魔法少女リリカルなのはvivid×仮面ライダーキバ 〜戦いの運命〜   作:NAGI

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第7楽章 big and big! 荒ぶる本能!

合宿2日目。なのは達が模擬戦をやっている中、ワタルとリュウヤは昨日の森に来ていた

 

二人がこの森に来たのは自身達を見ている謎の気配をワタルが感じ取った為だ。昨日は感じなかったその気配は二人が気付くと殺気を向ける事で戦う意思を示した。そして二人はこの森に来たわけだがその者は姿を現さない

 

「そろそろ出て来たらどう?」

 

一陣の風が巻き起こる。それと同時に姿を現したのは赤い謎の戦士だ。その戦士を見る二人は腰にある五角形のベルトを見て、イクサと同じライダーシステムだと推測する。勿論、作製者は違うだろうが

 

「貴方は何者ですか?」

 

「白銀ワタル。天宮リュウヤ。貴様らには死んでもらうぞ」

 

彼は左にある白のフェッスルを装鎮し、ベルトに手をかざす

 

『gun』

 

彼の左手に銃が召喚され、二人に弾を放つ

 

「リュウヤ!行くよ!」

 

それを躱した二人は彼が本気で自分達を倒そうとしている事を悟り、変身しようとする

 

「おう!」

 

リュウヤはベルトを巻き、イクサナックルを左手に打ち付ける

 

『レ・ー・ディ・ー』

 

「二世!」

 

ワタルの声に二世が飛来するが彼は合宿について来ていた訳ではない。ミッドチルダから現れたのだ

 

「ガブリ!」

 

ワタルは左手で二世を掴み、二世が彼の右手に噛み付く。瞬間、ワタルの魔皇力が活性化する。頰にステンドガラスの模様が広がり、黒いベルトが巻かれた事でワタルとリュウヤ。二人は変身する準備を整えた。そして・・・

 

「「変身!」」

 

ワタルは二世を、リュウヤはイクサナックルをベルトに填める

 

 

ワタルはダークキバに、リュウヤはイクサに変身した

 

「兎に角、そのライダーシステムの事とか、色々教えてもらうぜ」

 

「やれるものならな」

 

『sword。clone』

 

再び手をかざすと今度は銃が消え、代わりに剣が現れる。更にフェッスルを別の黒いフェッスルを装鎮し、また手をかざすとベルトから幻影が投影され、黒い分身が現れる。イクサカリバーを構えるイクサと幻影がぶつかり合う

 

 

「闇のキバ。貴様は直接殺す」

 

「一体、誰の差し金?」

 

「行くぞ‼︎」

 

ダークキバに赤の戦士が迫る。赤の戦士は剣で何度も斬りかかるがダークキバはその全ての攻撃を避けていた

 

「ハァアッ!」

 

イクサは幻影と剣と剣の応酬を繰り広げ、交錯する度に火花が散る。段々とイクサの攻撃が幻影に当たっている。しかし、疲れて来ているのはイクサの方だ。イクサの攻撃が当たった箇所は一瞬、霧のように拡散するがすぐ元に戻ってしまい、無駄に体力を削られていた。それでもイクサが幻影にイクサカリバーを突き刺す。それは心臓の部分に当たっていて、一瞬、小さく火花が散る

 

「・・・‼︎」

 

その様子を見たイクサは幻影の事に一つの確信を得たようだ

 

「成る程な。心臓が唯一の弱点って訳か」

 

それから何度も剣が交錯する

 

『イ・ク・サ・ナッ・ク・ル・ラ・イ・ズ・アッ・プ』

 

フェッスルを挿入し、右手に持つイクサは幻影に接近する。イクサカリバーで幻影の攻撃を受け流し、心臓の部分にブロウクン・ファングを放つ。ロールアウトしたばかりの頃から使われているイクサの必殺技であるがその威力は高い。一瞬にして幻影の身体は形を保てなくなり、霧となって拡散した

 

 

 

ダークキバのパンチが赤の戦士に炸裂する。戦況はダークキバの圧倒的有利とまではいかないまでも優勢だった。地に伏せる赤の戦士にダークキバがゆっくりと近付く

 

「貴方の後ろには誰がいる?」

 

「・・・誰が言うか」

 

剣を捨て、向かって来る赤の戦士と何度か拳を打ち合うダークキバは大きな一撃を当てれば勝てるだろう

 

「終わりです」

 

その時、ダークキバは強大な禍々しい力を感じ取り、頭の中にはバイオリンの音色が響き渡る

 

