緋弾のアリアNo name   作:ロリss

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静刃の衝撃の真実にキンジは驚く。静刃はそんなキンジに容赦なく妖刕の刃をふるう。そしてキンジ、アリア、エイジの3人がそろった時、イヴィリタからさらに衝撃の内容が伝えられる!極東戦役、最終決戦の地は日本!一方が奪い、一方が守るために戦う緋弾のアリアNo name第1章「極東乱戦編」開幕!1つの終わり…そして始動の3話1弾目!!


1章「極東乱戦編」
●3話「風を駆ける1発の銃弾」(ダイレクト・ライン) 1弾「その名は…『極東乱戦』」


 月が輝く夜、ある場所では刃が舞い、1人の男がその刃から必死に逃げていた…

 

キンジ「待て静刃!さっきから言っているだろ!俺にお前と戦う意思はない!」

 

 逃げている男は遠山キンジ。そしてその刃は…

 

静刃「戦えキンジ。俺は眷属でお前は師団だ。眷属は「悪」なんだろう?ならば戦う理由なんて探さなくていいんじゃないのか?」

 

 遠山キンジの友人、原田静刃。さきほどから静刃はキンジに対して刃をふるっているがキンジはそれから逃げるばかりだった。それは敵わないという理由からではない。いや、それもあるのかもしれないがそれよりも強い理由はただ「戦いたくない」だった。

 

静刃「もう逃げられないぞ。」

 

 キンジは周りの人に危害が及ばないように人がいないところを選んで移動していた。だがそれは失敗だったのかもしれない。おかげで気づいた時にはキンジはまったく土地勘がない自分が普段あまり通らないような道に入ってしまっていた。これは武偵ではやってはいけないこと。冷静さが足りない証拠だ。

 

 そのせいもあってすぐに道は行き止まりになって、静刃と壁に四方を囲まれるような路地裏に来てしまった。

 

キンジ「静刃、お前は眷属が何をしたかわかっているのか?あいつらは平気で人に危害を加えるような連中なんだぞ。」

 

 キンジは囲まれて逃げられないことから静刃と会話を試みた。

 

静刃「……。確かに犯罪はいけないことだ。だがキンジ、お前は相手の事情も考えてくれるんじゃなかったのか?」

 

キンジ「!」

 

 静刃は忘れたのかと言ってくるような感じで俺にそう言った。俺は今までの戦いの中で嫌でも戦わされていた者、理由があって戦っていた者、様々な相手を見た。だが俺は本当に相手のことを考えていたのだろうか?中でも俺が勘違いしているやつだっていた。俺はいつも相手の事情を知るのは戦った後だった。今の俺は…どうだ?眷属全体のやつのことをよく知らないのに「悪」だと…そう考えているのか?

 

 でもあいつらは中国でタンカージャックというとんでもないことをしてきてもう少しで大変なことになっていた。やっぱり…どんな理由があろうとそんなことはしていいことではない。静刃、悪いがやはり眷属は「悪」だ。

 

静刃「時間も惜しい。早いとこ済ませるぞ。」

 

 そう言って静刃は刀で切りかかって来た。俺はバタフライナイフを即座に取り出し、それをソードブレイカーの部分で受ける。

 

キンジ「ぐっ!なんて…力だ!」

 

 だが受けた瞬間にとてつもない力が襲い掛かって来た。これはどことなく強襲科試験の時の暴走したエイジと似ている。この人間を超えた…力!

 

静刃「おいおい…キンジ。あまり失望させるな。これでも潜在能力解放は38%くらいなんだぞ?」

 

キンジ「オープン…アクト?何を…言っているんだ!?」

 

 静刃の口から聞いたことのない単語が出てくる。よくわからないが38%と言っていた。%ということは100まであるんだろう。つまり…静刃はこれで約4割ほどの力しか出していないのか?ありえない…

 

 そう考えているとつばぜり合いの形から静刃は俺の腹に蹴りを入れてきた!俺の腹にクリーンヒットし俺はふっとび後ろの壁に激突する。

 

