【登場人物】
提督(メガネモブ)
サディスト、間宮のケツを舐めるように見てる
秋雲(夕雲型ヅラした陽炎型)
夕雲型なのか陽炎型なのかよくわからない記憶の中でフワフワした存在、提督とは仲良し
早霜(夕雲型)
秋雲には事故死して欲しい
春は桜、それだけで酒は美味い…
そんな風情と雅なものを感じつつ執務室で快●天を読んでいると、てぇへんだてぇへんだとか言いながら執務室へ飛び込んできた秋雲にナニがてぇへんなのかねと懇切丁寧に尋ねると、みんなで花見しようと基地の外れにある桜の木がある小川へ行くと、なんか緑の生物が陣取っているらしい…
「ありゃカッパっすよ」
「またカッパかよ」
カッパ、亀のような甲羅を背負い、頭に皿を乗っけたキュウシュウでもいたるところに存在していたとされる生物である…
「フーッ〜……カッパってオマエ、たしかカッパとは前に和解したろ?和解したんだから一緒に花見でもしろよ」
以前、我が基地に相撲の勝負を仕掛けてきた九千坊河童連合、その戦いは歴戦の勇者である我が基地の歴史の中でも稀に見る激戦であった事は記憶に新しい…
人類VSカッパ!アツく!ハゲしい戦いの末、試合が終わればノーサイド、敵も味方もない、俺たちは互いに肩を抱き笑いあった、人類とカッパはわかり合うコトができたのだ…
「や、それがまた前のカッパどもとは違うカッパらしいんすよ!」
「違うカッパってなんだよ?違うカッパって、カッパはカッパだろーが」
「とにかくちょっと!ちょっと一緒に来てやってくださいよ!」
秋雲から腕を掴まれグイグイ引かれるので、とりあえず俺はその現場へと向かうコトにした…
◆◆◆
『ぎょうじ』
『ぎょうじ』
………さて、早速そのカッパが陣取るお花見スポットへとやって来たワケだが、たしかにいるな、カッパ
とりあえず俺たちは以前のカッパとは違うカッパだと言うコトらしいのでこの草陰から様子を見ているワケだが………
いや、普通にカッパだろ?前のカッパとナニが違うんだよ、甲羅を背負って皿乗っけてる緑の生物やん?
「秋雲クン、提督にはどう見ても前のカッパと同じにしか見えないのだが…」
「や、それが違うんすよ、ねぇ?MUNESHIGEさん?」
「ぎょうじ」
「誰だよMUNESHIGEって……ってオイイイイィィィィィ!!!カッパじゃねぇかァァァァァ!!なんでカッパも一緒に隠れてるんだよォォォォ!」
俺、秋雲、そして対妖怪のスペシャリストでもある早霜ことキタローくんとさらにもう1人、俺達と同じ草陰にしゃがんでいたのはまぎれもなくカッパ…ッ!どう見てもカッパ!!
「ちょ!でかい声ださないでくださいよ!」
「…提督、御安心を、このカッパは前に相撲対決した九千坊河童連合のカッパです」ボソボソ…
「…はぁ?」
キタローくん曰く、今、俺達の隣にいるカッパこそ以前俺達と相撲対決をしたカッパの一味であり、あそこで花見場所を陣取っているのは同じカッパでも違うカッパらしい…
「ぎょうじ、ぎょうじぎょうじ」
「…あのカッパ達は東国関八州連合の者達らしく、自分達とは敵対関係にあるそうです」ボソボソ…
「そ、そうかね」
さすがはキタローくん、妖怪語に明るいな…
念の為に一緒について来て貰って良かったのだよ
「ぎょうぎょうじ、ぎょうじぎょうじぎょう!ぎょうじ」
「…東国関八州連合のヤツらはかなりヤバい連中らしく、敵対関係と言ったものの、自分達でも敵わない強豪揃い……だそうです」ボソボソ…
「へぇ〜…カッパ社会もなかなか大変なんだな」
かつて九千坊河童連合と東国関八州連合は全面戦争したコトもあるらしく、昔はそれなり互角に渡り合えていたそうだが時代は進み、自然環境の変化や時勢の変化、今の若者は相撲への関心が薄い相撲離れが九千坊河童連合弱体化の主な原因らしい…
そして!九千坊河童連合の弱体化の波に乗り、東国関八州連合は遂にここ!キュウシュウへと侵攻を開始した!
