不健全鎮守府   作:犬魚

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豪傑どもの新時代!新時代最初のイベント戦開戦!

【登場人物】

提督(ゲス)
ゲス・カス・クズの三重殺

長良主将(主将)
ナイスガッツ体育会系陸上部

夕張(ゲス)
未来夕張にはブレーキがあるらしい


続続続続続続続続・提督と作戦とミーティング

「おはようございますオマエらァ!本日から俺たちは上からお達しがあった作戦海域の攻略を開始する、みんな気合を入れていけよー、気合」

 

春と言うには些か遅め、新元号になって初の作戦海域が始まると言うコトで、本日は体育館にて作戦前恒例の全艦集会が絶賛開催中であり、俺は壇上からクズど………愛すべきファミリー達に気合入れていけよとアツくアイサツした…

 

「えー…じゃ、ここで提督からオマエらにありがたい話を一つ」

 

俺はマイクの位置を若干直し、マイクOK?なコトを確認し…

 

「毎回毎回!100万回死んだネコはもう飽きたんだよ!」

 

「せめてもっと他の話しろやオッさん!」

 

「ネコの前にテメーが嫌いになるわ!クソがーッ!」

 

壇上に下から聞こえてくるアツい罵声…!なんて口の悪いヤツらだ……まったく、どいつもこいつもこの基地で最も偉い存在であり絶対支配者である俺をなんだと思っているのだろうか?

 

「やーかましいッッ!!誰が同じ話するかボケェ!今日は提督、趣向を凝らして新しい試みを準備しとるんじゃい!」

 

ざわ…ざわ……っ!

 

「…あ、新しい試み?」

 

「一体なんだと言うんだ…?」

 

フン、綺麗事並べニコニコするなよクズどもが…!今日はキサマらクズどもに相応しい俺のアツいテイトクカツドウをわからせてくれるわい!

 

「では!作戦開始の前にオマエ達を代表し、長良主将からアイサツがある!長良主将!」

 

俺はステージ脇に待機させていた長良主将を呼び、マイクを手渡すと長良主将はマイクを手で叩いてマイクOKなコトを確認して、静かに、そして大きく深呼吸し…

 

「昨日までの練習は今日勝つ為の練習!!私達は誰より練習してきたーッッッ!!違うかァァァァァ!!?」

 

ざわ……ざわ…ざわ……っ!

 

「ち…違わねぇ!」

 

「そ、そうだ!わ…私らはまだクサっちゃいねぇ!!」

 

「な……長良主将ェ…!」

 

長良主将のアツいナイスガッツがクズど………艦どもの心を打ち、次々にそのアツい波紋が広がってゆく…!

 

「いよぉぉぉぉぉし!勝つぞ!勝つぞ!勝つぞ!勝つぞォォォォォォ!!」

 

『『『ウオオオオオォォォォォォッスッッ!!』』』

 

「勝つのはッッッ!!」

 

『『『長良ッッ!』』』

 

「勝つのはーッッッ!?」

 

『『『長良ッッッ!!』』』

 

「最強はァァァァァ!!!」

 

『『『オレらッッッ!!』』』

 

「いよぉぉぉぉぉし!!ナイスガッツ!ナイスガッツ!ナイスガッツ!行くぞォォォォォォ!」

 

長良主将のアツい挨拶はアイツらのハートに火を点けちまったらしい………今、皆の心が一つなったのだ…

 

長良主将は壇上から飛び降り、まるでモーゼの如くバカどもの中を割り左右ダブルハイタッチをしながら先陣を切って歩くッ!そのアツくも勇猛なる姿はまさに現代に現れたジ●ンヌ・ダルクと言えるだろう…

 

「さすが長良主将、体育会系じゃない私はドン引きですけど」

 

「なんてこと言うのかねこの青髪ロング子は」

 

◆◆◆

 

「今回の作戦は中規模、北から南から色々行く感じなそうです」

 

「フーッ~…何が中規模だ、どうせいつものダボーゲージは当たり前のクソ面倒くさいアレだろーが?知ってるよ、んなこたぁ」

 

喫煙解禁期間の執務室、とりあえずタバコに火を点けケムリを吸い込みサミーの用意している書類に目を通してみる…

 

「ほぉ、いきなり基地航空隊でブッこんでヨロシクしていいのか?」

 

「そうらしいですね」

 

「フーッ~…」

 

どうやら今回もボーキに優しくない戦いになりそうな予感がビンビンだなオイ

 

「とりあえず、開幕スタメンは安心の五十鈴パイセンで行くか」

 

「他は?」

 

「フーッ~…五十鈴パイセンに任せりゃいいだろ、好きなヤツ連れて行ってイイって伝えとけ」

 

「テキトーか………わかりました」

 

五十鈴パイセンへのアツい信頼…

“信頼”!それこそが上司と部下の円滑なコミュニケーションツールであり、五十鈴パイセンは常に私の“信頼”に応えてくれる…

彼女はおっぱいもデカく仲間達からの信頼も厚くおっぱいもデカい、そしてやや口は悪いがサッパリとした爽やかなヤツでおっぱいもデカい

 

「とりあえず五十鈴さんに声をかけときます、あと、キモいです」

 

「誰がキモいだ」

 

俺はサミーに指示を出して椅子から立ち上がった

 

「どちらへ?」

 

「便所、オマエも来るか?」

 

「行きませんよ」

 

「冗談だ、小粋なテイトクジョーク」

 

小粋なジョークでユーモア溢れる上司を演出するかと思いきや、五月雨から汚物を見る目で見られたのはオジサンはちょっと傷ついたね

 

そんなワケで執務室を出ようとすると、執務室の重厚な扉が勝手に開き、何者かが入って来た…ッ!

 

「失礼しまー…って、スイマセン」

 

「なんだ?夕張か、何の用だ?」

 

やって来たのはマゾなコトに定評のある良心のブレーキがないプッツン軽巡夕張…まさか便所に行こうとしたら便女が来るとは…

 

「なんだとはなんですか、なんだとは、私が夕張じゃいけないんですか?」

 

「なんだその態度は?立て、修正してやる」

 

「ハイッ!」

 

夕張は元気良く後ろ手を組みこれから来るであろう“修正”に身構え…

 

ペチン!(ビンタ)

 

「あう…っ………え?」

 

意外ッ!それは力無きビンタッ!ハエも殺せない優しい平手打ち…ッ!

 

「…え?」

 

「え?じゃねーよ、修正してやったんだ、有り難く思えよ」

 

「…え?」

 

夕張は自分の頬を撫で、痛みがまるでないことを改めて確認しブルブルと震えだした

 

「提督…?どこか身体が悪いんですか?」

 

「悪くねぇよ」

 

「でも…」

 

「夕張よ、俺は今までお前に厳しく接しすぎたな、これからは誉めて伸ばす路線に…」

 

「いやいやいや!ナニ言ってるんですか!?五月雨ちゃん、コイツニセモノだよ!ニセモノ!提督がそんなコト言うワケがない!」

 

夕張はウソだァァァと叫びつつたぶんマブダチの五月雨にオマエは騙さているんだー!と取り乱し…

 

「と見せかけてお腹パンチィィィィィ!!」

 

ドゴンッ!!(お腹パンチ)

 

「オゴォ!?」

 

人間は油断した時こそ隙を見せる…

 

「え?なんだって?3発か?3発欲しいのか?いやしんぼめ」

 

「ぅぅ…ウゲェ…」ビチャビチャ…


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