夫婦転生 二度目の人生を彼女と ~異世界にヲタク夫婦が兄妹で転生するらしいです~ 作:リムル=嵐
毎度お馴染み説明会です、この小説の八割位、説明な気がする( ̄▽ ̄;)
まぁ、説明会苦手な人は多分ここまで見てないでしょうし、では本編どうぞ( ゚∀゚)つ
「神武天皇って、
歴史の授業でも中々習わない位昔の人だぞ!?
「えっと、人型の異形になり、以後祀られ続けてるって、話だっけ?確か、男性って聞いたよ。」
初音が思い出すように、うんうん唸りながら言う。
「前身である
二十年?
それは初耳だな、詳しい話は聞いてないんだよな。
当時の話で知ってるのは、初代天皇が男って事と、確か武術に優れてたって話だ。
「神武天皇が災害級になったのは建国前、封印されたのは子供が三十路の時だから、更に二十年後の話ね。私は当時、
麦茶を飲みながら言うイヴに、初音が急かすように言う。
「前置きは良いから、早く教えてよ!天皇様はどんな人だったの?今でも語られる武の存在だったって本当!?」
本当に突っ走る性格だ、自重をどこかに置き忘れたような所がある。
前世でも苦労したもんだよ。
最初は友達との話題作りの為のゲームが、いつの間にか熱中して、病院に搬送されるまでになったんだから。
「一言で言うなら陰険ね、超が付く陰険よ。そのせいで、当時からギナーク………仲間の一人とは、よく衝突してたわ。ギナークは脳筋だったから。神武天皇、秋道とは馬が合わなかったのよ。最後まで喧嘩してたわ」
そこまで言って麦茶を飲んで、懐かしそうにしてるイヴ。
ほへぇ、陰険ねぇ、頭脳派っていうか、頭脳労働担当だったのかね?
その割りに、後世では神武何て呼ばれてるけど、どっちかと言うと天賦じゃないのか?
「それで、ギフトはどんなのだったの!?名前は?能力は!?」
「特別な能力じゃなくて、純粋な能力強化だったわ。肉体強化、特に思考速度を強化するギフトと、細胞分裂とか、体内麻薬とか、回復力を強化するギフトだったわね」
単純ゆえに強い効果ってことか、母さんのギフトもそうだし、効果範囲が限られるから、その分複雑な効果より出力を上げられるのかね、そう単純なモノなのか分からないけど。
「それで、どうやって災害級魔獣になったの?」
「えっと、あくまでマリア………もう一人の仲間から聞いたことなんだけど。元々回復力を上げる方のギフトで、亜神になってたのを、思考速度を強化するギフトの進化で、更に強化されて、根本的な所……魂の機能は人間だけど、他は災害魔獣と変わらない性能になったのよ」
つまり、本質的には人と変わらない?
同時進化じゃないから、初音の場合とは違うと思うが、それでも魂の機能は人と変わらないのか………よし、光明が見えてきた気がするぞ。
「それで、魂以外の部分は?完全に人を止めちゃったの?それとも人の部分は残ってた?どれくらい!後精神にどのくらムグッッッ!?」
興奮してる初音を、口にきゅうり突っ込んで黙らせる。興奮し過ぎると、身体に悪いんだから、一回落ち着け、そう思うって初音を見ると、渋々口に突っ込まれたきゅうりを食べ始めた。
落ち着いた様で何より、話しはイヴから未だ聞くけど、頭に血が昇ってたら、初音の頭の良さが意味なくなるからな。
「落ち着いたみたいね、続き話すわよ?」
麦茶を飲んで続きを促す。
「性格や精神、内面の部分は殆んど変わらないわ。魂の機能は変わらないから、そこは問題なかったのよ。問題なのは出力。」
そこで区切って、麦茶を飲むイヴ。
初音がうずうずしてきてるから、さっさと話して欲しい、俺も続きが気になるし。
「うぅん、そうねぇ、良い例えが思い付かないわ…………
「薬缶がなんだ?」
「水入れてお湯を沸かす道具なんだけど。薬缶をギフト、中身が人間、お湯を沸かす為の熱をギフトの出力と考えて」
薬缶でたとえるのか?
