不健全鎮守府   作:犬魚

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見ての通り、淫乱なピンクだ

【登場人物】

提督(おチ●ポ様)
因果応報の意味は辞書で引かない

春雨(だいたい)
深海千騎長、深海ではショラ・セーナニーと呼ばれる猛将になった


提督と春雨×ハル雨×ハルサメ

今日もとびっきりの暑さZENKAI、うだるような暑さの日、午前中を真面目に業務に費やした俺は午後から自分へのご褒美でもとるべくコンビニでキンキンに冷えた缶ビールと焼き鳥を購入し、ルンルン気分で歩いていると、基地の正門前に、なんか見覚えのあるピンクが立っているのが目に入った…

 

「よぉ、ハルサメじゃねーの?今日もピンクだなオイ、ガハハハハ」

 

「………は?」

 

白露姉妹の五女、ハルサメ、見ての通り淫乱なピンクだ…

 

そんなハルサメに上司として気さくにアイサツした俺はさっさと部屋に戻ってビールでも飲みつつハメ撮りDVD鑑賞でもしようと…

 

ブンッ!!!(出刃包丁)

 

「オアフッ!!」

 

「………チッ、避けられましたか」

 

「な、ナニすんだテメェーッ!!この俺を殺すつもりだってのかよォーッ!」

 

俺の背中めがけて勢い良くスローイングされた殺意100%の出刃包丁ッ!俺じゃなきゃ背後からブスリとイッてたね

 

「大丈夫ですよ、まだ、殺すつもりはないです、提督は半殺しって決めてるんです」

 

な…なんだコイツ!いつものハルサメじゃあない…ッ!普段のアイツは漫画とアニメとネトゲにどっぷりハマり、ジャージのズボンに手ぇ突っ込んで股ぐらをボリボリ掻いた手をクンクンしてクセっと顔をしかめる身も心も堕落したかつての深海の姫…

 

………ん?

 

「………その髪は」

 

ピンクだッ!いや、たしかに鮮やかなピンク…毛先の辺りがやや青白く変色している特徴的なピンク!まさか、コイツ…!!

 

「オマエ、春雨なのか?」

 

「私以外に春雨がいるんですか?」

 

間違いないッ!!コイツ、春雨だ!かつて深海棲艦の非情な作戦で拉致され!深海棲艦からの壮絶な拷問を受けてアヘ顔のその先にイッてしまったと聞いていたが…

 

その春雨は先程スローイングした出刃包丁をゆっくりと拾い上げ、スカートの中に丁寧にしまいしまいして改めてこちらを見た

 

「まぁ丁度良かったです、提督、私のニセモノに会わせてください」

 

「会ってどうするのかね?」

 

「モチロン、殺します」ニコッ!

 

全殺しです♪と、とても良い笑顔で言った春雨の顔はとても晴れやかな、まるで本物の美少女みたいな良い笑顔だなと思ったね、俺は…

 

ただ、さっきスカートの中にしまいしまいした筈の出刃包丁がいつの間にか手に握られているのが実にシュールだが…

 

「まぁ、アイツを処分するのは別に構わんが、オマエ、よく無事に帰って来たな…」

 

「えぇ、深海夏休み期間なので中枢棲姫さんがたまには実家?に顔出して来いよって、電車賃とか出してくれて…」

 

「良い奴かッ!!」

 

中枢棲姫ってアレだべ?なんかキレたらメチャメチャ怖い感じの美人のねーちゃんだべ?っーか深海夏休みってなんだよ?アイツら以前は8月前半から夏作戦シリーズ入ってたのに……

 

「とりあえず暑いんで中で話しませんか?」

 

「そうだな」

 

そんなワケで、俺は春雨(本物)を連れて基地の中へと戻ると、駐車場のところで自慢のDQNカーを洗車している妙高に遭った

 

「よぉテイトク、と〜…春雨じゃね?アレ?オマエさっき明石んトコで菓子買ってたべ?」

 

「買ってないです」

 

妙高曰く、春雨はさっきいつもの芋くさいジャージを着こなし、ジャージのズボンに手ぇ突っ込んでアイスを物色していたらしい…

 

妙高に別れを告げ、とりあえず執務棟へと歩いていると、今度はランニング中の速吸クンに遭った…

 

「あ、テイトクと春雨ちゃん………あれ?春雨ちゃん、さっき自販機コーナーに居なかった?」

 

「行ってないです」

 