静刃「どうした?まだ実力を隠しているのか?一応、言っておくが今の俺はさっきの攻防の中でお前を殺すことが出来ていた。しかも16通り。お前が逃げていた時の全て含めて74通りもあったぜ。」

 

 静刃は脅すように言ってきた。だが…それはつまり、

 

キンジ「それでも俺を殺してないってことは…お前も戦いたくないんじゃないのか?」

 

静刃「………。」

 

 静刃は目線を逸らした。図星だったってことか?友達としてはそうあってほしいが今の状況はあまり良くない。今の俺はヒステリアモードじゃない。今の静刃からすればちっぽけな存在なんだろう。どうにかこの戦いを終わらせたいんだが…

 

 そう思いキンジはとりあえず動こうと考えるが

 

静刃「どうした、戦う気になったかキンジ。それともまだ逃げようとか考えているのか?」

 

 くそっ!俺の考えが…読まれているのか?どうやって?

 

キンジ「どうすれば…」

 

 俺がこの状況に困っていると

 

 リリッ リリッ リリッ

 

 と、断続的に静刃の持っている刀の方から音が鳴っていた。なんだこれは…? 

 

静刃「こんな状況になってもお前は戦おうとしないんだな。断絶警報をタイムリミットにお前の実力を見たかったんだが…ガッカリだぜキンジ…」

 

 そうして静刃は俺から離れているにもかかわらず刀を横なぎにふる構えをとり…一気に刀をふるった!!

 

静刃「炸牙」

 

 ドォォォォォォォォンッッッッッッ!!

 

 音速のごときスピードでふるわれた刀からとてつない衝撃波がおそいかかってきた。

 

キンジ「くっ…がはっ!」

 

 後ろは壁で衝撃波を思いっきり体に食らった。後ろの壁は粉々に砕け、俺は口から血を吐いた。内臓はやられていないと思うが…なんて衝撃だ。「炸牙」か…とんでもねぇ技だぜ。

 

静刃「別に大した技じゃない。距離が空いていればハエさえ死なない。それに4割で出すのは初めてだしな。」

 

 ハエさえ死なない?んなわけねえだろ。こちとら人間様は血吐いてるっつーの。どんだけ距離空いてたら無事なんだよ。

 

 俺が心の中でそう毒づいていると静刃の後ろの方向から誰かが来たのがわかった。人気のないところを選んでいたのにこんなところに人が来るのか…そう思っていたが…

 

永二「なんかすごい音したけど…って、キンジさんどうしたんですか!?それに…静刃君、君がやったの?」

 

 なんとエイジだった。俺たちを尾行していたのか?俺にとっては助かったと言いたいが…このままではエイジが危ない。

 

静刃「仕方ない。ここは退くか。キンジ、じゃあな。」

 

 しかし、静刃はあっさりとこの場を去ろうとした。エイジが極東戦役の参戦者じゃないからか?

 

 そうして静刃はエイジの横を通っていった。だが…

 

永二「ちょっと待ってよ!静刃君、これはどういうこと?」

 

 僕は今の状況がまったくわからなかった。なんで静刃君が刀を抜いていて、キンジさんがボロボロなのか。疑いたくはないがこの光景を見てしまうとどう考えても静刃君とキンジさんはさっきまで戦っていたと思える。僕はなぜこんなことをしたのかを聞きたかった。

 

静刃「エイジ、お前は部外者だ。語ることはない。それに…お前はこんなところに入ってくるな。」

 

そう言って僕の制止をふりきり歩き出した。そしてその先に…なんと…

 

バラララララララララララララララ!!!

