夫婦転生 二度目の人生を彼女と ~異世界にヲタク夫婦が兄妹で転生するらしいです~   作:リムル=嵐

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どうも作者のリムル=嵐です、この話で今月最後の更新になります。
次の更新は、課題の提出期限が来月の初に迫っているので、少し遅れそうです。
二月中には2話投稿する予定なので、そこは問題ありませんです、ハイ。
では、本編どうぞ( っ・ω・)っ


閑話 同居人が増えました

俺達兄妹は俺の式紙を使って縛った五人を運んで、新庄さん達に案内してもらいながら、神社の入り口に行くと、()()()姿()()()()()()()()()()()()鮎川と、石畳に正座させられてる神主と父さんに、説教してるイヴの姿が見えた。

 

「どういう事だよ、説明求む。」

 

そんな感じで、呆れながら呟いた俺の疑問に母さんが答えてくれた。

 

「ここに来て直ぐに四人の魂を確保して、イヴに記憶の消去を頼んで私も手伝ってたんだけど、何か二人が歩ちゃんに詰問してたみたいで……死ぬかもしれない状況から解放されたと思ったら、怖い顔した大人に囲まれて威圧されながら詰問されるなんて、普通泣いちゃうわよねぇ。しかも傷の治療は後回しよ?あれは私も怒るわ。

だから一緒になって怒ってくれたイヴに説教任せて、私は泣いちゃった歩ちゃんの治療してたのよ、治すのは得意分野だからね。」

 

まぁ、片方はさっきまで自分を殺そうとしてたやつと、もう一人はもう一人で、殺人的なレベルで顔が怖い2m近い大男何だから、そりゃあ泣き出すわ、納得………()()()()()()

 

「母さん、鮎川ってもしかして、女の子?」

 

そう言うと、周りの女性陣が変なものを見る目で、俺を見た。

何故だ!?

 

「もしかしても何も、見た目通りの女の子よ?何を言ってるの、ねぇ歩ちゃん?。」

 

「グズッ俺は女だ、ヒックもう間違えんなよチビ?」

 

そう言って、泣きながら顔を上げてこちらを睨んだ鮎川は、目を焼かれボロボロになった時とは違って、たれ目の泣き黒子が特徴の、ショートカットの美少女だった。

!!?まさかの俺っ子来た~~~~~!!!(魂の叫び)

 

「ごめんもう間違えないよ、俺は前今初よろしくな。」

 

一応謝った後に、自己紹介したんだけど、お気に召さなかったみたいで、暫しの間顔を睨みつけられた後、顔を背けられた。

 

「あらあら、初君が嫌われるのは珍しいわねぇクスクス、初音、縛られてる子の魂を肉体に定着させるから、手伝ってくれる?それと高橋さんは縛ってる子が逃げ出さないように見張っててくれる?」

 

笑わないでくれ母さん、俺も結構ショックなんだよ。

見た目美幼女に嫌われるとか悲しすぎる。

 

「「はーい。」」

 

………思ったんだけど初音と、高橋さん新庄さん多嘉山さん達三人組って、息合い過ぎな気がするんだけど。

本当に今日が初対面だよな?

実は知り合いでした~とか、普通にありそうで何か嫌だぞ。

 

「多嘉山さんと初君は歩ちゃんとお話してて、歩ちゃんは逃げないようにね?私のギフトで歩ちゃんのギフト封印してるから、逃げても二人が直ぐ捕まえちゃうからニコッ。」

 

「了解。」「分かりました。」「ちぇっ分かったよ、麗奈さん。」

 

俺達の返事を聞いた後、母さんは満足そうに笑って、初音が多嘉山さんと二人で、初音の式紙から縛った五人組を下しているのを手伝いに行った。

 

…ふぅ。

その後、多嘉山さんが、鮎川と話してるのを聞き役に徹して、十分位たった頃、初音に呼ばれて多嘉山さんが居なくなり、込み入った話が出来るようになったので、鮎川に色々質問してみることにした。

 

「鮎川さん、ちょっといいかな?」

 

「何だよ、今回の事なら全部怖い二人組に喋ったから、そっちから聞いて。」

 

そっけないなぁ、まぁそれが普通か。

 

「そうじゃなくて、鮎川さんの話を聞きたいんだよ、僕も転生者だから。」

 

取り敢えずいたずら者(プレインク)何かよりも、俺達に馴染みのある言い回しで話しかけてみる。

おっ少し驚いてる、あと一押しだな。

 

