夫婦転生 二度目の人生を彼女と ~異世界にヲタク夫婦が兄妹で転生するらしいです~ 作:リムル=嵐
大筋に変更は無いので読んだことがある人は読み返さなくても結構です。
ピィィィィィィィピィィィィィィ
義妹が飼っている鷹の声(名前はピーちゃん、鳴き声で決めたらしい)で起きた。
もう、義妹が家にきて一週間になる。
あの夜、あれから義妹は俺の部屋に泊まり、夜明け近く(この世界は一応化学も中世レベルまで進歩しているから、魔法との組み合わせでクオーツ時計はある。)になるまで色んな事を話した。
最初はお互いのことについて(主にこの世界に来てからの事)を話した。
その後は、だんだんと話題がこの世界の話になっていき、結局義妹が途中で寝て(それでも3才児が4時過ぎまで起きていたんだから、やっぱり再会できた事が嬉しかったんだろう。)、いったん話し合いはおしまい。
以下一週間の間の記憶抜粋
「お父さんお母さん、私の荷物お兄ちゃんの部屋に置いてて良い?」
もう、俺の部屋に住む気満々である、異論は無いけど(あったら俺はこの世界でも一緒に生活したいなんて考えて無い)。
「うん、良いよ、だけど後でちゃんと二人部屋は作るから二人は部屋が完成したらそこに荷物を移すんだよ?」
「ありがとう、分かったよ父さん、部屋はどのくらいで完成するの?」
「私が魔法でパパッと造るから一週間かしら、初も初音も、凄いの造るから期待して待っててね。」
隣で初音(心の中だけでも、義妹は流石に失礼だと今さらながらに気づいた)が頭を抱えた後、何か大事なことを思い出したように頭を上げて母さんに質問した。
「あ、お母さん、私のピーちゃんってどこにいるの?」
「あぁ、ピーちゃんなら今日、「カランカランッ 」付いたみたいね、迎えに行きましょ?」
因みにこの世界ではインターホンなんて勿論存在しないので代わりに、玄関前にある紐を引っ張ると音が鳴るようなカラクリが使われている(魔法も在るにはあるが魔力消費が激しいので、あまり実用的では無い)。
「ピィィィィィィィィィピィィィィィィィィ」
玄関で見た鳥は40cm位の、この国ではもの凄く有名な鷹だった。
「ピーちゃんって鷹かよ!?」
「マジックホークって言う種族の女の子なの、可愛いでしょ?まだ赤ちゃんでね、お母さんが遠征の時に怪我してたところを助けたの!!」以下10分延々と初音がしゃべってた。
なお、マジックホークは個体性能が激しく変わる種族の一種で、名前の通り魔法を使える知能があって、凄く賢い。
さらに、雛の時の見た目の可愛らしさから、高値で取引されているとのこと(取引は基本違法)。
それと、ピーちゃんは中級レベルの実力があるらしい、平均は最下級なのでいくら個体差が激しく変わる種族でもメチャクチャ優秀な部類になる。
因みに大きさは大体10cm位の雛から成体は大きいもので全長20m近いもので小さい個体でも10mはある。
長寿で有名な鳥で、大体400歳位まで生きるらしい。
日ノ本の国鳥に認定されていて、今の女皇陛下(日ノ本の元となった国を創ったのが女性だったため、この国はこの世界では珍しい、男女平等社会の国)のペットもマジックホークだ。
「二人の部屋が出来たら、ピーちゃんの部屋も造ってあげないとね、ご近所さんが危険だわ。」
母さんの言葉は比喩では無く、中級の魔獣(マジックホークの場合、聖獣)はBランク以上の戦闘能力(軍の一兵卒位の能力)が使える小隊規模じゃないと勝てない強さの魔獣だ。
因みに、前世のファンタジー系で有名なドラゴン系統の魔獣はどんなに弱くても上級レベルの強さを誇る(魔獣化した木は最低でも上級より二つ上の特級か、それより上の災害レベル)。
「大丈夫よ、ピーちゃんはおとなしいもん。」
「ピィィィィィィィィィ!!」
「それもそうね、部屋に戻りましょ、皆でご飯食べなきゃ」
まぁ、初音が良いなら俺は良いんだけどさ。
「母さん、この人たち誰?」
朝の鍛錬(と言っても体が出来上がってないから瞑想と座学のみ)が終わってリビングに行くと、知らない黒子のような服に身を包んだ人たちが、何やら惣菜やお菓子を作っていた。
「その子達は式紙よ、魔力を使って呼ぶの。危険はないから、お昼ご飯食べたら呼んでみる?お昼ご飯もこの子達が作ってくれてるのよ。」
その後、お昼ご飯(今日は和食だった)を食べた後、式紙についての座学や実践で夕飯までの時間を潰した。
「父さん、この大量の魔獣は何?」
父さんが朝早くから家の庭で何かやっているから、鍛錬だと思って庭に出たら、上級魔獣のオンパレードだったでござる。
こんなに集めて、戦争でもするつもりなのかね?
