【登場人物】
Warspite(2)
通称、陛下、我に従えと言われたら従って仕方ない
清霜
夕雲型駆逐艦、アホ、これはペロい
リベッチオ
マエストラーレ級駆逐艦、アホ、これはペドい
たまにはファームのクズどもの練習でも見に行くかと考え、明石の店でジ●ンプと缶コーヒーを買って歩いていると、陛下の周りでアホそう駆逐艦のキッズがキャッキャ騒いでいた
「カッケー!陛下の椅子マジカッケー!」
「座ってみますか?」
「いいんすか!?マジいいんすか!?」
「あ、ズリー!キヨシだけズリーよォ!リベも!リベにも座らせてくれよォ!」
キヨシこと駆逐艦清霜とマエストラーレ級駆逐艦リベッチオ
あの香取先生でも苦戦する底無しのアホどもがよりによって陛下に無礼を働いていた
「ナニやってんだクソガキどもがァ!陛下がお困りだろーがァ!」
「ゲェーッ!提督ッ!」
「国際問題で裁かれてぇのかボンクラどもが」
「良いのですよ、Admiral」
「ハッ?しかし…」
「良いのですよ」ニコッ
クッ……!!これがロイヤルスマイルッ!
一瞬、もう膝を折ってしまい靴を舐めたい衝動に駆られたが、左手の人差し指を折る事でこのロイヤルズガタカに耐える事ができたのは俺のタフなスピリットがあっての事だろう…
「スゲェ!ウチにある椅子とフカフカ感がまるで違う!」
「マジで?あとは?あとは?」
「フフフ、頭が高いぞマエストラーレ級ごときめ…この大戦艦清霜に楯突くか!」
「スゲェ!戦艦っぽい!リベ、ビビって金出しそーになった!」
「うへへへーどう?カッコいい?提督提督!写真撮って!写真!」
座るだけで憧れの大戦艦気分になれる陛下の椅子か…
「調子に乗るなクソガキが」
「ケチ、じゃ陛下お願いします」
「…私がPhotographを?」
オイイィィィィィ!!なにやってんだこのアホガキィィィ!よりによって陛下に携帯渡して写真撮れとかもうギ●チン決定だよォォォ!!
「へ…陛下、す…スイマセン…あ、アホなんです!この子らただのアホなんですッ!」
「あら?私は別に良いのですよ?」
「しかし…陛下」
「Noproblem」ニコッ
「ヒギィ!!」バキッ!
中指は犠牲になった、犠牲の犠牲に…
「ところでAdmiral、これはどう使ったら良いのでしょう?私の知るcameraと随分違うのですが」
「は、はぁ…こちらはですね、まずはカメラモードにして頂き…」
「ねー?早く早くー」
「ポーズどーする?ポーズ、キヨシがビ●ト神拳喰らってるとこー?」
「ん~…大戦艦清霜の圧倒的火力になすすべもない哀れなマエストラーレ級みたいな絵がいいな~」
「えー!!それリベカッコ悪いからヤダー!」
「いいじゃん!あとで変わってやるし!」
「う~ん、それならいいかも…」
このクソガキども人の気も知らずに…後で殺す、必ず殺す
俺の欲が満たされるまで何度も何度も何度もよォ~
「OK、いいかしら?」
「オッケーっす!」
「お願いしやーす!」
「はい………え~コレでいいのかしら?」
「あざーす!陛下あざーす!」
「次リベ!次リベと変わって!早く早く!」
「あ!ここビスケットが入ってる!もーらい!ウメェ!なんだコレェ!王室御用達かよ!」
「あー!!リベも欲しい!リベも!」
あ…ぁ…陛下のビスケットを勝手に!しかも陛下の御椅子にあんなにビスケットのカスをポロポロと…
もうダメだ、ギロ●ンじゃ済まねぇ!!
「へ…陛下、その…」
「良いのですよ」ニコッ
「ガハァ!」バキッ!
こ…これが陛下、なんて心の広い御方だ…
いかん!膝が折れそうだ!クッ…薬指では足りないかッ!こうなったら仕方あるまい
「あの…?Admiral、お顔の色が優れないようですが?」
「…キヨシ、その艤装で俺を撃て」
「へ?」
「モタモタすんな早くしろォ!!オレの理性が残っている内にーッ!!」
後に、この事件は敵・深海棲艦には人間を操る能力があるのではと軍本部に衝撃を与える事になる
ちなみに、俺は左手の指を三本骨折の他は軽傷で済んだ、夕張曰わく、服の下にジャ●プを仕込んでいなかったら即死だっただろうとのコトだ