夫婦転生 二度目の人生を彼女と ~異世界にヲタク夫婦が兄妹で転生するらしいです~   作:リムル=嵐

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十日迄に投稿出来ました、ハイ。



閑話 叔父さん登場

情報交換の後、俺達は眠気に負けて直ぐに眠った。

個人的な感想だが、子供の方が眠気が強い気がする。

 

大人と違い眠気に慣れていないと言うのもあるが、子供の方が寝ている時にすることが多いから、体の睡眠に対する欲求が強いんだろう。

 

三人で朝まで何の問題もなく寝た。

俺が起きたのは10時位、鮎川はもう起きてたようだ、鮎川の布団は畳まれてる。

 

隣の初音はまだ寝てる、可愛い寝顔だ、こやつめ、うりうり。

 

「うぅ~ん、お兄ちゃん、あうぅ~。」

 

寝返りうって初音は顔を背けた、やっぱかわいいのぉ。

 

「ん?初起きてたのか。」

 

初音を弄ってると後ろから声を掛けられた。

振り返ると体から湯気出して髪の毛乾かしてる鮎川が居た。

 

紫ジャージとか、お前やっぱ女のセンスじゃねえよ、干物か何かか。

 

というかセンスにも驚きだけど、サイズが合うジャージがあることに驚きだわ、この世界やっぱ凄いわ。

 

「今起きたとこ、母さんたちは?」

 

「それがな、朝早くに弟が、特級魔獣に遭遇したって言って。面白そうな顔して寝起きの旦那引っ張って、転移したんだけど。初は何か知ってるか?」

 

「兄弟が居たこと自体初耳だよ。」

 

それにしても父さん、また巻き込まれたのか。

 

初音なら何か知ってるか?

あ、そうだ。

 

「新庄さん達は?」

 

「三人なら朝初音の母さんとご飯食べた後、家に戻ってったよ。やらなきゃいけないことがあるって言ってた。私は今日は自由に行動して良いんだと。何か女性陣営が昨日話し合った結果。子供はどっちの家でも自由に過ごして良い、そっちの方が教育に良いからって話だったらしいぞ。」

 

確かに、俺も初音も同年代の友達居ないし、毎日修行か親の職場に付いていくだけじゃな、身近に少し年上の子供が居るんだから、居ない間は子供同士仲よく遊んでくれって事ね、了解。

 

「了解、鮎川は朝ごはんもう食べた?」

 

「ん?未だだけど、初音はまだ起きてないだろ?」

 

「もう起きてるよ、ほら、寝たふりして聞き耳立ててるんじゃない。」

 

そう言って初音の脇腹をくすぐる。

 

「おわ!?!?っちょっまっらめへっおにいひゃ、あ、らめっ」

 

楽しくなってきた、他の場所もくすぐろ、足の裏とか、首筋に息吹いたり、初音が大げさにリアクションしてくれるから、メッチャ愉しいわ。

 

初音が呂律が回らなくなってきたところで、流石にくすぐるのをやめておく。

 

やけに声がデカかったけど、涙目で睨む初音可愛い、いやぁこんな可愛い義理の妹がいるなんて、俺は本当に幸せ者だなぁ。

 

「ハァハァ……おにいちゃんのいぢわる!!わたひがくすぐられるのっにがてらってしってて!!」

 

ハッハッハ未だ息が上がってるのに顔真っ赤にして叫んで、可愛いなぁ本当。

 

怒りつつも、構わずじゃれてくる俺の相手をしてくれる初音に、自分は幸せだと実感する。

 

そんな事やってる、とわざとらしい咳払いが聴こえてきた。

 

「ゴホンッ、初音が起きたなら、皆でご飯食べようか!昨日初音の父さんが沢山作ってたらしいじゃないか、皆で冷蔵室に行こう。」

 

おっと、鮎川が居たのを忘れてた。

 

これは失敬、少し初音の可愛さに我を忘れていまして、お見苦しいところを所を。

 

「ハッハッハ、すまんすまん。初音が可愛くてついな。」

 

「ついで、幼女を弄ぶなよ加虐趣味め。」

 

弄ぶとは酷いことを言う。

 

「俺はただ、初音を愛でたかっただけだ!!(キリッ」

 

おう、頼むから生ゴミ見るような目で見るなや。

鮎川は本当に真面目ちゃんだなぁ。

 

そんなノリじゃ友達増えないぞ?

