不健全鎮守府   作:犬魚

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忘れかけた頃に帰ってくるメインヒロイン様回

【登場人物】

提督(巨乳好き)
浜風ちゃんと仲良くしたいと真剣に考えているものの、未だ突破口が見出せずにいる

鈴谷(自称)
鈴谷が諦めるコトを諦めろ、と言えるしつこさ


提督と鈴谷とヒロインピンチ略してヒロピン

「ティーッス、テイトクぅ!カレー食いに行こうぜ!カレー」

 

「………誰だオマエ?」

 

「約2ヶ月ぶりに帰って参りました!メインヒロイン様です!」

 

ナニがメインヒロイン様だ、舐めてんのかコイツは…

社会と提督を舐め、街に出てはパパカツしてる頭の悪いJKみてぇーなヤツこと鈴谷は執務室に来るなりアホなコト言いつつ冷蔵庫を漁り出した

 

「あ、そーいや今日サミーは?休み?」

 

「休みだ、見たい番組でもあるんじゃねーの?」

 

「ふ〜ん」

 

冷蔵庫から取り出したスプ●イトをゴブゴブ飲み、ブハァ!うんめー!とか言っているその姿たるやまさに負け確ヒロインのカンロクである…

 

「まぁいいや、カレー食いに行こうぜ!カレー!マジメチャウマらしいーんだって!」

 

そんな敗北ヒロイン様は件のカレー屋の情報を表示したスマホの画面を俺の顔にグイグイと押し付けてきた

 

「近い近い近い!近過ぎるわ、近過ぎて逆に何も見えねーわ」

 

「あ、そう?」

 

「あ、そう?じゃねーよ、っーか行きたきゃ一人で行けよ、メシってのは一人で、静かで、豊かで、そう…救われてなきゃあダメなんだ」

 

「なんでそんな一人推し…?ってか提督、よくサミーとランチしてるじゃん?」

 

「アレはいいんだよ」

 

「いや、おかしくね?どう考えてもおかしくね?」

 

「おかしくない」

 

誤解のないように言っておくが、サミーは我が頼れる秘書艦にして莫逆の友、共に銀河を手に入れると誓ったあの日から我らの道は一つとなったのだ、つまりは私がサミーとランチを摂ると言う行動はお一人様と同義であると言えよう

 

「まぁいいや、とりあえず行こーぜ!」

 

そして鈴谷のこの物事を“まぁいいや”と割り切る姿勢、いや、切り替えの速さと言うべきか…

スポーツの試合などで嫌な流れを断ち切るにはもってこいだが、何故神はコイツを何かスポーツの選手にしなかったのだろう…

 

「俺昨日カレー食ったから今日は別に食いたくねーんだよ」

 

「ハァ?マジで!?カレー食いに行くならなんで鈴谷を誘わなかったの!?」

 

「なんでわざわざオマエを誘わにゃならんのだ、っーかビッチ臭いわ」

 

「臭くねーし」

 

多少涼しくなったとは言え季節はまだ夏、エキサイトしてアツくなった身体はじんわりと汗を掻くし、その汗は雌のフェロモンと混じり合うのは必定…

もし俺が鋼鉄の精神を持つ聖なる者でなければこのサキュバスを前に生命のエネルギーをぶちまけていたやもしれぬ…

 

「愛棒の熊野と行けよ、愛棒の、どうせアイツも暇してんだろ?」

 

「や、熊野のヤツ朝からどっか出かけていないし、ってか最近朝から出かけて夕方にズタボロになって帰ってくんだよねー」

 

「ふ〜ん」

 

熊野め、おそらくはマグナムトルネードに変わる新技を会得する為に…

 

「ってかなんでそんな頑なにイヤがるワケ?カレーなら毎日でもいいじゃん?」

 

「オマエと一緒にすんなビッチが」

 

「ビッチじゃねーし」

 

「だいたいオマエ、そんなカレーが好きならカレー屋で働けよ、毎日賄いでカレー食えるぞ」

 

「や、それは考えたコトあるけど…」

 

あるのかよ、とんだカレー好きだなコイツぁ…

しかし毎日毎日カレーなんか食ってたらお尻の穴ユルユルになってカレー食ってカレーをひり出すカレー製造機になるんじゃあないのか?いや、既にコイツはウン…もといカレー製造機の可能性が…

 

「そうだ、オマエ、ここでウ●コしてみろよ」

 

「ヘンタイかッ!!へ、ヘンタイ!!っーかヘンタイか!!なんなの!?いきなりウ●コしろとかまるで意味わかんねーし!?」

 

「冗談だ、小粋なテイトクジョーク」

 

「全然小粋でもナンでもねーし…ってかマジ意味わかんねーし」

 

「ま、そんなにイキたきゃ1人でイッて来いよ」

 

「だから!一緒に行こーぜ!って言ってるじゃん!で、料金はテイトクが払うと…」

 

「そうか、死んでくれ」

 

「ストレート…ッ!!鈴谷に対して豪直球過ぎる…ッ!」

 

「うるせぇな、俺に奢れなんざどのビッチクセー口が言ってんだコラ?昔、おばあちゃんがビッチにカレーは奢るなって言ってたんだよボケ」

 

「ビッチじゃねーし、ってか提督のおばあちゃんビッチに対して厳し過ぎじゃね?」

 

「気のせいだろ」

 

おばあちゃんはいつだって俺に正しい道を示してくれたのだ、そしてその高潔な意思は今でも俺の中にある!

 

「じゃわかった、鈴谷と勝負して勝ったら奢ってよ、勝負!」

 

「勝負だぁ?なんだ?突き(ラッシュ)の速さ比べとかか?」

 

「や、できれば肉体的に痛くない方向の勝負で…」

 

「じゃ、俺の邪●でオマエに2週間耐久尻穴調教ア●メ地獄見せてやっから、それでイカなけりゃオマエの勝ちでいいわ」

 

「ヘンタイかッ!!ってかナニそのユメ!サイアクすぎるんですけど!?」

 

「やんのかやらねーのか?3秒で決めろ、はい、さーん、にー、いー…」

 

「………やる」

 

ヤるのか?こやつめ、勝てぬとわかっていてなお勝負を挑むと…?いや、コイツの眼は死んでいない!勝負を諦めているワケじゃあない!たかが2週間耐久尻穴調教ア●メ地獄になんか絶対屈しない!と決意した姫騎士や変身ヒロインのような気高き“覚悟”があるッ!

 

いいだろう………ならばその“覚悟”が本物か!オマエが気高き姫騎士か!ただの肉便器か!見極めてやる!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「アヘェ………」ビクッ!ビクッ!

 

ジャスト1分後、ただの肉便器が転がっていた…

 

「…やはりダメだったか」

 

だがコイツのチャレンジ精神だけは買おう、俺はアヘ顔で転がる鈴谷の尻に、棚から取り出したジ●ワカレーの固形ルーを挿入してやった

 

◆◆◆

 

近所のイオンモール…

 

「なんやかんやで夏休みだしまだ多いね〜、ねぇ五月雨ちゃん」

 

「そうですね」

 

有給を取り、夕張さんと近所のイオンモールでお買い物ついでにパスタ的なものを食べていると、バッグの中に入れてあるケイタイがなんか震えていた…

 

「ナニ?メール?提督から?」

 

「えぇ、なんか鈴谷さんのアヘ顔添付されてましたけど…」

 

「へぇ~アヘ顔か~…」

 





次回は長門が石をぶつけられるお話
たまにはifエンド回でもやろうか考え中

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