【登場人物】
海軍将校の人
6割ぐらいが徹底的な正義の人達
全体の秘書艦巨乳率は東に比べ西は15%多いらしい
「アレじゃろ?深海のは皆殺し、目が合ったら全員死刑じゃろ?」
「しかしですなぁ~講和と言うセンも」
「ありゃ生きちょってもしゃーないでしょ?ゴミクズを生かしちょる意味なんぞありゃせん」
「…しかし、奴らの持つ技術力には目を見張るものも多数存在するのも事実」
大本営直轄の大きな鎮守府、西の所属だけとは言え招集された数は結構な人数で、活発な意見の飛び交うアツい会議が今も絶賛開催中だ
「…煙草吸いたい」
「さっき行ったじゃないですか」
「2時間前はさっきって言わねーよ」
後ろの席に控えている五月雨はコレでも舐めてろと言う意味を込めてか、塩飴を1つ、俺に寄越した
気が利くのやらよくわからんが、とりあえず嫌がらせの一種だろう
本来なら鹿島先生に同行してもらう予定だったが、先生は当日にお腹を壊した為に仕方なくいつもの五月雨を同行させた
「ちなみに提督はどちらですか?」
「どちらって何が…?あぁ、ダンゼン巨乳派だな」
「誰が巨乳貧乳の話をしましたか、会議の内容ですよ」
「あぁ、殲滅か講和か」
これはここ近年、軍内部でも意見の割れている問題だ
人類の脅威である深海棲艦は見敵即殺、とにかく殲滅、根絶やしにしてやればいいと言う考え
しかしここ最近、明らかに意思疎通が可能な深海棲艦の出現が増え、彼女らとの講和が可能なのではないかとの声も出てきた
「…さぁな?」
現に、うちの艦隊でも意思疎通が可能な深海棲艦とは何度かぶつかった事はあるが、とりあえずブッとばしてるからよくわらんな
「まぁ、その件はあんま口にしない方がいいぞ」
「…そうですね」
軍という組織は想像以上に闇が深いものだ、組織の根幹を揺るがしかねん発言を上げ消えてしまった者も少なくないと聞く
「それでは、次の議題の前に少し休憩を取りましょうか?」
「ですなぁ」
「では、1時間の休憩を挟んだ後に再開と言うワケで…」
お、やっと休憩か…
偉い人達が席を立ち、その後、俺達下っぱ将校達も各自秘書艦や知り合いの将校達と昼食でも取ろうかと相談しながら会場を退出して行く
「お昼はどうしますか?」
「煙草吸ってから考える」
「そうですか」
大半が鎮守府の食堂に行くか、用意した弁当でも食べるかに分かれるのだろう
ちなみに、弁当を用意してくれる秘書艦の居る提督は8割がイケメン、残り2割は秘書艦が駆逐艦のマイホームパパみたいなおっさんだ
「ちなみに五月雨くん」
「なんですか?」
「弁当とか気の利いたものは用意してないのかね?」
「カ●リーメイトならありますけど?」
鹿島先生ならサンドイッチぐらい作ってきたであろうに…
「ん?おぉ、センパイ、センパイじゃねーすか?オーイ」
「あ゛?」
なにやら声がしたのでそっちを見ると、どこかで見覚えのあるのが手を振っていた
「お前は……トミコ?」
「誰っすかトミコってッ!?」
「冗談だ、久しぶりだな」
声をかけてきたのは市●ギンみたいな開いてるか閉じてるかよくわからない目をした海軍でも珍しい女将校、士官学校の後輩で一応、同僚ってヤツだ
「なんか用か?」
「久々に会ったんすからもうちょい再会を喜ばねーっすか?」
「無理」
「相変わらずガードの堅いお人っすね、ん?こっちのはセンパイの秘書艦っすか?」
「五月雨です」
「どもっす!センパイ、あんなにボインスキーだったのにロリコンになったんすか?」
「なってねーよ、単にコイツが一番付き合いが長いからだ!」
「アヒャヒャヒャ!」
相変わらずムカつく笑い声だな、この野郎
「あんまうちのサミーをナメってと大怪我するぞ、こう見えてコイツはブルーアイズホワイト駆逐艦と呼ばれてるヤンチャボーイだからな」
「滅びの爆裂●風弾ッ!?」
「それよかお前のバディモンスターはどうした?」
よく見たらコイツ1人か…?別に秘書艦連れてくる義務は無いが、コイツならウザすぎて所属艦全員に断られていてもおかしくない
「いるっすよ、ヴェーちゃん」
「ハラショー」
「…小っさ!!」
なんか標準サイズより小さくないか?このヴェールヌイ、個体差ってヤツか?
「かわいいっしょ?どうすか?チ●ポバッキバキになったっすか?」
「なるかッ!!」
鹿島先生のバージョンも書いてたのですが、いまいちしっくりこなかったので安定のサミーを採用しました
次回は後編です