夫婦転生 二度目の人生を彼女と ~異世界にヲタク夫婦が兄妹で転生するらしいです~ 作:リムル=嵐
板橋の見た目は、自分はパパ聞きの空ちゃんの、胸無しで想像してます。
カキカキカキカキカキカキカキカキカキ
「ふぅ、今日の分はもう良いかな。」
今は取り敢えず荷解きをひと段落させて、日記を書いてる所だ。
「初さん、お風呂沸きましたよ!」
お?
「ありがとうな、板橋、風呂沸かすの任せて。」
いやぁ、見た目だけでも可愛い子と一緒に六年間同じ部屋とか、学校入って良かったなぁ。
最近、鮎川が俺に対してぞんざいな扱いだし、初音は大魔狼の赤ん坊…………カイト達の世話を、家の管理維持に忙しい紫陽花さんや、夜鷹さんの代わりにしてるから、あんましかまってくれないし。
見た目美少女に敬われて、しかも同じ部屋で過ごすとか、癒し過ぎる。
因みに寮は特待生寮と、一般の男子寮女子寮の三つに分かれていて、特待生寮は二人で一部屋。
部屋は風呂トイレキッチン付いた1LDK、寝室は二つあるし、台所と居間は一緒になってて、前世で言う、ダイニングキッチンみたいになってる。
床は寝室が畳、風呂が石で、それ以外が木製、扉は玄関以外全部引き戸になってて、狭さを感じないような工夫がされてる。
「良いですよ、これくらい。それより、この部屋のお風呂、シャワーの取り外し場所が高くて、初さんの背じゃ届きませんから、お背中流しますよ。」
いや、それは、絵面がお前……アウトだ。
つか、下が三歳から入学可能なのに、そんな設備で大丈夫なのかよ、初音も手が届かなそうだけど、あいつも同じ部屋の人と入ってるのかな?
まぁ、同じ部屋になった女性同士、親睦でも深めれば良いんじゃないかな?
………嫉妬何かしてない、してないんだ。
あぁでも、特待生寮に小さな子供が入ることを想定してなかったのかも、そんな特殊な奴いる方が稀だし。
いや、
うぅむ、取り敢えず今は何とかして一緒に入るのを、阻止しなければ。
「いや、そこまでは流石に。」
シャワー使いにくいなら、魔術使えば良いし、それに板橋お前、
「別に良いじゃないですか、男同士何ですし。」
お前は見た目がロリだと言う事を自覚しろ!!
しかも超が付く美少女っぷりだ!!
「いや、だから、大丈夫だって。」
お前と入るとガチで初音が怖いんだよ。
「良いから、速く行きましょう、お風呂冷めちゃいますよ~。」
ちょっ!?
手を掴まれて、引っ張られた時に、嗅いだ匂いに驚いて、そのままついて行ってしまった。
くそっ、こいつ男の癖に、何だこの甘ったる匂い、本当にこいつ女なんじゃねぇの!?
「ほら、速く服脱いで下さいね、先入ってますから。」
むぅ、こいつ、俺が驚いてるうちにいつのまにか裸になってやがる。
「あ、あぁ。分かった。」
つか、身体にタオル巻いてんじゃねぇ!!
女子か!
女子だろお前!!
くそっ、どうしてこうなった。
こんなとこ、初音に見つかったらヤバ、男同士だからセーフ?
…………ハッ、何言ってんだ俺、絵面アウトだろうが、姉ショタものじゃないんだから、いや、男同士だから兄弟もの?
そうだ、男同士何だから、何も問題は無いじゃないか。
男同士だからセーフ、男同士だからセーフ、男同士だからセーフ、男同士だからセーフ、男同士だからセーフ。
…………ハッ!?
一体何考えてんだ、落ち着け俺!!!!