 

キンジ「なんだ…?ヘリ…か?」

 

 ちょうど静刃君の前に止まるように空からヘリが下りてきた。そしてそのヘリの扉は開き静刃君はそれに乗った。

 

キンジ「まさか…あのヘリは!眷属か…」

 

 そして静刃君が乗り終わった後そのヘリはすぐに離陸した。その時だった。

 

アリア「あんたたち大丈夫!?キンジ、探したわよ…。」

 

 アリアさんがやってきた。きっとこのヘリを目印に来れたのだろう。来てすぐにアリアさんは離陸したヘリを見た。

 

アリア「あれって…眷属のヘリなの?」

 

 アリアさんからも『眷属』の単語が出てきた。さっきのキンジさんも言ってたし、アリアさんと初めて会った時もそこのスパイじゃないのかと僕は疑われた。一体、なんなんだ『眷属』って。

 

 僕がそんなことを思っていると、そのヘリはある程度地面から離れた時、また扉が開いた。そこから一人の女性と…静刃君とアリスベルさんが顔をのぞかせた!あの2人は…その『眷属』ってやつなのか?

 

イヴィリタ「師団のメンバーもいることだし丁度いいわね。『呪いの男』遠山キンジ、それと神崎・H・アリア、聞きなさい!私はレギメント・ヘクセのイヴィリタ!眷属の代表として宣言する!これより眷属は日本に極東戦役の戦線を置くことに決めた!」

 

キンジ・アリア「!!」

 

 キンジ(なんだと…つまり今度は中国でのあんな戦いが日本で繰り広げられるってことなのか…?)

 

イヴィリタ「遠山キンジ、お前にはこの意味が分かっているんじゃないの?ここが戦場になるということの意味が…」

 

キンジ「何を言って………あ、ま、待て…お前まさか…」

 

イヴィリタ「ふふ…さて貴方はどれだけの人を守れるのかしら?」

 

 マズイ…このままじゃ…、ここが戦場になったら…中国で起こしたタンカージャックのような大事件を日本で起こしたら…一体何人の犠牲者が出るかわかったものじゃないぞ!それに今度は自分の国ときた。大切な人、尊敬する人、守りたい場所、それは誰にでもある。そんなものをこいつらは俺たちの国、日本で…破壊するつもりだ!

 

イヴィリタ「因果応報ね遠山。今度は私たち『眷属』が大勢で攻める番よ。」

 

キンジ「くっ…!」

 

 たしかに俺たちはいつも眷属の代表戦士を複数人で強襲してきた。それを今回、『眷属』は全メンバーで日本に強襲して俺たち『師団』との最後の戦いをするつもりなんだ。クソッ!ここまでくると『極東戦役』だなんて…マジで笑えないな。始まりも終わりも『極東』ってわけかよ…!

 

イヴィリタ「ここに宣言する!この戦役は次のステージへと移行する!『極東戦役(F・E・W)』の名前を借り…この最後の戦いを『極東乱戦(Final F・E・W)』と名付ける!」

 

アリア「極東…乱戦!?」

 

イヴィリタ「ここで終わらせましょう。これから行われるのは『師団』と『眷属』の残りの全メンバーの戦い。さて最後に笑うのはどちらかしら?」

 

永二「な、なんなんだ…?一体、何がどうなっているんだ!?」

 

 僕には今がどんな状況かがわからなかった。でも…これからとんでもない戦いがキンジさんたちにふりかかることだけはわかった。

 

静刃「キンジ!!お前とはまた会うことになるだろうな。次、会う時は…俺たちの本当の決着を着けよう。」

 

 静刃君はすでに刀を収めていた。そしてヘリからキンジさんを見下ろしそう言い放った。

 

キンジ「静刃……!!」

 

 静刃、やっぱりお前はそっち側なのか?俺にはお前の事情はわからない。だが、次会う時は『師団』として…お前と会うことになるだろうな。

 

アリア「アリスベル!あんたも本当に眷属なのね?」

 

アリスベル「アリア…私たちも静刃君たちと同じです。また会う時は…必ず来ます。その時は私たちも…」

 

アリア「待ってなさい!絶対に…絶対に風穴開けてやるから!そして、あんたを眷属なんかから引っ張り出してやるから!!」

 

 そして…出来るなら…本当の友達になりたい。その最後の言葉は出なかったが表情だけでアリスベルは全てを悟った。

 

アリスベル「……そうですね。モーレツに…楽しみにしておきます。」

 

 そしてヘリははるか上空を飛び去っていった…

 

 

