君の●は。を見ながら考えたのに全裸土下座多め回
【登場人物】
提督(41)
強さとは、六天連鎖
鈴谷(14)
プレミアムビッチ、味わい深い上質なプレミアム
「ティーッス、ちょっとエッチな気安い系ヒロイン鈴谷が遊びに来ましたよォ~」
俺は机の引き出しから近所の大型雑貨店で購入した刃物を取り出し、机の上に静かに置いた
「ナニコレ?」
「そのナイフで自決したまえ」
「もうそれ厳しいってレベルじゃないよね?え?ナニ?そこまで鈴谷が嫌いなの?」
「嫌いだが?」
「いや…マジ、真顔でそこまでハッキリ言われるとさすがに傷つくんですけど?」
むしろ、何故自分が好感度高いと思っているのか俺の方が不思議でならないのだが
「まぁいいや、ゲームしよーぜ、ゲーム!」
「前向きかッ!」
「ナニが?」
こ…コイツ、どんなタフネスハートを持ってるんだ?エロゲーならもうとっくにルートから外れてるぐれーフラグをヘシ折りまくってる筈だぞ
まさかコイツ…アレか?バッドエンドか?コイツこそバッドエンドなのか?
「ってかサミーは?今日サミー休み?」
「アイツなら今日は夕張のアホンダラと一緒に映画見に行くって出かけたぞ、アレだ、王の名は。ってヤツ」
「ふ~ん」
なんかよくわからんがアイツら仲が良いらしく、休日にはよく近所のイ●ンモールに行ってるようだ
「ナニする?ぷよ●よする?鈴谷ぷ●ぷよ超強いよ?マジ提督とか瞬殺すっから」
「あ゛?」
「鈴谷が勝ったら1万円ね」
「いいぞ、お前が負けたら全裸土下座な」
「へ!変態ッ!って…罰が厳し過ぎるッ!なんで鈴谷が勝って1万円で負けたら全裸土下座ぁ!?」
「むしろ、全裸土下座で許す俺の心の広さに感謝しろ」
「クッ!」
クッ!じゃねぇよ、このビッチは、クッ!って言っていいのは姫騎士か対魔忍ぐれーだろうが
「……や、冷静に考えると1万円と全裸土下座は釣り合いがとれない気がするんですけど?鈴谷の全裸土下座安すぎない?鈴谷の全裸土下座だよ?コレ、かなりのプレミア感じゃね?鈴谷の全裸土下座とかなかなか見られるモンじゃないよ?」
「全裸土下座全裸土下座うるせーよ」
「ごま…いや、3万円で!」
5万円は高すぎると踏んだか、3万円と言い直しやがった、コイツ、己の価値を高く見てるのか安く見てるのかよくわからんな
「1万と500円」
「さ……2万9800円っ!」
「1万と750円」
「2万5000円っ!」
「9500円」
「2万円!って!!なんで下げるのォ!?おかしいじゃん!今の絶対おかしい!フツー折り合いつくトコまで上げるじゃん!?」
「や、よく考えたらお前の全裸土下座とか見ても俺には何の得もないしな」
「ホモかよッ!」
「誰がホモだコラァ!!」
「鈴谷の全裸土下座だよ!フツーに大興奮じゃん!!男ならズギューン!ってなるじゃん!むしろ興奮しねーとかホモか菩薩かどっちかじゃん!?」
どうやらブチのめされたいらしいな、このビッチは
「…いいだろう、かかってこいよビッチ、何連鎖で死にたい?」
「ハァ?死ぬのはテイトクですけどォ~?鈴谷が勝ったら3万円ね!」
‐‐‐
そして…
「このままでは終わらんぞォー終わらんぞぉー…ぞォー…」
「弱っ」
「ば…バカなッ!鈴谷は完璧だったハズ!完璧な三連鎖だったハズッ!」
コイツ、三連鎖で俺を殺れるとか思ってたのか?
「お前バカじゃねぇの?」
「バカじゃねーし!ってかナニ!?テイトク強くね!?」
「言わなかったか?俺、昇竜拳よりばよえーんの方が得意なんだ」
「聞いてねぇしッ!!」
「オラ、脱げ、脱衣して全裸土下座せんかい」
「…クッ!」
「クッ!じゃねーよ、あぁ、ニーソは脱がなくていいぞ」
「変態ッ!!変態!変態!マジ変態!」
◆◆◆
基地の近所のイ●ンモール…
「いやぁ~面白かったですね~、ちょっと色々回りくどくてイライラしましたけど、でもほら!あそこでバーを燃やしてカーを喚んだとこはアツかったですねー」
「そうですね」
話題の映画、王の名は。を見終わった五月雨と夕張はフードコートでたこ焼きを食べていた
ぶぶぶぶぶ(メール音)
「メール?提督から?」
「えぇ、どうせたこ焼き買ってこいとかそんな感じと思いま……」
「なに?」
「いえ、なんか全裸土下座の画像が…」