「麗奈のペットだよ、ここにいる魔獣、全員上級魔獣だから気をつけてね。」
家の母さんは動物好きだったか(錯乱)、でもこんなによく捕まえたな。
「よくこんなに上級魔獣を捕まえてこれたね、中級以上は店に売ってないでしょ?」
「麗奈のはギフトのガブリエルだからね、遠征の度に傷付いた魔獣を連れてくるんだよ、なかなかいないんだよ?天使系統のギフトは他と違って存在できる数が少ないからね。」
ギフトというのはこの世界の人間が持っている力のことで、基本的一人一つしか持てず、魔力で発動する。
生まれつき持っている先天的なものと、専用のギフトや禁術レベルの儀式魔法などで手に入れる、後天的なものの二種類がある。
基本的に同じギフトでも、後天的に手に入れたものより、先天的に手に入れたものの方が、魔力効率や効果が上だ。
だが、後天的なものは元々持っていたギフトに関係なく、何個でも持てるためそれ専用のギフトを持つ人間は、悪用されない為に国が強制的に(と言っても普通の生活はおくれるし、週に一度国の施設で健康診断とカウンセリングをするだけ)、儀式魔術による制約(洗脳や自由意志以外による能力の発動の制限を掛けるだけ)を施すという処置を取っている。
「父さんのルシファーの方が、魔王系統だからランクは上じゃん。」
父さんのルシファーはギフトのランクの上から二番目の、ロイヤル・エフェクトと呼ばれる位置にあるギフトで、ギフトのランクは、上から順にゴッズ・エフェクト、ロイヤル・エフェクト、ファンタズム・エフェクト、ミラクル・エフェクト、スペシャル・リザルト、レア・リザルト、ノーマル・リザルトの七つある。
エフェクトと呼ばれる四つのランクはそのギフトは、強力なものなら使い方次第で災害級(上級の一つ上の特級の最低10倍以上の戦力)を封印出来ると言われてる、そのため、上四つのギフトをまとめてレアギフト、それ以外をノーマルと呼ぶ事がある。
そんな人間が持ってはいけないレベルのギフトが何人もいるはずもなく、レアギフトの人口は0.001パーセント、この日ノ本の人口が約七億人いるのに対し、レアスキル持ちの人口はたったの約七十万人。
その中でも、所謂はずれギフトと呼ばれる、基本戦闘以外で使うギフトを持つ者が、五十万人いる中で我が父親は、ロイヤル・エフェクトの中でも世界に数種類、しかも同時に一人しか持てない魔王系統のギフトを持っている。
「そんな事ないよ麗奈は僕と違ってクリエイターだから、もう一つワイズマンのギフトを持っていてね、魔法が得意なのは麗奈の力もあるけどワイズマン持ちっていうのが理由の一つかな。」
クリエイターって言うのはレアギフトより珍しい存在で人口にして、0.0005パーセントらしく、持っているギフトもどちらか一つが、レアスキルの場合が多いため、選ばれし者なんて大仰な呼び方をされてる。
まぁ、二つともレアギフト持ちは天皇家以外で出てないらしく、母さんがそうだと分かった時は大変だったそうな。
「ワイズマンも伝説系のギフトじゃん、母さんってチートかよ。」
母さんが持ってるギフトはどちらも同時に一つしか持てないレアギフトだ、スキルのランクは、ガブリエルがファンタズム・エフェクト、ワイズマンがミラクル・エフェクト、さらに言うならギフトのランクの基準は、強さや有用性もあるがそれ以上に希少性が重視されていて、ワイズマンは能力だけなら準ロイヤル・エフェクトレベルだ。
「戦ったらどっちが強いの?」
「一応、僕の方が強いけど、まぁ、麗奈はこの国の巫女長だからね、僕と違って戦うことに特化してないから。」
巫女長って言うのはこの国にいる巫女のトップでよくあるファンタジーの聖女のような位置付けの人だ、巫女はシスターと同じ立ち位置。
戦う事に特化してないって言うけど、母さんは国内最高戦力の一人だからね、父さん。
「じゃあ、やっぱり父さんのギフトの方が凄いよ。」
「ギフトは確かに戦闘用が多いけど、戦いでギフトの強さが決まる訳じゃないよ。それに僕のギフトは、生まれつきじゃないから、天然と違って出力面では劣るよ?」
「国内最強が何を………父さん、初音はなんのギフト持ってるのかな?」
