不健全鎮守府   作:犬魚

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甘々と雷光明王流転拳回

【登場人物】

間宮(3)
おばちゃんと呼ばれると怒る心の狭さ

阿賀野
阿賀野型の長姉、だらしない軽巡ですまない

能代
阿賀野型の次女、だらしない長姉ですまない


提督と阿賀野型とスイーツ

最近疲れている気がするので、たまには甘いもの食ってエネルギー充填すっか!と考えた俺は間宮の店に来ていた

 

「おばちゃん、シル●ーヌねぇの?シ●ベーヌ」

 

「…ねぇよ、っーかおばちゃんってゆーな!」

 

「んだよォ~…じゃこのカスシューくれ、2個」

 

「カスタードシュークリームですね?御帰宅までのお時間は?」

 

「今すぐ食うから早く出せよ」

 

店が軍の基地内にあるのに御帰宅までの時間もクソもあるかよ、舐めてんのかこのおっぱい給糧艦は

 

「あ、提督だ」

 

「提督もアマイモン買いにきたんすか?珍しいすね」

 

阿賀野型の頂点に君臨する長姉、阿賀野とナンバー2、能代

軽巡の中でも上位に入るわがままボディ姉妹

 

「オマエらもシル●ーヌ買いに来たのか?」

 

「なにそれ?」

 

「ブル●ンのお菓子すよ、阿賀野姉ぇ、明石ンとこ売ってるすよ、メチャウマです」

 

「なに?明石のとこにあるのか?おばちゃん、それいらねぇわ」

 

「おばちゃんってゆーな!!もう袋に入れた!はいお金!2個で1280円!」

 

「高けぇなオイ」

 

たかがカスシューごときにぼったくりだろ、なんて商売してやがるこのアマ…

 

「私はメープルカスタードミルク羊羹にしよっかな~、能代は?」

 

「じゃ、私も同じので」

 

なんだよその名前の時点で吐き気のする食い物は…?羊羹に対してちょっと失礼なんじゃないのかそれ?虫歯製造機かなんかか?それは

 

「はいはいちょっと待ってくださいね~」

 

そう言って間宮はごくごく普通の羊羹に、かけてはならない甘い何かをドバドバとマヨネーズのようにかけだした

 

「はい、お待ち!」

 

「ウェーイ!ほら能代!ウェーイ!」

 

「ウェーイ!」

 

ウッ!!…この距離で吐き気を催す甘ったるい激臭がッ!!

 

「200円です」

 

「ちょっと待てコラァ!!なんでそのデビルスイーツが200円でカスシューが640円なんだ!」

 

「スイーツじゃないよ提督、スウィーツ」

 

「どうでもいいわこのボテ腹軽巡が!」

 

「ぼ…ボテッ!?阿賀野まだデキてないし!」

 

「そーすよ提督、阿賀野姉ぇはまだデキてねーすよ、ウチら阿賀野型は最初に矢矧ちゃんがイケメンと幸せな結婚して次に私がイケメン実業家と結婚して、そんで酒匂がイケメンアイドルと結婚して阿賀野姉ぇは最後まで売れ残ってヤバい宗教にハマってクスリに手ぇ出したりして最終的には誰のかも知らない望まない命を宿して1人アパートで涙するんすから」

 

「ヒドッ!!能代ォ!お姉ちゃんになんか恨みあんの!?ねぇ?」

 

「…ありそうですね」

 

「あるな」

 

「間宮さんと提督までェ!?」

 

さすが能代、大したやつだ、お前には未来を見通す力があるらしい

 

「っか、そんなコトはどうでもいい」

 

「よくないよ!阿賀野の未来だよ!」

 

「やっぱこのカスシュー高すぎだろ?1280円あったらシル●ーヌが3箱は買えるわ!」

 

「私が丹誠込めたカスタードシュークリームを大量生産のお菓子と比べないでください、はい1280円」

 

「チッ…まぁいい、払ってやる」

 

「ありがとうございます、はいこちら商品になります」

 

「阿賀野、能代、食っていいぞ」

 

「え?いいの?やったぁ!」

 

「マジすかー?提督マジすかー?」

 

仕方ない、明石のとこシル●ーヌ買ってくるか

 

「ちょっと待ってください」

 

「んだよォおばちゃん、金なら払ったろーが」

 

「おばちゃんゆーな、提督…まさか私のカスタードシュークリームを食べずにシル●ーヌを買いに行くつもりですか?」

 

「そうだよ、なんか文句あんのか?」

 

「………伊良湖ちゃん、麺棒貸して」

 

「麺棒ですか?麺棒なんか何に…ヒッ!!」

 

「………フーッ~提督にも教えないといけないかな…?“スウィーツ”の“甘さ”ってヤツを…」


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