「(・・・何これ?誰かが僕を導こうとしている?)」

 

導かれるようにしてダークキバが上を見るとフェニックスレジェンドルガがいた。ダークキバはあのような魔族を見た事がない。しかし、鎧で見えないが動揺しているだろう。彼らが最も恐れていた事態が起きようとしているのだから

 

「我が名はフェニックス。誇り高き最強の一族レジェンドルガなり」

 

「もう、復活してたのか」

 

二世が静かに呟く。あまり驚いていない事をイクサは疑問に思うが口を挟む事は無かった

 

「我々の目的はロードの復活とキバ。貴方の抹殺。そして世界を手中に収める事」

 

「ふざけやがって!」

 

フェニックスレジェンドルガの言葉にイクサが激昂する。しかし、イクサには目をくれず、フェニックスレジェンドルガは赤の戦士に近付く

 

「何故、来た?」

 

「もちろん、助ける為ですよ。ここは私に任せて戻りなさい。まだ貴方はあの方に必要な存在」

 

彼らの会話から二人は仲間。少なくとも協力者である事を悟ったダークキバは二人に迫る

 

「・・・分かった」

 

「逃さない!」

 

赤い羽が弾丸のようにダークキバを襲う。大した威力はないがこれでは近付けない

 

「白銀ワタル。俺の力はこんなものではない。このシステムが完成した時。その時が貴様の最後だ」

 

黄色いフェッスルを挿入し、スイッチを一度押した赤の戦士の身体を黄色い二重の輪が包む

 

「あれはテレポートシステム?」

 

「ふふ。考え事ですか?」

 

ダークキバは一度大きく後退する。それを見計らったかのようにフェニックスレジェンドが手を上げた

 

「貴方の実力がどれほどのものか確かめさせていただきますよ」

 

フェニックスレジェンドルガの手に正方形のキューブが現れる。赤、青、緑、白の四つの色がバラバラに配置されたそれはフェニックスレジェンドルガが手を翳すとその意思に反応しているのか、パーツがひとりでに動き出し、一面が赤に染まる。瞬間、キューブから放たれる炎は二人を呑み込まんと迫る。二人はそれを躱すも火が一本の木を燃やし、それが広がっていく

 

「くっ・・・」

 

更に一面が白になり、たくさんのファンガイアが召喚される。ホースファンガイア、モスファンガイア、シケーダファンガイアを始めとする十数体のファンガイア達。彼らはいずれも既に死した者で、意識もない。フェニックスレジェンドルガの傀儡だった。

 

「さあ、行きなさい!」

 

「やっぱり倒さないように戦うか?」

 

「・・・ううん。彼らはもう死んでいるし、不本意な形で生き返る事になった意識を持たない人形みたいなもの。倒した方が彼らもゆっくり眠れる筈だから・・・倒して」

 

ダークキバとイクサは蘇ったファンガイア達に向かって行く。イクサがダメージを与え、ダークキバが蹴りやパンチで彼らを倒す。あっという間にファンガイアの数はホースファンガイア、ゼブラファンガイアの二体にまで減った

 

「中々やりますね。ならば、このマナを使いましょう」

 

フェニックスレジェンドルガが取り出したのは黒く形が整っていない石。一見すると価値があるものには見えないが妖しく光るその石はどこか不気味であった

 

「マナ?なんだそれ」

 

「魔力と魔皇力。この二つの力が融合した事で出来た奇跡の産物。その力は人間には扱う事の・・・いや、チェックメイトフォークラスの者でなければ扱えない代物だよ」

 

マナは古代ベルカの時代に生まれた産物だ。魔族の持つ特有の力 魔皇力と生物が持つ魔力の力が混じり合い、誕生したそれは強大かつ、危険な力を秘めている

 

「全部で何種類あんの?それ」

 

「確認されているマナの数は全部で5種類。だけどその四種は僕が管理しているし、もう一種は行方知れずだけどあんな形じゃないよ。つまり、僕が知らない未知のマナという事になる」

 

ダークキバがそう言うと大地が揺れ、残っていた二体のファンガイアが砕ける。二体のファンガイアの魂が浮かび、マナを媒介としてその二つの魂が一つとなる。彼らの魂が一つに交わった事で変化が起き、巨大なペガサスとなった。空からダークキバとイクサを見下ろすペガサスが翼を上下に激しく動かし、風が吹き荒れる。その余波で木々は折れてしまい、二人を強烈な衝撃波が襲う

