不健全鎮守府   作:犬魚

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【登場人物】

提督(4)
覇我亜怒ランキング圏外
得意な技は昇竜拳、好きなキャラはバットガイ様

鈴谷(3)
覇我亜怒ランキング圏外、ア●ルならセーフ
得意な技は鬼焼き、好きなキャラはロック・ハワード

高雄
無敵の重巡コンビ、ツー●ンアーミーの片割れ、お前にはできないかもしれない

愛宕
無敵の重巡コンビ、ツーメン●ーミーの1人、ビッチを超えたクソビッチと噂されている


提督と鈴谷とゲーム

「てぃーっす~テイトクぅ~、鈴谷とカプエスしよーぜぇ~、カプエスぅ~」

 

「やだよ、オマエ弱いもん」

 

「ハァ?鈴谷弱くねーし、鈴谷の八稚女でマジボコボコにしてやるし、あ、鈴谷が勝ったら1万円ね」

 

「…いいだろう、負けたらパンツ脱げよ」

 

「クッ…へ、変態ッ!変態ッ!パンツ脱げとか変態じゃん!」

 

ビッチのくせに何を言うかね、このビッチは

 

「やるのか?やらねぇのか?」

 

「………やる、勝ったら1万円!」

 

「よかろう」

 

こうして、俺と鈴谷は基地の近所にあるゲームセンターに行く事にした…

 

 

【ゲームセンター・覇我亜怒】

 

 

薄暗い照明、ヤニで汚れた天井、壁にはこびりついて拭う事ができなかった赤い染みの跡、白い煙りが常に漂うこの空間…

 

「っ!このっ!このッ!死ね!死ねハゲ!」

 

「おーう、高雄ォ?勝ってる?」

 

「今話かけんな!オラァ!ッシャー!!パーフェクト!」

 

小汚いビデオゲームに熱中しているのは、重巡、高雄

当基地でも古参のエース

 

「お~勝った勝った、パンパカパーンかよオメー?」

 

缶コーヒーを手に、高雄の様子を見ているのは同じく重巡、愛宕、高雄と配属の時を同じくする当基地のエース

 

「次なに?」

 

「次がラスボス、サイコクラッシャーするやつ」

 

「マジで~?」

 

「今、全部勝ってるしよォ~、マジ絶好調」

 

「お、次、始まんぞ」

 

「おーし、コイツもボコボコに……ん?」

 

スススス~……ドスッ!ドスッ!ドスッ!ドスッ!ドスッ!ドスッ!カッ!!

 

「オイ!高雄ォ!なんか変なの来たぞ!ベガやられたゾ!」

 

「なんだコレ!?なんだコイツ!見たことねーゾ!」

 

「とりあえずヤルしかねー!!」

 

「クッ!!コイツつえーゾ!なんだコイツ!なんだこの分身みてーなの!?ヤバいヤバいヤバい!なんだコイツ!」

 

当基地より近いこのゲームセンターは、数多くの艦娘達の憩いの場であり、近所からはカツアゲのメッカと呼ばれていた…

 

そして…

 

「このままでは終わらんぞォー…終わらんぞォー…ぞォー」

 

また1人、哀れな対戦者が散る

 

「いい勝負だった、お前とはもう戦いたくない」

 

「ば…バカな!す…鈴谷が負けた!クッ!あんなに練習したのにィ!」

 

「才能のねーカスは死ねよ」

 

「もう1回!テイトク!もう1回!」

 

「やだよ、オマエ弱いもん、っーかパンツ脱げよ」

 

「クッ…!へ、変態ッ!」

 

「変態じゃない、いいから脱げよ、今すぐ、テメーのウ●コで茶色ばんだキタネーパンツを」

 

「汚くねーし!ちゃんと洗ってますぅー!毎日洗濯してますぅー!」

 

昇竜拳の前に、無惨に敗れ去った鈴谷

了承済みの約束事とは言え、さすがにここで今すぐは抵抗がある

 

「…じゃ、じゃあ!もう1回!もう1回だけして鈴谷が勝ったら五千円でいいから!ね?」

 

「俺にメリットねーじゃん、っーか、テメーのパンツみてーな汚物貰ってもメリットじゃないんだが…」

 

「汚物じゃねーし!!今日の気に入ってるヤツだし!」

 

「うるさい奴だ…よかろう、ならばもう1度受けてやる」

 

「マジ!!じゃあリュウ禁止で!」

 

「は?」

 

「リュウ禁止で!」

 

「じゃ、ケンで…」

 

「ケンも禁止!」

 

「じゃ、豪鬼で…」

 

「豪鬼もダメ!っーか昇竜拳禁止!」

 

「舐めてんのかオマエ?」

 

「お願いします!!これでダメなら脱ぎますから!」

 

「…まぁ、いいだろう、よし、じゃ俺が勝ったら全裸でプリクラ撮影な、あ、ニーソは残していいぞ」

 

「変態ッ!!変態じゃん!ありえねーし!マジ変態!」

 

「変態じゃない、オマエの追加条件をわざわざ呑んでやるんだぞ」

 

 

「クッ…」

 

たしかに、ムシのいい条件を追加しているのは鈴谷だが、もし万が一負けた場合の代償があまりにも大きい

パンツ脱ぐだけならなんとかなるが全裸プリクラは最早言い逃れのできない変態プレイのレベルだ

ここはもうパンツ脱ぐだけで諦めよう、さようならお気に入りのラベンダーのパンツ…

 

「よし、じゃオマエが勝ったら5万出そう」

 

「ご、ごまッ!?5万円……ですか?」

 

「5万円ですが?」

 

5万円…5万円はあまりにも大きい

5万円あれば欲しかったゲーム機もゲームソフトも買える、ちょっと高いカレー屋で豪遊もできる!

まさしくハイリスク・ハイリターン

この時、鈴谷の心理的リミッターは外れた

 

「…やる」

 

「は?」

 

「やります!やらせてください!」

 

「いいだろう、もう1度地獄へ突き落としてくれる!」

 

「いいや!勝つの鈴谷!鈴谷に勝てるのは鈴谷だけだし!」

 

もう一度選ぶッ!八神の焔!今度こそあのムカつくメガネに叩き付ける!鈴谷のフェイバリット!八稚女を!!

 

「イクぞォ!アンタの全てを否定して!鈴谷が勝つ!」

 

 

『このままでは終わらんぞォー…終わらんぞォー…ぞォー』

 

 

「ぞォー…ぞォー…アハ、アハハハ、アーハハハハハ!」

 

「燃えたろ?」

 

「アハハハ…」

 

「よし、プリクラ撮るか~」

 

「ヒッ!!ヤダ!イヤだァァァァ!許して!許してください!」

 

鈴谷の哀願は届かず、無情にも首は横に振られる

 

「駄目」

 

この後、プリクラブースに行ったら変態プレイはやめてください迷惑です変態と男性店員から怒られ、スイマセンでしたと鈴谷のパンツを渡して事なきを得た

 


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