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#1
今年で小学4年生になった織斑イチカの姉、織斑千冬は白騎士事件以降、何故か家をしょっちゅう留守にしていた。
幸い、アメリカで偉い軍人だった父が遺したお金があるので生活には困らないし、これまで自分の為に働いてくれていた姉が、やっと自由に使える時間を手に入れたのだ。 文句を言うはずもなかった。
そんな時イチカは友人の篠ノ之箒と遊んだり、白騎士事件で知り合った年上のお姉さんであるナターシャ・ファイルスとネット通話などで話したりしながら、特殊機動重装甲のことを調べていた。
そして、特に姉が帰って来なくなるのが夏休みや冬休みといった長期休暇だった。
だから、イチカは長期休暇になるとこっそりアメリカへと渡米していたのだ。
アメリカには、父と仲の良かった人が大勢いる。 その代表例が、今目の前にいる現職アメリカ大統領とその大統領直属軍であるプレジデントフォースの実戦部隊隊長にしてナターシャの父親、ロバート・ファイルス少佐である。
第47代アメリカ合衆国大統領、マイケル・ウィルソンJr。
大統領になって十数年、本来であれば任期は既に終わっているべき彼ではあるが、その理由は副大統領がクーデターを起こした“アメリカ内戦”終結直後の、彼の演説にある。
――自由と信念と愛すべき隣人たちを守るために、“自らの正義”を信じ続け、戦うことを諦めない!
――何故なら我々は、アメリカ合衆国市民だからだ!
――そして、貴方がたが許す限り、私はその先頭に立ち、戦い続けるだろう。
――何故なら私は、アメリカ合衆国大統領だからだ!
かくして彼は、任期が終わっても対立候補が出てこないほどに国民の圧倒的支持を得て、今も
そして、あの
アラスカ会議直後、真っ先に従来通りの“男女平等”を宣言したアメリカは、それら女尊男卑によって抑圧される国々の男性から“男性の希望の星”として支持され、“彼を大統領から降ろさないでくれ”という嘆願書が届くほどになっている。
ちなみに轡木十蔵が日本首相の座を明け渡したIS発祥の地、日本では直後の解散総選挙で勝利した野党が場当たり的に女性優遇政策を次々打ち出しては短期間で辞任を繰り返し、2年で5回首相が変わった後、再び旧与党の勝利で政権交代している。
だが、野党が思うがままに乱した日本社会は既に崖っぷちギリギリからもう一歩進んだ状態であり、今では女性は男性より偉いという風潮なのだとか。
大統領執務室でマイケル・ウィルソンJrは紅茶を飲みながら愉快そうな眼差しでイチカを見つめ、ロバート・ファイルスはイチカの向かい側で頭を抱えていた。
ちなみに、本来ここにいるべき秘書のジョディ・クロフォードは最近オープンした話題の喫茶店のケーキ食べ歩きの為に本日は休暇となっている。
「イチカ、君は何度言えば分かるんだ。 軍事基地に勝手に入ってはいけない。 もっと言えば、ホワイトハウスにも勝手に入ってはいけない。 君のせいでプレジデントフォースはスクランブルだし、我々と一緒にここに詰めているシークレットサービスの長官は怒られていたんだぞ。 “ホワイトハウスの敷地にリトルNINJAが忍び込んだ”とな」
「えー、でもファイルスおじさんの家にいてもナターシャさんは相手してくれないし……」
「む……確かに、ナターシャにはIS操縦者としての訓練もあるが、それとこれとは話は別だ。 迷惑をかけてはいけない」
織斑イチカは、姉に構ってもらえない寂しさから人一倍やんちゃな子供に成長していた。
彼が7歳の頃まで文字通り世界のトップであった第47代アメリカ大統領にして元世界政府大統領マイケル・ウィルソンJrを目の前にしても、そのやんちゃぶりは変わらない。
「
「マイケルおじさん。 僕も、父さんの乗ってた特殊機動重装甲に乗りたいんだ。 ISは男には動かせないし」
「……それは無理だ。 君は、まだ子供だ」
特殊機動重装甲の一部モデルの特徴として、常人にもある程度動かすことはできるが、全体から見て一部の適性者でなければ完全に扱いきれないという点がある。