 

あの巨体ならば格好の的であるが、自由に空を飛ぶ姿を見ると機動力は高く、攻撃は当たりそうにない。攻撃を仕掛ければ上空で身動きが取れなくなったところを狙われて、やられるだけだ。ならばどうするか。ダークキバは巨大なモンスターには巨大なモンスターで対抗しようとする

 

「リュウヤは下がってて。あいつは僕がやる」

 

ダークキバはドランフェッスルを二世の口に挿入する。

 

「キャッスルドラン!」

 

フェッスルを二世が奏で、召喚されたのは竜の城 キャッスルドラン。

ドラン族に改造を施し、激戦の時代は移動要塞として、現在はファンガイア族の本拠地であり、アームズモンスター達の住処としての役割を果たしている

 

「ギャォォオオオォオオオオォォ‼︎」

 

キャッスルドランの咆哮が響く。ダークキバはキャッスルドランの頭部に乗り移り、キャッスルドランとペガサスが激突する

 

 

 

 

 

一方で模擬戦を行っていたヴィヴィオ達は動きを止めていた。空が昼から突如夜に変わった為だ。大半の者達はその現象を理解出来ていなかった。理解出来たのはアインハルトとキャロのパートナーであるフリードだけだった

 

アインハルトは怒りを漲らせ、フリードは闘争心を燃やす

 

「どうしたの⁉︎フリード!」

 

アインハルトとフリードはダークキバが戦っている場所へと急ぐ。その様子に何かあると感じたのか、ヴィヴィオ達はアインハルトとフリードを追いかける

 

 

 

 

キャッスルドランがミサイルを発射する。被弾したペガサスだが勢いが弱まる事はなく、仕返しとばかりに体当たりを行う。後ろに後退するキャッスルドランは反撃しようとするが後方から凄まじい衝撃が襲う

 

「下等種族のドラゴンか。キャッスルドランに闘志を燃やしているのか」

 

フリードとペガサス。二体に攻められているせいで防御一辺倒になってしまっているキャッスルドランであるがダークキバに焦っている様子はない

 

「二世。ククルカンを呼ぶよ」

 

「分かった。ククルカン!」

 

二世が紺色のフェッスルを吹く。ロック調の音色が響き、現れたのはククルカンと呼ばれる蛇型モンスター。普段は指笛を鳴らす事で現れるのだが変身中は出来ない為、ククルカンを呼び出す為に作られたフェッスルを使う事で呼び出す事が出来るのだ

 

 

ククルカンがフリードを絡め取り、キャッスルドランから離すと尾で攻撃する。鞭のように動く尾による攻撃はフリードに攻撃の対象を変えさせるには十分だった

 

 

「早く決めるぞ」

 

「うん。行くよ!キャッスルドラン」

 

キャッスルドランからミサイルが放たれ、ダーキバはウェイクアップフェッスルを手に取る

 

「wake up two!」

 

二世の口に挿入し、二度口を叩いたダークキバ。空は紅い満月が浮かぶ夜へと変わる

 

「ハァァアアアァァァァァァァ‼︎」

 

空高く跳躍したダークキバにキャッスルドランはエネルギー光弾を放ち、それが守るようにダークキバに纏われる。勢いを増し、ペガサスに必殺技 キングス バースト エンドが炸裂。ダークキバが地上に着地すると同時に爆発した

 

「で、どうする?あれ、キャロって人の相棒みたいだぞ」

 

イクサがダークキバにそう告げる。フリードを倒せば、ヴィヴィオ達が敵意を向けるのは必然だと言いたいのだろう。勿論、ダークキバはそれを理解していた

 

「大丈夫。穏便に済ませるから」

 

ククルカンに乗ったダークキバはフリードに近付いていく。フリードの目の前で止まるダークキバは丁寧に、しかし威圧するように話しかける

 

「僕達には君と戦う理由はない。大人しく引いてくれるね?」

 

みるみる内に小さくなったフリードは下へ降りる

 

「フリード〜‼︎」

 

キャロの声が聞こえる。声がした方向へ二人が目を向ければ、ヴィヴィオ達の姿がそこにはあった

 

「貴方は、誰?」

 

警戒しながらフェイトが問いかける

 

「貴様には関係の、いや。知る必要の無い事だ」

 

ダークキバに代わり、二世がそう言うとフェイトはバルディッシュを構え、戦う姿勢を示す

 

「やる気か?」

 

「貴方は指名手配犯。捕まえさせてもらいます!」

 

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