魔法少女リリカルなのはvivid×仮面ライダーキバ 〜戦いの運命〜 作:NAGI
「キバーーーーーー‼︎!」
アインハルトの拳がダークキバに向かって放たれる。しかしその拳はダークキバが跳んで避けた事で空を切り、当たる事は無かった。
「アインハルト!どういうつもり⁉︎」
これはティアナたちも予想していなかったのか、ティアナが問いかける。
「すいません。ですがこれは私の中にあるイングヴァルトの悲願なんです」
強い意志で自身を見つめてくるアインハルトにダークキバは自分の中で結論を出していた。
「(あっちの方の記憶で間違いないかな)」
彼女に関わるのは良くないという結論を。もう既にタイガーファンガイアたちは逃げてしまった。部下が追っているが見失うだろう。ならば、また両者と関わる事になりそうだがそれは仕方ない。裏からバレないようにするだけだとダークキバは考える。
そこへベルトから離れ、ダークキバの肩に乗った二世が問いかけてくる。
「どうする?」
「勿論逃げるよ」
「逃してくれるかどうか分からんがな」
そう言うと二世はベルトに戻り、ダークキバは逃げようとする。しかしアインハルトはそんな隙は与えないと言わんばかりに拳を次々と繰り出す。攻撃すれば彼女を殺してしまうし、受け止めたら彼女の腕が折れてしまう。結果、ダークキバは避け続けるしか方法が無かった。
「くっ・・・」
小さく苛立ちの声を上げるダークキバ。ワタルがダークキバに変身していられるのもそろそろ限界だ。
「(どうしよう。人間でも耐えられる武器とか目眩しが出来る武器なんてないし)」
悩んでいたダークキバだが彼女は黄色い鎖 バインドで何者かに四肢を拘束されていて動けなくなっていた。バインドが伸びる方向に目をやるとそこには新たなイクサが。オトヤが変身者だった頃とは違って顔の十字架が開き、赤い複眼が現れていた。
少しの間であるが出来た隙。
その隙を見逃さず、ダークキバは一目散に去って行く。
ダークキバが見えなくなったのを確認するとイクサはバインドを解除する。元々少しの間しか足止め出来なかったのだ。それでもダークキバを逃すという目的を達成したので、どうこうしようという気は全く無かった。その為、すぐに背を向けて戻ろうとするイクサだったがアインハルトに問いかけられた事でその足を止める。
「何のつもりですか⁉︎貴方は彼が何者か分かっているんですか?」
バインドが外れた頃にはダークキバの姿は見えなくなっていた。憎き敵、どんなに恨んでも恨み足りない相手。それをみすみす見逃してしまった。案の定、アインハルトの怒りはイクサに向いていた。
「ああ。お前よりよっぽどな」
しかしそんな事に取り乱す事はなく。怒りで声を荒げるアインハルトとは対照的にイクサは落ち着いていた。
「なら、どうしてキバを逃したんです⁉︎あの魔皇を‼︎」
「俺にはお前が憎しみで動いているようにしか見えない。あいつの先祖がお前の先祖に何をしたのかは知らない。だけどあいつにはお前から憎しみを向けられる理由がない。同じ鎧を着ていてもお互いに違う存在だから感じる事も違うし性格だって違うんだ」
諭すように話すイクサは一拍置いて、自身の考えを話す。
「助けられたのに攻撃しようとしたお前の方が悪いと俺は思うな」
あそこからは遠く離れた場所に移動したダークキバは変身を解くと同時に膝をつく。
「はぁ・・・はぁ・・・はぁ」
ワタルは彼女が正常な判断が出来ていなかった事に助けられた気分だった。もし、正常な判断で攻撃して来ていたら自分は変身を解く事になっていたかもしれない。いや。もしかしたら攻撃して来る事は無かったかもしれないが、変身を解く事になっていたらと思うとゾッとする。
そこへワタルの頭上を二世が飛び、話しかける。
