夫婦転生 二度目の人生を彼女と ~異世界にヲタク夫婦が兄妹で転生するらしいです~ 作:リムル=嵐
「お兄ちゃん、速く行かないと誕生日パーティに間に合わなくなるよ?」
「あぁ、今行くよ」
今日はお母さんの26歳の誕生日だ、因みに俺の誕生日が5月7日、初音の誕生日が10月6日、母さんの誕生日が8月15日、父さんの誕生日が12月20日で今日は海辺の別荘に来ている。
そして日頃の感謝の気持ちで動物好きの母さんに、軽いサプライズがあるんだ、両親には秘密で。
「お兄ちゃん、こっちは仕掛けバッチリだよ!!」
「よし、それじゃあ、行きますか。」
二人でリビングに行くと、父さんと母さんが
因みに親戚の人はグルだ。
「あら、二人とも遅かったと思ったら、私にプレゼント?」
よし、早速持ってたダミーに引っかかってくれた、ここまでは順調だ。
「うん、そうなんだ、母さん誕生日おめでとう!!」
「お母さんお誕生日おめでとう!!、二人で作ったの。」
そう言って二人でダミーのプレゼントの魔獣の模様がついてるエプロンと魔獣の人形を渡す。
「まぁ!?二人ともありがとう、大事にするわね?」
ダミーであっても喜んでくれるのは嬉しいね、父さんも嬉しそうに笑ってる(顔が怖くて全然そうには見れない)。
けど母さん、嬉しそうにしてるところ悪いけど、本命はこっちだぜ?
「
「あぁ、準備は万端だ二人とも。」
こっちを見て、笑顔で答えてくれた父さんと話していたこの人は贋哉叔父さん。
母さんの弟でこの別荘のハウスキーパーで海軍の偉い人だ。
因みにイケメンなのに独身らしい(それを聞いてた時、初音がなぜか顔を赤くしてブツブツ呟いてた)。
「よし、じゃあ、始めようか。」
「??何を始めるんだい、今夜はここでパーティーだろう?」
父さんの不思議そうにしている顔が妙に面白くてにやけてしまう。
「ククッいいから、皆ついてきて!!」
さぁ、ショータイムだ。
「初、どこまで移動するの、もう砂浜まで来ちゃったわよ?」
「ここで少し待ってて、今三人で準備するから。」
「うん、お兄ちゃん。」
「よし、やるか。」
その後、三人で少し移動して母さんたちから見えない位置まで来た。
さて、早く準備しないとな。
……ここをこうして、そこに魔力を通して、あれに魔石を嵌めて………よし、準備できた。
「お兄ちゃん、こっちも準備出来たよ?」
「初、こっちも出来たぞ。」
「ありがとう、二人とも、じゃあ、母さんたちを連れてくるから、ちょっと待ってて。」
「はーい!!」
「暗いから気をつけろよ?」
その後は、母さんたちを準備してた位置まで連れてきた後、二人に自作の火縄ライターで火を付けた、玩具花火で合図した。
この火縄ライターは、魔法の練習に作ったもので、簡単な構造の金具と縄に火打石で出来る。
石の消耗が激しいのが欠点だが、外での作業なら他のライターより火が付きやすいのが利点だ、結構気に入ってる。
「初、それは何だい?魔法は使ってないみたいだけど、火が出てるじゃないか、危ないよ?」
「そうよ、でも綺麗な火ね、魔法を使ってないのに色んな色の火が出てるわ。」
この二人の反応で分かると思うが、この世界に花火は無い、花火は元々中国が火薬の使用とともに開発した、と言うのが前世での有力な説だが。
そもそも、この世界は前世の国家を参考に造られたが(女神がそう言ってた)、
つまり、前世で少なくとも核を軍事的に保有していたと確認できる、核拡散防止条約(通称NPT)に加盟していた五か国、アメリカ、中国、ロシア、イギリス、フランスと軍事目的の核実験を行い、それが公になっているパキスタンとインドに北朝鮮、核保有を否定も肯定もしていないイスラエルの九か国は
詳しく言うなら、今現在、人類が観測できる場所に存在しない、と言った方が正しい(何で中国は存在しないのに中華料理があるのかと言う疑問は、中国原産の香辛料が魔獣化して日ノ本に流れ着いてたからだ、名前は香辛料理)。
俺たちが転生した世界、ファンタジアは一つの宇宙に存在するが、勿論宇宙に直接国が広がってる訳ではなく、惑星に国が創られている。
ただその惑星の大きさがおかしい。
転生するときに聞いたところ、直径で地球の1000倍の大きさを誇る、地球型惑星だという事、意味が解らん。
当時は、流石神って当時は関心したものだ(表面積も1000倍だとこの惑星は五百十兆千億K㎡程の表面積を誇る)。
勿論他の国も同じ惑星にある、と言うかぶっちゃけ、星間飛行の技術なんてまだどの国でも開発されて無い、というよりそもそも、大量の人間を同時に、一定以上の安定性を持たせて空に飛ばす方法も、まだ開発されていない(少なくとも公にはされていない)。
