夫婦転生 二度目の人生を彼女と ~異世界にヲタク夫婦が兄妹で転生するらしいです~ 作:リムル=嵐
今月の投稿になります。
今回はすらすらかけて、驚きました。
多分今までで一番書きやすかったです。
後、少し話が離れてるので読みはじめはいわかんを覚えるで 気を付けてください
日が昇る時間が速くなり、すっかりと気温が上がり立っているだけで汗が出てくる6月中頃、俺は初音と一緒に、小川の向こうにある鮎川達が暮らしてる一軒家に行く準備をしていた。
「それにしても母さんも細かい所を再現したよな、まさか人工太陽の温度を、季節毎に自動調整するとか。一体どんな術式組めばそんな事出来るんだか、ハァ。」
態々そんな事しなくても、家の中位快適な気温で保ってくれれば良いのに。
「お母さんも終わってから失敗したことに気付いたみたい。直すの時間かかるから放置してるみたいだし、ハァ。」
俺の愚痴を聞いて、初音が一緒になってため息を吐いた。
母さんも、気付いたなら治してくれれば良いのに、室内で人工太陽何て、それだけでも凄いのは分かるんだけたど、いざ住むとなると何か足りないこの感じ。
まぁ、母さんが言うには、この自動調整も利点が有るらしいんだけど。
そんな事考えてる内に、鮎川達に会いに行く準備が終わったので、初音に声を掛ける。
「取り敢えず、此方の準備は終わったけど。初音、砲台は持って行けそうか?」
そう言ってから、初音が花火の打ち上げ用の砲台に、何か書いているのを見付ける。
「?何書いてるんだ初音、もしかして魔法か?」
「流石お兄ちゃん、感だけは二条さんレベル。今書いたのは軽量化の魔法よ、これで私でも持てるわ。」
成る程、軽くして持ち運ぶのな、てっきり式紙に運ばせるのかと思ったけど。
「式紙は使わないのか、初音は俺と違って魔法使えるだろ?」
そう言って自分の右腕に着けられた真っ白い鎖を初音に見せる。
この鎖は、父さんが母さんに頼んで作ってもらった、装着者の魔力制御を極端に制限する鎖だ。
その効果何と、母さん曰く、通常の500倍位の制御のし辛さ、五歳の子供の訓練用にはちときつ過ぎる制限。
ここまできつくすると、大の大人でも制御どころか魔力を暴走させることすら無理なのに、それを五歳の子供に着けさせるとか、父さんは鬼畜や。
「お兄ちゃんが苦労してるのに、私だけ魔法使いたい放題なんて、何かヤダ。砲台も持てない重さだから持てるようにしただけだし、私もアザゼルの自動補助機能切って練習する。」
白い鎖を見た後に、不機嫌そうな顔で初音が魔法の自重を口にした。
いやぁ~想い人にこんなこと言われるなんて、俺は幸せ者ですなぁ。
でも使用を制限してたら練習にならないんじゃ?