「少し休め。それから暫くは闇のキバになる事は禁止だ」
「・・・と言っても聞こえていないだろうがな」
二世の視線の先には気を失い、倒れているワタルの姿があった。
キャッスルドランの王の間にて目を覚ましたワタル。身体を覆っていた赤い薔薇はワタルが起き上がると同時に飛び散る。
「ここは・・・キャッスルドラン?」
まず、周りを見渡して状況を確認するワタルの脳裏に気絶する前の記憶が浮かぶ。あの時、ワタルはダークキバになった副作用というべきもののせいで気を失ってしまったのだ。
「そっか。あの後」
「目は覚めたようだな」
ワタルが状況を理解すると同時に次狼とラモンが入って来る。
「次狼さん。ラモンも」
「ねえねえ!飴、食べる?」
「うん。ありがとう」
「どういたしまして」
飴を貰うワタルに厳しい目を向ける次狼。ワタルは気付いていないが今は昼間だ。そして今日は平日。誰かが連絡していなければワタルはズル休みをした事になる。
「今は昼間。それも学校の時間だ」
「えっ・・・じゃあ僕、ズル休み?」
勿論、それはキングであるワタルにとって許容出来る事ではない。しかし、なんだかなんだで次狼はワタルが大切だと思っているし、ワタルに赤ん坊の頃から仕えている黒沢という人物がいるのだ。敵襲が無い限り、ズル休みになる事は無いだろう。
「いや。事前に連絡は黒沢がしておいた」
「良かった」
ホッと息を吐くワタル。だが次郎は立ち去る前にワタルにとっては衝撃の一言を発する。
「それと二世から伝言だ。”暫く、闇のキバになる事は禁止する”とな。お前が闇のキバになるのはリスクが高い。まあ、少しの間かもしれんが休暇を楽しんでおけ」
「えっ・・・ちょっと‼︎」
慌てて引き止めようとするワタルだったが次狼たちは立ち去ってしまう。
「・・・どうしよう」
〜翌日〜
学校に向かうワタルだったがその表情は浮かない。皆が動いているのに自分だけ休む。そう考えると申し訳なさが胸中を占めるのだ。何か出来る事はないか。そう考えたところでワタルはある人物を思い出す。
「聞いてみる価値はあるかも!」
その時のワタルの目は何かを期待するようで。そこへやって来たリュウヤは首を傾げる。
「何かあったのか?」
「変身禁止令が出されちゃったから何か出来る事は無いかなぁと考えてたとこ」
また、リュウヤは首を傾げるが確かに変身禁止令なんて言われたら首を傾げても仕方ないだろう。
「変身禁止令?」
「うん。僕が生まれつき魔皇力が高いのは知ってるでしょ?」
「ああ。それでコントロールが難しくてもっと小さい頃は暴走しまくってたんだろ」
リュウヤの言葉にワタルは苦笑する。多分教えたのはコウガだと思うが簡単に教えないで欲しい。そう考えるが結局は仕方ないかという結論に至る。
「はは。僕の魔皇力って量だけなら歴代最強らしいからね。闇のキバになるとコントロールが二世でも難しいんだ」
「キバットの父ちゃんでも難しいってどんだけあんの?」
「う〜ん。僕の場合は四分の三がファンガイアの血で占められているからっていうのもあると思うけど」
オトヤは純血のファンガイアでマヤはファンガイアと人間のハーフだ。マヤもファンガイアの血が目覚めた時に暴走した事がある。それが四分の三だとアンバランスで。だから制御が難しくなるのだろうとワタルは推測していた。しかし
「でもコウガは上手だったんじゃねえの?ビショップが良く褒めてたし。もしかしてお前が下手なだけなんじゃね?」
双子の弟のコウガを引き合いにして辛辣な言葉を言われる。
「確かにコウガも通常のファンガイアより魔皇力が高いけど、コントロールがずば抜けて上手だから。僕が下手って訳じゃないよ」
「力が大き過ぎる兄貴と制御が上手過ぎる弟か」
