【登場人物】
提督(テイトク)
メガネ男子、数字は算数で卒業した
明石(アカシ)
本当に金が好き
浜波(主人公)
かつてリシュリューすら戦慄させた極限の美と評判の美少女?お顔がよく見えないエロゲ主人公仕様
今日も真面目に働く夏のクソ暑執務室…
クソみたいな書類をチェックしては印鑑を押し、クソみたいな書類をチェックしてはサインをする、両方をやらなくちゃあならないのが提督の辛いところだ…
「オイ、サミー子、このバカみてぇな電気代なんだ?」
「電気代?あぁ~…コレ、たぶん明石さんの使ってる倉庫じゃないですか?」
「明石だと?」
ふむ、まぁ、たしかに最近暑いし、冷蔵が必要な商品だってあるだろう、冷蔵付きの倉庫もたしかにウチにはあるが…
「…妙だな」
「信用ないですね」
「明石だからな」
あの誰よりも金に汚いゲスのコトだ、どうせまたロクでもないコトをしているに違いない
どうやらあのピンクにはこの基地の絶対支配者が誰なのかをわからせる必要があるらしい…
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とりあえず、明石のクズにこの異様に増えているトラック便について釈明させるべく、俺は明石の店へと向かったワケだが…
「………ふむ」
そう言えば、倉庫の電気代が激増してるワケだからまずはその倉庫を確認してみるべきかと明石の店に行く前に倉庫へとやって来た俺だったが、そういやこの倉庫、以前、陛下が庶民的ゲームセンターを体験してみたいと仰られ、急きょ庶民的ゲームセンターに改装したんだっけか…
まぁ、陛下の為に突貫作業で作らせたゲームセンターだが基地の福利厚生の一環からその後も営業を許可しており、明石のヤロウに売上歩合(7:3)で場所を貸していた
「明石の野郎はいるかーッ!!」
「ヒイッ!?あ、テ!テイトク、い、いらっ…いらっしゃいませ」
とりあえず入店してみたら、ゲーム機を拭き掃除していたらしいエロゲの主人公みたいな前髪で顔は見えないが°C-uteな感じのする店員さん?らしき子がいた…
「えー…キミは〜……ハマ?ハマ……なんだっけ?ハマトラ?」
「は…浜波です、浜波、はい」
そうそう浜波クンだ、浜波クン………いや、知ってたよ?モチロンこの基地にいるヤツはみんな俺の“家族”さ、愛する家族の名前を間違えるなんてあるワケがねえさグラララ
「小粋なテイトクジョークなのだよ」
「はぁ…?」
しかしこの浜波クン、そのエロゲ主人公みたいな前髪でお顔はよくわからないが、その素顔はチラっと見ただけの五月雨にヤバイと称され、あのリシュリューをして美の化身とまで言わしめたコトもある隠れ美少女らしい
まぁ、前髪目隠れと瓶底眼鏡は巨乳で美少女、数多のエロゲとギャルゲーを乗り越えてきた提督的には最早常識、特に驚きはない
「して、浜波クンはこんなところでナニしてるのかね?」
「あ!明石さん、明石さんからアルバイトで……その、アルバイト募集してて、ゲームコーナーで掃除、とか……それなら私でも、って……その、時給350円で…」
あのクソピンク、また駆逐艦のキッズを安価な労働力で働かせてんのか…
よし決めた、あのピンク、次にそのツラを見た瞬間スネークバ●トで壁メリメリの刑に処する
「おつかれー!浜波ちゃーん!どぉー?真面目にキリキリ働いてるー?」
「あ、明石サン」
「いやぁ~…メダルコーナー始めたから人が欲しかったとこでお姉さんとっても大助かり、あ、コレ、差し入れのレモンサワーね!飲んで飲んで!」
基地クズ大人筆頭、明石は浜波ちゃんにどーよどーよと馴れ馴れしく肩を組み、そのエロゲ主人公みてーな前髪をクシャクシャにしてトリートメントはしてるー?などと軽口を叩いていた
「オイ」
「あ?ゲッ!?テイトク!?」
