【登場人物】
提督(32)
5段階評価の最高評価は二重花マル、モナ●ザの手で勃●しちゃいましてね
五月雨(14)
炭素14を潜り抜ける自信がある
芸術の秋、普段はヤンチャクレのアホどももアートへの情熱が溢れ出てくるらしく、今日はその展覧会が開催されており、体育館内にはそれぞれが作り上げた作品が飾られていた
「これは?」
「タイトルは“弟子を殺す師匠”伊8さんの作品ですね」
見事な氷の彫像だがなんと不吉なタイトルと造型だろう、潜水艦の闇は深い…
「とりあえず、二重マルをつけてやるか」
「意外に高評価ですね」
「造型は素晴らしいからな」
ちなみにこの展覧会、大賞には10万円が贈られ、その他賞にもそれなりのボーナスが支払われるのでみんな気合を入れている
「あ、アレなんか凄くないですか?」
「ほぉ…ナイチン●ールか」
おそらく秋津洲クンの作品だろう、いや、しかし重厚でありながら躍動感溢れるこの造型は秋津洲クンのイマジネーションを刺激するオーラとは別のモノを感じる
「作ったのは那珂さんですね」
「メイジンか!?」
三代目メイジン・カワウチこと那珂さん、二代目の提唱する徹底的な夜戦に異を唱え、歌って踊れる楽しい夜戦を提唱している超銀河アイドル
「…これは花マルだな」
「高評価ッ!?」
まったく、今度のガン●ラバトル全国大会が楽しみになってくるぜ
「…駆逐艦どもは絵が多いな」
「そうですね」
「お前も描いてんの?」
「描きましたよ、ひまわり」
ひまわりか、なんか普通な感じがプンプンする題材だな
「アレです」
「どうせラクガキみてーなダセェひまわりなんだろ………ってパネェ!!!」
駆逐艦のキッズ達が描いたであろう微笑ましい絵の中に、一枚だけズバ抜けた輝きと真に迫るオーラを放つ絵……いや、絵画ッ!!これはまさしく、ひまわりッ!!
「顔料やタッチにこだわりました」
「こだわり過ぎだろォ!精巧な贋作じゃねーかァ!」
「贋作とか言わないでください、模写です」
なんて物を作りやがるのかねこの子は…
「とりあえず、花マルはつけてやろう」
「ありがとうございます」
…展覧会が終わったら美術品ブローカーに売ろう
なんかあそこにも人が多いな、目玉でもあるのか?
「皿か」
「皿ですね」
…また贋作かよ、しかも古伊万里か?コレ、っーか贋作か?いや…なんだコレ?贋作とは思えない本物の持つ気品と言うか、存在感と言うか…
「…」
「柿右衛門ですか、よく出来てますね、このレベルなら陛下に売って大英博物館に飾れますよ」
「国際問題になるわ!誰だよコレ作ったの」
「え~……涼風ですね」
「…マジかよ」
アイツ、乱暴者のくせに妙に器用なところあるからな、っーかコイツら似たような顔してるだけあって似たようなコトしやがる
「とりあえず花マルな」
「マルでいいんじゃないですか?」
「オマエさっき誉めてたろーが」