「俺は地球から転生してきた、転生前は20過ぎまで生きてた、死因は…自業自得ってやつで、事故死みたいなもんだ。」

 

…あれは、俺に力が無かったのが悪かった。

もしあの時初音の手を引いて逃げていれば、もっと早く気が付けば、考えたらきりが無い程後悔して結局、最後はいつも心の中で、初音にごめんって謝るしかできない。

 

……はぁ、もうこんな嫌な思い出作りたくないなぁ、ただでさえ思い出したくない思い出が多いのに、これ以上増えたら耐えられない。

 

俺がそんな事を考えていると、鮎川が喋り出した。

 

「俺の前世は、コードカードって惑星出身の人類だ、前世は男で、元貴族の奴隷だったよ。」

 

………予想はしてた、イヴ一人で転生者や、転生のシステムを管理してるわけじゃないって、月詠も言ってたし、何よりこの世界の魂は膨大だ、地球一つで賄えるとは思えないからな……

 

でもマジかぁ、異世界人が転生者って、混ぜすぎなんだよ馬鹿野郎。

しかも元貴族の奴隷って何だよ、その前世はラノベか何かの世界だったのか?

 

何か疑問が次々に湧いてくるな、縛られてるのは地球出身で良いだろ、あんな能力考えるやつが、他の世界に居るとは思えんし、ってことは世界ごとに担当が決まってるってわけじゃなくて、人間毎に決まってる?

 

………ってことはこいつらの転生時の担当が、アダムってやつ?

 

「鮎川さん、転生時の担当は誰だった?俺はイヴ。」

 

「?俺はアダム様だ、何でそんな事を聞くんだ。あと俺のことは歩で良い、さん付けもやめろ、慣れてないんだ。」

 

首をかしげるな、可愛いだろこん畜生。

取り合えず疑問は全部解消しとこう。

 

「じゃあ鮎川、縛られてる奴の担当は誰か判るか?」

 

「俺と同じアダム様だけど、何で担当の神の事を聞くんだ?同じ人類側なのに。」

 

人類側?何だその言い方、まるで魔獣側にも神様が居るみたいな言い方だな、大戦とかの言葉に関係あるのか?

 

「大戦や戦争、終末とかそんな感じの事を神様が言ってなかったか?」

 

そう言うと鮎川は、目を見開いて信じられない事を言った。

 

「まさか、聞いてないのか?この世界は今神によって競技場に変わったんだよ、人魔戦争って名前のゲームのな。」

 

ハッハッハワロス、戦争って、まさかの神が主催者かよ。

この世界は本当に趣味が悪いな。

 

「すまん、初耳なんだ。教えてくれないか?」

 

お願いしたら快く答えてくれた。

鮎川って優しい。

 

「プレイヤーは神住世界(ゴット・ライブ)の住民全員が参加。駒はこの世界の人間と魔獣全員。ルールは簡単で、審判役以外は現界せずに、敵の戦力を開始した時点から七割以上減らすこと、時間制限なしの一本勝負。神様達は、勝てばその後次の人魔戦争まで色々な権利が貰える....まぁ、この世界の住民にも活躍すれば色々貰えるらしいけど。でも期間中は名無しの神に進化出来なくなるし、魔獣も神格になれない。」

 

…………………………ゴメン、ちょっと聞き取れない、おかしいなぁ、まだ若いつもりなんだけど「って、んな訳あるかぁ~~~~!!!!!!」

 

「るっせぇ~なぁ、いきなり叫ぶなよ、驚くのは解るけどよぉ。」

 

やめろ、涙目で耳抑えながら睨むんじゃない。

 

いちいちしぐさがかわいい奴だなぁ、この野郎。

これで言葉遣い直せば、さぞやモテるだろうに、勿体ない。

 

てか、今の話本当なの?

速くも俺の目標の一つの、初音と一緒に平和に暮らすって事が、難易度上昇してるんだけど。

ヤバい、思考がカオスだ。

 

「ちょっと待て、混乱してる、スゥーハァースゥーハァー。よし、最後に質問何だが、最近転生者が、イヴに会いにこの神社を訪れてるって聞くんだけど、何でだ?」

 

人魔戦争の事なら、自分の神に聞けば良いだろうし、何でイヴに会いに態々来るんだ?

