不健全鎮守府   作:犬魚

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通常運転に帰ってきた99回目、通常がブラインド走行

【登場人物】

鈴谷(15)
愛犬家ビッチ、バタードッグの意味は知ってる

熊野(7)
嫌煙家エレガント風味、バタードッグ?暴走族ですわね!


提督と鈴熊と噛みつき

「茶、アツいやつ」

 

「コーヒー淹れましょうか?」

 

「二度言わすな、茶だ、アツいやつ」

 

会議から帰って来ると、基地は樹海になっていた

正直、自分でも何を言っているのかよくわからねーと思う、イカレてるのかと思われても仕方ないと思うが、とにかく樹海になっていた

 

しかし、建物自体は使える状態なのでその辺は幸いなのだが、そこらの床や壁から木が生えている様は実にシュールだ

 

「お茶です」

 

「うむ」

 

ちなみに原因はスーパーニンジャ川内の木遁・樹海●誕、なんか身体の中にすげーチャクラを感じるからヤってみたってばよ!とすげーイイ笑顔で言ってきたのでスネークバ●トで壁に頭をメリ込ませてやった

 

「とりあえず、伐採箇所の確認と作業具合でも見て回るか…」

 

◆◆◆

 

「鈴谷!ムシキングですわ!ムシキングがいますわ!」

 

「ムシキングじゃねぇし、カブトムシだし」

 

「なんておぞましい…まるで黒いダイヤとはこのコトですわね!」

 

「誉めるか貶すかどっちかにしろし」

 

夕張特製薬剤、プラントデストロイヤーの散布をしながら歩いていると、自販機の前でアホそうな航巡コンビがたむろしていた

 

「ナニやってるんだボンクラども」

 

「お、提督じゃん、ティーッス」

 

紙コップ片手に胡座を組んでベンチに座るビッチ、鈴谷

 

「あら?提督、相変わらず煙草臭いですわね」

 

同じく紙コップ片手に中身をカブトムシにブチ撒ける熊野

 

「やかましい、またホワイトランチャー喰らわされてーのか?」

 

「冗談じゃありませんわ、もしそんなコトしたら鈴谷のお腹全力で蹴りますわよ」

 

「ハァ!?なんで鈴谷のお腹蹴るの!?」

 

「やってみろよ、そんトキぁお返しに鈴谷のボディにボディが甘ぇぜしてやんよ」

 

「だからなんで鈴谷!?しかも荒咬みッ!?」

 

「なら私はボディがお留守だぜしてやりますわ!」

 

「毒咬みかよッ!!」

 

…さすがは自称エレガント航巡熊野、見事なエセガントだ、今度アイスでも買ってやるか

 

「なんなの!?鈴谷のボディになんか恨みあんの!?っーか今のやりとり鈴谷関係なくね?」

 

「ねぇよ、1mmも」

 

「ありませんわね、1ppmも」

 

「意味わかんねぇ!!なんなの!?っーかなんで提督と熊野そんなに息ピッタリなの!?実は仲良しなの!?」

 

「俺と熊野の関係については長くなるぞ、話は幕末まで遡るんだが…」

 

「長げぇよ!!そもそもなんで幕末まで遡るの!?」

 

時は1864年、京都三条木屋町の旅館、池田屋に潜伏していた攘夷派志士達を襲撃すべく近藤さん以外はイケメン揃いの新撰組が…

 

「刀乱でやれッ!刀乱で!!っーか近藤さんイケメンにしてやれよ!なんで近藤さんだけイケメンじゃねーの?イケメンにしてやろーよ!近藤さん!」

 

「オマエなかなかツッコミの才能あるなぁ」

 

「えぇ、さすがは鈴谷、ただのビッチではありませんわね、私、感動しましたわ」

 

「え?そう…?才能あるかなぁ…うへへへ~」

 

自称、誉められると伸びるらしいが誉められる事にあまり慣れてない鈴谷は、とりあえず誉められると嬉しいらしい実にチョロい奴だ

 

「ところで提督、何をしてますの?ハッ!?その装備…まさか“ごーすと”を“ばすたー”してましたのね!」

 

「してねぇよ」

 

俺の背負ったマ●タ充電式噴霧器を見て、熊野のアホはゴーストをバスターするアレと勘違いしたらしい

 

「私、一度、ごーすとを見てみたかったんですの」

 

「ふ~ん」

 

「ど…どこにいますの?ごーすとが徘徊するやべー状況にワクワクしてきましたわ!ねぇ鈴谷!ワクワクしますわ!」

 

「いや、しねーし…」

 

「大丈夫ですわよ鈴谷、仮にアナタが取り憑かれても私は躊躇いませんわ!」

 

「そのセリフ、そのままオマエに返すよ!!バーカ!」

 

っーかゴーストとか居ないんだけどな、鈴谷もたいがいアレだが、熊野の頭もアレだな

とりあえずアホどもの相手するのも面倒になったのでさっさと行こうとしたその時…

 

「ぐるるるる!!」

 

廊下のカドから一匹の野生が現れた

 

「出ましたわ!低級な動物霊!」

 

「いや、時津風だがな」

 

放し飼いは良くないな

 

「マジ時津風じゃん、よしよーし、ビスケットやるからこっちこい」

 

「オイ、そいつは人には懐かないんだぞ、俺も前に噛まれた事がある」

 

「大丈夫だし、鈴谷愛犬家だし」

 

そう言いながら鈴谷はポケットからビスケットを取り出すと右手に持って時津風に手招きした

 

「グルワアァァァァァ!!!」

 

「ギャアアアアア!!!噛んだァァァァ!!コイツ噛みやがったァァァァ!!」

 

「だから言ったじゃねーか!」

 

「っーか痛い!!マジ痛い!ナニコイツ!ちょ!マジ痛い!痛い痛い痛い!!」

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