「そう言ってくれるのは嬉しいけど、使わないんじゃ練習にならないぞ?」
あ、反論されたからさらに不機嫌に、段々と未だ高かった精神年齢が年相応になってるなこれは。
大人の時の記憶が在るから、言葉遣いは子供じゃないけど、これは反応が前世で遊んだ親戚の子供と一緒だ。
「ヤなものはヤなの!!そんな事よりお兄ちゃん、その荷物本当に持てるの?」
そう言ってほっぺ膨らませて初音が睨んだ先は、ギュウギュウ詰めになった子供用の、お袋特製の登山バッグだった。
「これは生地に術式が編み込んであってな、色々便利な機能が沢山詰まってるんだよ、布も特殊な麻布で、下手な合金何かよりも丈夫だぞ。」
麻布の材料は、日ノ本政府が開発した、人口の植物魔獣の一種で、強さを上級魔獣レベルまで
魔獣の強さゆえに大量生産出来ず、大半が軍の装備開発に使われているため、市場に出回る量が極端に少ない一品だ。
その値段、一反およそ六百万円。
因みにこの世界、日ノ本の物価は前世より高く、貧富の差は桁違いに開いている。
一般市民は前世で言う年収六百万、富豪…貴族は年収百億超えの大富豪。
ここまで極端に差が開いているのに、この国では金銭関係の表立った抗議活動は起こってない。
それも全部、今の
極端なまでに実力を重視し、権力は天皇に一極集中。
普通だったら内乱ものだが、今の天皇による政策により、国が平和なのも事実。
しかも、争いを起こそうとすれば直ぐに軍が出動する。
この世界は前世と違い、軍は、平時は全員が警察官相当の権力を持っているのだ、フリーの任意同行許可書付きで。
そんな政治をしているせいで、実力のある人間からの信頼は物凄く高い。
しかも、庶民もそれまでより比較的良い暮らしが出来ているから、まず天皇を悪く思うやつが少数派という事実。
さらにさらに、上手く暗殺が実行出来たとしても、
未だ18なのに菩薩まで進化し、父さんの全力の拳(本気では無い⇐これ重要)を受けても無事でいられる人類は、この国に父さんを除いて母さんと天皇だけだ。
そんな人なのでまず暗殺は絶対に成功しない、運良くどこかに封印出来ても
魔法とギフトを封じても
肉弾戦で上回ったとしても、菩薩だからまず通常の攻撃じゃ傷つかない。
もし暗殺を成功させるなら、同じレベルの進化をするか、菩薩レベルの肉体強度をどうにかして手に入れ、
因みに何で三番手かというと、一番二番は家の両親だからである。
あの二人はお互いの技能をお互いがギフトで
……………何このバケモノ、イミガワカラナイヨ。
まぁ、あれだ、天皇殺そうとするなら家の両親を説得しなきゃ無理なんだけど、二人とも肩書凄いから(軍の最高元帥と日ノ本の巫女長)、まず普通の方法じゃ、暗殺何て考えてる奴は会えない訳で。
老衰を待とうにも種族進化で寿命なんて吹っ飛んでるおまけ付き。
毒は進化で、半分霊子生命体になってるから、魔力で構成されたものでは殺し切れず、時間と共に免疫能力で毒素を分解され、霊子で構成されたものは開発されていない、出来たとしても体は魔力でも構成されているから以下略だ。
...天皇もバケモノだったよ(遠い目)。
「これ凄いよお兄ちゃん!!複雑すぎてアザゼルに聞いたけど、効果が軽く二十以上あって、素材が軍でも使われてるレベルの耐久性。これ一つで軽くお城建っちゃう位凄いよ!」
いらぬことまで考えてたら初音が目をキラキラさせながらバックを弄りまわしてた。
あーっもう、折角入れた中身が全部出てるじゃん!
「何やってんだこら!これから何時間も歩くのに、こんなことして時間潰してたら、花火実験出来ないぞ!」
「はーい、すいませんでしたー。」
反省の色なし!!?
こ奴め、それならこうだ。
「へぇ~、そういう態度取るの?ならこっちにも考えがある。」
そう言って俺は初音の日記にあったオリジナルの曲の曲名を声に出した。
「『Dear to you』だっけ?日本語訳は愛しいあなt「ごめんなさい反省しました、もう許可なくバック弄りません!出したもの全部戻すから許して!!」…よろしい、それはお袋の形見みたいなもんなんだ。後で帰ってきたときに弄っても良いけど、壊さないでくれよ?特に術式が縫われてる場所はデリケートな所だから気を付けてくれ。」
ほれぼれする様な、綺麗な空中土下座をしてくれたので、つい調子に乗って上から目線な口調になってしまった。
……ありだな、何時もと立場が逆転してる感じで、新鮮だ、これからも、初音がやらかした時はこの口調でいくか。
初音が片付けをしている間、暇だな。