 

「それはイヴ様が人魔戦争の審判役で、顔を覚えてもらうためにだろ。知ってる顔なら判定が緩くなるかもしれないし。まぁ、そんな考えの人間には、イヴ様は会わないって、追い出されるのがオチなんだけども、そもそも会える立場じゃ無いんだけどな。あの神様に会うためには、それこそ軍の将校以上か、副大臣位の地位がないと駄目だから。」

 

…あいつが審判役!!?

ってかよく考えなくても、イヴから人魔戦争の事聞いてないぞおい!!

 

何で俺達に黙ってたんだよイヴは!?

っていうか、イヴって本当に凄い神様だったのかよ、嘘だろ。

 

だってあいつ月詠の前じゃ憧れのアイドルに会ったJKみたいな反応しかしないんだぞ?

 

そんなのが国のトップ連中しか会えないような、凄い奴だとは思えないんだけど。

 

しかもあいつ、母さん達の会話から察するに、よく町に行って買い物とかしてそうだし、何か神主が苦労人に見えてきた、不思議。

 

「イヴ!ちょっとこっち来い!!」

 

「何~?もう少し待っててくれる?今バカどもにお灸を据えてやるってるんだけど。」

 

そんな不満げな顔にならんでください、あんたさっきまで物凄い形相で説教してたでしょ。

 

何か大人二人が真っ白になって震えてるし、あんた一体どんな説教したんだよ?態々防音結界張って怒ってたんだから、相当な声出してたんだろうけど。

 

「もう十分説教できただろ、そんなことより人魔戦争の事なんだけど、知ってたんだよな。」

 

「そりゃ勿論、私が考えたゲームだし。あ、もしかして黙ってたの怒ってる?しょうがないのよそういうルールだからね。でもちゃんとルール守るんなら答えてあげても良いわよ?」

 

俺が責める口調で言っても、ケロっとした顔であっけらかんと答えやがった…………

何ともなぁ、黙ってるだけならまだしも、発案者ときたもんだ、一度死んだ身の上としては許せない事なんだが、蘇らせて(転生させて)くれた身としては何にも言えないんだよなぁ。

 

一応恩と義理があるもんで、ハァ。

理由だけでも聞いとこう。

 

「何でそんなゲーム考えたんだ?理由が解らんと納得出来ないぞ?」

 

そう言ったらイヴは、眉間に皺を寄せて考え始めた。

 

「納得出来ないって言ったって、今の質問はルールに反するんだけど、でも私なら……いや、無理か。ハァ、ごめんなさい、今の質問は答えられないわ。私の駒になるならまだしも、二人には誓約が掛かってるし、外すのは月詠様の許可が居るし、諦めて頂戴。」

 

駒って何だ、駒って、戦争の駒にでもなれってか?

ひでぇ神様だなぁ、おい。

 

それにしても誓約が邪魔になるって、俺に掛かってる誓約は全部初音関係の誓約だぞ?

それが何で邪魔になるんだよ。

 

「誓約って初音関係の誓約しか俺は結んでないはずだぞ?」

 

「誰かと魂レベルで誓約してるってことが問題なのよ。私との駒にする契約以上に繋がっている相手が居ると、契約が中途半端になって、加護が上手く掛からないのよ。最低限には掛かるんだけど、それじゃあ他の神の駒と戦うときに大変だし、そりゃ初君なら平気だろうけど、どっちにしろ月詠様に報告しなきゃならないし、そうなると周りの神が依怙贔屓だなんだって五月蝿いし、初君を危険な目に逢わせるのは麗奈達に悪いし、それに………」

 

これはあれだな、言い訳何か自分に言い聞かせてるのか解らんが、イヴもイヴで俺の事を駒にしようと思ったんだな。

でも母さん達の事とか、初音との繋がりのせいで難しいから無理矢理諦めてるっと。

 

………うぅ~ん、俺としては平和に暮らせれば良いけど、それは人魔戦争のせいで難しいっぽいし、手っ取り早いのはさっさと戦争を終わらせること何だけど、それなら審判役のイヴの駒になって早期解決するしかないかな。

 

多分神様連中が気合い入れて駒選んだり、駒に力を与えてるんだろうけど、審判役になれば巻き込まれる事はあっても、狙われる危険は少ないだろうし。

 

第三者だと、いつ巻き込まれるのかも解らないけど、あらかじめ解っていた方が、準備も覚悟も出来るからな。

 

…よし、イヴに発破かけて俺を駒にしてもらおうか、それと鮎川達を処刑されないように配慮してもらおう。

 

「イヴ、俺を駒にしてくれ。」

 

開口一番にそう言った俺を、可哀想な子供を見る目で見てくるイヴ。

 

やめろ、そんな目で俺を見るんじゃない!!

