【登場人物】
提督(クズ)
おばあちゃんからビッチとは口を利くなと言われている
鈴谷(ビッチ)
ビッチじゃねーし
「ティーッス、テイトクぅ!なんかゲーセンに新しいの入荷したらしいから鈴谷と勝負しようぜぇ〜」
「やだよ、俺は弱いものイジメは嫌いでな…」
「は?ナニ?鈴谷が?弱いって…?」
ある晴れた昼下がり、大して仕事もない執務室で月マガを読みつつノスタルジィな気分に浸っていると、最上型のツラ汚しと名高いビッチは許可無くズカズカと入室し、お客様ソファーに座った…
「鈴谷アタマ悪いんでテイトクがナニ言ってんのかちょっと理解できなかったんですけどー?もう一度言って貰えませんかねー?誰が、弱いもの、ですってー?」
「オマエだよオマエ、耳クソ詰まってんのか?チンカスクン」
「誰がチンカスだボケェ!!」
その侮辱の言葉ッ!決して許されるものじゃあないぜー!とか言いながら飛びかかってきた鈴谷のスローなパンチを避け、お腹パンチで迎撃すると汚い悲鳴と汚い吐瀉物を吐いて床に転がった
「オゴォ!!」
「クズが、キサマ程度のビッチでこの俺にかなうとでも思ったかマヌケがぁ〜…」
「クッ…!なんて容赦のない、っーか鈴谷ビッチじゃねーし」
「やかましい、俺は忙しいんだよ、ゲーセンぐらい1人で行ってこいよ、1人で行ってワケわからん音ゲーでハッスルしてギャラリーにパンチラサービスでもしてこい」
「鈴谷そーゆーのしねーし、っーか発想がキモい」
「誰がキモいだ、俺はキモくねぇ」
なんて失礼な野郎だ、どうやらお腹パンチ1発程度じゃわからせが足りないらしいな、この基地の絶対支配者である提督様とカスの身分の違いってヤツを…
「まぁテイトクがキモいのはいいとして、ゲーセン行こうぜ!」
「こやつめ、まだ言いおるか…!」
「いいじゃん!どうせ暇なんでしょ?鈴谷とゲーセンでゲームしよーじゃん!」
「やだよ、っーか新しいの入荷したとか言ってたな、ナニが入ったんだ?」
「え?ジョ●ョの奇妙な冒険-未来への遺産-」
「マジかオマエ!!」
◆◆◆
基地の近所にあるタバコ臭とツッパリ臭に溢れる古き良き?時代のゲームセンター、覇我亜怒…
ネット環境について行けず、まるで時が止まったかの如きビデオゲームのラインナップは今なお古き強者達をアツくさせる…ッ!
ちなみに、子供だけで入ると高確率でカツアゲの憂き目に遭い、近所の小学校では近付いてはいけない地元の注意スポットの一つとして注意喚起されている…
「オイコラァ!!ミョーコー!テメー鳥使ってんじゃねーぞダボがァ!」
「やかましい!ブチコロがすゾ!高雄オォ?」
「処刑だァ!!」
「あ゛ー?………キレたぜ、久々によォー…」
既に新台の周りには人だかりがデキており、むしろ別の意味でもデキあがっていた…
ありゃたぶん高雄と妙高だな、アイツらが仲良くゲームするとかそりゃムリなハナシってモンだ
「やっぱ新台はムリだな」
「しゃーない、じゃK●Fしよーぜ!K●F!鈴谷の八稚女でテイトクなんか惨殺じゃん!」
「やかましい、ザコが」
「ザコじゃねーし、ナニ?逃げるの?鈴谷の実力にビビってイモ引いちゃってんの?」
「どの上の口がほざいてんだカスが、だいたい逃げるもナニも俺とオマエでは絶対的な力の差がある、そう……絶対的な力の差がな」
「クッ!見下して…っ!そうやってテイトクは永遠に鈴谷を見下すコトしかしないんだ!だが、この鈴谷様がいつまでも同じステージにいると思うなよーッ!」
フン、大した自信だ……だが俺にはわかる、1プレイ後、敗者となって筐体に這いつくばるこのビッチの姿がな、ビッチでは提督には勝てない、これは既に常識…
そんな当たり前のコトを考えつつ鈴谷の挑戦をのらりくらりとかわしていると、バー●ャ2のある筐体の辺りで大きな歓声があがっていた
「ま、まさかーッ!!あの望月サンがー!」クイッ!