 

 

 

 

 

理子「あ!キーくん達やっと来た!もう~理子たち置いてどこ行ってたのさ~」

 

白雪「あ、キンちゃん!お邪魔してます。えっと…もう時間過ぎてるよ?」

 

 僕たち3人が戻った時、もうメンバーは全員集まっていた。どうやら皆待ってくれてたようだ。ちなみに、玉藻って人はアリアさんの話によるとアリスベルさんに襲われて今は連絡しておいたジャンヌさんに別の場所で介抱してもらっているらしい。ここに集まっているメンバーはまだ何があったのか知らないらしいのだ。だが実際に自分も何もわかっていない。一応、アリアさんから今回の状況だけ聞いたがまだ静刃君たちがキンジさんたちの敵だったなんて信じられない。それに「極東戦役」ってやつのことも何も知らない。

 

理子「あれ?せー君たちは?一緒じゃないの?」

 

 理子さんが疑問をそのまま口にした。星伽さんも「あれ?」という感じで同じ疑問も持っているようだ。レキさんは…相変わらず無表情だった。

 

キンジ「静刃たちは…もういなくなった。」

 

白雪「え?キンちゃん…それってもう原田くんたちは帰っちゃったってこと?」

 

 星伽さんは尋ねてきたが…それは違う。あの光景を見れば僕でも普通じゃなかったってことはわかっている。

 

キンジ「違うんだ白雪。……すまんアリア、俺じゃうまく話せない。皆に今回のことを話してくれないか?」

 

アリア「仕方ないわね。あたしも気持ちを整理したいし。皆、聞いてほしいの。」

 

 キンジさんはアリアさんに説明をお願いした。アリアさんはそれに応じて皆に今回のことを話した。静刃君たちが「眷属」という組織の傭兵だということ。アリスベルさんの手により玉藻という人がやられたということ。そしてこれから「極東乱戦」という戦いが始まるということ。

 

理子「ふえええ!せー君って眷属だったの!?」

 

白雪「それに…『極東乱戦』って…」

 

レキ「……。」

 

 やはりバスカービルの人たちも混乱しているようだ。だが一番混乱しているのはある意味僕だ。

 

永二「あの…アリアさん、僕にも教えてくれませんか?そもそも極東戦役って何なんですか?」

 

 僕はアリアさんに気になっていたことを聞いたが

 

アリア「それは答えられないわ。あんたはこの件に関係ないでしょ。それに入ってこない方がいいわ。」

 

 アリアさんはそう答える。なんだよそれ…目の前であんなことがあったのに…

 

キンジ「俺も同じ答えだぞエイジ。わざわざ危ないところに飛び込んでくるな。今回の事を話すとお前も関係してくるんだぞ。」

 

 キンジさんまでそんなことを言ってきた。

 

永二「でも僕…あんなことがあったのに知らないふりなんてできませんよ!僕にも教えてください!そして僕もみなさんと一緒に戦いますよ!」

 

アリア「こっちの世界に入ってきたらあんただって死ぬかもしれないのよ!?いや、あんたみたいに弱いやつから死んでいく!」

 

 アリアさんが僕にそう言ってきた。さすがに僕でもアリアさんのこの言葉にはムッとする。

 

永二「僕には何もありませんから…僕が死んでも悲しむ人なんていませんよ…」

 

アリア「!」

 

 僕は本当はそんなこと思ってなかった。ただちょっとアリアさんの言葉に冷静さを失ってて思ってもないことを口にしてしまった。

 

 けどその言葉を口にした瞬間、僕はアリアさんにその場で殴られた!身長の関係上で腹に受けたがあまりのパンチの強さに僕は倒れる。

 

キンジ「エイジ!」

 

永二「な、なにを…!」

 

 僕は地面に倒れて、アリアさんは僕を見下ろして言った。

 

アリア「あんたそれ本気で言ってんの?もし本当にそう思ってたなら一発じゃ済まないわよ。」

 

 メチャクチャ痛い…。腹もそうだけど、今は自分がそんなことを言ってしまったから心が苦しかった。

 

