不健全鎮守府   作:犬魚

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帰ってきた夜の店

【登場人物】

提督(まっことクズ)
巨乳最高

Houston(巨乳)
MAJORから来たマグナムおっぱい

De Ruyter(巨乳ではない)
わかる系ヤバイ子

Perth(巨乳ではない)
美少女、でも今回は出ない


提督とABDAとナイトクラブ29

鎮守府内に存在する煌びやかな光を放つ夜の店、ナイトクラブHO‐SHOW…

 

『HO‐SHOWへようこそロミオー!』

 

軽空母、鳳翔がオーナーを務めるこの店は決して、キャバレーナイトクラブ、略してキャバクラではない

薄い酒と安いツマミをおっぱいの大きな女が勧めてくるだけの店だ…

 

「オープン戦最多7HR、今年もMAJORの快音が火を噴くか…」

 

さすがMAJORの大砲アイオワ、今年は誰があの天才を攻略できるのかが見ものだな

 

「え〜…速吸、開幕絶望!大鯨ホエーヌズに暗雲か…え?ナニ?ママ、速吸クン肩でもヤったの?」

 

「フーッ〜……さぁ?なんか腰イワしたとかなんとかさね」

 

「ふ〜ん」

 

いけないなぁ、女の子が腰をイワしては…

これは過度なピストン運動等の腰に対して相当ハードな負担をかけるトレーニングをしていたのかな?

 

「ママの大好きな大鯨ホエーヌズもダメだなこりゃ」

 

「フーッ〜…ナマ言ってるんじゃないよ、ボーイ」

 

「ハハッ!ボーイはやめてくれよ」

 

ビッグママこと鳳翔は愛用のクソ長キセルで音が割れているラジオを小突きつつテキトーな席にでも座りなと目が言っていたので俺はおっぱい大きい娘で!と元気良く注文してテキトーに空いている席に座った…

 

「フーッ〜…商業捕鯨解禁、アナまで見えちゃう潜水母艦か…」

 

タバコに火を点けつつ基地スポのエロ記事を読んでいると、今宵も俺をアツくしてくれるジュリエットが俺の座るテーブルへとやって来た…

 

「こんばんは、Houstonです」

 

「フーッ〜…」

 

MAJORから来た戦慄のマグナムおっぱい!まったく、金髪巨乳は最高……いや、最高だな!なんだよぉ、今日は大当たりの日じゃねーの?

 

「Hoi!De Ruyterだよー」

 

「…ふむ」

 

…誰だっけコイツ?10年ぐれー先のヌルい未来から来た択捉か…?

 

「で、こっちは今日はチームに参加してくれなかったPerthっぽいヌイグルミ」

 

「ブッ細工なコアラだなオイ」

 

そうか、美少女のパースちゃんはさすがにこの夜のバイトには参加しないのか……まぁ、見るからにPRIDE高そうだもんな

 

本日のキャスト…ッ!戦慄のトライアングル、チームABDAの仲間達はヨロシクゥーとそれぞれ俺の居る席へと座った

右にマグナム巨乳のヒューストンくん、左に馴れ馴れしいだけで巨乳ではないデロ……デロンギだっけか?あと、テーブルのど真ん中に目ツキ悪くてブッ細工なパースちゃん(仮)…

 

「とりあえずビールくれや、ビール、あとヒューストンくんも好きな飲み物を飲むといい」

 

「はぁ…ありがとうございます」

 

「ヤバーイ、このテイトク、私のコト見ないフリー」

 

「チッ、じゃオマエもなんか飲め、言っておくが1杯だけだぞ」

 

「ヤバーイ!」

 

そんなワケで、それぞれに飲み物が行き渡り、まずはカンパイスタートを切ったが…

 

やはり気になるのはライト…ッ!あのマグナムおっぱいはどうしても目がイってしまう、むしろ目でイってしまうなこれは……やはりMAJORはハンパではない、そしてこのヒューストンくん、スゴくイイ匂いがする……クンクンクン!スーハースーハー!ウッ!………ふぅ、これはもうアレだよな、誘っているでいいんだよなッ!!誘っているでいいんだよなッ!!

 

「あ、もーカラになっちゃった、テイトクぅー、もう1杯飲んでいいー?」

 

「いいワケねーだろマヌケが、なんだテメーは?俺にドリンク入れさせたいなら巨乳になってから言えやダボが」

 

「お、おおぅ…!まっことクズ!まっことクズだよ!この男」

 

「誰がクズだ」

 

「でも、Houstonのパイオツにクギヅケになるテイトクの気持ち…………わかる」

 

デロなんたらは俺の肩に手を置き、わかる…!と声を震わせた

 

「たしかにあのマグナムパイオツは私達チームABDAの中でもダントツの凶器、でもそのパイオツだけではなくオトナの魅力に溢れその中に気品すら感じる、そう……Houstonと話しているとまるで母と話すように安らぎを感じずにはいられない」