双子だから力が偏ったのかとリュウヤは思う。ファンガイアの方に血が偏っているのもあるのだろう。だから二人は両極端な力を受け継いでしまった。魔皇力が強大なのは歴代キング全員に共通する事。それはオトヤも同じで、強大さで言えば初代キングと同等かそれ以上と言われていた。
一方でマヤはハーフであったが魔術と魔法に精通し、魔皇力の制御に秀でていた。暴走した事があるものの短期間で克服している。それは人間の血が半分繋がっていた事が関係していたのではないか。ワタルはファンガイアとしての血が、反対にコウガは人間の血が色濃く出たんじゃないかとビショップや次狼は考えているがそれが本当かどうかはまだ分からなかった。
話を戻し。リュウヤは何故変身禁止令に繋がるのか分からなかった。
「それで何で変身禁止令に繋がんだよ?」
「闇のキバって変身者のポテンシャルを見極めて、最大限に引き出す力があるんだ。だけど僕の魔皇力は不安定だから、暴走しちゃうんだよ」
通常でもダークキバはいつ暴走するか分からない危険性がある。それが力の不安定なワタルが使えば、その危険性は増す。二世が制御しているからこそかろうじて暴走はしていないが爆弾を抱えて戦うようなもので、必然的に長時間の使用は不可能だった。
「それで変身禁止令が出たと」
「うん。だけど長時間使わなければ暴走はしないよ。せいぜいが変身を解いた後に眩暈がしたり、気絶したり、嘔吐するぐらいだから」
「いや。結構危ねえぞ」
サラッと危ない事を言ったワタルにリュウヤが突っ込む一方でワタルは真剣に考えていた。今までの敵は制裁の雷で済む相手だったし、無理だったとしても黄金のキバの鎧を使えば大丈夫だった。しかし今、その鎧を使う為の鍵であるキバットバット三世はいない。彼はある任務の為に違う世界に行ってしまっている。戦うにはダークキバに変身するしかなかった。
「(これからどうするか考えないと。いつも気絶したりしたりするのは身体が持たないし)」
これからを考えて溜め息を吐くワタル。それを知ってか、呑気にお菓子を食べるリュウヤが恨めしく思うワタルだった。
放課後。アインハルトの担任である若い女性の教師が辺りを見渡している。屋上にいる彼女はビクビクしながら目の前にいるワタルを見ていた。彼女の名前はリンカ。ファンガイアである。その為、ある例外を除いて知らない筈がないワタルは彼女にとっては主に当たる訳で。いつも低い物腰がもっと低くなっている。
「リンカさん」
「はい‼︎」
「何でしょう?キング」
呼ばれただけで声が裏返ってしまっている彼女にワタルは溜め息を吐く。ビクビクされているのが少し嫌に感じる。授業中もこんな感じで、その為ワタルは学校の最中に彼女に話しかけて来なかったのだが今日は聞きたい事があるのだ。話さない訳にはいかない。それでもやはりビクビクされるのは嫌なので一応言っておく。
「今はそれ駄目。授業中にビクビクしないでよ。僕がなんかしたと思われるんだから」
「はっはい!」
それもあまり意味があるとは思えないが。
「・・・まあ、いいや。ストラトスさんってどんな子?」
「アインハルトちゃんですか?良い子ですよ。友達は全然いませんけど」
だが生徒の話になると一変、ハキハキとした様子で答え始める。
「そっか。他は?」
「他と言っても、特に変わった様子はないので」
「友達が全然いないって一人も?」
それはありえない。ワタルはそう考えていた。彼も人付き合いは苦手であるもののリュウヤのような親友がいるし、意外とクラス内での人気は高い。
「いえ。一人だけ。神城ミヅキという子が」
神城ミヅキ。その名前を一度聞いた事があるような気がしたワタルだが思い出せない。だがそれは今でなくても大丈夫だろうと考えるのを止めた。