因みにこの父親はこの国の軍のトップ、元帥ってやつだで、純粋な戦力だけで言うなら、一人で国を相手に出来るこの国の最終兵器だ。
因みにこの国のメディアは新聞までしかなく、写真も殆ど無いので(あったとしても明治時代の時より高価な存在になっている)、まるで江戸時代の瓦版のような物(瓦版と違ってカラー版で文字は潰れていない)しかないから、顔はあまり知られていない。
「……ギフトを調べられるのは五歳になってからだから、初たちの部屋が完成したら皆で神社に行こう。」
俺の問に父さんは曖昧な答えで話題を変えた、父さんの顔は何か思いつめたような顔をしていた。
なんて事があったりなかったりして、毎日が割と充実してる感じだ。
「お兄ちゃん、おはよう~」
ピーちゃんに餌の魔力(マジックホークは大気中の魔力を食事とするが、雛の場合はまだ親、又は飼い主が餌をあげる必要があるのだが、大体二歳位になると自分で大気中の魔力を食べ始める)を食べさせながらそんな事考えていたら、我が妹でピーちゃんの飼い主の初音が起きてきた。
うむ、寝起きのパジャマ姿、まことに眼福です。
何?流石に見た目三才の子供にその感想は無い?
ロリコン野郎?
ちょっと待て、これには訳があるんだ。
転生する時、月詠が「あ、言い忘れたけど精神は肉体に引っ張られるから、精神年齢は結構低くなるよ~~~」なんて爆弾投げてきたことを今でも俺は忘れない。
つまり、今の俺は精神年齢が低いから、同い年位の相手に対してこの感想は間違ってない。
「おはよう初音、顔洗いに行こうか」
「うん、お兄ちゃん、連れてって」
だから初音がこう言うのも仕方ない、仕方ないんだ!!
その後は義妹をおんぶして洗面所まで行って、顔洗って歯磨きしていた時に、母さんの式紙が部屋が完成したから、今日は部屋の案内をするって念話(式紙は声帯が無いので代わりに魔力を使った念話をする)してきたから、初音のテンションの上り方が凄い。
なんか、スーパーハイテンションみたいになってる。
「早くお部屋に行こうお兄ちゃん!!、早く早く!!!」
「分かったから少し落ち着け、先に朝ご飯だよ」
「分かった、けど食べ終わったら直ぐに部屋見に行こうよ!」
「朝ごはん食べ終わってからだ、ちゃんと噛んで食べるんだぞ?部屋は逃げないからな。」
「うん、分かった!」
返事は良いんだけど、こうなった初音は前世からのパターンで何かやらかすんだよな……はぁ、心配だ。
話しながら食堂(部屋がとんでもなく広くてとてもキッチンなんて呼べない)まで移動するともう二人が座って(なぜか母さんが叱られてる。)待ってた。
「二人ともおはよう、今日は引っ越しの前に拡張した家の区画に案内するよ。」
「おはよう、お父さん」
「おはよう、父さん。拡張した区画って?」
「ごめんなさい二人とも、私、張り切り過ぎちゃったみたい。」
おぅふ、母さんが張り切ったって………なんとなく何やらかしたのか分かった気がする。
多分広く作り過ぎたんだろう、母さんのギフトのワイズマンってバカみたいな魔力効率と、魔力の底上げだからなぁ(効率は通常の二百倍位、魔力の底上げは五十倍位)。
「頑張ってくれたんだから謝らなくて良いんだよ麗奈(困った顔で言っても説得力がないよ父さん)。麗奈が張り切ってくれたおかげで、二人の部屋は二日目で出来てたんだけどね。魔獣の部屋とか他にも必要な部屋を造ってたらいつの間にか、広さがとんでもないことになってね。」
父さんがとんでもないって言うくらいだから、東京ドーム位の広さかね?
「部屋の中にもこだわったから魔獣と合わさってダンジョンみたいに成ってて、最初の方の区画なんかは新種の魔獣が誕生してて、家の中が凄いことになっちゃったの。」
うわぁぁ……やっぱり母さんチートだろ、新種の魔獣って一体何やらかしたらそんなの誕生すんだよ。
「お母さん、因みに広さってどのくらいあるの?」
「感覚で一週間広げ続けたから多分……670K㎡位かしら」
はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!??
琵琶湖並みの広さじゃねぇか!?