新しく手に入った初音の情報整理するか。
まず、初音が鎖を着けていない理由は、アザゼルの自立稼働の出力が鎖で落ちてしまう可能性があるためだ。
もし出力が落ちた場合、アザゼルが制御して均衡を保っていた初音の魂が、大国主命の進化によって崩れ、種族進化するらしい。
らしいというのは、イヴが言ったことなので確証が無いのと、こんな事をやらかしたのが、初音の父親が初めてらしいので、前例が無くイヴも確証が持てていないためだからだ。
イヴが言うには、大国主は初音の魂にぴったり嵌るように造られたギフトで、本来他のギフトに割けるリソースなど無いらしい。
それを初音の実の父親がレアギフト、ロキで無理やり割り込みを掛けたせいで、初音が産まれる時点で、初音の魂がギフトの出力に耐えられず、魔力体とのつながりが切れかかっていたと、初音が言った。
アザゼルに聞いたらしい。
そんな状態を、初音に入ってきたばかりのアザゼルが危惧し、大国主を制御して、出力を最低レベルまで落とし、自分も制御以外のリソースを全て最低レベルまで落とし、延命措置を図っていたと言う。
今、初音が鎖を着けると、最低まで落としたアザゼルの出力がさらに落ち、大国主がアザゼルの制御下から離れてしまう。
そうなった場合、初音の身体は、二つのレアスキルに耐えるための強い体を、本能で
さらに問題なのが、アザゼルによれば何と、大国主命だけでなくアザゼル自身も進化条件を満たしているという。
ギフトの進化条件は一つ一つバラバラだが、大国主はイヴによって、他のギフトに使われる事を進化条件に、アザゼルは、初音の父親によって、進化条件を自立稼働連続時間三年にされたらしい。
本来、自立稼働は所有者、つまりは初音に許可を取り、一時的に体外で肉体を作り稼働する事らしいが、所有者の魂の危険が迫った場合、許可なしで対策を練り実行できる防衛機能があるとか。
これも、何のご都合主義か自立稼働時間に含まれるらしく、初音が未だ出産される前から稼働してたため、勿論アザゼルも条件を満たしてしまっている。
本来の自立稼働は、燃費はあまり良いとは言えないらしいので、初音の父親が三年の連続稼働に設定したのも何となく解る。
燃費の悪い自立稼働を、三年間連続で稼働するのは、普通の人間には出来ない芸当だから、それを自分の子供が達成したら、ご褒美でも与えたくなるだろう、父親からすれば初音は、未だ産まれてきていない赤ちゃんのままなんだから。
でも、そのおそらくの親心の結果、同時に二つのレアギフトが、種族進化を求めるという、ありえない事が初音の身体に起こってしまうという訳だ。
このまま進化した場合、仙人になるのか、それとも聖人になるのか(アザゼルは堕
そもそも進化が上手くいくか不明だ、初音の身体は本能で進化を求めるが、進化に必要なのはその人間が強く、それこそ、魂の底から進化を望んでいる事。
現状、初音がどう思っているかは解らない、もし進化が上手くいかなかった場合、不発で現状のままならまだ良いが、中途半端に人から外れるとそれこそ心が耐えられるか解らない。
今、解決策をイヴが月詠に問い合わせてるが、何せ相手は神、時間の流れが人とは違う存在だ。
返答はいつ来るか解らない。
それこそ、手遅れになってから来るかもしれないし、月詠にも解決は不可能かもしれない。
この国で一番進化に詳しい人間は、魔神と亜神にナった父さんと母さんだが、それでも初音がどうなるのかは解らないらしい。
あの二人はこの件はギリギリまで、知っていても喋らない、俺に期待してるんだろう、クソッ。
初音は今
現状の八方塞がりな状況に一周回って乾いた笑みがこぼれる。
何が死ぬほど悔しい、だ。
死んでも悔しいままで、何も変わらない。
何が力が欲しいだ、手に入れたのは使いこなせそうにない、部不相応な周りから狙われる口実が増えただけの、爆弾一つと、没個性の俺にふさわしい、現状役立たずなガラクタ一つ。
進化しようにも俺には覚悟が足りない。
裏松 雪奈
俺のせいでなりそこない、災害級魔獣ドールになった、俺の師匠。
今の俺より強くて、人一倍物事を冷静に視れたあの人が、出来なかった。
それだけで俺は戸惑ってる、なる勇気も覚悟もない、持てない、ただの負け犬…いや、戦ってすらいないから、負け犬以下の屑野郎だ。
…………………………………………このことについては今日はやめよう、これから出かけるのにこんな気持ちじゃな、初音に心配される。
追記2017:4/10友人に、文がキツキツで読み辛いと言われたので、改行して行間開けました。