【登場人物】
集積地棲姫(シュウちゃん)
通称シュウちゃん、燃え易く冷め易い
大事な大事な初戦を突破し、好調な滑り出しのまま続く第2ステージ、舞台を北大西洋の要所、ジブラルタルに移しの新たなる戦い…
『野郎ドモ!海軍ヲ滅ボセーッ!』
『海軍ガナンボノモノジャー!』
前半戦、港湾夏姫率いる深海ジブラルタル港湾要塞部隊は迫り来る海軍に対し円陣を組み、やったるぞー!とチームの士気を高めていた…
『ドウシタ集積地ィ!ソンナスミッコデ……オマエモヤルンダヨォ!』
『イヤ、オレハイイワ…』
集積地はチームの隅っこで体育座りをしつつ近くの小石を集め、どうせアレだよ、また燃やされるのがオチだろ?知ってるんだよ…と死んだ魚のような目で呟いた
『バッキャロー!!ソンナ弱気デドースンダオイ!逆ニ奴ラヲ燃ヤシテヤロージャネーノ!ナァ!』
『ウルセェ!触ルンジャネーヨ!無駄ナンダヨ…!ナニシヨーガ全部ッ!』
アツく肩を叩く港湾夏姫の手を叩き、集積地はどうせアイツらには勝てねぇ!そして命乞いすら聞かねぇ!なら最初からナニもしねー方がマシだぜーッ!と積んでいた小石を蹴り飛ばした
『ドウセミンナオ腹パンチデブッ飛バサレルノガオチジャネーカ!』
『集積地ィ…オマエ』
集積地棲姫の闇は深い………初登場以来、三式弾で頭をカチ割られ、ランチャーでメガネを割られ、内火艇でお腹を刺され、陸航の轢き逃げアタックでゲロを吐く………そんな仕打ちばかりを受けて、彼女の心は既に疲弊しきっていた、本来、彼女はインドア系でリアルファイトはどちらかと言えば嫌いなタイプ…
『ヤメダヤメダ!ナァ!オマエラモ!悪イコトハ言ワネェ…捨テロ!コンナクソ試合!』
『集積地クン…』
『集積地クン…』
そしてチームの仲間達もわかっていた、集積地がこれまでどれほど悲惨な目にあっていたかを…本来優しい彼女がここまで追い詰められてしまった状況を、だが…!
『ヤロウゼ!集積地クン!』
『ソウダゼ集積地クン!ソノ……オレラジャ頼リニナラネーカモダケドサ!』
『オレラダッテ仕上ゲテキテルンダゼ!ミテクレヨ!ホラ!ワ級ノ力コブ!』
『コイツ最近モテタクテジムニ通ッテンダゼ!ギャハハハ!』
『チョ!オマ…違ゲーシ!別ニモテタイトカソーユーノジャネーカラ!』
ワ級、小鬼、砲台………みんな気のいいチームメイト達、みんなだって不安なのは自分と変わり無いハズなのに、クサクサする集積地の為にとみんなは笑いあった…
不安なモノなんて無い、だってオレらは…
『…“チーム”ダロ?』
『港湾…ッ!』
集めた物資は失うかもしれない、物資を集められないのに集積地である資格なんて自分には無い………だが!
自分には最高のコイツらがいる…っ!
『オ゛…オマエラ゛ァ…』ポロポロ…
◆◆◆
残暑が厳しい残暑の執務室…
「あー、いいの刺さりましたねー」
「ありゃ死んだな」
第2ステージ前半戦、久々のレギュラー起用でやる気満々のビスマルクさん率いる連合艦隊…
そんなビスマルクさん率いるチームに自分が居ないなどあってはならないと俺のメンバー起用に文句をつけてきたビスマルクさんの舎弟であるプリン女と殴り合いになったのは最早常識…
現場の中継を見ていると、プリケツキレてるよ!とか、よっ!デカプリン!だのよくわからない声援が入っているだけあって野郎はなかなか活躍していた、あのクソプリン、ビスマルクさんの前だからって良いカッコしたくて仕方がないらしい…
「チッ、気に入らんな」
「活躍したんなら褒めてあげては?」
「気に入らんな」
火の点いたタバコを憎しみと共に灰皿に押しつけ、中継先でチョーシこいてるプリン女への憎悪の足しになるかと思ってみたが…
あのケツプリだけはケツを縦に割ってやろーが飽きたらぬ、互いに視界に入るだけ吐き気がするぐらいだ、いつか●す、必ず●す
「まぁ、気に入らんがヤツは強い、とりあえず今はチームの調子もいい、使えるだけ使ってやるわい」
「はぁ?」
散々使い倒してボロ雑巾のようにしてくれるわい!ガハハハハハハハ!!
「ガハハハハ!サミー、麦茶くれ」
「麦茶ですね…」
次回は後半戦、趣味はステキなもの探し、たぶん
もしかしたら佐世保で何かネタを拾ってくるかもです、たぶん