【登場人物】
Гангут два (革命軍)
アツい革命戦士、提督とは喫煙仲間
Ташкент(革命軍)
空色の革命戦士、提督との仲は一方的に良好ぅ!
前半戦最初海域、新世代深海棲艦からの刺客!北方棲妹との死闘第2ラウンド!史上、最もアツかりし戦艦!戦艦ガングートが来てくれたッッッ!!
そして今!北方海域を舞台に、アツかりし戦いの火蓋が切って落とされるッッッ!!
「同志ちっこいの、このキンパツを丁重に弔ってやれ」
「了解だ、同志」
ガングートはリシュリューを蹴っ飛ばし、タバコの煙を吐き出しつつ不気味に笑う北方棲妹に拳を向けた
「見せてやろう、この戦艦ガングートの真の力を………ドロッドロに燃え滾るアツい熱血革命を!」
こうして幕を開けた同志ガングート&同志タシュケントによる革命師弟コンビと北方棲妹&集積地の陸上殺法コンビのタッグマッチ!まずは飛び出したガングートが集積地の顔面に浴びせ蹴りを喰らわせたッ!!
『イタイ!ヤメロォ!』
「まだまだァ!!」
さらに集積地の身体を持ち上げ、垂直落下式ブレーンバスターで海面に叩きつけるッ!!
『ウッギャアアアアアアアアア!!イタァイ!!ヤメロォ!ヤメロォ!!』
いきなりの大ダメージに海面を転げ回る集積地に、ガングートはさらなる打撃を加えようと飛び上が…
『死ネェ!!』
「ぐぼぉ!?」
北方棲妹のスピーディーなカットにより、ガングートは海面に転がった
「チッ…!なかなか、ヤる!」
◆◆◆
梅雨模様を隠しきれずにいる六月の執務室…
前半戦のファイナルぐらいキチンと見るかと執務室のテレビで中継を見ていた俺はタバコに火を点けて指をパチンパチンと鳴らした…
「コーヒー二杯ですか?」
「誰がテメーのクソマズコーヒーなんか淹れろって言った」
「失礼な、何がクソマズコーヒーですか」
五月雨は冷蔵庫からアイスコーヒーのパックを取り出しグラスに注ぎ、俺の机に置いた
「あ、貰い物ですけどシュークリームありますよ、食べますか?」
「食べりゅー」
「…………キモっ」
「失礼な、誰がキモいだ」
まぁ、我ながら若干キモいなとは思ったが…
とりあえずアイスコーヒーを飲みつつ、皿に出されたシューを口に放り込むと、中継先の画面でガングートのヤツがパイプ椅子であんなチンケなプロレタリアートでこのガングートにケンカを売ろうなど10年早いぜーッ!とか言いながら集積地を殴打していた…
「フーッ~…大した革命だな」
「そうですね、あ、タシュケントさんにタッチしましたよ」
「タスケくんか…」
旧ソが産み出した生粋の
『ウラァァァァァァァァァ!!』
『ウッギャアアアアアアアアーッ!』
………集積地を殴打した
「…大した革命だ」
「革命ってなんでしょうね…」
◆◆◆
タッグパートナー集積地を惨殺され、北方棲妹は内心とても焦っていた………タイマンなら絶対負けない自信があるが、さすがにこの状況はあまりにも不利…ッ!
「どうかしたかい?来なよ、ちっこいの」
『クッ…!』
「それともビビってるのかい?ねぇ?ビビリくん?」
『ダ……誰ガビビリクンダッ!クソッ!死ネェ!!』
タシュケントの煽りに対し、煽り耐性ゼロの北方棲妹は低空からのタックルを仕掛けるッ!………がッ!!
「ウラァァァァァァァァァ!!」
『グヘァ!?』
低空タックルにタイミングを合わせた膝をモロに被弾!!北方棲妹は顔面を抑えて海面をゴロゴロと転げ回るッ!
『フーッ…!フーッ…!!』
ヤバイ!!コイツはマジでヤバイ!幼少より深海少年院を出たり入ったりし、巷では悪魔の子と呼ばれて恐れられてきた自分がまるで手も足もでない…ッ!あってはならないのだ……!無敵であるハズの自分が無様に負けなどあってはならな…
「死ねよ」
『!?』
タシュケントのまるで躊躇すらない顔面狙いの踏みつけ!!普通なら躊躇する…ッ!だが………コイツにはそれがないッ!まるで名前も知らない虫を踏み潰すかの如く躊躇なくヤる!
「………避けるなよ、同志テイトクーからオマエを潰せって言われてるんだからさぁ」
今まで何の感情も感じられなかったタシュケントはイライラするなぁ…と言いながら背中から金属バットを取り出した
『コノ悪魔メ…ッ!!コノ悪魔メェェェェェ!!』
…………タシュケントが基地に配属されて間もなくの頃、ガングートは提督にこう話をした…
旧ソが完成させた
◆◆◆
「惨殺したな」
「惨殺でしたね」
中継先のカメラ持ってる阿武隈がやりすぎだよォ!と言ってカメラがブレブレになる放送事故になったが、どうやら戦いには勝ったらしい…
「帰ったら誉めてあげたらどうですか?きっと喜びますよ、タシュケントさん」
「そうだな、角砂糖でも投げてやるか…」