なんてもん作ってんだ、そりゃそんだけ広ければダンジョンだよ、しかも見た目普通のちょっと大きい一軒家だから尚更おかしいわ!?
どんだけ魔力量あんだよ、魔力お化けか!?
これには他の皆も、驚いて顔が固まってる。
父さんも広さは聞いてなかったみたいだ、そりゃそうだ、知ってたらなぜ止めなかったって殴ってるところだ、父さんを。
「そんなに広いんだ、びっくりしちゃった、お母さんってやっぱりすごいんだ~」
いち早く復活したと思ったらこの妹、まさかどれだけこれが凄いことか気づいてないな。
父さんが慌てて母さんのこと問い詰めてる横で、俺が初音に説明する。
「初音、まだなんとなくでしか分かってないようだから説明するよ、魔法で空間拡張があるのは知ってるな?」
「うん、
うん、そこまでは知ってるんだな。
「じゃあ、便利魔法って言われてるけど、魔力消費が高すぎて、実用性があんまりないってことも知ってる?」
「?そうなんだ、普通はどれくらい拡張できるの?」
やっぱり知らなかったか。
「元の面積の10倍もいけば超一流、50倍も行けば伝説になるレベルだよ……父さんこの家って面積どれくらいだっけ。」
因みに俺たちが住んでる国は、地震や嵐が多く家は一階建ての平屋が多い、もちろん木造。
「確か、確か庭を除いて50坪だから、165㎡位だと思うよ、だから麗奈が増やした面積の……大体4061分の1位の面積だね。歴史に残ってる人間で一番の空間拡張の使い手が……確か4000倍で神に成る権利を得て神話になったから…………僕の奥さん神話になっちゃった(白目)」
やっぱ頭おかしいわ俺たちの母親、義妹様も今の話聞いて頭抱えてるし。
後、父さん計算速いな、この世界って学校が無いから計算できないやつが多いのに凄いな。
「取り敢えずご飯食べましょ!!せっかく作ったのに冷めちゃうから!!」
ごまかしたな、まぁ、母さんの(式紙の)ご飯は美味しいから良いんだけど。
でも、父さんの顔色がやばい、何かブツブツ呟いてるし、
まさかあの一族じゃないよね?(現実逃避)
「パパも先のこと気にしないで、早く食べましょ?」
「元凶に言われるのは何か癪だけど……ハァ、分かったよ麗奈と居るとこんなこと良くあることだし。」
良くあるんですか父さん、そんな事実知りたくなかったぞ。
流石にここまでの大事は少ないに違いない(白目)。
その後は皆で朝ごはんを食べ(メニューは米に似ている植物と味噌汁のようなものに、鮭に似ている赤身魚の塩焼き、沢庵みたいな何かに鶏みたいなやつの生卵)、そのまま一週間、拡張のために立ち入り禁止だった拡張区画に皆で向かった。
「いやぁぁ、張り切り過ぎちゃって、凄い事になってるから気をつけてね、色んな意味で。」
そういって区画の前の扉(なぜかもの凄く威圧感のある木造の両開き)を開け放った母さんの先にある景色は
あまりの異常さに俺と初音は驚きで地面にあった石にこけて転んだ(何で家の中に石が落ちてるんだよ)。
「ちょっと、初音も初も大丈夫?怪我はしてない?」
「僕は大丈夫だよ母さん、初音は?」
「私も大丈夫、それより母さん、何で家の中がこんなことになってるの?」
「じゃ、じゃあ案内するわね(聞こえない振りしたな)。えっと、この草原は拡張した部分の大部分を使ってて、天井を限界まで上げて、人工太陽と小山に小川も造ってるの。使ってるのはここに居る上級魔獣の魔力で、拡張スペースを維持しているのもその子達なの。」
何言ってるんだ母さん、やってることがオーバーテクノロジー過ぎるだろ。
元の世界でも人口太陽なんて創れねぇよ、しかもその維持に上級魔獣何体使ってるんだ、十数体位じゃ維持なんてできないぞ。
「もし、この拡張スペースで何かあってもその子達が魔力を使って直してくれるわ。」
もうヤダこの人……つまり魔獣が居なくならない限りこの部屋は消滅しない?
しかも魔獣は一体で小隊規模と戦争できる上級魔獣が何十体も、アカン、ここの戦力明らかに過剰防衛だ、お客さんに絶対見せられんぞこれ(白目)。
「それでねこの草原は全部の部屋と繋がってて後ろ見てみて。」
何か、凄い笑顔でこっちを見てるから嫌な予感がしつつ、後ろを見たら、父さんが倒れた。
………うん、分かるよその気持ち。
だってさ、予想できないだろ。普通、
家の父さん、いつかストレスで禿げるんじゃなかろうか、胃に穴空かないといいけど。
「……母さん、何これ、と言うかこの空間にあるもの何処から持ってきた!?」
最初から意味不明ですっかり忘れてたけど、こんなに色んな物資が必要な作業を、何で一週間で最初から最後まで完成出来たんだ!?