アリア「あたしだってあんたが心配だから言ってるんじゃない!それにこの場にいるやつは全員そうよ!あんたとはまだ短い間しか過ごしてないけどそれでもあんたを心配してるのよ!」

 

 アリアさんから言われる言葉がすごく心に刺さる。僕はなんでアリアさんにこんなことを言わせてしまったんだろう。

 

アリア「それにあたしたちだけじゃない。…最近ね、あかりからよくあんたの話を聞くわ。」

 

永二「あかりちゃんから…?」

 

 急にあかりちゃんが出てきて少しビックリする。

 

アリア「あんたがあの時どうだっただの、あんたがすごかっただの言ってたわよ。それにあたしの弟子って言ってたらしいじゃない。」

 

 うっ!あかりちゃん、それ言っちゃったか~

 

アリア「あかりだって同じよ。身近にあんたのことを心配してるやつがいるってこと気づきなさいよ。」

 

永二「…はい、すみません。」

 

 僕は顔は俯きながらそう謝った。

 

キンジ「そうだぞエイジ、俺だって同じだぞ。というかアリアも殴るのはやりすぎだ。弾じゃないだけマシだが。」

 

永二「本当にすみませんでした。でも…僕、今回の事をやっぱり知らないふりだけはできません!」

 

アリア「あんたまだそんなこと―」

 

永二「静刃くんは、僕にできた数少ない友達でもあるんです。もしかしたら本心じゃなかったのかもしれない。だけど、友達があんな危険なところにいて僕がそれから逃げてたらダメな気がするんです。それに…『極東乱戦』でしたっけ?あれでは周りの人が危険になるんでしょ?僕だって一緒に戦いたいんです!この気持ちは本当です!別に僕だって援護くらいできますよ!」

 

 僕は戦う気持ちだけは本気だとアリアさんに伝える。これでもアリアさんはまだ厳しい顔をしていたけど意外なところから助けがはいった。

 

理子「う~ん、いいんじゃない?理子は賛成だよ~。その『極東乱戦』ってやつになったら人手は1人でも多い方がいいと思うし。それにナッシー君だって強いんでしょ?ほらいつのことだったか何十人を相手にしたとかあったじゃん。」

 

 理子さんが言ってるのは僕の初事件解決の時のことだろうな。あれは僕も『L―ブレイカー』使っての状態だったからだけど…今は使わないからやっぱり援護射撃くらいしかできないだろうな。

 

アリア「……たしかにそうだけど。」

 

理子「武偵なんだからさ、自分の身は自分で守れるんじゃない?……って理子はこんなマジレスはキャラじゃないんだって!もう~!」

 

 最後ふざけたように言ったのは若干重くなったこの空気をよくするようにしてくれたんだろうな。やっぱりムードメーカーがいると助かるというかなんというか。理子さんありがとうございます。

 

アリア「じゃあエイジ、あんたに1日あげるわ。自分が何のために戦うかどうかとかもっと色々と真剣に考えなさい。明日、学校が終わったときに考えを聞くから。それで納得する答えじゃないとあんたを戦いには加えさせないから。言っとくけど静刃がどうとかじゃなくてあんたがどうしたいかってことよ。」

 

 アリアさんは僕にそう言った。何のために戦うか…、僕は何のために戦うんだろう?僕には親はいないというかいるかわからないし、僕の居場所は武偵高だけだ。そんな僕に戦う理由か…。本当にアリアさんを納得させるだけの理由なんてあるのだろうか?

 

永二「わかりました。それでは僕はもう帰ります。」

 

 さすがに時間も遅いし今日は帰ることにした。このことは僕の中でもじっくりと考えるべきことだろう。

 

キンジ「じゃあなエイジ。一応、帰り道は気をつけろよ。」

 

永二「はい、ありがとうございます。」

 

 腹のダメージはまだあったがなんとか立ち上がり、僕はキンジさんの家から出て帰路についた。

 

 僕は帰り道ずっと戦う理由について考えたけど、思い浮かぶことは……何もなかった。

 

 

 

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