秋津洲
かわいさだけが取り得の水上機母艦
香取先生の熱血指導を受けて練度だけは99
瑞穂
名前だけは何度か登場してた水上機母艦、元気ブリバリな空気に染まってなく、ワリと普通
皿になんか妙なもの載せてる
朝の運動、速吸クンとのエキサイティングキャッチボールを終え、喫煙所で煙草を吸っているとデカい箱を持った秋津洲が歩いていた
「よォ~、ナニ持ってんだ?オマエ」
「あ、テイトク!見て見て!お小遣い貯めて遂にネオジ●ング買ったかもー」
「ふ~ん」
「今から部屋で作るかも」
前にちょっと見せて貰ったが秋津洲のガン●ラ製作技術はかなり高い、正直、見るだけでチビりそうになる
「完成したら見せてくれよ」
「わかったかもー」
「楽しみにしているぞ、ジュースでも奢ってやろう、何がいい?」
「オレンジジュース!」
「缶コーヒーな」
自販機のコーヒーボタンを押し、出てきた缶を秋津洲に渡してやった
「ひどい!聞いた意味無いかも!」
「聞く事による会話のキャッチボールだ」
「捕れない球を投げつけるのはキャッチボールじゃないかも」
秋津洲はぶつくさ文句を言いながら缶コーヒーを空けて一口飲んだ、なんだ、苦くて飲めねぇとかじゃないんだな
「でも貰ったからには飲むかも…」
「律儀だな」
「秋津洲は律儀な子かも、ん?あれは……」
「なんだ?」
秋津洲の視線の先、向こうから廊下を歩いて来たのは水上機母艦の瑞穂
駆逐艦バスケ、チーム瑞穂を率いるハクいスケのナオンと呼ばれている美人監督だ
「あら提督、こんにちは」
「よぉ、今日もハクいな」
「はぁ…?そうですか?秋津洲さんも、こんにちは」
「こんにちはかも」
瑞穂と秋津洲は一応、同じ水母と言うやつらしいがその性能や用途はまるで違う
瑞穂はマルチシルエット搭載の万能型だが、秋津洲はエレガントさ追求して遠距離武器を全部捨てたような感じだ
「飲み物を奢ってやろう、何がいい?」
「それはありがとうございます、そうですね…ではオレンジジュースを」
なんでどいつもこいつもオレンジなんだ、流行ってんのか?
とりあえず小銭を入れてオレンジジュースのボタンを押し、出てきた缶を瑞穂に渡してやった
「ありがとうございます」
「ズルいかも!瑞穂サンにはちゃんとオレンジジュース買ってる!納得いかないかも!」
「俺は美人監督には優しいんだよ」
「納得いかないかもー!」
「うるせぇ野郎だな、オマエも奢ってやったろーが」
「秋津洲は缶コーヒーだったかも!オレンジジュースって言ったのに缶コーヒーだったかも!」
「それが大人の特権だよ」
「何がッ!?」
「あの…?なんでしたらコレ、差し上げましょうか?」
「…いらないかも、秋津洲には缶コーヒーあるし」
「それが大人の特権だよ」
「だからなんで!?何が特権!?提督、それ言いたいだけかも!?」
まぁ、その通りなんだけどな、色々と面倒くさい時に便利な言葉だな、コイツは………ん?また誰かこっちに歩いて来やがった、アイツは…
「よォ~鈴谷、今日も吐き気がするぐれービッチくせーな」
「ビッチじゃねーし、あ、それ缶コーヒー?鈴谷にも一口頂戴」
「死ね、サルモネラ菌が」
「ひどっ!!包もうよ!もっと言葉にオブラートを!」
「死ね、ピロリ菌が」
「包んでねぇ!!」