夫婦転生 二度目の人生を彼女と ~異世界にヲタク夫婦が兄妹で転生するらしいです~   作:リムル=嵐

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今回、戦闘シーンが全く浮かばなかったorz……
今回は結構強引な話になってます。



閑話 お兄ちゃん無双2 そして明かされる黒歴史

俺達の目の前で、多勢に無勢で、新庄さんを攻撃している男四人に、激しくイラつきながら、俺と初音に気配をごまかす魔法をかけて、もう一人を探す。

 

見るからにギフトに頼り切って、探知を一人に任せている様子だから、まぁ多分平気だと思うが、今も近づいてきた俺達に、気づいていない様子だし。

屑ども、五体満足で帰れると思うなよ。

 

見るからに重症の多嘉山さんと、多嘉山さんを治療している高橋さん。

そして、二人を庇って、全ての攻撃を一人で防いでいる新庄さんの姿と、イラついた様子で、新庄さんを攻撃している四人の男。

 

黒歴史を出して全力で戦うことを、俺は決意した。

ギフトの重ね掛けは止めとこう、未だ試してないから。

 

「さっさと死ねよクソババア!!」

 

そう言って、金髪の男が何もない空間から、大量の武器を射出して、新庄さんを攻撃した。

 

「てめぇのガキのせいで、健治が牢屋行ったんだぞ!!責任とれや!!!」

 

そう言って、ガリガリの男が、見た目からはありえない、物理学を無視しているかのような、蹴った地面が捲れ上がる勢いの、圧倒的な速さで新庄さんにヤクザキックを入れた。

 

「あんたたち!!これ以上やったら手加減しないわよ!さっさと降伏しなさい!!」

 

一番の驚きは、その全ての攻撃を()()()()で防ぎ切った新庄さんの、破格の防御力だが。

 

「るっせぇぞ!!碌に反撃も出来てねぇ癖に粋がりやがって、全員ぶっ殺してやる!!」

 

そんな光景を見ているのに理解していないのか、三人目の周りにデフォルメ化されたディ◯ニー風の幽霊が現れ、新庄さんを襲う。

 

「たかが幽霊如き、私の結界を敗れると思わないことね!!」

 

新庄さんのその言葉通り、幽霊でさえも結界を超えることは出来なかった。

 

と言うかこれ、新庄さん一人で良いんじゃないかな?俺達の必要性.....

 

「クソが!!邪魔なんだよクソババア!!!!」

 

そう言って一人が体を輝かせ、文字通り一瞬で攻撃した。

 

……何か元ネタが解りやすい奴らだな、こいつ等。

何かすんごいやられ役っぽい雰囲気出してるけど、能力はスゲェな、一人目はイマイチ確信が持てないが。

 

そんな事を考えていると、初音が見当たらなかった五人目を、地面に転がしている所だった。

多分、こいつが俺たちの見張りをしていた奴だな、後、目的は私怨っと。

 

流石俺の嫁、やっぱり可愛いは最強なんすね。

 

「仲間置いて逃げるなんて最低ね、まぁ後でタップリお仕置きするとして、良くも私の友達に手ぇ出してくれたわねぇ(怒)。」

 

いつ友達になったんだよ!?…まぁ色々突っ込みどころはあるが、概ね俺の意見と同じだな。

 

そんな事を考えていると、ガキ共がこちらに気づいて怒鳴ってきた。

 

「おいテメェら!!拓弥(たくや)に何してやがる!ぶっ殺すぞ!!!」

 

そう言って武器を射出してきたので、力を使って腕力を限界まで強化して、()()()()()()()

 

その後、眼力を強化して睨みながら、口を開く。

 

「テメェら、俺の嫁のダチに手ぇ出して、どうなるか分かってんだろうな。」

 

その後魔法で一対の赤い双剣を造る。

 

その後、三歳の頃に暴れすぎて付いたあだ名(黒歴史)を出す。

 

「魔獣殺しの赤ん坊、知らねぇ訳ねぇよな?」

 

そう言った瞬間、その場に居た人間全員の思考が止まった。

 

「冗談言ってんじゃねぇぞ、魔獣殺しは死んだ!軍がそう公表しただろうが!!」

 

そう言って吠えるガキに、強化した眼力で睨みながら、ゆっくりと言ってやる。

 

