【登場人物】
提督(メガネ男子)
好きなアッパーはタイガーアパカッ
扶桑姉妹(航空戦艦)
菩薩の生まれ変わりと噂されている姉と姉以外は全て下郎と見下すの妹の仲良し戦艦姉妹、昔は姉妹揃って運が悪かったせいか不幸姉妹とディスられていたが改二になって若干改善した
たった一度の今日と言う秋の日、執務室で真面目に仕事をした俺は秘書艦サミー子とたまにはマミー屋でメシでも食うかとマミー屋に来てみたワケだが…
「ハアァァァァ!?なんでコレを焼けないのォォォォォ!!」
「なんでもナニも当店は食材の持ち込みNGだからです」
「せっかく姉様が持ち込んだ食材が調理できないなんて………そんなルールどうでもいいでしょォォォォ!!」
「どうでもよくありません、当店は私が毎日厳選に厳選を重ねた食材のみを使用し、常にお客様に最高の味を提供しています」
悪質なクレーマー戦艦が間宮にクレームをつけつつカウンターをバシバシ叩いていた…
「…山城、いいのよ」
「し、しかし姉様!?」
「…いいのよ」
悪質かつエキサイティングなクレームをつけていた妹を宥めるように、そっとその手を握り、残念だけど諦めましょうと首を横に振った姉妹の姉、扶桑…
そんな姉の心中を察してか、未だ禍根ありげなツラをしていた妹の山城はその怒りの矛をようやく収めた
「クッ!せっかく姉様がわざわざ牡蠣を用意したと言うのに…ッ!」
「…残念だけど仕方ないわ、それに、そもそもこの牡蠣は私が用意したワケではなく通りすがりの潜水艦の子達から買っただけよ」
「クッ!あの潜水艦のガキどもッ!!よくも……!よくも姉様に恥をかかせてッ!!●してやる!あのガキどもっ!●してやるわ…」
右手の親指の爪をガリガリ噛み、●してやると連呼する妹に、いけないわ山城と菩薩の姉はそっとその肩に手をやった
「ナニ見てんのよ!見世物じゃないわよ!」
「あ、バレてた」
山城のヤロウ、キレ散らかして俺らには気付いてねぇかと思ってたら普通に気付いてやがったか…
「見たくて見てたワケじゃねぇよ、なぁ?サミー?」
「そうですね、まぁ提督は扶桑さんの横乳ガン見してましたけど」
「ハアァァァァァァァァ!!?このクソメガネ!!姉様の上着の開いている部分から手を挿れて姉様の美しい乳房を揉みしだきたいですってェェェェ!!」
山城は手元にあった生牡蠣を1つ俺のガンメンに向けて正確に投げつけてきた…ッ!ほぉ……この牡蠣、ジャイロ回転してるやんけ…!と瞬時に判断した俺はそのまま捕球するのは危険と考え、必殺のスネークバ●トでその生牡蠣を迎撃した
「危ねぇなオイ」
「…そうよ山城、提督にいきなり牡蠣を投げつけるなんて……」
「しかし姉様ッ!」
「…提督に対して失礼はいけないわ、山城………提督、妹が大変失礼しました、この非礼は妹に代わり私が命をもって償いま…」
扶桑はどこからか取り出した匕首を己の首筋にあて、五月雨は露か涙か不如帰我が名をあげよ雲の上まで…と辞世の句を唱えた
「待て待て待て待て!!待って!!ちょ、待てよ!待って扶桑クン!」
「お待ちください姉様!キャッチボール!私とこのク……テイトクはキャッチボールしていただけですから!そうよね!
「嗚呼!そうさ!山城クン最近ピッチャーに興味あるらしくてね!イイ肩してるよ!」
俺と山城はガッチリと手を組み仲良しアピールをすると、扶桑クンはそうなの…と言って匕首を首筋から下げた
「…でも山城、牡蠣を投げるのは良くないわ、ちゃんとボールを投げないとね」
「そうですね!ええ姉様!そうですね!あ、あはははは、私ったらそそっかしくて」
「…でも山城がピッチャーに興味があるなんて知らなかったわ、ごめんなさいね……私が貴女の事を知らないばかりに…」
「いえ!そんなコトありません!そ、そうだ!今度グローブを買いに行きましょう!!グローブ!私、姉様とキャッチボールするのが夢だったんです!」
「…まあ、山城ったら………そうね、それならついでに西村艦隊のみんなの分も買いましょう、みんなですればきっと楽しいわ…」
「さすが姉様…っ!なんて尊い…!美しすぎます!」
山城は扶桑の手を握りさすが姉様です!私、感動しました!とアツい涙を流した
「ボールとグローブぐらいなら時雨様に言えば用意してくれるんじゃないか?」
「ナニ言ってるんですか、時雨様に頼んだらボールとグローブどころかドーム球場観客審判付きで用意されますよ」
五月雨曰く、下手に時雨様にそんな頼みをしようものなら必要はものは足りているかい?と必要以上の規模のものを平然と用意してくるからタチが悪いらしい
「…でもこの生牡蠣、どうしたらいいかしら……?」
「あの潜水艦のガキどもッ!マミー屋にでも持って行って焼いて貰えばいいのねとかテキトーなコト言って……ッ!!姉様、私があのフナムシどもを皆●しにして参ります」
「…皆●しにするんて………いけないわ山城」
テキトーなコト言って買わされたにもかかわらず、扶桑は怒るどころか妹の皆●し発言を諌め、許しましょうと微笑みを浮かべた
「っーかここで焼けないなら外行って焼いて来いよ」
「ハァ?なんですかこのゴミは、ゴミのくせに喋るんじゃあないわよ」
「…山城」
「す、すいません姉様!い、今のは冗談!冗談です」
「…それで提督、今、外に行って焼いてくればいいとおっしゃいましたが?」
「たしか執務棟の裏に焼肉だかバーベキューだかに使ってる金網とかコンロとかあったからアレ使っていいぞ」
俺のじゃないけど、たまにバカどもがなんか焼いたりしてるし、まぁ別に誰のモノってワケでもないのだろう
「…まぁ、聞いた?山城、執務棟の裏に金網とコンロがあるそうよ」
「え?えぇ……」
「…ありがとうございます提督、あ、そうだ……よければこの生牡蠣、提督と五月雨ちゃんも一緒にいかがですか?」
「姉様!こんなゴ…………に、せっかく姉様が買った牡蠣を振る舞うなど!」
コイツ今ゴミと言いかけやがったなオイ
「…いいのよ山城、それにほら、こんなにたくさんあるのだから、きっと私達だけでは食べきれないわ…」
「いえ、私は食べます、姉様の牡蠣を残すなんてありま…」
「…はい決まり、さぁさぁ早く準備してみんなで食べましょう、山城もそれでいいわね?」
「……………姉様がそうお決めになったなら」
山城は心底イラついたような目で俺を睨み、姉様に厭らしい目を向けたらその目を抉って直火焼きすると小声で俺に囁いた
この後、俺たちが執務棟の裏でバーベキューコンロの準備をしていると、海で密漁して来たらしい潜水艦のクズどもがゲラゲラ笑いながら歩いていたので貴様らも手伝えと26の膝にローキックと19の腹に膝蹴りを叩き込んでやり、ついでに、密漁してきたものを巻き上げた
山城は生ヌルいと言っていたが、姉様の手前、怒りの顔面焼き金網はできないのでブツブツと文句をタレていたが新鮮な海の幸は美味かったらしく、わりと上機嫌だった
後日、扶桑と山城は牡蠣に当たって入院した