 

「ほぉ…」

 

こやつめ、なかなかハナシがわかる…

 

「キミ、名前は?」

 

「De Ruyterにございます」

 

「デ・ロイテルか、デにロか……よし!オメーのコト、ジョジョって呼んでやんよ!遠慮はいらねぇ!好きなドリンク頼みなーッ!」

 

「ははぁ~!!ママ、ドン・ペリ!ドン・ペリ持ってきてーッ!」

 

「カッカッカ!こやつめ!カッカッカ!こやつめ!」

 

デ・ロイテルはヤバーイとか言いながら俺の背中をバシバシ叩き、ヤバーイとゲラケラ笑った…

 

---

 

接客開始より60分経過…

 

本来ならばここで見切りを付けて明日の為にラーメンでも食ってさっさと部屋に帰るところだが……

 

オトナの魅力溢れるヒューストンくん、そしてわかる系ヤバイのデ・ロイテルくん、この包囲網を突破するのはなかなかホネが折れそうだな、それに俺はまだ、ヒューストンくんのパイオツをタッチしていない

 

ここでヒューストンくんのパイオツをタッチせずに部屋に帰るのは負け犬のするコトだ

 

「スイマセン、ちょっとお化粧直しに…」

 

「あ、ハイ、どーぞどーぞ」

 

ここでヒューストンくんが動く…ッ!お化粧直しと言う名のトイレ休憩に立ったヒューストンくんにウヒョー!お尻もマブいねー!オジサン興奮しちゃうなー!と小粋なテイトクジョークで送り出した俺はレフトのデロ子にちょっといいかね?と向き直った

 

「オイ、デロ子」

 

「なにー?」

 

「ヒューストンくんのパイオツに顔面をうずめたいから協力したまえ」

 

「ヤバーイ」

 

そのストレートな変態性ヤバーイと真顔でディスられた

 

「でも、わかる」

 

「だろォ!?」

 

「たしかに、Houstonのパイオツにダイブしたらどんなモチモチ感なのか、いや、フワフワ感なのか……わからないけど、ヤバイ、と言うコトだけはわかる」

 

「YABAIだな」

 

「えぇ、YABAIわ」

 

チームABDAの仲間として、付き合いはそれなりにあるがデロ子とてヒューストンくんのパイオツには興味があるらしい

 

「よし、俺がイイ感じに酔ったフリするから、オマエは俺の背中を押せ、そしたらまるでトラブルを装う感じにイイ感じにヒューストンくんのパイオツにTo LOVEる」

 

「ヤバーイ」

 

「協力しろ」

 

「え~?でも私もHoustonのパイオツに顔うずめたいし胸の谷間の匂いクンカクンカしたい」

 

「アトにしろ、アトに、まずは俺な!俺から!」

 

「ジャンケン!ジャンケンにしよーよ!ジャンケンで勝ったほーが先!」

 

「ゴチャゴチャ言ってるんじゃないよこの子は」

 

クッ…!なかなかガンコだなコイツ、そんなヒューストンくんのパイオツを独り占めしたいのか!

 

「わかった、ならジャンケンな」

 

「よぉーし!負けないよー!」

 

俺は席を立ち、右拳にパワーを集中した…

 

勝てばヒューストンくんのパイオツ

 

勝てばヒューストンくんのパイオツ

 

勝てばヒューストンくんのパイオツ

 

ヒューストンくんのパイオツにTo LOVEれるなら……

 

もう、終わっててもいい

 

「最初は…………“グー(Rock)”…!」

 

グググググ……!!

 

「え?ナニそれ?ヤバくない?」

 

だから、ありったけを…

 

「いやいやいや、ヤバイヤバイヤバイ!!なんかヤバイ!ママぁ!タスケテ!ママぁーッ!!」

 

デロ子は俺のありったけの“本気”を察したのか、ソファーから転げ落ちた

 

「じゃん……けん……」グググ…!

 

「イヤァァァァ!!ママーッ!ママァァァァ!」

 

 

この後、お化粧直しから戻ってきたヒューストンくんからナニしてるんですか!ケンカですか!と本気で怒られビンタされ、目が覚めた俺はデロ子にごめんねと謝り、なら右は俺が揉むからデロ子は左なと画期的な妥協策を考えて出し、俺達はヒューストンくんによろしくお願い申し上げますと懇切丁寧に頭を下げたが、正直、ドン引きされた

 

店を出る際、最後に見たヒューストンくんの蔑みの中にも哀れみを感じる瞳がとても印象付けだった

 

---

 

ラーメン専門店、夜魔小屋…

 

「テメーのせいでヒューストンくんドン引きしてたじゃねーかコラ」

 

「ヤバーイ、ってか私悪くないしー」

 

「ナニがYABAIだ、あとオマエ、ナニしれっと替え玉してんだコラ」

 

「夜にトンコツラーメン、ヤバーイ」

 


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