「じゃあ、お前の目の前に居る、俺は何だ?」

 

「ハッタリこいてんじゃねぇぞ!!クソガキぃ!!」

 

そう言って物理学を無視して、ありえない速度を出した男が、ヤクザキックをしてきた。

 

俺はそいつをテューポーンを使って、()()()()()()()()()()()()()()()()

 

手を抜いたおかげで、周りに被害は出ていない。

それにしてもテューポーン様様である、戦闘経験がギフトに溜まってたから、それを使ったギフトの予測演算がすんごい正確だ、殺人の情報までたんまりあるから、忌避感が全くないのが少し残念だけど。

 

まぁ、手を抜いたおかげでテューポーンの出力も一割も出ていないが、そこは仕方ない。

 

このギフトの元となった怪物は、神話でゼウスとタイマン出来た怪物の王だし、これでも未だ出力に反して効果が薄い。

 

元ネタは全宇宙を破壊しつくした、パニックの語源を作り出した怪物なんだから。

 

「こんなもんかよ、やっぱその能力は頭悪いと使えないんだな。」

 

武流(たける)!!?テメェぶっ殺してやる!!!」

 

今度は光を操る男が文字通り光速で飛んできたので、()()()()()()()()()()

 

こちとら無情の果実を食べて力を失っても、山脈を持ち上げた怪物なんだぞ?

光速位余裕だっての。

 

光使いの男はぶっ飛ばされて地平の彼方だ、方向的に日本海の方に飛んでったな、海に落ちれば元ネタ的にまず、助からんだろ。

 

あ、初音が魔法で回収した、足斬られた奴も大国主命で止血してるし、俺の嫁は優しいね。

 

「人間ってあんな速度で飛ぶのな、俺驚いたわ。」

 

そんなこと言ったら、幽霊使いがビビッて逃げ出した。

 

「う、うわあぁぁぁぁぁ!!?!!!!?!!?」

 

浩太(こうた)!?」

 

取り敢えず、逃げ出した奴の足に、双剣を投げつけて動けなくする。

 

「あぐあぁぁぁ!?い゙だい、いだい~~~~~!!?!!!?っ!?」

 

騒いでたのを新庄さんが魔法で眠らした、その後しっかり初音が回収してる。

 

その様子を眺めていたら、金髪から怒鳴られた、解せぬ。

 

「ば、化け物が!!?テメェ何もんだ!!!」

 

「だからさっき言っただろ、魔獣殺しの赤ん坊だよ。」

 

解り切ったこと言いやがって、さっきも説明しただろうに。

 

「馬鹿言ってるんじゃねぇ、軍が特級魔獣と戦って死んだって、公表したじゃねぇか!二年も前に!!」

 

あ゙ぁぁぁ~~もうっ何で解んねぇかなぁ!!

頼むからこの説明で理解してくれよ、俺に黒歴史を語らせるな。

 

「だから頼んだんだよ、軍の上層部に。わっかんねぇかなぁ、コネだよコネ。」

 

「そんなはずねぇ!!第一、魔獣殺しは女だろぅ!!!?」

 

金髪がそう言った瞬間頭に血が上り、次の瞬間に首を飛ばして考える。

 

初音に何て説明すっかなぁ、困った困った。

 

状況について行けなくて、パニック起こている高橋さん達を、自分も混乱しながら宥めている新庄さんを眺めながら、隣に下りてきて物凄い不機嫌オーラを出している初音に、俺は頭を抱えてため息を吐きたい気分だった。

 

「お兄ちゃん、説明してよね、お兄ちゃんが魔獣殺しってどういう事?」

 

「そんな事より、今は新庄さん達の事だろ。あと、初音のギフトで首飛ばした奴の蘇生出来ない?」

 

滅茶苦茶不機嫌な初音に釘を刺して、ダメ元で俺がついさっき殺した、金髪の蘇生を頼んでみる。

 

「魂が無事なら、出来ないことはないけど、この人は駄目ね、他の人もだけど物理攻撃で再起不能レベルの攻撃を受けると、魂が回収されるように魔術式が組まれてる、一応肉体は治療しておくけど、多分意味ないと思うわよ?」

 

出来るのかよ!?