薬缶がギフト、中身が人間、沸かす為の熱はギフトの出力ねぇ。
「薬缶っていうギフトで、中身の
……………それ、とんでもなく危険じゃないか、水ってことは、
いや、例えだから違うかもしれないし、
考えても仕方無い、今はイヴの話だ。
「それが、神武天皇の進化になんの関係がある?」
話したそうな顔してる初音を、初音の皿にかき揚げを置いて牽制しておく。
「鈍いわね、薬缶と熱が、とんでもなく効率性の高い物に変わって、過剰って言える位規模が上がったのよ。一リットルの水を沸かすのに、火力発電所のエネルギーと寸胴鍋何て、過剰も良いところでしょ?下手しなくても、ギフトも人間も耐えられないわよ」
え?
いや、でも最初の説明だと、その天皇今封印されてるんだろ?
性能が災害魔獣と変わらない奴がそんな事になるとか、暴走でもしたら下手しなくても大事件だよな、歴史の教科書に載る出来事だろ、何で学校で習わなかった?
ギフト制御の座学で、習いそうだが………未だ範囲外なのか?
「ねね、イヴ!?」
俺が考えてると、しびれを切らした初音が、イヴと話し出した。
「何かしら?」
「エネルギー過剰って事は、身体が耐えられないって事でしょ?」
「ま、そうねぇ。」
イヴが曖昧に答えると、初音が俺の方を見て嬉しそうに笑った。
「やったよお兄ちゃん!!神武天皇は、私とおんなじ症状の人なんだよ!!」
は?
「いや、でも同時に進化してないんだろ?なら別に同じって訳じゃ「進化した後が大事なの!!!!」」
進化した後?
「ギフトの出力に耐え切れないって、
!?!!?!!!!
………そうか、ギフトの過剰な出力や効率を、何とかする方法があるのか!!!!
「あまりあてにしちゃダメよ?秋道は種族進化した存在だし、元々の身体能力が違うわ。初音ちゃんの場合、耐えられるかじゃなくて、正常な進化が出来るかの問題なの」
イヴにそう言われて、今世の師匠兼姉代わりだった、
「どうしたのお兄ちゃん?」
俺が考え込んでいると、初音が不思議そうにこっちを見てきた。
「ん、ちょっとな。どっちにしろ神武天皇と会うためには、封印を解く必要がありそうだ。」
残ってた素麺を、全部めんつゆに突っ込んで掻き込む。
「あぁ!?未だ食べてたのに!!」
「かき揚げ一人で殆んど食ってたんだ、良いだろ。」
口の中がめんつゆで塩辛いことになってるから、麦茶飲みつつ初音の文句を聞き流す。
イヴが苦笑いして、自分の分を初音に渡す。
「ぶぅ~。」
「ほら、そんな膨れないの、私のあげるから。」
「やったー!ありがとイヴ!!」
調子良いなぁ、もう。
こっちに来てから、何か天然だよなぁ、初音。
「成長期何だし、沢山食べなさい、おかわりは未だあるから。すぐに作れるから遠慮なんていいのよ?」
そう言って台所に行くイヴ。
あぁ、イヴが母性に溢れてる、本当に面倒見がいい神様だ。
日本神話の神々に、爪の垢を煎じて飲ませたい位だよ本当に。
「それにしても、封印されてる神武天皇と同じ症状ねぇ、封印って解いたら不味いよなぁ、絶対。」
「どうかしらねぇ、そこは天皇に聞けば分かるかもしれないわ。秋道の性格なら。遺言の一つや二つ、遺してるでしょうし。」
遺言ねぇ、封印は解くなとか、国の一大事になったら起こせとか、そういう類いのかね?
個人的には後者の方が、手っとり早くていいんだけど、今は国全体が開戦の雰囲気だ、相手は災害級、封印を解くには都合が良いんだよなぁ。
「夏休みの間に、何とか方法を見付けられればいいんだがなぁ。…………………あ」
もしかして、天皇の考えって
「どうかしたのお兄ちゃん?」
「天皇様が戦争に強気な理由って、もしかして………。」
神武天皇をエアにぶつけることで、向こうの切り札をこっちの切り札で潰せる事か?
