夫婦転生 二度目の人生を彼女と ~異世界にヲタク夫婦が兄妹で転生するらしいです~   作:リムル=嵐

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お久し振りで、ございます。
リムル=嵐で、ございます。
…………………はい、すいません。息抜き作品に浮気してました。はい。本当に申し訳ないです!!( ノ;_ _)ノ
最新話は、箸休め回です、どうぞ…………………話進まなくてごめんなさい。後書き鬱陶しいので、読まなくても大丈夫です。


十五話 ご飯と未来

あの後、何とか魔獣達に話をつけて、掃除を終わらせた後、学校で長期休暇………夏休みをすると話され、生徒は早くも飽き始めていた学校生活からの解放に、大盛り上がり。

 

その後聞かされた開戦の話で、一気に空気が凍ったけどな。

この国はいったいどうなるんだか、先生が言うには、霊鳥國オルニス…………災害級の中でも危険な、五神の一角エアが治める国との戦争になったって、言ってたっけ?

 

放課後になってから、寮監を兼任してるイヴの部屋に突撃して、根掘り葉掘り聞いたけど、この戦争は、人魔戦争とはあんま関係無さそうって言ってたな。

 

『人魔戦争は、神々の代理戦争なの、だから駒じゃない生物同士の争いは、神は干渉しない。勿論、神の駒もよ、あなたたち二人と一条先生に鮎川ちゃんは、この戦争に関わってはダメなのよ。ま、私の駒は動かないのが一番なんだけどね、審判役だから、戦いを見ることはあっても、戦いに参加はしてはいけないから。それをするときは相手が不正をした時だけだもの。相手もそれが分かってるはずだから、向こうから仕掛けてくる事は無いはずよ』

 

何て言ってたから、俺と初音、歩は無事なんだろうけど、他の面子が心配だ。

 

そもそも俺達兄妹も鮎川も、親が軍属でしかも上級将校、この戦争に関わりを持たない方が難しい。

そんな事をイヴに言ったら、『ならいっそのこと、行方不明扱いにしちゃいましょう』何て言い出して、天皇に直談判。

 

話を聞いてる天皇の機嫌が、どんどん悪くなっていくのを、イヴの後で恐怖するしか無かったわけだけど、天皇が溜め息を何度も吐いて、『朕は………あぁ、面倒くさい!私が何でも出来ると思うなバカイヴ!!ここの所ずっと徹夜何だよバカァ!!!!』何て言い出した時は、俺死ぬんじゃねぇかな?何て思っても仕方無いと思う。

 

公的な場では朕で統一してる一人称を、イヴの前だと平気で崩して、普通の姉妹と変わらないやり取りしてる訳だからね、これ普通に国家機密相当のやり取りだよ。

 

やっぱイヴって、肩書きはスゴいんだな、肩書きは。

いや、肩書きに負けない位実力も強いんだろうけど、何か実感沸かないんだよなぁ。

 

親戚のお姉さんが、実はテレビに出てる有名人どころか、ノーベル賞取ってる偉人でしたとか言われても、『え、何それ?』ってなるわけで。

 

あまりにも突拍子もない位、とんでもない事をされても、現実感も何も無いからなぁ。

 

そもそも霊鳥國オルニスとは、休戦状態だったのが開戦になったって話で、大人は皆走り回ってるけど、子供は不安がるしか無い。

 

話を聞けば、休戦になったのは二十年前って言うし、今の子供の世代は戦争がどういうものか分からない。戦争の体験を覚えているのは三十路や四十、殆どの人が前線を退いて、後方部隊の人間だ。

 

戦場の基本速度が、音速を超えた肉体戦が多いこの国では、三十過ぎてからの衰えが顕著になる、そのため三十過ぎてからも前線を戦える人は少ない。

皆三十過ぎると老化を理由に、後方部隊に入るからだ。

後方部隊って言っても、前線よりもやることも多い。

 

この国は、農林水産関連と科学開発に魔術開発を、軍管理下に統合してるため、そもそも戦闘訓練をしたことが無い軍人とか、沢山居る。

勿論戦時下はそういう人達は、一般人と殆ど変わらない扱いだし、他にも警察組織の代わりや、災害救助とかの兵科もある。

 

父さんが統合元帥になってるのは、休戦状態になっても起こっている国境線の海での小競合いで、多大な功績を上げたからだ。

 

父さんの部隊は試験小隊で、色々な兵器や作戦とかの、実験をするための部隊何だけど、この世界ではそういう部隊は捨て駒扱いが定石、当たり前のように前線に送られる存在で、陸では小康状態が続いていた当時、そう言う捨て駒部隊は海に送られて、前線に出たんだ。

 

(移動手段)とか、大型火器が魔術があるがゆえに必要なく、個人兵装が攻城兵器並の威力の世界で、小競合いは有り得ない規模の戦闘になる。

 

そんな小競合いの中、当時の日ノ本と霊鳥國オルニスの間の海に棲んでいた、はぐれ………所謂どこにも属していない存在の特級魔獣による襲撃、どちらの軍も小競合いの中横っ面から叩かれて、大きな打撃を受けて撤退している中、父さんの部隊が殿(しんがり)をすることになった。

