【登場人物】
提督(夏バテ気味)
エアコンの外は毒沼気分でダメージ中
夕張(ヘソチラ軽巡)
ある意味では天才、ある意味の天災
夏の暑さに決して負けない!と言う強い意思と決意のもと、エアコンをアクセルZENKAIでドルンドルンと回す遥かなる八月の執務室、そんな執務室の重厚な扉をバリンバリンのZENKAIに開き、今日もヘソチラ、みんながムカつく理想のウエスト軽巡がやって来た…
「新しい装備を開発しました、ハ…」
「“ハッキリ言って自信作です”…と、お前は言う」
「ハッキリ言って自信作です!………です、先に言わないでくださいよ」
ヘソチラ軽巡こと夕張はやめてくださいよぉーとヘラヘラ笑いつつお客様椅子に座り、サミーに麦茶貰っていいかなー?と麦茶を所望した
「で?今日はどんなゴミだ?悪いがこの暑さだ、俺もイライラしてるから手加減とかできんぞ」
「望むところです!」キリッ!
…何が望むところなのかはまったくわからんが、とりあえず、俺は机の引き出しから液体の入った瓶を取り出して机の上に置いた
「…あの、それは……?」
「潤滑油兼匂い消しだ」
取説によると媚薬効果もあるらしい、嘘かホントかは知らんが……そんな謎の液体の入った瓶にアツい視線を送りつつ若干内股になりキモい笑みを浮かべた夕張は本当にキモかった
「まぁいい、とりあえず見せてみろ、もしくだらねーモンだったら炎天下の運動場の側にある陸上部御用達の水道の蛇口を上に向けてションベンポーズから勢い良くケツ穴に蛇口をブチ込むからな」
「ヒッ…!!だ…大丈夫、大丈夫です!今回のは必ずご満足して頂けるハズです!」
ヒッ!とか言ってるワリになんでちょっと嬉しそうなんだよコイツは…
そんないつも通りにキモい笑みを浮かべる夕張はスカートのポッケをまさぐり、スマホ的なものを取り出した
「今回の開発はこちら!時間停止アプリ・世界21 です」
「………は?」
「時間停止アプリ・世界21です」
ナニ言ってんだコイツ?イカレているのか…?え?なんだって?時間停止…?
「使い方は大変シンプルです、このアプリを起動して“画面の止”ボタンを押すと5秒ぐらい止まります」
「…はぁ?」
停止した時間内で5秒と言うのもヘンな話ですけどねー…とヘラヘラ笑う夕張だが………え?ナニ?マジなのか?マジで時間停止できるのそれ?マジなの?
「とりあえず試しに使ってみせます、えいっ」
「ちょ…!待…!」
夕張は俺が待てと言うより早くスマホの画面をポチっと押した
ドォ➖➖➖➖ン!!(時間停止)
ーーーーー
「てよ!………」
「どうでした?」
「は…?どうでしたって…?」
「今止めていたんですけど……あ、そうか、止まってたらわかんないですよねー」
ナニ言ってんだコイツ?イカレているのか?今止めていたって…
「たしかに、私が使ってたらわからないですよねー」
ヘラヘラと締まりのない顔で笑う夕張…
え?ナニマジか?コイツマジに止めていたのか!?
マジかよコイツ…ウソだろ?まさかマジで作りやがったのか、時間を停止するアプリを…ッ!!
こんなのもう、浜風ちゃんに使うしか使い道がないじゃないか、時間停止中に鬼畜レ●プして停止解除でビクビクビクゥーン!しか使い道がねぇよ!
「…夕張」
「はい」
「でかした!」
男として生まれたなら誰でも一度は夢を見る時間停止アプリ………俺はそんな夢のアプリを作り出した夕張をアツく抱きしめたッッッ!!
「うえっ!?な、なんですか!?」
「アリガトウ!アリガトウ!夢を…っ!諦めなかった夢を!アリガトウッッッ!!」
自分を信じて!諦めなければ!夢はいつかきっと………叶うッッッ!!
「ちょ!ちょちょちょ!今汗臭いんで!」
「大丈夫だ!臭くない!夕張、オマエスゲーいい匂いがする!チャーミングなヘソだな!KISSしてもいいか?」
「や、ちょ…!ちょっと待ってください!ね?提督、落ち着きましょう!ね?」
…そうだな、たしかに、少々興奮しすぎたな、うん
俺は夕張から離れてあくまでCOOLに、そして紳士的に己の椅子に座った
「ちなみにこの時間停止アプリ・世界21は色々と制限があります」
「制限?」
「はい、まず第1に、5秒ぐらいしか止められません」
…約5秒か、1回のレ●プにはあまりに短い時間だが問題はない、1秒間に10ファックの高速レ●プにすればいいだけのコト…
「第2に、連続しての使用はできません」
使用するにはインターバルが必要らしく、1回使用した後は5分程度使えないらしい
「そして第3に、停止した時間は誰も動けません」
ほぉ…誰も動けないと、静止した時の中で動けるものは何人もいないと…
「………オイ、ちょっと待て」
「はい、なんですか?」
「一応聞くが、それ、使った本人は時間停止中も動けるんだよな?」
「動けませんけど?」
夕張は相変わらず締まりのない顔でヘラヘラしながらもう一度、動けませんけど?と繰り返した…
「そうか、動けませんか…」
「はい、動けないけど5秒ぐらい止まってます」
コイツ、なんて使えねーモンを……
「夕張」
「はい!」
「首輪つけてヨツンヴァイで全裸散歩してグラーフ・ツェッペリン犬にファックされるか、首輪つけずにヨツンヴァイで全裸散歩してグラーフ・ツェッペリン犬にファックされるか、好きな方を選べ」
「それ、どっちもあまり変わらない気が…」
「サミー、彼女にカル●スを淹れてくれたまえ」
俺は自分の席で雑誌のクロスワードパズルをやっていた青髪ロング秘書にカル●スを淹れるように命じると、露骨に面倒くさそうな顔をしていたが一応カル●スを淹れ、夕張にキンキンに冷えたグラスを手渡した…
「あ、ありがとね!五月雨ちゃん」
「いえ」
夕張は早速カル●スのグラスに口をつけたので、俺は夕張にとりあえず飲み込まずに口に含めと命じると、夕張は不思議そうな顔をしたが言われた通りに…
「オラァ!!」
ズドンッ!!(お腹パンチ)
「ブーーーッ!!!ウゲッ!ゲホォ!!」
「ナニ吐き出してんだテメー…キチンと舐めて掃除しろよ」
「ゲホッ…!ゲフンッ…は、はぃぃ」
……だからなんでちょっと嬉しそうなんだよ、コイツは
クッ!殺したなら使っていい!