「いや、流石にそれは…………え、でも、……なら……………そっか、なら可能性は高いかもね、災害級には災害級ぶつけるのが、一番だし。」
俺の言葉に、初音が唸ってる、一人言が出てる辺りアザゼルとも話してるのか、自分の中にもう一人人格が居るって、どういう感覚なんだろうか。
「エアはそんな簡単に倒せる存在じゃないわよ、今この惑星でもっとも神に近い個体の一柱よ?秋道でも無理よ、魂の規模が違うわ」
イヴが難しそうな顔で唸るように言う。
「五神はそこまで、他の災害級と離れてるのか?」
「そうじゃなかったら五神何て呼ばれてないわ。五神は単純な能力なら、他と変わらないかもしれないのも居る、でもそれを技能と経験で上回って、圧倒的なまでの質量で捩じ伏せるのが、五神なのよ。」
圧倒的な質量ねぇ、身体がでかいのか?
ただでかいだけじゃなくて、とんでもなく速いとか、嫌だなぁおい、移動するだけで地形が消し飛ぶとか、災害級なら普通なのがまたなぁ。
「質量って、そんなにおっきいの?」
「魂の質量よ、この世界は基本魂の純度と質量で、強さが決まるの、あなた達は未だ未だ中の下。上には沢山イカれた先輩がいるわよ。」
ギフトの性能とかじゃないのか?
何とも、新しい発見が多い世界だ、こりゃそのうち物理法則とかイカれるのも、時間の問だ………もうイカれてたな、そういえば。
光速で動いてあの被害しか出してないんだから、この世界はおかしいわ。
重力が
「イヴ、なら魂を鍛える方法が有るんだろう?」
「人間の基本は、やっぱりギフトを鍛えることね。ギフトは魂の力を、使いやすく
はぁ、つまりは、ヤカンと熱を使って、中の水を熱湯に変える役割と。
霊力術式は、それを自力でする技能と。
車のマニュアルとオートマチックかね?
なら魔術は何になるんだ?
「なら、魔術はどういう扱いになるの?」
「便利技能よ、過程すっ飛ばして結果だけ導くの。」
こんな風にね、って言って、食器を魔術を使って台所まで運ぶイヴ。
あれは何の力で運んでるんだ?
重力、風?
ガラス製の物を運ぶとか、ちょっと落ちた時考えると怖いんだけど、良くできるな。
「じゃあ、過程が複雑になるほど、難易度が上がるのか?」
「基本はそうだけど、やっぱり規模も関わってくるわね、一概に過程だけで難易度が変わるって、言えないわ」
「ふーん…………ふぁぁ。」
さっきまでバクバク食べて、お腹一杯になったのか、初音があくびをして目を擦ってる。
今日も沢山動いたし、初音は興奮しやすいから、すぐにバテるんだよな。
未だ四歳ってのが一番なんだろうけどさ。
「そろそろ寝ましょっか、二人の分の布団出すから、歯磨きしてきなさい。使ってないのが洗面台の棚に入ってるから。」
歯磨きは
服とか料理とか、生活に関係するものは、特に多いんだよな。
お陰で電化製品以外は、粗方揃ってるし、電化製品も魔術で再現出来るから、本当に便利な生活させてもらってるよな、先輩のいたずら者達に感謝だ。
「うぅ、いつやってもなれない、口の中しょっぱいよ。」
流石に、歯みがき粉の再現は出来なかったみたいだ、お陰で塩を使って磨くんだけど、これがまたしょっぱいのなんのって、終わった後二人して口の中の塩をとるために、ずっとうがいする。
流石に歯みがき粉の成分何て覚えてないから、誰かが作ってくれるまでは、このしょっぱい歯磨きになる。
本当に、誰か作ってくれねぇかなぁ、塩分過多で病気になりそうだ。
「なれるまでが辛いけど、それまでは頑張って習慣付けなさい。種族進化すれと、虫歯にならないからってしない奴も出てくるけど、臭いと見た目で最悪になるから、進化しても続けるのよ?」
イヴがまたお節介で、俺らの口の中確認して、ちゃんと磨けたか見てくる。
本当に母親みたいな事をするなぁ、子煩悩なのか?
最初の印象女子高生なのに、ここまで面倒見が良くて、家事も出来るとか、
「イヴがおかんしてる」
「イヴって、独り身なのにお母さんみたい」
「独り身は余計よ!」
その後、独り身の言葉に反応したイヴから、長々と布団に入っても、月詠に対する愚痴と惚気を聞かされて藪蛇だと気付くも、時既に遅し。
イヴのよく通る声で、惚気話を延々と聞かされ、眠気で意識が飛ぶまで、ずっとイヴは話続けていた。
イヴに独り身は禁句、俺覚えた。
もうそろそろ大会が近くなってきました、後二、三話書いたら、大会ですね。