 

何故か、当時の事は父さんも母さんも話さないし、未だお袋が生きてた頃に、調べようと色んな所で聞いて回ったけど、どこも不発で終わったんだよな。

 

分かったことは、全員無事に帰還っていう本来の殿なら有り得ないような幸運だけじゃなく、さらに問題の特級魔獣の討伐と、敵部隊の追撃をして、捕虜を大量に獲得何て事をやらかしたみたいだ。

 

政府は捕虜を盾に、霊鳥國オルニスに結構なやりたい放題したらしく、それを切っ掛けにもう小競合いは起きていない。

 

その戦功を讃えて、父さんと父さんの小隊、所謂英雄になった人達は、出世街道まっしぐら。

 

反発は結構あったんだけど、父さんの能力が()()()圧倒的だったのと、それより大きな問題、新しい天皇の即位が父さんが統合元帥になった二年後、天皇が八歳の時に起こったために、父さんに対する反発は少なくなっていった。

 

父さんの翌年、母さんが巫女長になったのも話題を呼んだために、当時の日ノ本は荒れに荒れたと、玉木のおやっさんが言ってたな。

 

しかもそこから数年後、新たな災害級の誕生と大将である英雄の一人、五十嵐鏡和(初音の親父)の戦死、そして四菱柚子、俺のお袋の病死でさらに国は混乱した。

 

『休戦状態の時の戦争の英雄って言うのはな、その国の精神的主柱であり、急所の一つでもある。解るだろう坊主、未だ休戦してから十年と少ししか経ってない、戦争の恐怖がやっと国民から忘れられてきた時に、英雄の死亡と新たな災害級の誕生だ、国は揺れない筈がねえ。今の天皇様は凄いぜ、未だ二十にもなってねえのに、即位仕立ての時からこんな混乱の国をずっと纏めてるんだからな。だから今回の開戦が不可解だ。ま、俺を軍属に戻せるのは統括元帥だけだ、呼ばれるまでは(趣味)を止めるつもりはねえな』

 

玉木のおやっさんの言葉だ。

 

新聞には、《激動の十年 十年目にして最悪の事態に》何て書かれる始末。

いやはや、未だに戻らない父さんと母さんは、この事態を知っているのだろうか?

 

予定ではそろそろ戻ってくるはずなんだけど、地形的に、霊鳥國オルニスが間に入ってくるせいで、期間が遅れてるのかね?

 

オルニスには災害級であるエアが居るんだから、父さんと母さんだけじゃまず勝てない。

この国の総軍をぶつけて、ようやく掠り傷って存在なのに、戦争なんかしてどうするんだよ、前回勝てたからって、今回エアが来たら負けるに決まってるのに、天皇には秘策でもあるのか?

 

「お兄ちゃん、のぼせちゃうよ?」

 

「ん、あぁ、ゴメン。上がろうか。」

 

特待生寮の寮監である、イヴの部屋に戦争について聞きに来てた俺達兄妹は、夜も遅いからって理由で、イヴの部屋に泊まることになった。

歩と板橋には念話で話しておいたから、泊まるのに支障はない。

 

昼もイヴの奢りで玉木のおやっさんの店で食べたし、イヴって結構面倒見がいいよな、何だかんだ言って周りの人間に甘いし、ダメ人間製造機の匂いがする。

 

着替えて居間にいくと、イヴが料理を並べてた所だった。

 

「随分長湯だったわね。あ、初君ほら、こっち来て。」

 

「ん?何かあるっわぷ!?」

 

着替えた後持ってきた布を取られて、頭をわしゃわしゃされる。

 

「ちゃんと乾かしきれて無いじゃない。ほら、初音ちゃんもこっち来て。二人とも髪乾かす魔術、今度教えたげるから、次からは魔術使いなさいよ?」

 

じゃあ何でわしゃわしゃしたし、布で乾かす意味無かったやん。

 

「まるでイヴがお母さんみたい。」

 

「どっちかって言うと、親戚の叔母さッッッいっつ!?」

 

はたかれた頭を押さえてイヴを睨む。

 

「お姉さんよ。減らず口叩いてないで、ご飯食べるわよ、ほら座った座った。素麺延びるわよ?」

 

「うぇーい」

 

返事をしてイヴの前に胡座をかいて座る。

卓袱台(ちゃぶだい)の上には、麦茶に素麺、かき揚げに味噌キュウリと、夏の定番になる面子が勢揃いの食卓、ここにミョウガがあれば言うこと無い位何だが、これはこれで旨い組合わせで結構好きだ。

 

「お兄ちゃん、返事ははいでしょ。」

 

「はいはい。」

 

「それじゃ食べましょうか」

 

「「「いただきます」」」

 

皆で手を合わせてから、晩飯を食べる。

そういえば麺汁(めんつゆ)とか、市販されてる所みたこと無いんだけど、まさか手作りか!?