「あ、ありえねぇ…!バー●ャならあの大淀サンが対戦を避けるとまで言われている望月サンを…!」クイッ!
「ナニモンだあのチビ!ハンパじゃねぇ!」クイッ!
どいつもこいつもメガネをクイッ!としつつ驚きの声をあげているようだが…
「よぉ、どーしたよ?」
「あ、テイトク…っ!」
「望月サンが、あの望月サンがバー●ャ2で負けたんですよ!」
「なん………だと?」
バ、バカな…ッ!あの望月さんが!?バー●ャ2なら“バトルキング”に最も近いと噂される実力を持つ大淀より強いと言われた望月さんが…!?
「相手は誰だ、大淀か!」
「いえ、見たコトないチビです」クイッ!
鳥海クン曰く、フラリとこの店にやって来たそいつは店中の上位ランカー達を片っ端から倒してのけ、そして、今日この店に来ている中でも最も覇我亜怒ランキングの高い上位ランカー、望月さんを今まさに倒したと…
望月さんとてゲームによっては負ける事もあるが、だが!バー●ャ2で望月さんが負ける姿を見た者はおそらくは誰もいない!!つまり、望月さんが負けたのはただ上位ランカーが負けたと言う話だけでは済まないのだ!
「おそらくは望月サン以上の上位ランカー………シングルナンバーの上位5人が動くぜ!」クイッ!
「あぁ、ハンパじゃねぇ…!革命だ!革命が起きる」クイッ!
しかしいったい大淀以外の誰があの望月さんを…
「え?ナニ?なんなの?ナニこの空気、鈴谷にもわかるように説明して欲しいんですけどー」
「やかましい、オマエはあっちで太鼓のバチでオナってろ」
「誰がオナるか!!意味わかんねーし!」
空気の読めない鈴谷のアホンダラはヒマだしあっちでサム●ピしよーぜ!サム●ピー!とかワケわからんコト言いつつ俺の袖をグイグイするので、お腹パンチを入れるとオゴォ!と吐いて床に転がった
「ウエッ……ウェエエェェェ……な、なんで殴ったし?」
「やかましい、鬱陶しいんだよビッチが」
「クッ!鈴谷に対する扱いの雑さ…ッ!っーかゲーセン来たんだからゲームしよーぜ!ゲーム!鈴谷が勝ったら3万円!」
「ナニしれっと金要求してんだ、3万だぁ?3万ぐれートイレに行ってそこらの溜まってそーなおっさんのチンシャブして貰ってこい」
「だから鈴谷そーゆーのしないから!!」
「ウソつくんじゃないよこの子は」
「ウソじゃねーし!!なんなの!?鈴谷に対してなんでそんな偏見持ってんの!?」
「じゃ5万やるからチ●ポしゃぶれよ」
「ごま……!?え?ナニ…?え?それはテイトクのをでしょうか?」
なんで急に敬語?っーかやっぱ金じゃねーか、このビッチは
「いや、テキトーなおっさん」
「やだし、誰が知らないおっさんのチ●ポなんかしゃぶるかバーカ!」
この後、俺は鈴谷の挑戦を受け、ZER●3で執拗にボコりあげて身分と実力の違いをわからせ、お待ちかねの罰ゲームだぜ☆!と穿いていたパンツを脱がせ、ノーパンダンスゲームの刑に処した…
ちなみに、巻き上げたパンツはなんか汚かったのでゴミ箱に捨てた
しかし、いったい誰があの望月さんを倒したのだろう…?