そんな訳で、別の星に行くことは不可能だ。
蛇足だが、この惑星の環境は空が前世と同じように確認できるし、星も見えるため、環境は地球に近い条件の星だと思う。
よくある月が二つ見えたりとかは無い、前世より少し大きく見えるだけだ(この時点で天文学上多分おかしい)。
『虚◯戦記』の『ラ・グー◯』並みの神が沢山いた前世で準主神級の力を持つ月詠が、太鼓判押してた女神が運営してる世界だ、何があっても不思議じゃない。
そしてこんなバカでかい星の為、いくら地球を真似て作ってると言っても土地が広すぎる。
日本を真似て作ったこの土地も日本の約100倍の面積があるのだ、1000倍じゃないのは『狩り人×狩り人』や『某食材調達美食漫画』のように世界地図の外側に未確認世界が広がっているためだ。
しかも、先ほど言った、元々存在していない国が前世で在った地域は、魔獣化した植物による一種の魔界のようになっている。
しかも、何故かそこからしか、
話を戻すと、こういう背景があり、中国のような国が無いため火薬が造られず(正確には別の国で作られたが魔法があったため直ぐに廃れた)、よって花火も開発されていない、と言うわけだ。
「これは花火って言って火薬って言う物を使ってるんだよ。」
本当の花火と違って魔法で材料とか技術をごまかしたパチモンだけどな。
俺が持ってる手持ち花火は前世で作ったやつのパクリで火薬を使わないタイプだ。
花火の材料は魔法で代用できたが、何分打ち上げ花火の練習なんて、下手な所でやろうものなら大騒ぎになるんで、叔父さんが来るまでは色々大変だった(まさか家の中で山登りする事になるとは)。
「これが前、初が言ってたあの火薬?」
「そういえば、初音もそんな事言ってたわね。」
これは火薬使ってないんだけど、燃え方は似たようなものだから良いか。
二人とも、俺たちの前世に興味を持ってたから、色々話したもんなぁ……多分中学生ぐらいの知識はあると思う、他にもヲタク知識を詰め込んでるからな。
「えっと、これから見せるのはこんな小さいのじゃなくて、もっと大きくて威力のあるやつだよ。」
「威力って、一体何をする気だい?一応贋哉君が付いてるから大丈夫だろうけど。」
ハッハッハ。父さん、そんな心配な顔しても元が凶悪だから普通に怖いぞ?
夜中廊下でバッタリ会ったらちびる位にはな。
そんなに心配しなくても安全性は身をもって確認済みだよ。
「大丈夫だよ、贋哉叔父さんには、もう見せてるし許可も貰えたから。ほら、そろそろ始まるよ、空を見上げて!!、音が大きいから気を付けてね?」
向こうから帰ってきた合図を見て、二人に注意を促した後、直ぐに空が明るくなり、一瞬遅れて大きな破裂音が辺り一帯に響いた。
「うお、何だ!?」
「きゃっ!?何?この音。」
「二人とも空を見てよ、これが俺と初音の誕生日プレゼントだよ。」
二人が空を見上げるとそこには、魔法で発光現象を伸ばし、空に浮かび続けるたんじょうびおめでとうの文字と、沢山の魔法によって動物の形をした花火が、浮かんでは消えていっているとこだ。
二人とも気に入ってくれたようで、声も出さずにお互いに寄り添って見ている。
打ち上げ終わってしばらくたった後、合流した二人とともに、夕食中に両親(特に母親)から感謝された後、質問された。
「あんな大掛かりなもの、何時から準備していたんだ?凄く時間がかかったろう。」
「そうよ、後、材料や他にも私たちにバレないように……雰囲気壊すようで悪いけど、お金とか大丈夫だったの?」
「僕たちの部屋を造ってくれた時から、初音と二人で構想は練ってて、打ち上げ台と玉の仕組みは出来てたんだ。試作の打ち上げ台を作れたのが、叔父さんに初めて会った六月で、その後は叔父さんに材料と場所に、移動手段もお願いしたんだ。」
「姉さんも義兄さんもお金の心配は良いよ、このパーティは姉さんを祝うためのパーティなんだから。それに材料は全部安い物ばかりだったからね、見た目程掛かってないんだよ。」
「ガンちゃんがそう言うなら………二人とも本っ当にありがとうね?一生の思い出になったわ♪」
因みに、ガンちゃんと言うのは贋哉叔父さんのことで、母さんは叔父さんが嫌がってるのを無視して、ずっとこう呼んでる。
「僕からもありがとね、良い思い出になったよ。」
「そう言ってもらえて嬉しいよ。」
「私も、お母さんが喜んでくれて良かったわ!!」