「ゲッ!?とはなんだ、ゲッ!?とは、アァ?そんな世紀末救世主に突然遇ったモヒカンみたいに怖がらなくてもいいじゃあないかね?」
俺は明石に安心しろ、安心しろよと優しく声をかけつつ肩を組んだ
「な……なんなんですか?まだナニもやってないですよ?ってか、やましいコトとかないですよ?」
「俺の知らない間になんかゲーム機増えてないか?アーン?ダイノキ●グ3なんかあったか?アーン?」
「い…いや、知り合いが廃棄するって言うので…」
このピンク、また廃業する業者から廃棄ついでに仕入れやがったのか、どこまでも小狡いヤツめ…
「…………まぁいい、許す」
「え?マジですか?やったぁ!ビビって損したじゃないですか」
「ただし、浜波ちゃんの時給を上げてやれ」
「チッ!」
コイツ舌打ちしやがった、なんっーピンクだ、カスみたいな時給で働かせるコトに罪悪感なしッ!ってヤツか
そんな俺と明石が大人の話し合いをしていると、浜波ちゃんはなにやら客に呼ばれたらしく、焦った感じに走って行った…
「もう100円!もう100円できっと取れるわ!」
「暁!もうやめるっぽい!そんなコト言って、コイツ!チャンスっぽい演出でも全然ダメっぽい!」
「ダイジョーブよ!レディの勘が次は当たるって言ってるわ!このブタ!コレでトドメさしてやるわー!」
『『ブッブブー!ザーンネン、ハズレだよ』』
「あ……暁の、暁のおこづかいがァァァァァァァァ!!」
悪名高きブタのゲーム機の前で膝を折り、泣き崩れる暁ちゃん、そしてこのゲーム機がまったく取れないコトに対して夕立はアルバイト店員浜波ちゃんに掴みかかっていた
「コレ全然とれないっぽい!」
「え?え?あ、いや……私に、いや…私はちょっと」
「おかしいっぽい!暁なんかお小遣い全部のまれたっぽい!」
「あ、あの……あ、て、店長ぉ~!店長、たす、タスケテ…!」
浜波ちゃんのタスケテコールに応え、クズ筆頭の明石はトラブル現場へと行き、夕立から浜波ちゃんを引き離すとよくガンバったエライエライと頭を撫で回し、ニヤニヤしながら夕立の前に立った!
「フッ、とれないとれないって……ハッ?そりゃ運が悪いんじゃあないですかねぇ?」
「むきーっ!!インチキ!インチキ!」
「ハァー?インチキー?証拠あるんですか?証拠は、ウチは健全営業ですけどー?」
暁ちゃんが必死に狙っていたのは高級ゲーム機プレ●テ2!まったく健全営業じゃない!!
「ってか、たかが数百円でお高価なゲーム機を手にいれようと考えるのが浅ましいんですよ、えぇ?違いますかぁ?」
ゲス!!まっことゲスの鑑のようなツラをした明石は聞き分けの悪いガキですねぇとゲラゲラ笑って勝ち誇った
「オマエマジでクズだな」
「甘めぇんですよ、いいですかテイトク?金は命より重いんですよ」
暁ちゃんを泣かせる悪い大人、明石
しかしよく見たらここのゲームコーナー、やたらと高額景品を投入しておるわい…
そんなゲスオブザゲスの明石のバカ笑いが響く中、暁ちゃんは涙をぬぐい夕立と共に覚えてろバーカ!と言い捨てて走り去った…
「ペッ!ガキが…っ!」
「控えめに言って、オマエマジ最悪だよ、なぁ浜波クン、いいかい?こんな大人になってはいけないよ」
「は、はぁ…」
金の為なら仲間だろうが愛だろうがなんでも売るゲスの中のゲス、コイツのそーゆーところはピュアなキッズ達には見習って欲しくはないが、正直、提督的には嫌いではない
そんなつまらないコトを考えていると、倉庫兼ゲームコーナーの扉が勢いよく開き、暁ちゃんと夕立が帰ってきた
「アトランター!アトランタのアネゴぉー!」
「この店ですぜアネゴ!暁に上等クレたシャバい店はーッ!」
どうやら暁ちゃんと夕立、自分達だけでは太刀打ち出来ないと踏んでオトナの味方を呼んできたようだッ!!
暁ちゃんと夕立が呼んだ強力な援軍、アトランタはア゛ー?とか言いながらスゲーメンチを切っている!
