【登場人物】
大和さん(善)
仁・智・勇に優れた高潔な人格を持つ人、誰よりも海上の愛と平和を愛している
空母棲姫(姫級)
通称、空母おばさん、たぶん赤城と加賀より善人
第2ステージ、毎度お馴染み輸送連合VS深海No.1ハードパンチャーの異名を持つ戦艦棲姫…ッ!
「セルトエ●モスファイヤァァァァァ!!」
『ウッギャアアアア!』
ミシ…ッ!ミシミシ!ミシ!バキッ!!ボキッ!ボギィィィ!!
「で、出たーッ!鬼怒サンの
「長良型一の艦娘強度を誇る鬼怒サンの
前半戦、VS戦艦棲姫を圧倒し輸送任務を終わらせたチームは続く攻略チームへと最高の形でバトンを繋ぎ戦いは後半戦へと続く
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『アノヤロー、ナニガ任セトケダ、普通ニ負ケテンジャネーカ』
後半戦、深海任務部隊侵攻旗艦艦隊にて待ち構えるのは深海No.1ディフェンダーの異名を持つ空母、空母棲姫…ッ!脱げば脱ぐほど強くなる野性さと遅れて来たお茶会で自分のケーキは?と要求する繊細さを併せ持つ難易度の高い姫級である
『ヤバイヨ空母棲姫クン!』
『ヤツラガ!モウスグソバ来テイルヨ!』
戦艦棲姫瞬殺の報せに動揺が広がるチームに、リーダーである空母棲姫は声を張り上げるッ!
『狼狽エルンジャアネェゼ、オマエラァ!戦艦棲姫ノヤローガ負ケタノハ奴ラガ強カッタカラジャアネェ!戦艦棲姫ガ弱カッタカラダッ!ドウセアイツノコトダカラ油断シテあいすデモ食ッテふぁっしょん雑誌デモ読ンデタンダローヨ!』
口ではそう言ってみるが空母棲姫も本当は誰よりもわかっている………ハッキリ言って奴らは強いッ!私だってヤバイと思う!戦艦棲姫とは何度もチームを組んできたし、アイツは誰よりも仲間想いなスゲーヤツだと言うことは空母棲姫は知っている…
だが今のチームに弱気に与えちゃならない、最初から奴らにビビってちゃ勝てる戦いも勝てない!勝つ!そしてこの南西諸島海域こそ真の地獄である事を!オマエら程度じゃこの先の“海”には進めないと教えてやると…ッ!
『ソ…ソウダゼーッ!』
『サスガ空母棲姫クン!』
『ココヲ奴ラノ墓場ニシテヤロウゼー!』
『オマエラ…』
空母棲姫は確信した、今、チームは一つになったのだと…
勝てる…!今の自分達なら例えどんなバケモノが相手でも勝てる…っ!いや、勝つ!そんな予感と確信が入り混じる心で、空母棲姫は右腕を高々と挙げ吠えるッ!
………その時だった…ッ!!
『ナ…ナンダ!?』
『コ、コノ強大ナ
ザッ…ザッ…ザッ…(足音)
『コレホドノ
『マ…マサカ!マサカーッ!!オ、オマエハーッ!!』
ザッ…ザッ…ザッ…(足音)
「そうよ………そのまさかよッ!!」
『『『戦艦!!戦艦大和ーッ!!』』』
近づいていたあまりにも強大な
戦艦大和、その高い実力もさることながら、高潔な人格を持ち、万人優しく、仁・智・勇に優れたまさに次期提督に最も相応しい戦艦だと噂されている…
『マサカコンナ序盤デ最強ト名高イ戦艦大和ガ来ルトハナ…』
「私が受けたのは提督に仇なす賊どもに誅を与える任務、まぁ…アナタ達が死ぬのに早いも遅いもありませんが、私が来た以上、アナタ達は死にます」
大和からの死刑宣告…ッ!そんな自信と気品溢れる大和の周りで“大和サンメチャカッケーです!”と矢矧がカメラのシャッターをバシバシ切っていたが、誰もが気にしていなかった…
『ナ…舐メヤガッテ!』
『ナニガ最強ノ戦艦ダ!死ヌノハテメーダゼーッ!』
『ヨ、ヨセ!ツ級!イ級!オマエ達デハーッ!!』
「…愚かな」
果敢にも戦艦大和へと向かって行ったイ級とツ級、しかしほんの一瞬、一瞬、大和の拳が光ったと思ったら二人は高々と天を舞い、きりもみ回転しながら激しく海面に叩きつけられた
『『グヘァ』』グシャアッ!!!
『バ…馬鹿ナ、一体ナニガ起キタトイウンダ…!』
『ツ…強スギル!ナンテ強サナンダーッ!』
『オレ達トハ次元ガ違イスギル…ッ!』
「
大和はフッと笑うとその両腕を高く、頭の上で交差するように挙げる構えを作る…
『ア、アノ構エハ!』
『間違イナイ!大和型戦艦最大ノ奥義…!』
「運河を砕くこの大和最大最強の技………地獄で鬼どもにでも自慢してあげなさい!」
………死ぬっ!!あの技を受けたら確実に消し飛ぶ!だが…!!
『ヤッテミロコラァ!!』
『空母棲姫クン!無茶ダ!』
『アノ技ヲ受ケタラタトエ姫級トハイエ空母棲姫クンデモ!』
そんな世界で一番危険な技の前に!空母棲姫は立った!それだけではない!さらに大和に対し、胸を反らし傲然と言い放った………アタシが相手だッッッ!!と…
「フンッ…良い度胸です!ならば消し飛びなさい!!この大和最大の奥義で!!」
『ウオオオォォォ!!今コソ燃エ上ガレ私ノ
「薙ぎ払え!!」
BAKOOOOOOOOON!!!!(
◆◆◆
「あ、テメー、甲羅置きやがったな」
「そうです、そのまさかです」
日々の寒暖差よりもむしろ暑さを感じずにはいられない執務室、開発日報を持ってきた夕張とマ●オカートの対戦プレイをしていると、コンビニ袋みたいなのを持ったサミーが買い物から帰って来た
「提督、それに夕張さんも……何やってるんですか?」
「ご覧の通り、マ●オカートだが?」
「それ以上でもそれ以下でもないわよ?」
「…はぁ?」
サミーはコンビニ袋からアイスを取り出して冷蔵庫に入れ、代わりにペットボトルを取り出すとグラスにその中身を注ぐ…
「お茶です、ってか、攻略部隊の様子見なくていいんですか?攻略部隊の」
「攻略…?あぁ、そういやそうだっけか、今誰が出てんの?」
「大和さんです」
あぁ、そういや大和さんと愉快な仲間達が出てるんだっけか……この序盤戦から大和さんに海域に出ていいよと伝えるとスゲー嬉しそうにハシャいでたな、たぶん大和さんならちょっとこっちが下手に出ればパ●ズリぐらいしてくれるだろう…
俺はテレビのチャンネルを変え、現在の現場の様子を映してみると…
『わーっしょい!わーっしょい!』
『わーっしょい!わーっしょい!』
………大和さんがみんなから胴上げされていた
「…なんだコレ?」
「この様子だと、どうやらもう終わったみたいですね」
「ハッキリ言う、気に入らんな…」
まぁ、胴上げされてるぐらいだから勝ったのだろう………あ、落ちた