速吸クン曰く、さっきスポーツドリンクを買い行った際、春雨は自販機コーナーでジャージのズボンに片手突っ込んでスマホをイジりながら変なクシャミしていたらしい…

 

スポーティーな汗ムンムンの速吸クンに別れを告げ、イヤな予感を感じつつ執務棟へと歩いていると、隣から小声で殺す殺す殺す殺す殺すと呪詛めいたものが聞こえてくる気がしたが、たぶん気のせいだろう

 

「あ、テイトクと春雨じゃん!珍しい、ナニやってんのー?」

 

「オマエは…?」

 

「白露姉さん…」

 

そんな俺たちの前に、明石の店で買ったらしいガリ●リくんを手に、美少女特有の煌めく汗をダラダラ流しながら歩いていた白露が現れた

 

「ってか春雨、アンタ夏休みの宿題は?今年はお姉ちゃん見せてあげないからね!」

 

「別に見せてくれなくていいです」

 

え?な、ナニ…?なんで春雨怒ってるの?と若干焦っていた白露姉ちゃんの手にしていたガリ●リくんをワイルドに噛み砕き、春雨は行きましょうと俺の腕をグイグイ引っ張った

 

◆◆◆

 

「で、なんで俺の部屋なんだ?」

 

「念のためです」

 

春雨曰く、基地内でいきなり駆逐棲姫とバッタリ出会ったら厄介だとの高度な政治的判断の結果らしく、とりあえず他の者にバッタリと出会う可能性がほぼない俺の私室が相応しいと…

 

「まぁいいわ、なんか飲むか?ビールかレモンティーしかないけど?」

 

「レモンティーでお願いします」

 

俺はポットのお湯をカップに注ぎ、レモンティーの粉末をサーッと入れ、春雨に出し、俺は先程買ってきたビールの蓋を開けた

 

「…村雨姉さんや夕立姉さんはバカだから仕方ないとして、想像以上に私に成り代わっているみたいですね」

 

「バカだから仕方ないとかゆーな、バカだけど」

 

まぁ、もう入れ替わってかなり経ったからな……今では白露も妹を疑ってないし、五月雨は普通に春雨姉さんとか呼んでるし

 

「もうアイツ、駆逐棲姫じゃないで、ほぼ春雨だよ」

 

「なんですか!ほぼって!じゃあ私はなんなんですか!?」

 

「フーッ〜………だいたい春雨…?」

 

「だいたい!だいたいじゃないです!私が春雨なんです!」

 

春雨は俺のドーナツ型クッションをビタンビタン床に叩きつけてイキり散らしたが、とりあえずまぁ落ち着きたまえよと落ち着かせた…

 

「まぁいいです、とりあえずイイ感じのタイミングでアイツを後ろから刺しますので、協力してください」

 

「物騒なハナシだなオイ、だが春雨クン?以前はどうあれほぼ春雨も、俺にとってはもう大事な家ぞ…」

 

ズダンッ!!(出刃包丁)

 

「ぞく—————————ッ!!!?」

 

俺のおチ●ポ様のすぐ近くに、勢い良く、真っ直ぐ振り下ろされた包丁ッッッ!!

 

「協 力 し て く だ さ い」

 

「あ、あぁ……うん、そうだな、うん、協力しないとな、やっぱ深海は皆殺しだよな!うん!」

 

ナニコイツ超怖えぇぇぇぇ!!

 

「…とりあえず、イイ感じのタイミングが来るまで、私、この部屋に居ますので」

 

「は?いやいやいや、春雨クン!それはちょっと…ほら!ここは提督の私室だし…」

 

「協力するって………言 い ま し た よ ね?」

 

「いや、言いましたが…」

 

「じゃあ協力してください」ニコッ

 

「いやいやいや、春雨クン、春雨クンに部屋に居つかれたら俺どこで寝て、どこでオ●ニーしたらいいのかね?」

 

「寝るのは床で、オ●ニーならトイレでしたらいいじゃないですか?」

 

こ…このガキゃ……調子に乗りやがって、コイツ寝てる間に顔●してやろーか?

 

そんな俺の怒りを知ってか知らずか、春雨はベッドに転がりテレビのリモコンをポチポチと押し始めた…

 

「あと、ケムいんでタバコやめてくれませんか?」

 

「やだね」

 

 

こうして、春雨は二年半ぶりに基地へと帰って来た………(秘密裏に)


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