 

「聞いた俺が言うのも何だけど、大国主命って大概のチート能力だな。医療神の他にも、軍神とかも司ってるんだろ?万能すぎやしないか?あ、後治療は頼む、何が役に立つか判らんし、恩は売っておきたい。」

 

そんな事を言ったら初音が呆れた。

 

「恩を売るって、殺した本人が言う言葉じゃないわよ。後、お兄ちゃんのテューポーンの方が壊れ性能でしょ?何あの性能、とてもさっきギフトを発動できるようになった、人間の動きじゃなかったんだけど。」

 

解った、説明するからそんな睨むな!

幼女が真顔で睨んでくるとか怖いわ!!?

 

「分かった分かった、そこも説明するから、新庄さん達もそれで良いですか?」

 

そんな感じで、ぐったりしながら、ガキを縄で縛ってる新庄さんに聞くと、もうどうにでもなれ、みたいな投げ遣りな反応が返ってきた。

 

「えぇ、お願いするわ。私、久し振りにギフト使ったから、疲れちゃった。」

 

「ウチも~、休めるなら何でも良いや。あっでも美穂は布団で寝かせないと、取り敢えず私たちの部屋行こ?」

 

 

 

 

~~五十分後~~

 

皆で歩いて五分の高橋さんの部屋(性格と真反対の、見た目通りの部屋だった)に移動した後、軽く今日の経緯と、俺の事について話した。

 

いやぁ~~黒歴史話すって、やっぱりきついね。

皆も、黒歴史の話を出したらすんごい黙るし、初音は百面相するし。

 

詳しい話は省くとして、俺が三歳の時、俺は初音以外の転生者と出会っていて、そいつと友達になったんだ。

 

その友達は俺より年上で、武術が上手かったから教えてもらってた、勿論親には内緒で。

 

当時は、両親は二人とも家を空けていることが多かったから、抜け出すのは簡単だった、まぁ、毎回最後に見つかって、友達と一緒に怒られてたんだが。

 

で、ある日いつものように家を抜け出して、そいつと、魔獣が出る危険区域の森に入ったんだ。

危険区域と言っても、中級魔獣より上は居ない、比較的安全な区域だったんだ、たまに民間人が薬草や山菜の採集で入る位には、安全だった。

 

でも運悪く、そこでアクシデントがあって…今でもアクシデントの原因は解ってないんだが、多分魔獣の乱獲が原因じゃないかって、父さんが言ってた、つまり自業自得って訳だ。

 

分かっているのは、特級魔獣が出て、その友達がギフトを暴発させて、相打ち覚悟で、足手まといの俺を逃がす時間をくれた事。

 

その後、俺が親に土下座して、森に軍を派遣してもらったら、その友達が魔獣になってたんだ。

 

話変わるけど当時、俺はその友達と二人で、魔獣を乱獲していて、この国じゃちょっと有名人だったんだよ。

 

この国は、倒した魔獣は国が買い取っててな、それを民間に販売したりして、その利益で税金安くしてるんだ。

 

それで、当時は十代前半の少女が操る、いつも血濡れの、未だ年端も行かない子供が、魔獣をしかも、中級魔獣の群れを単身で、ギフトを使わずに倒すっていう、離れ業をすれば有名にもなるんだがな。

 

種明かしするなら、その少女のギフトは『デウス・エクス・マキナ』、現実を台無しにするギフトだ。

 

能力は単純、自分を含めた周囲一帯を舞台劇場(解りやすく言えばテレビの画面の向こう)と仮定して、自分の意のままに脚本するギフト。

 

この力を使い、少女は俺の体を十全に使い、俺に武術を教えてくれた。

文字通り、体に動き方を叩き込む方法で。

 

そんなギフトを、常日頃から乱用していたからか、少女は少しずれた人間だった。

戦闘以外にも、盗みや賭博に使ってたっぽい、良くヤクザ擬きを返り討ちにしてたから。

 

まぁ、性格がおかしいのは、レアギフト持ちなら良くあることだが、少女はその中でもずれていた。

 

シミュレーション仮説、この言葉を知っているだろうか?

