不健全鎮守府   作:犬魚

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今日はズギュュュンと二本立て

【登場人物】

鹿島先生(7)
先生だってたまには荒ぶりたい日もある

香取先生(6)
何故か提督への好感度が高い素敵な先生

提督(30)
アフターサービスはキチッとシメるタイプ

カシマ
スーパーティーチャー
通称、シ●ルブリットのカシマ


鹿島先生とカシマ先生と夢オチ

こんにちは、鹿島です

今日は提督さんに呼ばれ、香取姉さんと工廠へとやって来ました…

 

「カシマデス」

 

「ヒッ!?」

 

なにコレ!?なんなのコレ!?

 

「夕張と明石の協力の下で開発され、先日、完成しましたニューミレニアムシリーズの1号機、メカカシマです」

 

め…メカカシマッ!?え?メカ?

い…言われてみるとなんかロボロボしい、って言うか、なんで私がモデルなのぉ!?

 

「ウフフ、カシマデス」

 

…うわ、なんかムカつくなコレ、なんか電子音が混ざってるし

 

「そんな…声まで似ている!」

 

「香取姉さん!?」

 

「えぇ、見た目だけでなく声までほぼオリジナルを再現しております」

 

「…こうして並んでいるとどっちが妹なのか迷いますね」

 

「え?い…いや、香取姉さん?」

 

いや、違うでしょ?どう見てもロボでしょコレ?顔とか似せる気まったくないじゃないですか?ハカ●ダーみたいな顔してるじゃないですか

 

「我々はとんでもないモノを開発してしまいましたな」

 

「えぇ、さすがです提督、この香取、感動で涙が止まりません」

 

「いや、どう見ても私に似てないんですけど…」

 

「ウフフ、ソレガ大人ノ特権ヨ」

 

「うるせぇ!!!」

 

ガンッ!!!(自慢の拳)

 

「い…痛ぁ~!!なにコレ!超硬い!?」

 

ま…まぁ、どう見てもロボだし、硬いのは当たり前か

 

「メカカシマの装甲にはダイヤモンドより硬いマグナムスチールを採用しているので多少ヤンチャなキッズを相手にしても壊れないでしょう」

 

「素晴らしいです、提督」

 

「何も素晴らしくないですよっ!」

 

「ウフフ、ばなーじクン、私ノ仲間ニナリナサイ」

 

「だからっ!うるせぇ!!そもそもこの音声なんなんですか!私こんなコト言いません!誰ですかばなーじクンって!」

 

しかし、見れば見るほどムカついてきましたよコレ、もうちょっと似せる努力とかないんですかあの人達…

 

「まるで鹿島が2人居るみたいですね」

 

「まったくです」

 

「…香取姉さんも提督さんも眼鏡換えた方がいいですよ」

 

ダメだこの人達…

 

「ところで提督、このメカカシマ、戦力としてはどうなのでしょう?」

 

「まず、腕が伸びます」

 

ガシューン!

 

「キモッ!?」

 

ロボロボしい腕が床ぐらいまで伸びた…

 

「で、腹のところに主砲を内蔵してます」

 

ガショーン!

 

「キモッ!!」

 

お腹のところが割れてなんかビームとか出そうな穴が出てきた

 

「ウフフ、僕ラ求メタ戦争ダ」

 

「鹿島の面影を残した素晴らしい造型です、提督」

 

「えぇ、全資材の5分の3をつぎ込みました」

 

「バカじゃないんですか!?なんでこんなのに5分の3もつぎ込んだんですか!?」

 

「鹿島、提督に向かってバカとはなんです、バカとは、姉さんカチンときましたよ」

 

「ゴメーヌ」

 

「フフ、わかればいいのよ?」

 

「香取姉さん、それロボの方!!ってかそいつ反省軽過ぎじゃないですか!?」

 

どうしよう…どう見てもただのポンコツメカにしか見えないのに、このままでは私の居場所が乗っ取られるんじゃ…

 

「さぁ先生方、このスーパーロボットの完成を祝して食事にでもどうですか?」

 

「えぇ、ご一緒致しますわ、ねぇ鹿島?」

 

「アア…内臓タベタイ…」

 

「だからそいつロボォォォォォ!!!」

 

◆◆◆

 

「ハッ!!!」

 

ここは…?私の部屋

ゆ…夢?はは…そうだ、夢に決まってますよね

ハァ…疲れてるのかな、私

 

「ぅぅ…水」

 

せめて夢くらい良い夢見たいのに…

 

「おはよう鹿島」

 

「…おはようございます」

 

「どうしたの?オイルでも飲む?」

 

「オイルなんて飲みませんよ、香取姉さん、私を一体なんだと…」

 

…え?私の手が…?え?なんかロボっぽい、え?

私はおそるおそる部屋の姿見を見る、そこには……

 

 

 

 

 

 

「ギャアアアアアアア!!!………ハアッ!?」

 

ハァ…ハァ…ハッ!?ゆ…夢!?まさかの二段夢オチッ!!


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