深呼吸するんだ俺よ、頭が混乱してる。
スー、ハー、スー、ハー、スー、ハー
あぁ、なんだか甘い匂いが頭ん中を支配して……………………………………………ハッ、ヤバイ意識が一瞬飛んでた。
あぁ、何だかもう、どうでも良いや、五歳児の身体で良かった、本当。
これが前世の身体だったら、絶対反応して……………首吊り自殺ものだ、うん。
そうじゃなくても初音に死ぬより怖い折檻されるな。
一度死んでる奴が言うんだ、本当に死ぬより怖いぞ?
考えるだけでも震えと吐き気が止まらん。オェッ
「どうしたんですか初さん?」
げっ
板橋が不思議がってる、速くしないともう、時間が無いぞ!?
「!?、何でもない!直ぐに入るよ。」
「?そうですか、準備して待ってますね。」
準備って何だよ!!?
……………はぁ、仕方ない、ごちゃごちゃ考えて現実逃避してないで、入るか。
いざ、死地へ参らん!
ガラガラ
「あ、やっと来たんですね、ほら、椅子があるから座って下さい、頭から洗いますよ~。」
そこには輝かしい笑顔を浮かべたタオル一枚のロリの姿が、母性増し増しで、石鹸を泡立てていて、って
「板橋、ちょっと待て、一人で洗えるからな?俺は。だから、家から持ってきた頭髪石鹸泡立てんな!!」
無駄に妄想が沸き上がるような事、すんじゃねぇ!!
「何言ってんですか、初音さんが言ってましたよ、二人で入る時は洗いっこしてるって。良いじゃないですか、裸の付き合いですよ。」
その見た目で裸の付き合いとか、言うんじゃねぇ!!?
くそっ、仕方ないか、初音との事引き合いに出されたら、大人しくするしかない。
言う事聞かなかったら、有る事無い事言われそうだし、これが初音にバレたら大変だ。
「分かったけど、初音には黙っとけよ?(じゃないと俺が死ぬ)」
「二人だけの秘密ですね、分かりました!(初さんとの秘密だやった~!)」
くそ、絶対勘違いしてんな、良い笑顔しやがって、こんなのが前世で居たら、ガチで理性がもたなかったかもしれん、恐ろしい奴や。
落ち着け、俺。
何、男同士体洗い合うだけ、前世でも小学校の頃、校外学習やお泊りで、ふざけ半分でやった事じゃないか。
大丈夫だ、これは普通の事なんだ、落ち着け。
「じゃ、洗いますよ~。目瞑ってて下さいね。」
そう言って、俺の髪を洗い始めた板橋の手が、うおっ何これ、母さんにされるのと同じ位気持ち良いぞ!?
つか、手が全体的にちっちゃくて柔らかい、まるでじゃなくてこれ、絶対女子の手だよな!?
いや、未だ第二次性徴真っ只中の歳、こういう子も居るのか?
分からん、分からんぞ、お前は一体どっちなんだ、板橋!!
「流しますよ~。」
「あ、あぁ。」
何だこれ、気持ち良すぎる、あぁ、このまま寝れるわ、俺。
今ならカイト達に突撃されても目覚めない自信あるぞ。
「じゃあ、次は体洗いますよ~。」
!!?
何言ってんだこいつ、眠気が吹き飛んだじゃねぇか!!
「いや、体は自分で洗える大丈夫だ!」
そう言って、少し強引に板橋の石鹸奪って、持ってるタオルで泡立てる。
「ありゃ?そう、ですか。なら僕、頭洗ってますね!」
くそっ、そのしょぼくれた顔をやめろ、罪悪感が凄いんだよ!
と、取り敢えず急いで洗って速く風呂場から出ないと、さっきから石鹸の匂いと板橋の甘ったるい匂いで、この空間がヤバイ。
ゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシ
よ、よし、洗い終わった、後は石鹸を流すだけだ、うん。
「初さん、シャワー取ってくれません?目が見えなくて。」
「!?!?」
洗い流そうとしてた時に後ろから声がして、ビックリしてそっちに目を向けると。
石鹸が目に入ったのか、目の周りを赤くした板橋が、目を瞑ってこっちに手を伸ばしていた。
「わ、分かった!」
急いでシャワーを取ろうとするが、くそっ、身長のせいで取れん。
板橋め、使い終わったらしっかり元の場所に戻すとか、マメな奴だ。
「ちょっと、待ってろ、直ぐに取るから。」
「あ、はい、分かりました。」
くそ、涙目ではにかむな、可愛いだろうが!
