不健全鎮守府   作:犬魚

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ちょっと前に年始かと思えば気がつけば3月ですわ!既に攻撃は始まっているッ!!

【登場人物】

提督(メガネ男子)
最近の癒しはアベなんとか

五月雨(青髪ロング子)
最近の癒しはマッサージ椅子

由良さん(由良さん)
最近の癒しは焼きアイス


提督と五月雨と由良さんとある晴れた昼下がり

汚濁の血を浴び、呪詛と怨嗟の声をあげ骸の山で覚醒した“悪魔王女”はこの世に存在する!!

 

俺はこの世に嫌いなものが3つある………

 

ガキと、ケダモノと、ビッチだ

 

あ、スマンもう1つあった、プリンツだ、アイツも嫌いだったわ、うん、神話の時代から殺し合う因縁でもあんのかってぐれー嫌いだったわ、うん、アイツだけはマジで顔合わせたその日からいつか殺してやるってなってたわ

 

…まぁ、今はそんなことはどうでもいいんだ、うん

 

「ゲェー!由良さん!」

 

「由良に対してゲェー!はなくない?ね?」

 

ある晴れた昼下がり、今日のランチはやっぱパスタじゃなくてうどんにするべきだったなと秘書艦サミー子と自販機コーナーのベンチでおしゃべりしていると由良さんがあらわれた

 

「こんにちは由良さん」ペコォ

 

「こんにちは、今日も髪長いわね、トリートメントはしてる?」

 

「由良さんこそ、最近問題起こさなくなって、改宗でもしたんですか?」

 

なんでコイツら顔合わせるたびに険悪感丸出しなのだよ、昔はもっと仲良しだった気がするが…

まぁアレだな、やはり人と人は理解り合うことは難しいと言うコトだ、人類に早く“変革”が訪れなければならない、変わらなかった、俺と違って

 

「で?テイトクさんとサミーはナニしてんの?猥談?」

 

「俺がサミー子と公共の自販機コーナーで猥談なんかするワケねーだろが、脳味噌が頭に詰まってないのか?」

 

「昔はよく由良にグヘヘ痴漢プレイしよやとか言ってセクハラしてたじゃない?ね?」

 

「してねーよ、なんだその存在しない記憶、なぁサミー子」

 

「え?覚えてないんですか?」

 

「え?」

 

秘書艦サミー子はマジかよコイツみてーなツラしてミルク・ティーの缶

をダストシュートにロングシュートし美しいループを描きつつ見事に吸い込まれた

 

「それで?由良さんがいったい何の用なのだよ、ここでやる気か?」

 

「やらない、由良のこと狂犬かナニかと勘違いしてない?」

 

「由良さんにルールは無用だろ」

 

由良さんと話す時は常に警戒を怠ってはならない、どんなくだらないおしゃべりをしている時でもいきなり顔面パンチを放つのが由良さんと言う超危険軽巡である

 

「まぁいいけど、2人とも、みとちゃん見なかった?」

 

「ミトチャン?知らんな、誰だそれは、新しい敵か?」

 

「敵じゃないですよ、ほら、なんか由良さんが珍しく可愛がってる海防艦の子ですよ」

 

「由良さんが可愛いがってるだとぉ〜?ハハッ、相変わらず卿は冗談の才能が無いな」

 

「さっきから2人して由良に喧嘩売ってるの?ね?」

 

いかん!由良さんの怒ゲェージがいきなりMAXになりそうだ、俺、またなんかしちゃいました?してないよな?うん、っーか由良さんが可愛いがる海防艦か…………あ

 

「あぁ、悪魔王女か」

 

「そう、それです」

 

悪魔を超えた悪魔と呼ばれたバイオレンス軽巡由良さん、その由良さんが珍しく可愛がっているコトから巷では悪魔王女と呼ばれる海防艦の子が存在する…

 

一見すると可愛いだけの海防艦の子らしいが、噂では軍によって行われた極秘プロジェクトによって人工的に造られたクローン・ソルジャーらしく、1号とか2号とか呼ばれていた中の1人という哀しき過去があるとかないとか…

 

「で?見てないの?」

 

「俺は見てないな、サミー子、キミは?」

 

「私も見てませんね」

 

「2人して使えないわね、壁にメリ込んで死んだら?」

 

「辛辣ぅ!卿、聞いたかね?この由良さん、テイトク様に対してとんでもない暴言なのだよ」

 

「テイトクだけじゃなく私も含まれてるとこに隠しきれない悪意を感じますね」

 

まぁ由良さんと言えば悪意の塊みたいなモンだしな、今更その程度で壁にメリメリされるほど俺たちの付き合いは短くない、小粋な由良ジョ…

 

「しゃあっ!!」

 

由良さんのノータイミング顔面パンチを必殺首回しで回避した俺だったがどうやら完璧にはかわせなかったらしく鼻血が出た

 

「…さすがは由良さんだ、完璧に回避したつもりだったがどうやら俺のハンサムな鼻が高すぎたらしい」

 

「それは残念、鼻を削ぐつもりだったのにね、ね?」ニコォ

 

「ね?じゃねーよ!ナニイイ感じの笑顔で嘘吐くんじゃねぇよ、あきらかに当たれば頭が飛ぶ勢いの顔面パンチだったじゃねーか!!」

 

「当たらなければいいのよ」

 

「当たらなければどうと言うコト理論やめろや、サミー子、コイツの眼球を抉って空いた穴にTabasco流し込んでやりなさい」

 

「嫌です、よくそんな猟奇的な発想が秒で出ますね、猟奇殺人鬼の才能ありますよ」

 

なんなんだよ!!どいつもこいつも俺に対する圧倒的な尊敬(リスペクト)の無さッ!!特にこいつら俺とは1番付き合い長いくせに俺への忠誠は0だよ!そもそも上限が0なのかっつーぐらい0だよ!忠誠0とかそれはもうただの敵ユニットだろオイ

 

「フーッ………とりあえずオマエらが俺に対して忠義のカケラも持ち合わせていないことが改めて理解(ワカ)ったのだよ」

 

「え?サミー忠義の持ち合わせないの?」

 

「今、忠義は在庫切れで入荷予定は先方の都合で未定ですね、むしろ由良さん持ってなかったんですか?あるならちょっと貸してくださよ、飽きたら返しますから」

 

忠義って貸し借りできるモンかよッ!!

 

「あいにく由良も持ってないのよ、昔は持ってたけど賞味期限切れたから捨てちゃった」

 

忠義の賞味期限ってなんだよ!!鮮度でもあんのかよ!!…………いや、ダメだ、コイツらにまともな考えを期待してはいけない、そんなコトはとうの昔から知っていたじゃあないか…

 

「…ハァ、まぁいい、由良さんはとりあえず悪魔王女でも探してきたらどうかね?どっかに残留妖気とかあるんじゃあないのか?」

 

「あるワケないでしょ、ま、テイトクとサミーもサボってないで仕事でもしたら?じゃあね、ね?」

 

そう言って由良さんはCOOLに去って行ったが、別に俺らはサボっていたワケではないんだが…

 

「…私は先に執務室に行きますけど、テイトクは喫煙所に行ってからですよね」

 

「ん?あぁ、一緒に行ってるの誰かに見られて噂されると恥ずかしいしな」

 

「…はぁ?」





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