【登場人物】
提督(39)
歯が痛い時はバフ●リンでごまかす
長門(7)
ビッグ愛犬家セブン
時津風(2)
日本語どころか人語が怪しい野生、牛乳はお腹壊すから嫌い
ベーコン、ベーコンか…そうだな、今日はベーコンのレタス巻きとか食いたい感じがするな、よし、ベーコンのレタス巻きを食おうと心に決め、廊下を歩いていると前方にデカいのと小さいのが居た
「よぉ、ナニやってんだオマエら?」
「む?…フッ、提督ではないか、奇遇だな」
ステゴロなら最強と噂されている大戦艦、長門、ロリコンだが強い、ロリコンだが
「今から時津風を歯医者に連れて行くところだ」
「ふ~ん」
「グゥゥゥ!!」
そして長門の横で唸っているのは駆逐艦、時津風、人には懐かない犬だ
「なんだ?虫歯でもできたのか?甘いモンばっか食ってるからだぞ」
「うるさい、オマエ、きらい」
色々あってニンゲンに恨みを持っており、とりあえず不用意に手を出すと噛みやがる
「フッ、本来ならば虫歯程度、殴って解決するのだが駆逐艦にはそうはいくまい」
「おい、殴って解決ってなんだ?殴って解決って、乱暴過ぎだろッ!?」
「そうか?恥ずかしながらこのビッグセブンも昔は甘い物が好きで何度か虫歯を患ってな、その度に陸奥に殴られて虫歯をヘシ折って治療していたが…」
「素直に歯医者に行けよ、歯医者に!」
どんなワイルドな治療法だ、バカじゃねぇのかコイツ、いや、バカなんだな
「まぁそう言うワケで、かわいい時津風には私も行った事がない歯医者さんでキチンと治療をして貰おうと思ってな」
「なるほどな」
「むしば、なおす」
「ま、ガンバレよ」
ある意味、口の中にドリルをスピンオンされるより殴って解決の方が良かったと考える日も来るかもしれねぇが俺には関係ない
「まぁ待て提督よ、せっかくだ、提督も一緒に歯医者に行こうではないか」
「イヤだね」
「恥ずかしながらこのビッグセブン、歯医者に行った事がないので歯医者と言うものがよくわからないのだ」
「受付で保険証出してこの駄犬の虫歯をギガドリルブレイクしてくれって頼めばいいんだよ、じゃあな」
「待て待て、提督は暇なのだろう?チューインガムをやるから付き合え」
「誰が暇人だ、俺は忙しいんだよ」
◆◆◆
基地から一番近いところにあるデンタルクリニック・カミツキガメ
「ギャアアアアアア!!痛い!痛いですわーッ!!」
「熊野ォ!歯だ!オマエの奥歯がスゲー勢いで抜けちまったぞォォォ!!」
「アガガガガ…」
治療室と書かれた扉の向こう側から聞こえる声、どうやらこの歯医者はハズレらしいな
「フッ、虫歯の治療を頼みたい」
「いらっしゃいませー、何名様ですかー?」
「フッ、戦艦1人、駆逐艦1人、おっさん1人だ」
「おっさんじゃない、ハンサムな提督だ、あと、俺は治療じゃねぇよ、治療はコイツだけだ」
「グゥゥゥ!!!バウ!バウ!」
っーか受付に立ってるの夕張じゃねぇか、なにやってんだコイツ?バイトか?
「え~っと、当クリニックでは普通の治療と普通じゃない治療がありますけど?」
「普通の治療ってのはどんなのなんだ?」
「痛くて漏らします」
普通で漏らすのかよ…
「フッ、では普通ではない治療とは?」
「痛くて濡らします」
どんなプレイだァァァ!!ナニが行われてんだこのクリニック!!
「当店としては日帰り治療可能なスペシャルハードコースがオススメです」
「フッ、ではそれで」
「グゥゥゥ…」ジョワワワワワワ
「オイ待て長門ォ!ちょっと待て!時津風ビビってるぞッ!話聞いてるだけで漏らしてるじゃねぇか!」
「フッ、提督よ…それはウレションと言うのだ」
いやゼッテー違う、明らかにビビってるよこの犬