【登場人物】
提督(金髪巨乳好き)
何故なら最高でござるから
L.d.S.D.d.Abruzzi(アブ姉ぇ)
アブクマをヤバイ奴と警戒してる本物の最新鋭
G.Garibaldi(アネキっ子)
アネキと違って勘が良くないと思ってるけど実はデキてる本物の最新鋭
鎮守府内に存在する煌びやかな光を放つ夜の店、ナイトクラブHO‐SHOW…
『HO‐SHOWへようこそロミオー!』
軽空母、鳳翔がオーナーを務めるこの店は決して、キャバレーナイトクラブ、略してキャバクラではない
薄い酒と安いツマミをおっぱいの大きな女が勧めてくるだけの店だ…
「衣笠自由契約へ、過去最多チームが衣笠獲得に乗り出す意欲をみせる、か…」
今日の基地スポ、殺天エンジェルス不動のマグナムエースである衣笠さんが移籍となるとコレは一大事だよ、殺天エンジェルス一筋でやってきて、いつか必ず自分の力でチームを優勝させるんだと語っていた衣笠さんに何があったのか…
「なぁママ?」
「フーッ〜……ガッサにはガッサなりに考えがあんのさ」
「ヒュー、ママはいつだって俺の質問にゃ答えてくれないね」
俺はビッグママこと鳳翔に、今日もおっぱい大きい娘でよろしくセンキューと目をバチコーンして、とりあえず空いているボックスへ座るとタバコに火を点けた
「フーッ〜……」
捕鯨解禁、アナまで見せちゃう止まらない潮吹き!相変わらず基地スポのエロ記事はなかなか攻めくるな…
そんなキッズにはまだ早いギンギンな記事を読んでいると、本日の刺客…もとい
「Buongiorno!ルイージ・ディ・サヴォイア・ドゥーカ・デッリ・アブルッツィです」
「妹のガリバルディだぜ!ヨロシクぅ!」
「ヒュー…」
オイオイオイ、今日はコレ、かなり当たりの日じゃねーの?右もパイオツ、左もパイオツ、っーかなんなのその服?もう完全に左右から挿入してくださいって言ってるようなもんじゃねーの?
俺はそんなイタリアから来た爆乳軽巡姉妹にまぁ座ってどうぞと紳士的に促した
「えー…お姉さん、ルイージ・ディ・サヴォイア・ドゥーカ・デッリ・アブルッツィくんだっけ?」
「え?あ、はい、でも名前が長いので……アブルッツィで構いませんよ?」
爆乳軽巡姉妹の長女、アブルッツィくん
最近ウチに来たばかりのニューフェイスだが、その爆乳はハンパではなく、さらに、母国では女優さんやっていた異色の経歴の持ち主らしく、その溢れる気品と色気もハンパではない
「そしてアタシはガリバルディだぜ!」
爆乳軽巡姉妹の次女、ガリバルディくん
お姉さんより先にウチに配属されていたが、やはりその爆乳はハンパではなく、最新鋭最新鋭と自己主張していた阿賀野姉妹を過去のものと黙らせた本物の最新鋭である
「まぁとりあえず、2人とも好きなものを飲みたまえよ、うん」
「よろしいのですか?」
「構わんよ、提督は懐の大きな男なのだよ」
「よっしゃ!mamma!Morellino di Scansanoのボトルーッ!」
こやつめ、いきなり飛ばしおるわい……まぁいいか、相手は陽気なイタリア艦、多少アレでもパイはデカい少々は許せる不思議…
「それじゃグラス持ったか!」
「はい」
「Cincinーッ!」
こうして、VSイタリア爆乳軽巡姉妹の火蓋は切って落とされた、これだけパイオツを主張しているんだ……ちょっと揉んでも国際問題にはならないだろう
っーかむしろやっぱデカいなコイツら、イタリアやローマ、ザラ姉ぇやポーラもなんやかんやでやっぱりデカかったが……特にこのアブ姉ぇのインパクトはヤバイ、もはやそのロケットパイオツは服を着た核弾頭だ
「えー…たしかガリィくんはアレだったか?たしか前はいささかお姉さん依存症の気があったような」
「そ、そこまででもねーだろォ!?」
「そうなの?ガリィ」
「ち、違げーし、な?テイトク、違げーよな?」
ガリバルディくんはピンクな上にツンデレなのか、ポイント高いな
