【登場人物】
天龍(2)
世界水準を超えたヤンチャ系軽巡、厨二病
木曾(2)
家では良い子の厨二病
鎮守府内に存在する煌びやかな光を放つ夜の店、ナイトクラブHO‐SHOW…
『HO‐SHOWへようこそロミオー!』
軽空母、鳳翔がオーナーを務めるこの店は決して、キャバレーナイトクラブ、略してキャバクラではない
薄い酒と安いツマミをおっぱいの大きな女が勧めてくるだけの店だ
「今日は?」
「フッ…とっくにご存知なんだろ?」
「テキトーなの寄越すから座ってな、ボーイ」
「ボーイはやめてくれよ」
まったく、ママにはかなわねぇぜ、とりあえずいつもの如くテキトーな席に座り、煙草に火を点けた
「天龍でェす!ヨロシクぅ!」キリッ
「木曾だ…逢いたかった」キリッ
い…イケメンッ!イケメンが来ちゃったァァァ!!おかしいな、店、間違えちゃった!?
「オレに会いに来てくれんだろ?寂しくて、オレ、死んじゃいそうだったぜ?」キラッ
「やかましい」
「フッ、まぁそう言うな兄弟、オマエに最高の一杯を注いでやるよ」キラッ
「いちいちキラキラすんなボケナスどもが」
当基地きっての厨二病コンビ、天龍と木曾、ルックスもイケメンだ
まぁ、おっぱいのついたイケメンってヤツか
「オマエらも小遣い稼ぎか?っーか木曾、オマエ大丈夫か?」
「姉ちゃん達には黙っててくれよ!本気で!マジ黙っててくれよ!バレたらマジ殺される!」
ルックスもイケメンな木曾、しかし姉ちゃん達だけは未だに怖いらしく
姉ちゃん達の前ではオレとか言わない普通の良い子ちゃんで通していた
「まぁ仕方ねぇよ、木曾んトコの姉ちゃんマジコエーしな」
「絶対言うなよ!」
「わかったわかった」
以前、演習で木曾が余所の艦隊にオマエらの提督は無能だなァとオラついた発言をし、たまたまそれを見ていた球磨姉ちゃんが大激怒、オマエ今なんて言ったクマ!来い!修正してやるクマ!姉ちゃんそんな風に育てた覚えないクマと演習相手がドン引きどころかもうやめてと懇願する程の公開修正と言う名の惨劇が行われた…
「大丈夫だって!なぁテイトク!」
「まぁな」
「ほら!提督も言ってるし、大丈夫だって!」
おっぱいのついたイケメン、天龍
この世で一番オレがカッコいいと勘違いしているヤンチャ軽巡で、友情に厚い、ちなみに好きなクランはか●ろうではなくシャドゥ●ラディンらしい
「まぁ今日はみんなで飲もうぜ!な?」
「ありがとう天龍、マイ・フレンド…」
「いや、冷静に考えたら客はオレなんだが」
「カテェことゆーなよ!ママァ!ボトルボトル!ボトル入れっからー!」
「オイ」
まぁ、今日は勘弁してやるか、別に高いボトル入れてるワケじゃねぇし
「お~…そういや木曾、なんかこないだ夕張のアホンダラがオマエのマント改造してーって言ってたぞ」
「夕張が?」
「おぉ…えっと、あぁコレだ」
俺はポケットに仕舞っていた木曾改造プランの仕様書を机の上に広げた
「名付けて、木曾・改改改改、フルクロスだそーだ」
「やべぇ…超カッケー」
「いいなオマエばっかー!クソッ!超カッケーじゃねーか!」
ちなみに、この仕様はマント代がシャレにならないので却下したんだけどな
「オレにはなんかねぇのかよ?」
「あったぞ」
「あったのかよ!?」
「あぁ、実は上から何点か改装案が来ていてな」
「なんだよォ~?黙ってるなんて人が悪いじゃねーか、見せてくれよ」
「まぁ、別に構わんが…」
たしか内ポケットに印刷した紙があったような…あぁ、これだこれだ
俺は天龍改二計画書を机の上に広げた
「まずはコレ、テンーリュウキャノン」
「カッコ悪ッ!!」
「カッコ悪いとかゆーな、ツインドライヴだぞ」
「いや…ツインドライヴとか言われてもなぁ」
「ちなみにテンーリュウキャノンはテンーリュウタンクに変形できる」
「さらにカッコ悪りぃ!!っーか関節がやべぇ!」
「そしてコレがメイン形態、テンリュウ改めマスラオだ」
「オレの面影どこにもねぇ!!」
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