母さんは一体何をしたんだよ!?
「あぁ、これはね、初音が教えてくれたことを応用したのよ。」
?初音が教えたって、義妹は魔法には詳しくないはず……化学知識か!?
「空気中には小さな粒が沢山あって、その粒で物質が造られてるんでしょ?なら粒を集めて魔法で繋げれば物質になるじゃない、しかも話を聞いてると、その粒って魔力で代わりに出来るから、ここに居る子達と協力して久しぶりに全力で創ったのよ」
「言ってることは間違ってはないけど、それをするのは並大抵なことじゃないんだよ、それに魔獣と協力ってどうやってしたんだ。」
この空間作るよりも時間と魔力を使ったはずだ。
「それなら大丈夫よ、私のガブリエルはこのギフトで助けた生物に対する絶対命令権と、感覚のリンクに能力の移動、他にも色々出来ることがあってね?作るだけなら、あんまり苦労しなかったわ。」
…………なるほど、これがチートか、これってやっぱり転生特典持ってる俺や初音よりチートだよな絶対。
何か理不尽だ、しかも、そこでのびてる父さんは、純粋な戦闘力なら母さんの全力より強いから、世の中って絶対何かおかしい。
「そんな事より早く中に入りましょう、パパを寝かせなきゃ。何度も起こすのもかわいそうだしね。」
全然そんな事じゃないんだけど、この人やっぱり天然だな色んな意味で。
その後、母さんの案内で城の中にある部屋に父さんを寝かせた後、母さんは父さんの看病をするといって、式紙に俺たちの事を任せると部屋に戻っていった。
「夕食まで自由に探索して良いって言ってたけど、これからどうしようか?」
取り敢えず、初音の行きたい場所に行く感じで良いかな?
「私、早くお部屋見たい、お兄ちゃんと一緒のお部屋!!」
朝から言ってたもんな、そう言えば。
俺が式紙の方を向くと、話を聞いていた様子で歩き始めた。
「初音、式紙が案内してくれるって、行こう?」
「うん、お兄ちゃん!!」
思ったんだけど、流石に幼過ぎるきがしてきたんだけど、最初に会った時とのギャップが酷いな。
わざと演技してるとは、思いたくないんだけどなぁ。
まぁ、可愛いから良いか。
そんな事を考えながら歩いていると、一階の一番奥の部屋に着いた、ここが子供部屋らしい。
低めに取り付けられたドアノブに、ドアは可愛らしい絵が描かれている。
「凄い、この絵、私たちが描かれてる!?」
確かによく見ると描かれてる絵の中の男の子と女の子は俺たちに似ていた。
「確かに、俺達そっくりだな、後で母さんにお礼言わないと。」
「そうだね、お兄ちゃん、早く開けてみようよ?」
妹に催促されつつドアを開けてみると、部屋の中はとんでもなく広いというわけでもなく、20畳位の広さだった、まぁそれでも十分広いんだけど。
部屋は、明るい色の壁紙や窓が高い位置にあったり、家具は平均より小さい子供用が殆どだったりと(勿論、全部下手な金属より丈夫な木製)、細かい気遣いに胸が熱くなる。
「凄いね、お兄ちゃん」
「あぁ、そうだな…………初音、母さんに感謝しないとな、夕食の時にありがとうって言おう。」
変に物を用意するより、感謝の言葉が良いだろう。
母さんには感謝してもしたりない、初音や俺の為にここまでしてくれてるんだから。
「うん、お母さんには感謝してるしお父さんにもありがとうって言おう?だってさ、こんな私たちを受け入れてくれてるんだから。」
「そうだな、二人でありがとうって言おう、それと、良いこと思いついたから、寝る前に少し話して良いかな?」
「うん、分かったよお兄ちゃん、今日の夜ね。」
ストーリー上の都合によりレアギフトを若干弱くしました。
見切り発車と思い付きと深夜テンションで書かれた作品の為、これからも改稿は多くなると思いますが、最後までお付き合いいただけると幸いです。
最後までご読了ありがとうございました。
追記 ギフト関連が初投稿時のままだったので修正しておきました。
気付くのが遅れ、まことに申しわけございませんでした。
追記2017:4/8友人に、文がキツキツで読み辛いと言われたので、改行して行間開けました。