 

「お、このかき揚げ旨い」

 

「この時期に珍しい、良い桜えびがあったから、昨日奮発したのよ。」

 

「この味噌美味しい、いつも家で使ってるのと違うけど」

 

「それ、鎌鍋屋の豆味噌なの、あそこ一度に売る量が少ないから、結構希少なのよ?」

 

去年の時の煎餅から、今日のこの料理、イヴって以外と食道楽っていうか、食に対して拘る人間(?)何だな。

 

「イヴ料理上手いなぁ、かき揚げサクサクだし、素麺でモソモソしてないし。」

 

「ふふん、人間の頃はこれでも、仲間内じゃ食事係りだったもの。男連中が脳筋だったのもあるけど、マリアと二人してあれこれ考えて、大変だったんだから。家事何て皆、全く出来なかったんだもの。」

 

そう言って素麺を食べるイヴ。

 

イヴの人間の頃って、この世界の人類最初期の話だろ?

何千年前の話だよ、少なくとも日ノ本が出来る前の話だから、三千年弱位昔の話になるのか、とてつもない話だなぁ。

 

そこまで昔の話になると、今と文明が違うだろうし、料理とかどんなのがあったんだろ。

 

「イヴが人間の頃って、どのくらいの文明だったんだ?」

 

俺の言葉に、イヴがニヤニヤしだす。

初音も俺の言葉が気になったのか、イヴの事を見る。

 

「私が人間の頃の文明はね、今と同じ位か、もっと進んでた国もあったわよ。」

 

は?

 

「ここから先は、上の世界(神住世界)に来られたら教えてあげる。」

 

つまり、未だ知る資格が、俺らに無いと言うか。

 

くそう、メッチャ気になる、今の日ノ本と同じ位の文明ってどういう事だ?

そもそも転生前に見た、地形が地球とそっくりなのも気になるし、謎が多すぎる。

 

「ねえイヴ、本当に教えてくれるの!?」

 

あ、ヤバイ、初音が気にし始めた、助教授になって(大学に残って)論文出すくらいには、歴史オタクの初音が、興味を持ったら止まらない初音が、興味を持ったぞ!?

 

「上に来るのは大変よ?文字通り()()()()()()()憶でも未だ足りない位、少ない確率よ?」

 

ハハハハハ、初音がやる気を出したら、それくらいじゃ止まらんがな、本当に文字通り死に物狂いになるからな?

 

前世で、徹夜と栄養不足が理由で入院してるからな、()()()()()()()

 

集中してる時の爆発力は右に出るものは無い、しかも自分が興味を持った事柄に対しては、神懸かり的なまでの領域に居るからな。

 

「それが例え不可思議より多くても、虚空程の可能性が無くても、私はやって見せるよ!!燃えてきたぁ!!!!」

 

あ、あかん、今の初音が上の世界に行く方法を知ったら、確実に種族進化を始める。

 

何とかして月詠からの返答まで粘らないと、何が起こるか分かんないのに!!

 

「そ、それはそれとしてだ!イヴ、月詠からは未だ返事は来ないのか?」

 

「それなんだけど、何度もお願いしてるんだけど、『問題ないよ、僕が関わる程の事じゃないしね』の一点張りで、教えてくれないのよ。」

 

な!?

 

「嘘だろ、それじゃあ手掛かりは無しって事かよ、クソッ!!」

 

これじゃあ振り出しだ、しかも手掛かりは無い、前より状況が悪化してるじゃねえか。

 

前より初音が進化に前向きになったから、失敗の可能性は減ったけど、成功になってもどうなるか前例が無いんじゃ、安全か分かんないのに!!

 

「一応、似たような事は起きた事があるのよ。スッゴい昔に一度だけね。」

 

はぁ!!!?

 

「何でそれを先に言わないんだよ!!!!」

 

思わず卓袱台を両手で叩く。

 

「お兄ちゃん!!」

 

「ッッッ!!!………ゴメン」

 

初音に怒られて渋々謝る俺にイヴが話す。

 

「似てるって言っても、状況が全く違うし、前例に含めても大丈夫か、確信が持てないのよ。それでも聞きたい?」

 

言うのを躊躇ってた理由はそれか。

でも、手掛かりはもう、その確信が持てない話だけだし、聞くしかないだろ。

 

「話してくれ、頼む。」

 

「私の仲間の一人にギフトを二つ、種族進化させたやつが居るの。そいつは災害級の魔獣になって、封印されたわ。神武天皇、この世界で単独で災害級を殺害した、唯一の元人類よ。」

 

 




はい、最後まで読んでいただき、ありがとうございます!!
以下小説内容と全く関係無い言い訳なので、無理な人はここでバック推奨。






はい、投稿の事です、はい(自分の投稿作品から目逸らし)。
この作品の書き溜めは、出来てるんです!ただ、月二回は、辛いんですorz。
息抜き作品はですね、自分の性分でして、ずっと同じ事が出来ないんです。すぐに煮詰まるタイプでして、頭の中を切り替えるために、似たことで別のことが必要なんです。言い訳ですね、ごめんなさい。
取り合えず結論を言うと、月一投稿は変わりません。不定期になることも増えることも無いです。そこは明言しておきます。
ただ、別の小説を書くのを、許していただきたいです。モチベ維持に必要なので。
それでは五月にまた会いましょうノシ
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