ええい、背を伸ばしても届かん、こうなりゃ多少危なくても跳んで取るしか。
「せりゃ、取っ!?うお!」「きゃっ!」
ドタッ!!
「ごめん!大丈夫か板橋。」
「いてて、大丈夫ですよ~、初さん。」
むにゅん
「ひうっ!」
「うわっ、ゴメン!!?」
って何で焦ってんだよ俺、相手は男だろ!
板橋も変な声あげんなよ、つか、こいつ本当に体柔らかいなおい。
そんな事考えながら、転んだ時に乗っかった、板橋の身体の上から、そそくさと退く。
「初さん。シャワー下さい、目に石鹸入っちゃって。」
「ご、ごめん、これ。直ぐにお湯出すから!」
板橋に言われて慌てて、シャワーをわたす。
その後、急いで
「きゃっ!?冷たいですよ!」
あ!?
「ごめん捻る蛇口間違え!?」
驚いた拍子にシャワーから手を離したのか、シャワーがこっちに向かって水を放ってくる!
「うおっ!?冷た!!」
身体が未だ石鹸付けたままだったのが、災いしたのかまたもや転倒。
「あ、初さん!」
するところに板橋が気づいて、慌てて俺の手を掴むも石鹸で滑って、手が離れる。
ゴスッ!!
「初さん?初さん!?初さーん!!」
最後に聞こえたのは、板橋の焦った声だった。
「…………ちゃ………いちゃん……兄ちゃん!…お兄ちゃん!!」
は!?
「…………初音?」
「やっと気づいた、お兄ちゃん、もう朝だよ?」
!???
何で初音がここに居るんだ?
「ほら、速く着替えないと、遅刻しちゃうよ?」
「あ、あぁ、起こしてくれてありがと。板橋は?」
着替えた覚えのない寝間着から、学校の制服に着替えながら話す。
「制服に着替えてるって、お弁当も作ってくれたんだよ?後でお礼言っといてね。」
そう言って、青色の布に包まれた曲げわっぱ…………竹と木で作られた丈夫な弁当箱を渡してくれた。
マジかよ、料理も出来るとか、あいつ、下手な女子よりモテそうだな、おい。
冴羽や藤原が、やらかさないか心配だな、血迷わなきゃ良いんだけど。
「はい、鞄。教科書は学校に置きっぱなしなんでしょ、どうせ。」
いやまぁ、その通りです、はい。
「毎日あの量持って帰るのは、きついだろうが。その日の授業の分だけ、持って帰って復習で十分だろ。」
着替え終わって洗面台で歯磨きしながら話す。
初音も歯磨きしてた、初音も寝起きだったのかね?
居間に入った途端、思いっきり抱き着かれた。
「初さん!!」
ギュム!!
ぐふっ、いっ息が!?
「こうちゃん、ストップストップ!お兄ちゃん息できてない。」
「あ、ごめんなさい!?」
謝るのは良いから、速く離せ、死ぬ。
「プハッ、はぁ、はぁ、おはよう、板橋。」
「すいませんでした!!」
何で土下座してるんです?
「えぇっとね、お兄ちゃん。実は、」
~幼女説明中~
モグモグ
この玉子焼きうめぇ、甘めに味付けして有るのが子供舌にドストライク、何個でもいけるわ。
こっちの唐揚げも、朝から作るには手が込んでるし、味付けの仕方が違うから、多分板橋が作ったんだろ?
