇●いでチマチマ削るコスい作戦、失敗ッッッ!!

 

「鈴谷」

 

「…なんでしょうか?」

 

「土下座」

 

コイツやっぱダメじゃねーか、ただの下等ビッチじゃねーか!何も反省が活かされてねぇよ、さすがに連敗を喫した故に逃げられぬと踏んだか、鈴谷はゲームパッドを机に置き、床に座るとこの国で最も誠意あるポーズを…

 

「………チョーシに乗ってスイマ」

 

「脱げ」

 

「………や、それはちょっとカンベンして欲しいかなーって」

 

「ゴチャゴチャ言ってるんじゃないよこのビッチは、俺を舐めてんのか?」

 

「舐めてないです、ってか、ゲーム負けただけで全裸で土下座とかおかしくね?これアレじゃね?パワハラ案件じゃね?」

 

「ナニがパワハラだ、パワハラっーのはなぁ〜…」

 

俺は床に座ったままの鈴谷の身体を掴み上げ、勢い良く背中から床に叩きつけた!

 

ビタンッ!!(大●山落とし)

 

「痛ああああァァァァァ!!背中…っ!背中がーっ!」

 

「これがホンモノのパワーハラスメントだ!」

 

「や………パワーっちゃパワーだけど、ってか痛てーし、マジ痛い…」

 

俺の大●山落としを喰らいヒキガエルみたいにひっくり返っていた鈴谷はよろよろと立ち上がった、なるほど、なかなかTOUGHじゃねーの?

 

「よしわかった、全裸はカンベンしてやる」

 

「マジで!?やったぁ!」

 

「半裸だ」

 

「は………半裸ッ!!」

 

たしかに、たかがゲームに負けた程度、しかも相手はあのオ●チ四天王最強の男ゲー●ッツだ、全裸はさすがにやりすぎだろう……だが約束は約束!しかし、相手が悪すぎる点を考慮しての神采配と言えよう…

 

「あの………半裸ってドコまで脱ぐの?」

 

「そりゃオマエ、半裸ってなら………半分だろ」

 

「や、その半分の線がわかんねーし、ナニ?上脱いだら下はセーフみたいな?」

 

「右だけ残して左を脱ぐとか?」

 

「できるかッ!!ってどんな構造の服だよ!意味わかんねーし!」

 

「そうだな……とりあえず上は上着だけ残して残りは全脱ぎ、下はニーソ片方………いや、どちらか片足は半分だけ残してあとは全脱ぎだな、スカートとパンツも」

 

「残し方のセレクトがいやらしすぎる…っ!!ってかそれ半裸じゃねーじゃん!あきらかに鈴谷半分以上脱げてるくね!?」

 

「でぇーじょーぶだ、乳●隠れてるだろ」

 

「乳●隠れてても他が大丈夫じゃねーし、一番晒しちゃダメなトコ隠れてねーし」

 

アレもイヤ、コレもイヤ、なんてワガママな野郎だ…まったく、親の顔が見てみたいものだな

 

「そういやオマエ、親とかいるのか?」

 

「フツーに居るし、え?ナニ?キョーミあんの?実は鈴谷んちってケッコー金持ちっーか…」

 

「パパは10人以上いるのにな…」

 

「いねーし!ってか鈴谷そーゆーのヤってないから!」

 

「ハッハッハ、こやつめ!ハッハッハ、こやつめ!」

 

「笑ってんじゃねーし!!」


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