 

「そんなおっきい声で、恥ずかしいよ、お兄ちゃん。私、お兄ちゃんが言うなら。何されてもガマン、するよ?」

 

おう、初音がボケるんかい…………ボケだよね?

その頬を赤く染めた期待の視線は何!?!?

まさかそんなプレイが好きなのか!?

いつもはつっけんどんな態度なのに、押されると流されちゃうタイプなのか!?

迫ったら断れない系の、ギャルゲとかで真っ先に攻略されるチョロインなのか!?

 

初音の肩に手を乗せて、真剣な顔して言う。

 

「初音。お兄ちゃんな、そう言うエッチィの、駄目だと思う!(大好物です!!)。」

 

あれ?

何で鮎川は、そんな虚無を見るような目で見るんだい?

初音も頭抱えてるし、お兄ちゃん心が痛いよ。

 

おっかしいなぁ、俺ほど考えてる事と、口に出ることがかけ離れてる性格の奴は、居ないと思うんだけど。

 

「お兄ちゃん、心の声駄々漏れ、せめてむ~ちゃんの居ない時に話してよ。」

 

あ、拒否はしないんだ。

何か安心だな、初音に拒否されると俺はもう、ボケに自信を無くして、ツッコミに回るしかないからな。

 

そもそもコントをするな?

逆に考えるんだ、「会話を全てコントにしちゃっても良いさ!!」と。

 

「あの、初君。その、ちょっと、ごめんなさい。街では話し掛けないでくれる?友達と思われたくないの。」

 

「おう、唐突な女言葉でガチ拒絶ヤメェや、ショックで、引きこもるぞ俺。」

 

絶対零度の視線で、距離を取りながら、態々女言葉で拒絶の言葉を出す辺り、本気さが窺えるが、口元がにやけてる辺りで台無しだ。

 

てか、視線は本当に冷たいのに、口元がにやけてるって器用な事すんなぁ、見た目Sっけのある幼女って、何か凄い犯罪臭。

 

折角のボケだけど生憎、ツッコミ役が俺しか出来ないのが残念なところだな。

 

誰かツッコミ役出来る奴が居ないものか、鮎川は素質ありそうだけど。

 

初音?

初音は天然だから、ボケとツッコミは気分で変わるんだよ。

 

まぁ、

 

「そんなことより飯だろ?昨日父さんがハッスルした中に、確かカツ煮があったから、それでカツ丼にするか?簡単だし、洗い物少ないし。」

 

そう言った後、二人の顔を見るが、特に不満は無さそうだ。

 

それに多分

 

「お父さん、昨日の料理の量から見るに、カツだけじゃなくて、色んなのを卵とじでして種類増やしてるだろうし。朝御飯は丼もののバイキングかしら?」

 

俺が考えたこと初音に言われて、思わず思考停止。

初音は本当、俺に対してだけ超能力でもあるのだろうか?

 

今後一生隠し事が出来ないとか、それはそれで辛いものがありますな。

 

それより鮎川が早くご飯食べたくて、そわそわ忙しないくしてるから移動しよう。

 

昨日の晩御飯で味をしめたんだろうな。

鮎川昨日の晩御飯の食べ方から見るに、味濃い物好きなんだろう、後甘味。

 

一番危険なタイプと見た、このタイプは放っておくと、栄養バランスが皆無な食事ばかりとるタイプだ、ソースは俺。

 

「じゃあ、さっさと着替えて移動しますか。」

 

 

 

 

その後俺がどこで着替えるかで一悶着あったが、何とかお昼までに朝御飯改め昼御飯を食べることができ、皆でミルクセーキ飲みながらこの後の事を話していた。

 

「これから俺と初音は花火の実験に行くんだけど、鮎川も来るか?」

 

「花火って何だ?」

 

鮎川の前世には花火は無かったのか?

 

軽く花火の説明をしつつ、このことは母さんの誕生日にドッキリで使うから、皆には内緒とも言っておく。

 

「花火って言うのが何なのか分かったけど、どこで実験するつもりなんだ?」

 

「昨日初音と鮎川が喧嘩した山の抜こう側に行けばここからでも確認できないからそこでしようかなと。もし鮎川が来てくれるなら外の森に行けるんだけど。」

 

「じゃあ、帰りに寄りたい所あるんだけど、大丈夫か?」

 

あぁ、病院ね、了解。

 

「それぐらいだったら平気じゃないかな。気になることも有るし、先に病院行こうか。」

 

お、鮎川が驚いておる。

 

ハッハッハ、お前がマザコンってのは昨日の情報交換の時に散々聞かされた母親語りで知ってんだよ。

 

「それなら速く移動しましょ?結局昨日も実験出来なかったんだから。」

 

「じゃあ二人は先に準備しててくれ、俺はこれ解除しないと。」

 

そう言って鎖が巻かれてる腕を持ち上げる。

 

何か二人が驚いてるんだけど、解除出来るって言ってなかったっけ?