「へぇ…?コイツなの?ウチの若いのに上等クレたの?」
「そうよ!このピンクが暁のお小遣い全部巻き上げたの!」
「しかもインチキっぽい!」
「へぇ…」
アトランタはメンチ切りつつ明石の胸ぐらを掴むと容赦なくヘッドバットを喰らわせた
ゴンッ!!!(ヘッドバット)
「あぎゃ!!な、ナニするんですかいきなり!」
「…ねぇアンタ、アカツキがMAD.SOLOMON.PARTYのmemberだって知ってて上等クレたワケ?」
MAD.SOLOMON.PARTY!!通称M.S.P
ソロモン・ディビジョンをシマとするMCグループらしく、その攻撃的かつ暴力的なライムは他の追従を許さないまっこと凶暴性の塊!
正直、かわいい暁ちゃんにそんなグループに入って欲しくはないのだが、どうも夕立と共にアトランタに気に入られてるらしく、口も態度も性格も悪く気に入らないものはだいたい暴力で片付けるアトランタがコイツらにはアイスを奢ったりしてるらしい…
「このブタみたいなゲーム機、お金いっぱい入れても絶対当たりにならないの!」
「へぇ……ねぇ?アカツキがそう言ってるんだけど?」
「へ、へへへへ…ご冗談を、んなワケありませんよ、へへへへ…」
明石のヤロウ、完全にビビってやがる…っ!しかし明石も負けてはいない、アトランタくんにビビってはいるものの敗北は認めていない!
「ウチは健全営業、ま、まぁ…ゲーム機だって機械ですからね、機械の判定に手なんか入れられませんよ」
「へぇ……だってさ、アカツキ」
「クッ!絶対インチキだもん!」
アトランタくんは財布から小銭を取り出しブタみたいなゲーム機に投入するとルーレットが回り…
『『ブッブブー!ザーンネン』』
普通にハズレた、いや、まぁ……ハズレるだろう、明石のことだからこのマシン、間違いなく最高設定、たかが100円200円でどうにかなるワケがない
「ふざけんなコラァ!!」
ズガンッッ!!!(台キック)
「ヒイッ!!?」
アトランタくんの容赦のない台キックがマシンに炸裂したッ!!
「オイ、店長だせよ、店長」
アトランタくんは再び明石の胸ぐらを掴むとヘッドバットを喰らわせ明石は床に転がった、ダメだこりゃ……完全にヤカラじゃねぇか
「アトランタさん、このクレーンもおかしいっぽい!カプセル持ち上げたら急にアームが緩むっぽい!」
「ア゛ー?オイ、ピンク………オマエナニ?このインチキマシンしかないの?」
「いや、だから……インチキじゃなくて…」
「オイピンク、なぁ?なぁ?ピンク、なぁ?」
アトランタくんの容赦のない追い込みに完全にブルっちまったらしい明石は、か、勘弁してくださいよぉ〜…と情け無い声をあげてこっちをチラ見しやがったので俺は目を逸らした
「浜波ちゃん、アレがダメな大人なのだよ」
「は、はぁ…」
「ちょ!タス、タスケテくださいよォ!あ、そーだ!アトランタさん!アイツです!あのメガネがオーナーです!この店の設定全部アイツの指示で設定しましたーッ!」
「ハァ!?」
あの野郎ォ!!なんてコトしやがる…っ!!アトランタくんは明石の胸ぐらを掴み三度ヘッドバットを喰らわせると明石と言う名のゴミを投げ捨てこっちにやって来た
「…ナニ?テイトクの指示なワケ?」
「んなワケねぇだろ!まぁ、営業の許可は俺が出したが…」
嘘ではない
「アカツキ、お小遣い全部スッたって泣いてるんだけど?」
「そこのピンクが全部やりました、私は運営内容に一切関与しておりません」
「んなコト言ってんじゃないわよ!!」
ズガンッッ!!(ヘッドバット)
「あ痛ァ!!!」
アトランタくんの容赦のないヘッドバットが俺の額に炸裂した!!
「アカツキが泣いてる責任のハナシしてるのよ、誠意みせろよ、誠意」
な、なんで俺まで…ッ!!っーか誠意かよ、マジでタチ悪いなコイツ
その後、床を転げ回っていた明石はブタのようなゲーム機からプレ●テ2を取り出し、今回はコレでカンベンしてやってくださいよブヘヘヘと腰の低いゲスさで誠意を見せ、アトランタくんからわかりゃいいんだよ、わかればと四度目のヘッドバットを喰らって床に転がった…