 

「あなた、私の話聞いてなかったの?無理だって言ったじゃない、それに理由だって沢山」

 

「母さん達なら俺が説得する、って言うか母さん達も駒に出来れば解決だろ?それに他の神なんて気にするような性格じゃないし、月詠に会うことはイヴにとってむしろプラスな面だろうが、どこが理由だ。」

 

話を遮って早口で捲し立てたんだが、効果はどうだ?

お、動揺してるぞ、これは良い傾向。

もう少しで納得させられる。

 

「でも、加護が上手く掛からないのは、本当なのよ?」

 

「そんなの俺のギフトは戦闘特化だから平気だよ、いざとなったら父さんが出てきてくれるし、それに相手は魔獣だろ?ならこの国にいる間はある程度安全何だから、そんな心配する事じゃないよ。」

 

この国は天皇(あまのすめらぎ)様のギフト、高天原で守られてるんだから、結界を破れるのは特級魔獣以上の存在だけ、そんな存在、今は日ノ本に接近する時期じゃないし、来たとしても災害級は条約を結んだ個体しか来ないから平気だ。

 

まぁ、人魔戦争なんてのが起こったって事は、魔獣と何が起こっても不思議じゃないんだけど。

 

今は楽観的に考えた方が良いだろ、イヴを説得してるところなんだから。

それと出来れば鮎川達も…

 

「………ハァ~~~、あの二人の説得は私がするわ、みっともなく言い訳したお詫びよ。それと、どうせ鮎川ちゃん達も駒にしろとか言うんでしょ?ったく良いわよべつに、ハァ~ブツブツこれだから平和ボケした日本人は、ブツブツアダムどうやって説得するのよ。」

 

ハッハッハ文句は言ってるけどチャントやってくれるみたいだ、いやぁ~良い神様が担当になってくれたなぁ、運が良い!!

 

流石は月詠が薦めた神様なだけはあるわ、すんごい良い神様だ、うん。

 

「すまん、話が見えないんだが、つまりあれか?俺達五人はアダム様じゃなくてイヴ様の駒になるのか?」

 

そんな声に気付いて振り向けば、忙しなく手をあたふたさせながら鮎川が此方を見ていた。

 

おっと、そう言えば鮎川のこと放置して話してたわ。

…何か、いつの間にかすんごい胡散臭い目で見られてるんだけど?

 

「簡単に言えばそうなるな、でも鮎川以外の五人は親が敵対してるから、鮎川より待遇は悪いぞ?後基本的に全員、前今家の家の中だけで暮らしてもらうからな。あっ広さは安心しろ、滅茶苦茶広いから。」

 

そんな事説明してたら、鮎川がいきなりこっちに跳びかかって!?

ちょっうお!!危ね!?

 

何とかすんでのところで受け止めると鮎川が泣き始めた、何でさ!!!?

え、ちょ、待って、何で?嘘だろ!?

 

ど☆う☆し☆て☆こ☆う☆な☆っ☆た!!?

 

頭の中がパニックになってると、鮎川が嗚咽交じりに喋り始めた

 

「グスッ 俺、アダム様に強引にヒック言う事聞かされて ヴゥ母さん助けてほしければってヴワアァァァ、アァァァン!!!」

 

おうふ、耳元で大声で泣かないでくれ、って言うかお前の母さん病気か何かか?

さっきから聞いてると、アダムに脅迫紛いの事されてるっぽいし、本当に何なんだアダムって奴は………

 

でも、まぁ辛い時は泣くのが一番だよ、うん。

何だかんだ言って泣くのが一番気持ちに整理がつくし、スッキリするからな。

 

と言う訳でちょっと泣き止むまでこの状態を維持だな。

なぁに、いきなりで受け止めたから変な体勢で腰が痛いけど、たった2、30分の話さ…がんばろ(泣)。

 

こうして俺は、大泣きした鮎川の声に釣られた、皆の生暖かい視線(若干一名ドス黒い視線)を感じながら、約一時間程、鮎川が泣き止むまで腰を酷使したのであった(遠い目)。

 




追記:縛られている人数を間違えていました。正しくは四人ではなく、五人です。

追記2017:4/10友人に、文がキツキツで読み辛いと言われたので、改行して行間開けました。
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