 

「それって解除できたのか?」

 

「あれ、言ってなかったっけ?」

 

でもこれ解除するの方法は簡単なんだけど、滅茶苦茶疲れるんだよな。

 

昨日、大人と子供で別れる前に、母さんに聞いたんだけど、母さん曰く「初君が~、力を使って魔力強化を重ね掛けして、解除の魔法同時発動すれば解除されるわよ~。」らしい、ギフトの出力を極限まで落とされてる状態でそれしろとか、家の親は子供の事を自分基準に考えすぎだ。

 

「外せるけど、ちょっと時間かかるんだ。二人は先に準備しててよ。二人は久し振りに外に出るんだから、オシャレしないと、特に鮎川。」

 

おう、鮎川。

露骨にめんどくさそうな顔すんなよ。

 

「初音。」

 

「任せて!む~ちゃんは素材が良いんだから、オシャレしないなんてとんでもないもん!お兄ちゃんは時間かかるんでしょ?ならこっちも一時間で仕上げて見せるよ!!」

 

「えちょっまて、私はまだ」

 

「いいからいいから、速く行きましょうね~。お兄ちゃん、む~ちゃんの家行ってるから、終わったら来てね。」

 

初音が鮎川のジャージの襟掴んでリビングから出て行った。

 

あれは長くなるだろうな、俺の方を早く終わらせないと、飽きるまで着せ替え人形にするつもりだな。

 

さっさと鎖解除しないとなぁ。

よし、やるか!

 

 

~三十分後~

 

 

「くそ、全っ然解除できる気がしないんだけど。あれか?本当は解除出来ませんって落ちなのか、これ。」

 

力発動までは出来たんだけど、重ね掛けが出来ないわ。

これ無理ぽ、元々出来ないって言われたら納得できちゃうレベルだよ、これ。

 

「どうすっかな~、テューポーン発動しても能力がテューポーン並みになるだけで……これが正解じゃね?」

 

……………駄目だな、テューポーン発動しても出力が一割ない。

これじゃあ、解除は出来ない。

 

「なら、テューポーンと力の同時発動で解除、っと。」

 

くっ、同時発動の難易度馬鹿みたいに高いなおい。

やっぱり簡単にはいかないか、なら!!

 

「出来るまでやってやろうじゃないの!!」

 

 

~二十分後~

 

 

「はぁ、はぁっ…………ざまぁみろっ!俺はやってやったぞ、うおぉぉぉぉ!!!」

 

成し遂げたぜ。

もう、ゴールしても、良いよね?

……はっ!?

 

ヤバイ、疲労と達成感でテンションおかしくなってた、つかやっぱりこれ難易度おかしいでしょ。

 

どう考えてもクリアさせる気のない難易度だからな。

 

てか、今考えると力の重ね掛けの方が簡単だったんじゃ………まぁ、良いか、過ぎたことは気にしちゃダメだ、うん。

 

解除してから言うと、何か見透かされてるみたいで悔しいけど。

 

バトル漫画じゃないんだから、こういうの本当にやめてほしい。

 

俺のギフトは燃費が良いわけでも、ましてや俺の魔力量が桁違いって訳でもないんだから、こんな長時間ギフトを稼働するとか、魔力がもたない。

 

もう体感一割切りそうなんだけど。

ギフトがいくら魔法より効率がバカみたいに良いとしても、こんなんキツイすぎるわ!!

 

そうだ、急いで初音たちの所に行かないと、ぐあぁ。

身体が重い、むう、仕方ない。

 

「式紙!」

 

ゴリラ型の式紙を呼びだして、俺を運ばせる。

人形に近いほど、呼び出す魔力は少なくて良いんだ。

 

何か『怪物狩◯』のラー◯ャンみたいの出てきたけど、背に捕まる力が殆どないんだけど大丈夫なのか?

