魔法少女リリカルなのはvivid×仮面ライダーキバ 〜戦いの運命〜 作:NAGI
カルナージという多次元世界の一つに無人世界だった星がある。今はメガーヌ・アルピーノとルーテシア・アルピーノの二人がここに住んでいる
ワタル、リュウヤ、ヴィヴィオ、コロナ、リオ、アインハルト、スバル、ティアナ、ノーヴェ。高町なのはとフェイト。そしてみづきは自然豊かな星であるカルナージに強化合宿をする為にやって来た。立派な造りの家の前に来た彼らを迎えたメガーヌとルーテシア
「皆。いらっしゃい!」
「こんにちは!」
「お世話になります!」
なのはとフェイトが代表としてメガーヌに挨拶をする。ヴィヴィオとコロナはルーテシアとの再会を喜び、はしゃいでいて、彼女と直接面識がないリオ、アインハルト、みづきの三人が自己紹介をしていた
少し時間が過ぎ、元機動六課のメンバーは一度着替えに。子供達はノーヴェ引率の元、川へ遊びに行った。そんな中・・・ワタルとリュウヤの二人は皆から離れた場所で話し合っていた
「もう、身体は大丈夫なの?」
「おう・・・」
二人は地面に座る。その表情は暗い。当然だ。二人は敵の正体を知らないが実力は自分達より高い事は理解している。未知の恐怖が二人に襲い掛かっている
「まだ、敵は何者かは分からない。分かっているのは僕達の敵という事」
「三つ巴の戦いってやつか・・・」
リュウヤは大きく溜め息を吐く。彼らは何者なのか。それが二人には分からない
「もしかしたらドウコの仲間かもしれない」
「お前が戦っている時に攻撃した奴はファンガイアじゃないのか?」
「あの剣をナイトとポーンが作る筈がないし、人間によって作られたというのも魔皇力の力に耐えられる剣を作ることはあり得ない。今、存在する魔族も矛盾が生じる」
話が進展する事は無い。その為、ワタルは立ち上がり
「皆の所に戻ろう」
子供達がいる川に向かう。その後を追い、リュウヤも川へ
川に向かったワタルの目に入ったのはヴィヴィオ達が遊ぶ姿を眺めているみづきだった。ワタルに追い付いたリュウヤはヴィヴィオ達の輪に交ざり、一緒に遊んでいる
「みづきちゃん。混ざってないの?」
彼女の隣に腰掛け、ワタルは前を見る。元気に、無邪気に遊ぶ彼女達を見ていると自分のいる闇の世界がどうしようもない世界に思えてしまう。彼の仕事は裏切ったファンガイアを処刑する事だ。闇の世界に身を置き、自身の手が同胞の血で醜く汚れている事は自覚している。それを否定するつもりは無い。それが生まれた時から決められていた自分の運命であると分かっていた。ただ、闇を知らないような彼女達を見ていると思ってしまう事がある。もし、クーデターが起きなければ自分はあのように闇を知らず、生きていられたかもしれないと
「うん。ワタル君は交ざらないの?」
「・・・見ているだけで十分だから」
みづきはヴィヴィオ達と何かが違うとワタルは思っていた。光の世界にいながら深い闇を持つ。ワタルはアインハルトを見る。彼からしたらアインハルトもそうだ。光と闇の境界線にいる。彼女自身は光の世界にいる筈なのに、イングヴァルトの記憶が彼女に暗い影を落とす
「うん。私もそうかな」
「みづきちゃんってさ。何でストラトスさんに関わろうと思ったの?」
不意にその言葉が口から発せられた。ミヅキは驚いたようにワタルを見る
「え?」
「いや。別に気にしないで」
”気になっただけだから”
ワタルはその言葉を飲み込んだ。ミヅキは口元に指をあて、考える仕草をする
「う〜ん。私に似ていると思ったからかなぁ」
「どんなところが?」
「・・・過去に囚われているところ。かな?」
悲しそうに笑うみづき。それを見てワタルは確信する。彼女は昔、誰か大事な人を亡くしていると。その時、不意にみづきの青い石のネックレスが外れ、落ちてしまう。しかし、ファンガイアの優れた身体能力と反射神経を生かしてワタルがそれをキャッチすると雷が走ったような衝撃を受ける。キングの紋章も反応しているように感じる。ワタルは固まったように動かなくなった
「ワタル君?」
「何でもないよ。はい、ネックレス」
「ありがとう」
ネックレスを受け取ったみづきはそれを首にかけ直す一方でワタルの表情は険しくなっている
「(あのネックレスは間違いなく魔皇石。だけどあの色の魔皇石があるなんて聞いた事がない。それに何故、彼女は平気でいられる?魔皇力を高める魔皇石は人間にとっては猛毒の筈・・・。調べてみる必要がありそうだね)」
合宿1日目はワタルに大きな謎を残して終わりを迎える。そして2日目。再び森に来たワタルとリュウヤの前にある一人の戦士が現れる。堕天使を思わせる風貌をした赤の戦士。腰には五角形のベルトが装着され、左右にはそれぞれフェッスルが二つ
「白銀ワタル。天宮リュウヤ。貴様らには死んでもらうぞ」