「分かった。ありがとう」
ワタルは彼女から背を向ける。
「そんな!」
「じゃあ、頑張って。僕は仕事があるから」
「は、はい‼︎」
ワタルは一階に降りると携帯を取り出す。そこにはドウコを発見した事が書かれていた。ただ、問題なのは二世が来るかだ。
「さてと。どうするか。ドウコが動いたって来たから見つけたんだろうけど」
思わず呟いてしまったワタルは左手の手袋を外し、ドウコがいる場所に向かおうとする。しかしその呟きを拾っていたリュウヤが後ろから現れる。
「誰が動いたんだよ?」
「過激派ファンガイアのドウコ。14年前にクーデターを起こした集団の幹部みたいな奴」
「へ〜ビッグじゃん」
「リュウヤも来る?」
まあ、ワタルが来ないでって言っても来るだろう。それが一瞬で分かる程にリュウヤは目を輝かせていた。
「勿論‼︎今日は持って来てるしな。ってか、今日から毎日持ってくる事にした」
「そう。じゃあ、行こう」
ただ、リュウヤが心配するのはただ一つ。闇のキバにワタルはなれないのに戦えるのかという事。
「お前、闇のキバになれねえのに大丈夫なのか?」
「大丈夫。キングだから」
「その理由のない根拠は何だよ」
呆れつつも安心している自分がいるリュウヤ。笑いを溢し、着いて来る。学校を出てただ進んで行き、廃墟の近くに行くとドウコたちがいた。彼らは学校への道を進んでおり、襲撃しようとしていたのが分かる。
「ここから先には行かせない」
「何だ。餓鬼か。だが俺の事を知っているという事はファンガイアだな」
強い決意を持って言ったワタルに対し、笑みを浮かべるドウコは彼らに命令を下す。
「丁度いい!キングへの見せしめにこいつらを殺せ!」
それと同時にタイガーファンガイアになったドウコ。後ろにはオクトパスファンガイアとシャークファンガイア。そして三体のラットファンガイアだ。タイガーファンガイア以外は全員、下級と中級。ワタルが生身でも十分に戦える相手だった。
「あの虎野郎は俺に任せろ!」
リュウヤがふところに右手を伸ばし、イクサナックルを取り出す。すると左手にそれを打ち付ける。
『レ・ディ・ー』
リュウヤは孤児で、両親の知り合いであった嶋という男性に育てられた。彼にたくさんの話を昔から聞いていたリュウヤはオトヤの話も聞いている。オトヤはリュウヤの憧れなのだ。そのオトヤから受け継いだイクサの力を使うのにはまだ抵抗がある。自分がイクサに相応しいと思えないからだ。だが、そうも言っていられない。相応しく無いなら戦い続けてイクサに相応しい人間になろうと決意していた。そしてリュウヤはその決意を胸に抱きながら嶋から教えて貰ったあの言葉を叫ぶ。
「変身‼︎」
『フィ・ス・ト・オ・ン』
イクサを模った黄色い光が現れ、リュウヤに纒われる。その次の瞬間、熱エネルギーが放射され、リュウヤはイクサに変身していた。
「行くぜ!」
リュウヤの言葉と同時に戦闘が開始される。狙いは向こうも同じなのかワタルに向かって来るシャークファンガイアとオクトパスファンガイアに三体のラットファンガイアとリュウヤに向かって来るタイガーファンガイア。二人は完全に分断されたが焦ってはいなかった。シャークファンガイアたちは舐め切っているのかただ近付いて来るだけ。それでも普通の人間なら恐怖に怯え、動けなくなるだろう。しかしワタルは今更、その程度で怯えるような事は無い。冷静に彼らの動きを見て、判断を下して素早く攻撃を仕掛ける。
まずシャークファンガイアを蹴り、ラットファンガイアの一体に制裁の雷を放つ。その力に耐え切れず、ステンドガラスとなって砕け散るラットファンガイア。それを見て残りの四体が警戒し出すが突如彼らの間にイクサが倒れ込むように入り込む。
「リュウヤ!」
