【登場人物】
空母棲姫改(改)
赤城と加賀を足して2で割った奇跡のフュージョン空母
深海にもわりと良くいるブッ飛んだファッションセンスを持ち、ノーパンズライフで生きている
長門(大戦艦)
妹…?ハハ、何を言ってるんだい?この長門には妹なんていないよ
ダバオ沖海戦後半戦、VS深海任務部隊主力艦隊
『ヒノカタマリニナッテ……シズンデシマェー!!』
海軍を迎え撃つ主力部隊を率いるのは穏やかな心で着衣することに目覚め“改”のステージへ足を踏み入れた空母、空母棲姫・改
これに攻め入るのは世界政府が扱いに困り頭を抱える7人の大戦艦級“ビッグ7”
「フッ、多少パワーアップしたらしいが……この長門の敵ではないな、なぁ?陸奥よ」
「え?あー……うん、そうかもね」
“鉄の城”長門、そして“伝説の修羅”陸奥率いる海軍ダバオ沖殲滅部隊、その世紀の一戦が今、戦いのゴングを鳴らそうとしていたッッッ!!
◆◆◆
年明け気分はとうに終わった年始の執務室…
「キサマ!このゲームをやり込んでいるなッ!」
「答える必要はないですねー」
執務室のテレビに接続されたスーパーファ●コン、そこに置いてあるソフトはどれもこの国の男子ならもうやり飽きたよと言えるソフトばかりだが、たまにやるとこれがまたなかなか面白い…
「あ、クソ!オマエ、バナナの皮置いたろ!」
「違うますよ、あのサルじゃないですか?あ、甲羅だ」
「ただいまー…提督………と、夕張さんも、ナニやってるんですか?」
俺と夕張のアツい戦いの中、近所で買い物してきたらしい五月雨がビニール袋を冷蔵庫の前に置き、オレンジジュースでいいですかー?バヤ●ースですけどー、とワケのわからんコトを聞いてきた
「ってか、そろそろ攻略部隊の人達が現場に着いたぐらいじゃないんですか?見なくていいんですか?」
「あー?大丈夫だろ、長門だぞ……チィーコイツ!俺に体当たりをッ!」
そう長門だ、ヤツは趣味が盗撮で駆逐艦や海防艦のキッズを視姦することがライフワークなロ●コンのペ●野郎であり社会不適合艦だが、だが………強いッッッ!!
強き事は何より許されるのがこの基地の不変の掟、強者は弱者を支配していいのだ
だが、ヤツは自分が知らないだけでキッズ達からは絶大な人気を得ている、パッと見、無愛想で寡黙なところは“長門サンメチャシブいっス!”“長門サンマジ男の中の男っすわ”“長門サンマジベンキョーさせて貰います!”とキッズ達からマジリスペクトされている
まぁ、長門本人はそーゆーリスペクトではなく、もっとこう…一緒にお菓子食べたりゲームしたりとフランキーなものがお望みらしいが、そーゆー成分はすべて陸奥に持っていかれた…
「この甲羅ァー!どこまでも追尾してきやがるーッ!」
「ウリィー!その赤い甲羅はどこまでも目標を追尾し、必ず相手を仕止めるぅー!提督もこれで終わりですよぉー!」
「いいや、終わるのはオマエだぜ、夕張」
「ナニ…ッ!?し、しま…ドッスン!バカな!まさか誘導されていたーッ!!」
◆◆◆
「クソッ!またあのキモい鳥だーッ!」
「チクショウ!なんだこの鳥!キモいぞ!アイタ!噛んだ!噛みやがったこのクソ鳥ィィィ!」
「クソッ!なんとかならねぇのか…!」
「あったよ!初月と10cm高角砲+高射装置が!」
「でかした!」
VS深海任務部隊主力艦隊、空母棲姫改のハゲしい航空攻撃にチームは苦戦を強いられていた…
「陸奥よ、アレをやるぞ!」