ガチで、女子力高いなおい。
「そういう訳なんだよ、お兄ちゃん。聞いてる?モグモグ、グピグピ。はぁ、やっぱ、ご飯に合う飲み物は麦茶よねぇ。」
初音が朝ごはん食べながら説明してくれたんで、麦茶飲みながら、頭の中で整理する。
ゴキュゴキュ。
ええと、
「つまり、俺は昨日、風呂で頭を打って気絶して。それに慌てた板橋が、初音に連絡して、初音は入学祝いを途中で抜けて飛んで来たと。それで手当てしたのは良いけど、もう時間が遅くなって、消灯時間過ぎたから、俺の部屋で寝ちゃったと。」
「そう言うことです。初さん、本当にごめんなさい!僕がもっと気を付けてれば、いや、一緒に入ろうなんて言わなきゃ、こんなことには!ボソッそれに、二人だけの秘密、やぶっちゃって、僕。」
あぁ、もう。
表情がいちいち乙女臭いんだよ、板橋は!!
「分かった分かった。ならこれから毎日弁当作ってくれ、それでチャラだ。」
板橋の飯旨いし、俺の身体じゃ飯作るのも一苦労だから、毎日弁当作ってもらうのは、色々都合が良い、と言う訳で弁当係に任命する。
そして、声を大にして言おう、可愛い子のお弁当毎日食べられる俺は、勝ち組だ!!
フハハハハ、五馬鹿とは違うのだよ、五馬鹿とは!
「え~!?私もお弁当作りたい!!」
確かに初音の手料理は食べたいけど。
「未だ三歳だろうが、その身体で料理は許可出来ません。」
あえて後半事務的に言って、拒絶感を出していく。
「むぅ、なら、こうちゃんが一緒なら良いでしょ?」
そりゃ、監視役がいるなら、オッケーだけど。
「朝、めちゃくちゃ弱いくせに、初音の部屋からここまで来るの大変だろ?諦めろよ。」
「ブ~ブ~。私に黙って、こうちゃんとお風呂入ってた癖に!!」
おう、駄々こねるの止めろや。
「こいつ~。ムニュ」
イラッと来たから、初音のほっぺた摘まんでいじくり回す事にした。
いやぁ、やわらけぇ。
何これ、マジでマシュマロみたいだわ、これは中毒になりますのぉ。
「ちょっろ、お兄ひゃん、やめれ、ご飯食べられない。」
未だ食うのかよ、時間は………もう、七時半になってるじゃん。
始業の時間が八時丁度だから、そろそろ行かないと、間に合わないぞ?
「未だ食うのかよ、もう良い時間だぞ?」
「えぇ?もうそんな時間!?」
時計を見た初音が悲鳴をあげてる。
ちゃっかり自分の分を片付けていた板橋が、俺達のも運んでくれた。
「残りは、冷蔵庫に入れときますので、夕食に食べましょう。」
唐揚げ旨かったし、夕食に出るのなら、今日の楽しみが一つ出来たな。
「じゃあ、行こっか。行ってきます!!」
玄関で、誰も居ない部屋にあいさつした俺を、初音が不思議そうに見てくる。
「もう、お兄ちゃん。部屋に誰も残らないのに、何言ってんの?」
良いだろ別に。
「気分だ気分。それに居なくても挨拶はしたいんだよ。」
「何それ?変なの。お兄ちゃん、やっぱり面白いなぁ!!」
ぐぉ、いきなり抱き付くな、転ぶだろうが!!
「お二人とも、速くしないと遅刻しますよ~?」
いつの間にか鍵を閉めて、寮の廊下の階段辺りまで歩いてた板橋に気付いて、二人で慌てて走る。
「板橋、いつのまにそっちに行ったんだよ!?」
板橋め、身長差で追い付いても俺ら小走りで走らないと駄目じゃないか。
「歩くの速いよこうくん!」
「二人とも、走ると危ないですよ?」
そんなこと笑いながら言う板橋に二人でツッコミ入れる。
「「だったら速度落としてよ!」」
まぁ、何だ、こんな日常も、悪くないな。
次の投稿は30日になります。
サブタイトル間違ってたので、改稿しました。