その後は、皆で夕食を食べた後パーティゲームをしたり(意外にマジカルバナナが人気だった)、お風呂に入ったり(男三人で入ってるところに母娘で乱入されて大混乱)して、家族団らんしてゆったりと過ごしてる時に、事件(?)が起こった。
父さんが酔って、爆弾発言をしたのが事の発端である。
「初、あの花火ってやつ誰でも作れるのかい?」
思えばここで警戒すべきだった、話の内容的に家に帰ってから、真面目な雰囲気で話す内容だと。
「材料の配合に管理と、気を付ける所はあるけど魔法があるから、一か月も練習すれば多分ものに出来るよ。」
魔法は本当に便利だ。
花火作成で重要な配合から玉込めまでの過程を、半自動に出来るし、薬品の生成も、魔法で生成できるから安全で、しかも殆どお金が掛かってない。
乾燥の部分も魔法で何とかなった。
本当に魔法様々だ、まぁ、そのせいで技術の進歩が遅れてるんだけど。
「じゃあ、材料の確保はどうだい?何か特別なものが必要かな?」
いくら魔法が万能だからって、流石によく理解(と言っても化学式かその物質の酸化反応、還元反応、燃焼反応のどれか一つが分かればOK)していない物質の事を、分離や精製は出来ない。
「多分、僕たち以外に材料を作れる人は、いないと思うよ。」
「……もしかして前世の知識かい?」
「うん、そうだよって、あ!?」
会話に集中してたから気が付かなかった、この部屋に叔父が居たことに!!
「義兄さん、初音君、前世って?」
叔父さんにばれた!?
どうする、花火のことは上手くごまかせたつもりだけど、前世なんて確実に
家に住んでる人間以外にバレるのは非常にまずい、例え身内でも、今はいたずら者だってバレるのはアウトだ。せめて後、15年、いや10年は隠さないとダメなんだ。
どうする?
どうすれば良い!?
「贋哉君、残念だがこのことは家に住んでる人間だけの秘密なんだよ、悪いがね。」
おう、父さんナイス!!
これで話しを聞かれても、断る理由が出来た。
家に住もうとしても、あの家じゃうまいこと誤解してくれそうだし(拡張とか人工太陽とか)、いざとなれば拒否すれば良いんだからな。
「どうしてもですか?」
そう言って贋哉叔父さんが取り出したのは、母さんの面影のある初音によく似た幼女が
あ!!
やばい、父さんが買収される!?
「知りたいなら、家に住むしかないね。まぁ後ろの二人が許可すればだけど。」
何か父さんの顔が百面相した後、急に真顔になった。
どうしたんだ??
おかしい、I LOVE 麗奈 な父さんが、母さんの写真で買収されないはずがないんだが(俺も、何度かこの手を使ってる)。
......何で冷や汗流してるの?
「麗奈、言っておくが、僕は買収何かされてないからな?」
そう言いながら、父さんが贋哉叔父さんの後ろを見たので釣られて見ると、母さんが凄い笑顔で立ってた。
「あら、私は別にそんな心配してないわよ?ただ、何でガンちゃんが私の昔の写真持ってるのかって、気になったの。」
あ、やばい、このパターンは長くなるパターンだ。
母さんの背景が魔力で歪んでる。
「初音、父さんたち長くなるだろうから、僕たちは部屋でもう寝ようか?」
気づけばもう結構遅い時間だしな。
コドモハモウネナキャネ。
「ハーイ、お兄ちゃん今日も一緒に寝ても良い?」
「良いけど、そろそろベッド分けるからな?」
「えぇ~、まだ三歳なんだからもうちょっと良いじゃん、後100年位。」
こういう時だけ饒舌になるんだから、現金なやつめ(褒め言葉)
「ワガママ言うな、それにこう言うのは早めに慣れた方が」
「それは普通の子供の場合でしょ、私たちはいたずら者なんだから良いんじゃない?」
「それはそうだけど。」
世間体と言うものがあるのだよ、まだ世間に出てないけど。
「それとも、お兄ちゃんは私と寝るの嫌い?」
そう言って初音は手を握りしめながら上目使いしてきた。
はぁ、こういう時だけあざといんだから。
可愛すぎだろこんちくしょう!!!
「分かったよ、でも初音が七歳になるまでだぞ、これ以上は譲歩できん。」
そもそも俺の理性が持たん。
「むぅ、分かったよお兄ちゃん。確かに十歳からは確かにお兄ちゃんが大変だからね、でもこの世界ってそっちの本は...アイタッ!?何すんのお兄ちゃん!!」
そこまで言った初音の頭にチョップする。
「変な気遣いすんな、そんな先の事より考える事があるだろうが。これからは四六時中べったりって訳にもいかないんだ。」
今はこんなこと考えてる暇はない。
そんな事より迫ってくる問題は………
「確か、今の
追記2017:4/8友人に、文がキツキツで読み辛いと言われたので、改行して行間開けました。