「アレって…?あぁ、アレ、そうね、今日はもう早くあがりたいし」
やる気に溢れる長門とイマイチやる気のない陸奥だったが、長門は行くぞオラァ!!と言ってその辺に居たイ級の尻尾を掴んで海面に叩きつけ空母棲姫改にダッシュし、勢い良く高い打点からの長門式ドロップキックを浴びせた
『グボォ!!』
「シャアッ!来いコラァ!艦載機なんて捨ててかかってこいコラァ!」
『コ…コノ野郎ッ!舐メンナコラァー!!』
空母棲姫改の水平チョップは激しい音と共に長門の首元に直撃し、長門は少しグラついたが、次は俺の番だと言わんばかりに空母棲姫改に水平チョップを打ち込んだ
『グボォ!!ガ…ガバァ!!ハー…ハー…!ナンテパワーダ!』
「どうしたオイ!もうオネンネかオイ!オネムの時間にはまだ早いぞコラァ!!」
長門は空母棲姫改の後ろに回り背後から両手を回し身体の前でクラッチし、長門式スープレックスで空母棲姫改の頭を海面に叩きつけた
『ゴハァ!!』
『空母棲姫クン!』
『空母棲姫クン!』
長門式スープレックスをまともに被弾し、スカートの下が丸見えで血反吐を吐いた空母棲姫改だったが、改になってもやはりノーパン健康法を続けていたせいか、開放的な下半身が露わになった…
「痴女かッッッ!!」
『ウルセェ!!服着テルカライイダローガ!』
「やはりキサマのような痴女は駆逐艦や海防艦のキッズ達の為にも生かしておけんな…」
長門は空母棲姫改の身体を掴み空中に放り投げ自らも飛ぶと、空母棲姫改を釣鐘固めの型でロックした
『グ、グォー!!コノ技ハーッ!ダ……ダガ!改ニナッテパワーガ増シタ私ナラ…ッ!!!』
「バカめ!このナガートストレッチがこれで終わるとでも思ったかッ!」
殺人奥義、ナガートストレッチのロックを溢れるパワーで無理矢理外そうとした空母棲姫だが、しかしッ!!
ガシィィィ!!!
『ゲ、ゲェーッ!!ナンダアノ形ハーッ!』
『ナガトダケジャネェ!!ムツダトォー!!』
ナガートストレッチの体勢をとる長門の下に、同じく飛び上がった陸奥が空母棲姫改を前後逆から組み付きさらなる完璧なロックを極めるッ!!
「死ねッ!!これがこの長門と陸奥のニュー・フェイバリット・ホールドッ!」
強烈な縦回転を加え勢い良く落下をしたその必殺技は落下による空気抵抗で空母棲姫改の胸にNとMの文字を刻みつつ下の海面に立っていた鉄柱に空母棲姫改を勢い良く突き刺したッ!!
◆◆◆
「あー…アレは死にましたね」
「あー、間違いなく死んでますよ、アレ」
マ●オカートに飽き、たまには真面目にチームの様子でも見るかとテレビを現場の中継に変えてみると、慈悲深さゼロのなかなかエグい殺人技で空母おばさんがキャビホー!とか言って沈んでいった…
「提督、夕張さん、コーヒー淹れましょうか?あ、あとお菓子ありますよ、ヴ●ルタースオリジナルですけど」
「いや、いい」
「私もいらないかな、だって五月雨ちゃんの淹れるコーヒー不味いし」
ざわ…っ!
「夕張さん………今、なんと?」
たまにこーゆーストレートをド真ん中に投げ込める夕張を俺は大したヤツだと評価している
「え?ナニ?五月雨ちゃ……え?痛い、痛い!五月雨ちゃん、肩!肩がッ!肩が砕けるッ!痛い痛い痛い痛い!あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ァァァァァ!!」
「…夕張さん、ちょっと裏でお話しいいですか?」