「ぎょうじ」
「…とのコトです」ボソボソ…
「なるほど、それで見知らぬカッパが我が物顔してウチのお花見スポットにいるワケか…」
…………ぶっちゃけ、いいメイワクだなオイ!っーかもっと別のトコで花見しろよ!別のトコで!なんでウチに来るんだよ!
「どうするんすか?テイトク」
「どうするってオマエ…」
秋雲の言いたいことはわかる…
ヤツらとヤるのか?それとも、このまま放置しヤツらが去るの待つか…
正直、ワリとどうでもいいことではあるが基地のすみっことは言え俺の預かるこの基地で好き勝手にされるのは面白くはない、しかし、東国関八州連合なるカッパ集団はあの九千坊河童連合よりも強く、それでいて残忍性、異常性も上!と聞く…
もしかしたら浜風ちゃんがヤツらから尻子玉をブチ抜かれるかもしれないリスクは避けたい…!
そんな葛藤に頭を悩ませていると、俺達が居るのとは別の草陰から何者かが立ち上がり、お花見スポットを陣取る東国関八州連合のヤツらのところへ向かい、そしてッッッ!!
『この中でイチバン強いヤツ!出てこいやァァァァァ!』
『ぎょう?』
『ぎょうじ?』
あ、あれは……!な、長門!大戦艦長門ォォォォ!!
間違いない、九千坊河童連合よりもキケンな集団と言われた東国関八州連合の前に、雄々しく!堂々と立つそいつの名は長門ッッッ!!
「キター!長門サンだーッ!」
「お花見ができなくて困っている私達を見かねて来てくれたのね!」
「ハラショー、コイツはメチャシブいよ」
「さすがは長門サンなのです!」
そして別の草陰に隠れていたらしい駆逐艦のアホガキどもも大戦艦長門の登場に大興奮に立ち上がり、辺りから一斉に長門コールが湧き上がった!
『ぎょ……ぅじ』
『ぎょうじ、ぎょうじぎょうじ!』
『ぎょぎょぎょぎょうじ!』
そんな長門に応えるかの如く、東国関八州連合の中から1人、立ち上がって首をコキコキと鳴らした
『フン、キサマが
『ぎょーじ』
長門VSカッパ…ッ!!その戦いは長門のフライングニーから
『ゴハァ………!フン、なかなかいいパンチだ、だが…』
『ぎょう!?』
必殺のナックルアローに倒れない長門に一瞬驚愕したカッパだったが、長門は両腕を上げ、パワー比べをしようぜと誘い、カッパはその誘いを見事受けた!!
『フンッッッ!!!』
『ぎょょょょょう!!!』
手ぇ四つからの純粋なパワー比べ!!長門もさすがだがあのカッパもかなりヤる!!あの長門と互角に張り合うとは…!
ーーー
『良い戦いだった』
『ぎょうじ…』
試合開始より32分23秒、長門の殺人技、長門バスターにより勝負は決した…
長門とカッパは互いの健闘を讃え合うようにガッチリと握手し、戦いは終わったのだ…
『ぎょうじ!ぎょうぎょうぎょうじ!ぎょーじ!』
東国関八州連合のカッパ達は長門を取り囲むと、ぎょうじぎょうじとぎょうじしながら長門を胴上げしていた…
「キタローくん、アレ、わっしょいとか言ってんの?」
「…新しい
「へぇ〜…」
さすがは妖怪語にあかるいキタローくんだ、正直、アイツらがナニ言ってるかまったくわからねーし、たぶん長門も
自分が東国関八州連合の
後日、基地スポの一面には新
「フーッ〜…相変わらず間宮のケツはエロいな…」
次回か次々回から節目の前の大長編回
最大最強の敵!あらわる!