変身が解除され、傷だらけの状態で気絶しているリュウヤを見て俯いているワタルにタイガーファンガイアが呟く。
「さあ。後はお前だな」
タイガーファンガイアは自身の武器である剣を持って、ワタルに振り下ろそうとする。しかし、その寸前。二世がタイガーファンガイアに攻撃してそれは阻止された。 しかも二世に続いて現れたムースファンガイア、次狼の真の姿である青い狼 ガルル。ラモンの真の姿。緑色の半魚人 バッシャー。そして力の真の姿である紫色のフランケンシュタイン ドッガが現れ、アームズモンスターたちはシャークファンガイアたちを攻撃し、ムースファンガイアはタイガーファンガイアを攻撃する。
そんな中で、二世は避けようとしなかったワタルに問いかけていた。
「何をしている?何故避けようとしなかった?」
「二世。力を貸して」
ワタルは二世に力を貸すように頼む。避けなかったのもその為だろう。彼は二世たちが密かに監視していたのを分かっていたのだ。だから自分がやられそうになれば必ず出て来ると思い、あのような賭けに近い行動に出た。
「また気絶してもいいのか?あれは実質、お前の命を守る為の措置と言える。闇のキバに変身するという事はお前の命を削りかねないのだぞ」
脅しにも聞こえる事実を話し、止めようとする二世だったがワタルにそれは無駄だった。
「僕はキングだ。キングとして一族に逆らう輩は排除する!この命に代えて」
ワタルの強い覚悟を確認したのか、二世は説得するのを止めた。元々、言う事を聞くとは思っていなかったのだ。一族の為に戦い、命を懸ける。自分の意思というものを抑え込んで、一族に尽くす。それがワタルだ。非常に危うい人生であるがだからこそ、二世はワタルを守ろうとした。
親友である二人の子供であり、自身の息子が認めた者。その彼らがいない今、守るのは自分の役目だと言うように。ワタルを支えてくれる者が現れるまで二世は彼を自分のやり方で守るとそう決めたのだ。
ならば、ここで力を貸し、ワタルの意思を尊重する事が今出来る事ではないか。二世のやり方。
それはワタルを導く事。
ワタルには心に穴がぽっかりと空いている。それを埋める事が出来るのは自分たちでは無理だと分かっていた。少しなら埋める事が出来ても完全には無理なのだ。
だから二世には闇のキバの力を持ってワタルを支える。平時にはワタルを膨大な知識によって支え、戦闘の際には少しでも戦いが楽になるように出来るだけ力をコントロールする事。彼の鎧を持ち、それを守る。二世はそれこそが自身に出来る事だと考える。
ならばと二世はワタルに自覚を促す。
「分かった。そこまでの覚悟があるのならば俺も力を貸そう。だがお前は自身の力を恐れ、無意識の内に抑えこもうとしている」
思う節があったのだろう。目を伏せるワタルに二世は言葉を続ける。
「力を恐れるな。要は使い手によって力は善にも悪にもなるのだからな。だが力があるのにそれを使わずに大切な者を傷付けるのは悪だ」
そしてワタルの迷いを断ち切る。守る為にワタルは強くなる。それはファンガイアの力が強く出つつも人間らしさを兼ね備えたワタルだからこそ。ならば守りたいという思いを引き出してしまえばいい。
「うん。大丈夫だよ。もう、力を恐れるなんて事はしない。僕は僕だから」
「勿論分かっている。それでは行くぞ。絶滅タイムだ!」
ワタルの周りを二世が飛び回り、ワタルが左手を上に掲げるとそこに収まる。
「ガブリ!」
闇のキバになる準備は整い、ワタルは左手を前に出す。
「変身!」
その言葉を叫び、逆さ吊りに二世をベルトに填める。
ダークキバに変身したワタルは静かにタイガーファンガイアを見据え、威圧するように魔皇力を今までより開放した。
「王の名の元に貴方たちを・・・処刑する‼︎」