【登場人物】
鹿島先生(女教師)
股人授業を受けたいランキング上位(提督調べ)ドスケベボディでお馴染み女教師、休日ファッションはジャージ
香取先生(女教師)
メガネがステキなワカる女教師、提督への好感度が何故が高い
天気予報がいまいちアテにならない昨今、雨なんだか晴れなんだかよくわからない冬の教務室…
「はー………だっる」
皆さんこんにちは、鹿島です
今日は座学の授業もなく、香取姉ぇが発案し、提督に許可を貰い、こないだ実施した基地駆逐艦統一テストの採点をやってます…
「えー……どれどれ、日本史史上最大の下剋上、本能寺の変にて織田信長が討たれましたが、この本能寺の変にて織田信長を討った武将は誰ですか、か…」
この問題、前にあったような…まぁいいけど…
白露の解答【明智光秀】
時雨の解答【明智光秀】
…ま、カンタンすぎですよね、で、問題のバカコンビは〜っと
夕立の解答【KYO】
村雨の解答【鬼眼のKYO】
うんうん、まるで進歩してないなコイツら…そもそも授業中にマガ●ン読んでるしね、知ってた
秋雲の解答【織田信長が天下獲りをするべく魔●羅一族の力を借りていたのは疑いなき事実、それを阻止すべく当時の瑪●門の一族は“
あまりにも有名な話である……じゃないよ!バカなの?いや、バカだよね…!知ってるけど、ってかコレってマルつけていいのかなぁ、一応明智光秀が討ってるし
島風の解答【天下獲りを目指したとされる織田信長だがその野望はこの国だけではなく超●墓場まで攻め込み全てを手に入れようとしていたが、家臣である明智光秀に討たれた、その明智光秀は本能寺の変にて乱心する前、天から啓示を受けたと言ったとされており、その啓示の主こそザ・●ン本人であったことは間違いない】
いい加減にしろッッッ!!まったく…!どいつもこいつも!ってかこれもマルでいいの?結果的に明智光秀が討ってるし、あーもう!!
「はぁ……」
落ち着こう、うん、まずは落ち着いて、深呼吸して…うん、烏●高校排球部のメンバーでも数えて落ち着こう、ハイ●ューは私に勇気を与えてくれる………そういや最近古鷹さんが鬼●にどハマりして単行本貸してくれたけどまだ読んでないや
「…よし、ガンバろう」
さっさと採点して趣味を満喫しないと、撮りだめしてるハイ●ューまだ見てないし、あ、サイ●パス3もまだ見てないな…
「えー………なになに?タツヤくんは隣町のスーパーに徒歩で醤油を買いに行こうと思いましたが、やっぱり車で買いに行きました、タツヤくんの愛車はツインターボで約700馬力のゴキゲンな車で仲間内では首都高速湾岸線の黒い怪鳥、通称ブラ●ク・バードと呼ばれています…」
いる?問題文にこの無駄なくだり、まぁ…作ってるの香取姉ぇだし、口が裂けても言えないけど…
「隣町まで約30キロでタツヤくんの移動速度は時速110キロです、タツヤくんは何分後に醤油を買うことができるでしょう…」
陽炎の解答【人と人 車と車 伝説が伝説を呼ぶ…】
不知火の解答【ゴッ!ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ガフォーッ!!ドゥヒ!ゴォアアアア ギョアアアアア!!うぉ!き 来やがったァ!!マジで出やがった…ッ!!ありがてぇ!】
「だからッ!!」
いい加減にしろッ!!なんで毎回毎回買い物行くだけでカーバトルさせてんだコイツら!バカなの?いや、ホントに…いや、バカでしょ?なんなのコイツら…
「はー………もぉいいや、ちょっと休憩しよ」
紅茶でも淹れようと席を立ち、棚に置いてあるリプ●ンを取り出していると、教務室の扉が開き、執務室に行っていた香取姉ぇが帰ってきた…
