【登場人物】
高雄(巨乳)
姉妹の長女、妙高とは入隊前から顔見知りでとても仲が悪い
愛宕(巨乳)
姉妹の次女、金髪巨乳なのに提督から避けられる邪悪な金髪巨乳
第一ステージを完封し、勢いに乗るチームが挑む第二ステージ!ジャワ沖/ダーウィン沖!
「オラァ!死ねッ!オラ!」
「舐めてんじゃねーぞコラァ!あ?脳ミソパンパカパーンかよテメーはよォー?あ?」
『ヒィ!ヒイイィィィ!』
前半戦、久々に作戦海域の出番の回ってきた高雄と愛宕の容赦の無い殴打で港湾水鬼はそのキレーな顔を親でも区別つかないくらいボコられ、アバラ折りの儀式を喰らって沈んでいった…
◆◆◆
「相変わらずツエーな、アイツら」
「そうですね」
かつてまだこの基地がシャバ僧の集まりだった頃から居る高雄姉妹、そのツートップ、高雄と愛宕…
未だ改二の声がかからないとは言えその実力は本物…最強の殴り屋コンビ、ツーメンアーミーと呼ばれ、一度出てきたが最後、そのヤンチャさと極悪さは重巡の中でも群を抜いているだろう…
「ちなみに後半戦はどうなんだ?なんかワクワクすっぞ!みてーなスゲーのが待ち構えてんのか?」
「待ってるのは重巡棲姫だそうです」
「重巡…?あぁ、あのニクラシイ奴か」
地味にアイツも毎回見る気がするが、毎度毎度ヴェアヴェア言ってフッ飛ばされてなお我々に歯向かうそのガッツは買うべきだろう
ジリリリリ♪ジリリリリ♪(電話)
「はい、ハンサムな提督です」
『もしもーし?オレオレ』
「オレオレじゃねーよ、誰だテメー」
『高雄、高雄、あ?舐めてんのかコラ?』
「なんだ高雄か………おかけになったハンサムは現在通話できません」
『やかましい!』
ったく、なんなんだコイツは……わざわざ作戦出撃海域から電話してきたと思ったら、よほどの緊急連絡か、もしくはよほどのどうでもいい話か…
『鳥海いる?チョーカイちゃん』
「さぁ?執務室には居ないが、基地のどっかにはいるだろ?サミー、鳥海クン見たかね?」
「鳥海さんなら昼前に自販機コーナーでおしるこ買ってゲー●スト読んでるのは見ましたけど…」
さすがは基地格ゲー界の事情に詳しい鳥海、大したヤツ……
鳥海と言えば先月のランキング戦にてバーチ●2であの望月さんをあと一歩のところまで追い詰めたまさしく剛の者、だが本人曰く、的確な操作技術には自信があるが自分は意外とアツくなり易い性格なのが災いしたと答えていた
「鳥海クンは自分を高めているそーだ、オマエらみたいなクズと違ってな」
『ダレがクズだ』
「まぁいい、鳥海クンに伝言があるなら提督様が直々に伝えてやろう、直々にな」
『じゃ、冷蔵庫のモンブラン食ったら殺すって言っといてくれや』
ブチッ!ツー…ツー…(通話終了)
な、なんてくだらない用件だ……それほどまでに大事なモノか?モンブラン
「…サミダリューン、冷蔵庫のモンブランとはそれほど大事なものであろうか?」
卿の意見が聞きたい、俺はそう青髪ロング子に問うと、青髪ロング子は少し考えた後、こう言った……
「そうですね、仮に私が執務室の冷蔵庫にモンブランを入れておいて、私が目を離したすきに提督がそのモンブランを食べてしまったとしましょう………さすがの私も怒り心頭になり、おそらく、その日は提督と口をきかないと思います」
「ふむ」
実に冷静で的確な意見だ、なるほど…
「ありがとう、では今度試してみるとしよう」
「まっことクズ!と、よく言われませんか?」
「言われるな、熊野に」
◆◆◆
第二ステージ後半戦!VS深海一の火の玉ボーイと呼ばれる武闘派重巡、重巡棲姫!
決して華々しくはない地味なデビュー戦を飾り、それから何度となく深海チームのレギュラーを行ったり来たりする一軍未満、二軍以上の微妙な実力を持つが、その常に勝ちに飢える硬派な性格から深海の仲間達からは慕われており、何度となく悲惨な敗北を重ねても甦るその姿は見る者に勇気を与えてくれるのだ…
『ヴェアヴェアヴェア!ニクラシヤァァァァァ!』
『デ、デターッ!重巡棲姫クンノ見ル者全テガ呪ワレル地獄ノニクラシヤァー!』
『マッタク!重巡棲姫クンハイツダッテオレタチニ勇気ヲ与エテクレルーッ!』
そんな重巡棲姫に対するは………重巡一のハードパンチャーコンビ
「オマエにはできないかもしれない」
「あー?もしもーし?今から救急車お願いできますー?えー…1、2、3……4、5、6台」
最強重巡、高雄と愛宕率いるジャワ島沖展開艦隊主力攻略チーム…
『フンッ!ノコノコト…ヤクタタズ…ドモ…ガ!シズメェ……ッ!』
開戦直後!勢い良く飛び出した重巡棲姫の右ストレートが高雄の顔面にメリ込ま……………ないッ!避けられているッ!
「言ったハズだぜ…」
『!』
「オマエにはできないかもしれない、と…」
『ウヴヴェァァァァァァァッ!! 』
高雄の強烈なボディブローをお腹に被弾し、重巡棲姫は光るゲロを吐きながら海上を転げ回り…
「ナニ寝てんだコラァァァァァァ!!アタマパンパカか?テメーはよォーッ!」
『ヴェアアアァァァァァァ!!』
愛宕から執拗にお腹にキックを喰らい、海上をのたうち回った
「どうだァ!思い知れッ!思い知れッ!」
『ヴェホ!ヴェ…イダ!イダ…ッ!ヤメ…』
ドコオォン!ドコオォン!(お腹キック)
『ナ…ナンテヤツダ!アノ金髪巨乳!イカレテイヤガル…!』
『ア、アイツノ精神コソパンパカパーンダ!バリバリト音ヲ立テテ裂ケル暗黒ノクレバスダッ!』
やはり重巡棲姫クンじゃ駄目だった………そんな雰囲気が漂うチームは、死を覚悟した
これから自分達は一人一人、確実に海にブチ撒けられるだろう………だが悔いはない、重巡棲姫はきっとまた立ち上がるだろう、何度でも…!
『コノクソッタレガァァァァ!重巡棲姫クンカラ離レロォォォ!』
『俺達ガ相手ダァァァ!』
『ハ級!ツ級!オマエラ………へへッ!ドイツモコイツモ……ナンテバカヤローダヨ!』
「ハァ……?」ピキッ!
「ふぅ………オマエらではできないかもしれない」パキッ!