 

「俺を初音の所まで運んでくれ、頼む。」

 

 

~二時間後~

 

重たい瞼を擦りながら、意識がなかったせいで遅い、亀の歩行速度みたいな思考速度で考える。

 

何か地面が揺れてる?

いや、地面温かいし毛皮みたいなのあるし、何かの背の上か?

あれ、俺いつ寝たんだ?

 

確か皆で出かけることになって、準備するために鎖を外そうとして、思った以上に魔力を消費したから、寝ちゃったんだっけ?

 

「……んんう、ん~む。」

 

「あ、お兄ちゃんが起きた!?」

 

「初、大丈夫か?」

 

大きくあくびをして周りを見ると、俺は自分の式紙の背で寝ており、初音と鮎川が近くを歩いていた。

 

場所を確認すると街中みたいだ。

 

「おはよう二人とも。俺、何時間眠ってた?」

 

「二時間、もうすぐ病院に着くから、式紙を解除してくれ。」

 

「お兄ちゃんの分の荷物も持ってきたから、安心して!」

 

二人とも優しくて、ありがたいですなぁ。

それに朝と違って二人とも滅茶苦茶カワイイじゃないか!!

 

初音はツインテワンピとか言うマニアックな感じのスタイルやな、凄くカワイイが、一番の驚きは。

 

あの鮎川が!

 

ミニスカートとか!!

 

しかも似合ってるし!!!

 

何だこれ、二人して俺を萌え殺そうとしてるのか?

俺の家族と居候がカワイくて俺の理性がヤバイ。

 

二人が可愛すぎて、思考回路が幼児退行しそう。

 

「二時間も寝てたのか、よっと。初音、荷物ありがとな。後鮎川も、教えてくれてありがと。」

 

式紙の背中から降りて、式紙を紙に戻しながら二人に礼を言う。

 

さりげなく二人から視線は外しながら、じゃないと本当に鼻血が出る。

 

このカワイさ、殺人級だよ!!

 

よく見ると街中で遊んでる子供も、二人のこと見てるし。

 

つかおい、何か変な大人も釣れてるんだけど?

 

彼女や奥さんに脇腹抓られてる奴も居るし、あれか?

世界は変わっても、日本はロリコンの国だってか?

 

「ほら、もう見えてきたぞ!」

 

そう言って鮎川が指さした先には、前世で言う病院って印象の建物じゃなく、まるで監獄のような印象の建物だった。

 

俺と初音が呆気に取られてると、突然。

鮎川が走り出した、っておい!?

 

ミニスカで走るな!!

 

「あ、む~ちゃん待ってよ!お兄ちゃん、速く速く!!む~ちゃん走っちゃダメ~!!」

 

そう言って初音も走り出した。

 

くそっ初音もワンピ何だから走っちゃ駄目だろうに!!

ええい、テメェ等見てるんじゃねぇ!!!!

 

「スカートの中見た奴は、分かってんだろうな!!」

 

怒気全開で周りの男に対して警告しながら二人の後を追いかける。

 

こっそりギフトで強化しながら走って、やっと二人に追いつくところで、初音がこけた!?

 

三歳児の身体で全力疾走すればそりゃそうなるわ!!

 

初音も予想して無かったのか驚いてるし、何時もは転びそうになってもアザゼルが何とかすんだけど、街中で発動するのは不味い、3才なのにギフト発動できて、しかもレアギフトってバレたらいたずら者(プレイング)だってバレるかもしれない。

 

くそっ、テューポーン!!

よし、ギリギリ間に合う!

 

「大丈夫か嬢ちゃん?、ってまさか、嬢ちゃんもしかして。」

 

転びかけてる初音の横に急停止で止まって、支えようとした時、俺よりも速く初音を支えた人が居た。

 

「あ、ありがとうございます!って、叔父さん!?」

 

「叔父って、あんた誰だ!?」

 

思いがけない人物の登場に、思わず敬語とか忘れてしもた。

 

「オメェこそ誰だ、年上には敬語使え、クソガキ。」

 

こっちは5才児やねん、キレるの速くないこのオッサン?

言ってることもっともだけど、何かこのオッサンに謝るのはムカつく。

 

「二人とも、何やってんだ?」

 

これが俺と、母さんの弟であり、俺達兄妹の叔父にあたる、天草 贋哉との初の会話だった。

 

 

 

 

 

 




次は4月30日に投稿予定です。

追記2017:4/10友人に、文がキツキツで読み辛いと言われたので、改行して行間開けました。
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