「あ、香取姉ぇ、おつかれー」
「鹿島、仕事中は公私を分けなさいと言ってるでしょう」
「ハイハイ、姉さんも紅茶飲…」
相変わらず香取姉ぇはそーゆートコ真面目だなぁ、どうせ教務室には私と香取姉ぇしか居ないのに…
「ハッハッハッハ、まぁまぁ良いではないですか香取先生、ハッハッハッハ」
…と、油断してたら提督も香取姉ぇと一緒に来てたよッ!!しまったなぁ、ヤバい、香取姉ぇに若干睨まれたがすぐに香取姉ぇは気を取直して提督に空いてるソファーを勧めた
「鹿島、提督にお茶を淹れて差し上げて」
「え?あ、うん…じゃない、はい」
「いやいやいや、お気遣いなく、ちょっと寄らせて頂いただけなので、どうぞお気遣いなく!」
提督はいやいやいやと遠慮の姿勢を示していたが、香取姉ぇはそう言わずにどうぞどうぞと執拗にソファーを勧め、提督も最終的にはではちょっとだけとソファーに着席した、もうちょっとガンバれよこのメガネ
「鹿島先生は〜…え〜…アレですか?たしかテストの採点をしていると?」
「え?えぇ、はい…こないだの」
「ハッハッハッハ、なるほどなるほど、どうですかな?バ……採点の結果の方は?」
今、このメガネ、バカどもって言いかけた……いや、まぁ、バカな子多いけど
「まぁ、みんなよくガンバってる方かな〜…っと、清霜ちゃんなんか14点も取りましたよ、前回から2点上がりましたし」
前回から2点上がったけど前々回からは3点下がってますが…
「ハッハッハッハ、結構結構!ウチはワンパクなだけが取り柄でしたからなぁ!今は香取先生、そして鹿島先生に授業して頂けるだけで以前とはエラい違いですよ!ハッハッハッハ」
提督曰く、香取姉ぇがこの基地に来るまではもうまったく手がつけられず毎日がワルのオリンピック状態だったと言うが、今でも十分オリンピック開催中の気がするんだけど…
「そうそう提督、コレ、先ほど報告のついでにお話しした例の企画用の書類なんですけど…」
「ほぉ、拝見致します」
香取姉ぇは自分の机からクリアファイルを取り出し、提督に手渡した
「ほぉ…これはまた、大胆な企画ですなぁ」
「如何でしょう?」
「いやいやいや、さすがは香取先生!目の付けどころが素晴らしい!さすがは教育のプロと言ったところですなぁ、いやぁ〜…なるほど」
「プロだなんて……フフッ、褒めても何もでませんよ」
「いやいや、これだけ素晴らしい案が出てるじゃあないですか?やはり香取先生はウチになくてはならない御方ですな!」
「まぁ!私が必要だなんて……フフッ」
違う、香取姉ぇ、たぶん意味違う、よく考えて香取姉ぇ、このメガネ香取姉ぇが教育現場的な意味で必要って言ってるよ、別に香取姉ぇが自分の将来に必要って言ってないよー?
いや、ダメだ、香取姉ぇの目は完全にプロポーズを受けたそれだ、明らかに紅潮した頰に右手をやってるし、チャペル・ザ・ブライダルカウンター待った無しの顔だ
「…あの、提督、香取姉ぇ…じゃない姉さん、それ、何の企画なの?」
「修学旅行よ」
「しゅ、修学旅行…?」
「とりあえずは予算との相談になりますなぁ、いや、まぁ、しかし……香取先生たっての案、その辺は私がなんとかしましょう!」
「さすが提督、私に出来る事があればなんでもご相談ください」
「まったく、香取先生にはかないませんなぁ!ハッハッハッハ」
「フフフッ…」
…なんだろうこのトレンディ小芝居、いや、ツッコんだらダメだ、ツッコんだらどうせロクな目に遭わない、ロクな目に遭わない
「……………転属願、まだ通らないかな〜」