【登場人物】
提督(36)
人間熱核融合炉
鈴谷(13)
ヒロイック・ビッチ、狂乱上等
熊野(6)
エセガント航巡、最近ウル●ラダッシュモーターを検討している、庶民舌
「おい鈴屋」
無性に腹が減った、慌てるな、俺はただ空腹なだけなんだ
「鈴谷だし、ナニ?お小遣いくれるの?」
「メシ食いに行くから付き合え」
「は?」
「メシ食いに行くから付き合え」
「…え?ナニ?邪眼?いやいやいや、そりゃそーだよ、まさか提督が自主的に鈴谷を食事に誘うとかありえねーし、あー…こりゃアレだわ、完全に邪眼だわー、良いユメ見ちゃってるわー」
なに言ってんだコイツ?イカレてるのか?
「どうせあれだろ?鈴谷がウッヒョーとか言ったらスネークバ●トォーの流れだろ?はいはい、わかってるし、鈴谷の顔面床にメリ込む流れだし、パンツ黄ばんじゃう流れだしぃー」
いまいちよくわからん鈴谷を余所に、丁度、熊野が通りがかった、まぁコイツでもいいか
「あら提督?相変わらず煙草臭いですわね」
「熊野か、まぁお前でもいいや、メシ食いに行くから付き合え」
「食事?別に構いませんけど」
「よし、じゃ行くぞ、すぐ行くぞ、俺は腹減って仕方ねぇんだよ」
「まるで餓えたケダモノですわね、そもそも何を食べますの?」
「焼き肉」
「ケダモノですわ」
ふとした時に焼き肉は食いたくなるが、どうにも焼肉店に1人では入りづらい、当初は五月雨を誘う予定だったが、今日は朝からコーヒー豆を仕入れに行くとコロ●ビアへ高飛びしやがったよアイツ
「よっしゃ!来いやァァァァ!ワカってりゃこっちも覚悟はキマってんだよォ!テメーの邪眼が解けると同時に鈴谷のメタルシリコンパンチを叩き込んでやらァ!さぁ来いやァァァァァ!」
「…ところで、アレはなんですの?」
「知らん、メシに誘ってやったらワケのわからん事を言い出してな、お前の姉ちゃんだろ?」
「さぁ?」
まぁアレだな、コイツもきっと疲れているのだろう、帰りにユン●ルでも買って来てやるか
「じゃ、行くか」
「お安い肉はイヤですわよ」
「お安い肉で我慢しろ」
「ちょっと待てコラァ!!逃げんのかコラァ!勝負しろよミドォー!」
やかましいビッチだな、逃げるも何も最初から話を聞いてねーじゃねぇか
「あと何秒だァ!?どっからでも来いやァ!」
「おい熊野、アイツ、なんか変なモン食ったのか?」
「さぁ…?あぁ、そう言えば昨日、ハッピーターンXとか言う名前のお菓子もボリボリ食べてましたわね」
なんだその絶好調な気がする菓子は…
「まぁ、どうでもいいか」
「そうですわね」
とりあえず、相手をしても面倒くさそうな鈴谷は放置し、俺は熊野と庶民派焼肉店へ行き、庶民的値段の肉を食べた
◆◆◆
重巡寮、通称、さわやか寮…
「ただいまですわー」
「…おかえり」
庶民派焼肉店に満足し、熊野が部屋に戻ると、部屋に灯りが点いていなかった
「暗いですわね、電気ぐらいつけませんと………ハッ!?まさか、その…アレをしていたのでは!?」
「してねーし」
「…たしかに、雌の匂いはしませんわね」
「雌の匂いとかゆーな………熊野、焼肉美味かった?」
「えぇ、美味かったですわ!」
ビタンッ!(ビンタ)
「えれがっ!!い、痛いですわ」
「死ねッ!!」
「え゛!?え…?わ、私、何かしましたの?」