 

これは中二病患者の大好物な言葉の一つだ、呼び方は様々だが、誰もが一度は思春期に考える事じゃないだろうか、この世は誰かが創った仮想現実であると。

 

普通は、疑問に思っても気の迷いだと断じ、そうじゃなくても何かの拍子に違うと気づく、だが彼女は本気でこの言葉を信じた。

 

世界を意のままに出来るギフトを持っていたがために、世界を操る容易さをしり、何でもできたがゆえに、目の前の事に現実味を感じられず。

 

結果、少女は『デウス・エクス・マキナ』を使って、自分の意志で魔獣になった。

 

魔獣に身を落とさなくても、特級魔獣と身内贔屓無しで互角に戦える少女が、自分の意志で魔獣になった。

 

結局、能力の凶悪さから軍に災害級魔獣認定され、その時に見つかった、魔獣になる時に捨てた、人間の時の肉体を、魔獣殺しの赤ん坊として世に公表した。

 

これが最も若い災害級魔獣誕生の秘話、俺の宿敵の誕生譚だ。

 

軍は、初音の父親が死んで間も無く起こった事件だったため、上層部の関係者、つまり俺が関わるのを嫌がり、今まで隠していた。

 

俺が知ってる俺の話は、こんな感じだ。

 

そして俺の人生の第二目標は、少女裏松 雪奈(うらまつ ゆきな)の殺害、つまりは災害級魔獣 ドールの封印又は討伐だ。

 

勿論、宿敵云々や第二の目標何て、皆に話してないし、軍が俺を隠蔽云々も黙ったままだ、バレたら初音がまた暴走するからな。

 

こんな感じの話を、新庄さん達には正直に話し(父さんがバレたら喋って良いって言ってたからな)、全員が落ち着いた後、初音が口を開いた。

 

「お兄ちゃんが魔獣殺しの赤ん坊っだって言うのは、まぁ納得で来たけど、それとギフトをいきなりあのレベルで使えるのは別問題でしょ!!説明してよお兄ちゃん!?」

 

それはだな、

 

「ギフトに溜まってる経験値による予測演算よ、能力使用に関わる演算は全部、ギフトが自動演算してくれるでしょ?何を不思議がってるの初音ちゃん?」

 

新庄さんに全部言われちゃったな。

でもそうか、初音の大国主命は神様謹製の特注品って言ってたっけ、それじゃ初音が最初の所有者になるから、データはまるでない状態からのスタートになる訳だな。

 

多分アザゼルの指揮権能力で演算を肩代わりしてるんだろうけど......あぁ!!?これがアザゼルが外に出てこれない条件の一つか!!

 

他は多分、大国主命と繋がっている状態から、切り離した状態への移行は、初音に負担が掛かるから成長するまで出来ないとかそんなんだろ、多分。

 

そんなこと考えていたら、女子組の会話が終わったらしく、こちらに話しかけてきた。

 

「お兄ちゃん、お母さんから連絡あって、鑑定した部屋に皆で来なさいって。」

 

皆で?

 

「分かった、新庄さん達も、それで良い?」

 

「私は良いけど、綾ちゃんがまだ……」

 

「私は大丈夫よ、美穂が治してくれたから。」

 

そんな顔色悪い人に言われてもな、式紙使うか。

 

「じゃあ、僕の式紙が運びますから、ちょっと待っててください。…『式紙』!」

 

取り敢えず、獅子型の式紙を出す。

人型は子供しか出せないが、動物だったら何でも出せるんだよな、多分テューポーンの、怪物の王って特性が関係してるんだろうけど。

 

「じゃあ、乗ってください、直ぐに移動しましょう、まだ残存戦力が居るかもしれないし。」

 

「そうね、私の結界張って神主に連絡したとは言え、ちょっと迂闊だったかしら?」

 

確かにちょっと迂闊だし、連絡入れたのも結界張ってたのも初耳だけど…

 

「ずっと気を張ってるのは疲れますから、これで良いと思いますよ?」

 

「ありがとね、初君。」

 

「お兄ちゃん、何か新庄さん達に優しくない?」

 

何て喋りながら、皆で移動した。

 

 

 

 




初達の前世は現実によく似た別世界です、特に神話や魔法関連、実在してたってことにしてます、ハイ。
すっかり言い忘れてましたが←おい
そこ、神様関連居たら宇宙が何個在ったって足りないって言わない、ちゃんと後片付けしてるって設定だから(壊してないとは言ってない)。
では、ご読了ありがとうございました~。

追記2017:4/10友人に、文がキツキツで読み辛いと言われたので、改行して行間開けました。
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