不健全鎮守府   作:犬魚

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ミュータント・ウォーズ

【登場人物】

提督(クズの人)
過ち認められる大人、シュレッダーのことはサワキちゃんと呼ぶ

夕張(ヘソ)
そもそもヘルシーな量しか食べないせいか、腰回りもヘルシー寄り、食べても太りにくいイヤな体質


提督と夕張とミュータント

たった一度の今日と言う日、大してやることもないので釣りにでも行くかと考えた俺は秘書艦サミー子に今日のおススメはナニかね?と懇切丁寧に聞くと、KISSとかじゃないですか?とロックな回答、そんな執務室の重厚な扉を叩き、ぬるりと現れたのは…

 

「新しい装備を開発しました、ハッキリ言って自信作です」

 

倫理観と道徳観をママの子宮に置き忘れてきた真性マッド軽巡、夕張ッッッ!!!

こと開発力に関してだけは天才的なテクを持ち、その溢れる知性と神技的な腕から生み出されるビクーリドキーリメカはまさしく戦争を根本から変えると言っていいだろう…

 

「またクソみてぇなモン作って来たんじゃねぇだろうなオイ、っーか暇なら探照灯フル装備してサンマ釣りにでも行って来いや」

 

「暇じゃないです、めっちゃ頑張って作りました」

 

そういや最近、俺のケイタイに知らんアドレスからイェーイ!テイトクさん見てるぅー?今から釣ったばかりのサンマを焼きまーす!とかフザケた動画を送りつけたバカがいたな、浦風、帰ったら母乳が出るまで肉体改造してやる、してやるぞ…

 

「で?ナニ作ってきた?足はあるんだろうな?」

 

「いえ、足はありません」

 

「ハッキリ言う……気に入らんな」

 

そして夕張は今回はマジスゲーですよ、マジスゲーですよとテンション高めにアゲアゲ気味だったので、とりあえず俺は夕張の頰にビンタしてやった

 

ビタンッ!!(平手打ち)

 

「タスこっ!!…………い、今、なんでぶたれたんですか?私」

 

「殴られもせずに一人前になった奴がどこにいるものか」

 

「…たしかに」

 

夕張はぶたれた頰をさすりつつ気色の悪い笑みを浮かべていたが、コイツにとっては痛みこそが命を……いや、自分が生きていると実感できる瞬間らしい

 

「まぁ、ぶたれたコトはいいです、それより今回の自信作を見てください、スンゴイので」

 

「スンゴイかスンゴくないのかは私が判断するコトだ、もし私がスンゴくないと判断すれば貴様のア●ルが無事に済むとは思わないことだ」

 

「はい!!」

 

なんでちょっと嬉しそうなんだよコイツ…

夕張は元気良く今回のビクーリドキーリメカはこちらァァァァ!!と勢いよくビニルシートを剥いだ!!

 

『『『『カワバンガー!!』』』』

 

…………なんか亀?亀……?いや、亀?二足で自立する亀の妖怪みたいなのが4匹立っていた、亀…?亀って4匹でいいのか?

 

「今回開発しましたのはミュータントを作り出す化学薬品、ミュータ●ジェンです」

 

「ミュータント…だと?」

 

「はい、こちらのミュータ●ジェン、この液体を適当な生物にBUKKAKEると手近な生物の特徴を持ったミュータントに変身します」

 

夕張曰く、とりあえずモノは試しにとその辺の池にいた亀にBUKKAKEると亀はミュータント・ソルジャーとして生まれ変わったのだと…

 

「名付けまして、TMNT・ミュータント・ニンジャ・亀ズです」

 

ビタンッ!!(平手打ち)

 

「ダビでっ!!」

 

「ナニが亀ズなのだよ、バカにしてんのか」

 

どの方面に喧嘩売ってんだよコイツは、亀ズってなんだよ!亀ズって!タート●ズじゃねぇのかよ!!

 

「ちなみに4匹には名前がありまして、青いハチマキのがレオポルド、赤いのがラファエル、オレンジがミケランジェリ、紫のがドナテラです」

 

「また微妙にパチモンみてーな名前だなオイ」

 

「彼らは下水の亀時代、ドブネズミを師と仰ぎニンジュツを学んだらしくてニンジャのスキルを持ってます」

 

「ネズミなのかよ!そこはスプリンター先生じゃねぇのかよ!!」

 

ダメだ、コイツのやるコトにイチイチツッコんでいたら胃に穴が開くどころか胃が溶けかねん、cool……そう、coolだ、兵学校時代、深緑の知将と謳われた俺は常にcoolでなければならない…

 

「彼らを深海棲艦の巣に送り込めばヤツらの殲滅など赤子の首を捻るようなものです、最速・最善にヤツらを皆殺しにして来るでしょう」

 

「そんな強いようには見えんのだが…」

 

「大丈夫です、ミュータ●ジェンをBUKKAKEるついでに柱間細胞も埋め込んでおきました、全員、木遁もイケます!」

 

ヤツらの巣で樹海降誕ですよ!とお腹を抱えてケラケラ笑う夕張に対し、両目にレモン果汁90%ををBUKKAKEてやると転げ回った

 

「ウッギャアー!!目がぁー!目がァァァァ!!」

 

『Hey ダイジョーブかユーバリ!』

 

『HAHAHA!』

 

ミュータント亀に心配されているのやらされていないのやら、夕張は目をゴシゴシしつつ立ち上がり、まだヤれる!まだヤれるとアピールしていた

 

『ヨッシ!まだイケるイケる!ユーバリまだイケる!』

 

『よっ!アンタが大将!Fooooo』

 

クールでゴキゲンな亀どもの声援を受けて立ち上がった夕張は床にペッ!!とツバを吐き捨て、果敢にファイティングポーズを……

 

グシャアッ!!!(スネークバ●ト)

 

「ゴバァ!!!」

 

「ナニ執務室の床汚してくれてんだテメーは?アァ?そいつは殺してくれってコトでいいんだよな?アァ?なぁオイ、いいんだよな?なぁ?」

 

頭部を壁にメリメリされ執務室のオモシロオブジェみたいな夕張のケツに蹴りを入れてやると胴体がビクンッ!と跳ね上がった

 

『なんてこった!コイツはゴキゲンなオブジェだ!』

 

『HAHAHA!』

 

ミュータント亀ズはそんなオモシロオブジェを見てゲラゲラ笑い、執務室の電話を手に取るとピザのデリバリーを頼んだり、よせばいいのにクロスワードパズルをやっていた秘書艦サミー子に絡んだりして目にタバスコを突き刺されていた

 

『UGYAAAAAAAAAAAAAA!!』

 

『HAHAHA!』

 

『もー!アタマきた!このタバスコ、ユーバリのAn●lに入れてやる!そぉーれ!』

 

『HAHAHA!』

 

この後、陽気な亀ズはひとしきりゲラゲラ笑いヤンチャした後、じゃ、ボクら下水道に帰るんでとチーズ臭いゲップをしつつ去って行った…

後日、自販機コーナーで缶コーヒーを買ってると、ジョンくんがタート●ズ!タート●ズがいたのよ!基地の中歩いてたのよ!ホントよ!と興奮気味にグイグイきた


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