「まぁ、たしかに前々からガリィはアネキアネキと少々私に頼りすぎな面がありましたけど…」
「い、今はそうでもねぇよ、うん」
「そう、信じていいのね?ガリィ?」ニコッ
「あ…あぁ!アネキ…」
ガリバルディくんはワインをグイーッと飲み干し、再びボトルからワインを注いだ
「ガリィったら……あ、テイトク、お注ぎしましょうか?」
「あぁ」
そしてこのアブ姉ぇの冷静で的確な判断力と対応、この気品であの爆乳、参るぜ…
「ところでテイトク」
「ナニかね?言っておくが提督のベッドは半年先まで予約でいっぱいさ!」
小粋なテイトクジョークを交えつつもあくまで紳士的に、それが俺の紳士道
「………私が来るまで、本当にガリィはご迷惑をおかけしなかったでしょうか?」
「…いえ、特には、大変真面目で優秀な妹さんかと…」
「そうですか」ニコッ
今、このアブ姉ぇから確かな漆黒の意思を感じたが……まぁ、たぶん気のせいだろう、たぶん
そして、そんな姉のドス黒いナニかにまるで気付いてる様子の見られない妹のガリガリガリィくんはマンマー!マンマー!ピッツァ追加でー!とワリとやりたい放題やっていた…
「なぁー?テイトクぅー?テイトクも飲みなよホラァ!なぁ!頂きますって言ったんだから飲んで貰おうじゃーねぇーかー?なぁー?」
「やめんか鬱陶しい…!って、酒クセっ!」
「あ、そーだテイトク、延長しよーぜ!延長しよーぜ!今日はラストまでいよーぜ!」
ガリバルディくんは、なぁオイー?とか言いつつその爆乳を押しつけつつ絡んできた!
…よく見ると、知らないボトルがテーブルにゴロゴロしてやがる、コイツ!ちょっと見てない間にかなり飲んでやがる!
わ、忘れていた!イタリア艦はまるでミネラルウォーター感覚でワインを飲む生来のアルコール好きだと言うコトを!アルコールを摂取した際の爆発力を!
「酒クサいわ!っーかパンツ見えてるぞ?」
「え?マジ?」
パンツ見えてますよに冷静さを取り戻したのか、ガリバルディくんはサッとスカートを手で抑え…
「ガリィーッ!!」
ビタンッ!!(アクトレス・ビンタ)
「ぶべらぁ!!」
「ア、アブルッツィくん!?」
アブ姉ぇのスナップの利いた健康的なビンタを喰らい、ガリバルディくんはソファーから転げ落ち、ヒィィとか言いつつ怯えていたが、そんなガリバルディくんの胸ぐらをアブ姉ぇは掴んだ
「ヒィィ!ご、ゴメンアネキィィィ!!」
「ガリィ!いい?私はね、アナタの“心の弱さ”に怒っているのよ!いい?そりゃあたしかにいきなり男性からパンツ見えてますよと言われたら恥ずかしいと思うのは当然よ!私だって恥ずかしいと思う!……………でも!私達チームの他のヤツなら!あとちょっとで延長取れそうって時に決してパンツを隠したりしないわ!」
たとえ目が胸ばっか見てヤラシかろうが!顔がキモかろうが!
「“成長”しなさい!“成長”しなさいガリィ!成長しなきゃ私達は軽巡洋艦の頂点には立てない!アブクマには勝てない…!」
アブ姉ぇは妹を散々叱った後、ガリィ、ガリィガリィガリィガリィよぉ〜…と優しくその顔を撫で回し…
「そしてハッキリと言っておくわ……私達チームはそこら辺のナンパ道路や仲よしクラブでブッ殺すブッ殺すって大口叩いて仲間と心をなぐさめあってるような負け犬どもともはわけが違うのよ…」
そう言ってアブ姉ぇは俺の方を見ると、まるで名女優のような抜群の演技で微笑みつつ俺の手を取り、その手を自らの胸にあて“お客様、延長なさいますか?”と…
「します、あと場内指名で」キリッ!
「ありがとうございます」ニコッ
延長する!と心の中で思っていたら、既に行動は終わっていたッッッ!!
「す、スゲぇ…やっぱスゲーや!アネキは!アブルッツィ姉貴ィー!!」ポロポロ…
この日、HO-SHOWランキングに大きな変動があった事はこの店でバイトする多くの嬢達に戦慄を与えるコトになり、俺は手持ちどころかカードと免許証まで巻き上げられ、後日、五月雨から汚物を見る目で見られた