ISの適正で例えるなら、Sが大統領。Aに特殊機動重装甲を使いこなすプレジデントフォースや陸軍の精鋭たち。 それ以下のとりあえず扱えるBCレベル。
その適性の基準については細かいことを気にしないアメリカの国民性もあってか未だ解明されていない。 動かせば分かる、たったそれだけだ。
例えば、目の前のファイルスも、メタルレイヴンは完全に乗りこなしているが、メタルウルフは起動すらできない。 むしろメタルウルフは何故か現職大統領マイケル・ウィルソンJr以外動かせない。
そして、一般的な適性の物は陸軍へ、性能を引き出せるほどの適性を持つ存在にはプレジデントフォースへの道が開かれるのだ。
尚、この適性については当時先行試作型だったメタルレイヴンを大統領仕様に改造したメタルウルフと、内戦後に正式量産に至ったメタルレイヴンに限った話であり、旧式かつ大型な逆関節型の高機動型特殊機動重装甲である“フェニックス”は適性に関わりなく使える。 性能もそれなり――光学・電子的ステルスシステムを備えたパワードスーツ故、メタルウルフと比べてそれなり――であるが。
「とにかく、駄目なものはダメだ。 軍機でもある。 アメリカ陸軍ならともかく――」
「アメリカ陸軍ならいいの!? じゃあ僕、アメリカ陸軍の兵隊さんになるよ!」
「HAHAHA、これは一本取られたな。 うまいスカウトじゃないか、ファイルス少佐」
「しかし大統領。 メタルレイヴンは陸軍でも適性者しか動かせないのですよ?」
「何、彼もその内諦めるさ。 現実はミルクシェイクのように甘くはない。 だが……もし君が来年もやる気だったら……」
「だったら?」
「……そうだな、ダディ直伝の“ジュージツ”でも教えてあげようじゃないか」
――そして、織斑イチカはアメリカ陸軍を目指すようになる。 その胸に、人一倍のフロンティアスピリッツを抱えて。
*
イチカが13歳へとなった中学2年の夏。 去年の剣道の全国大会で準優勝した箒の他にも五反田弾や鳳鈴音という友人ができたイチカではあったが、彼は夏休みをさも当然のようにアメリカで過ごしていた。
アメリカ陸軍を目指して小4で篠ノ之道場をすっぱりとやめてしまったイチカは、箒に涙目で迫られながらもその空いた時間で射撃競技を始めていた。
そしてアメリカ陸軍に入隊することを決意して4年。 彼はファイルスや大統領の予想を裏切り、定めた目標へと邁進していた。
ここはフォート・ウィルソン。 エアフォースワンがホワイトハウス地下とリフレクティング・プール地下へと移動した関係でアンドルーズ空軍基地からエアフォースワン関連の機能をワシントンD.Cに移転させる際に作られた基地である。 18年前のクーデター時には副大統領に制圧され、フォート・リチャードと一時期改名された。
「後10周! イチカ、お前は15周だ!」
「Yes,Ma'am!」
そのイチカは今、大統領や
一般兵士と違い、IS訓練生はアメリカ軍の兵士以外からも募集されている。
その年齢も成人のみ募集の一般兵士と違い、IS学園への進学生に合わせて日本でいう中学生の12~15。 アメリカで言うならその年齢は7学年~9学年に相当するが、地域によって進級学年の区切りや教育制度、義務教育の終了年齢までもが変わったりするので、それぞれによる。 とにかくそのIS訓練生から上位成績者が日本のIS学園かアメリカ軍への推薦を受けるのだ。
「終わった者から解散! 今日この後モンドグロッソ決勝戦だ! 他の試合も録画しているから、空いた時間に見て学びな!」
IS学園行きだと競技用としてしばらくISを学ぶこととなるが、最新技術に触れる機会もあり、競争倍率相応に学生のレベルも高く、帰国後はより高いレベルでのIS教育も受けられる他、就職も安定し、ついでに年4回からそれ以上のペースで
かと言ってそのまま軍に進むのが悪いかと言えばそうではなく、軍に在籍したまま大学に進むこともあるだろうし、
現に、IS学園を卒業した者より最初から軍に入った方がメンタルがタフだとか、IS学園を卒業して軍のIS部隊に入った者が、軍で鍛え上げた者に天狗の鼻を折られただとか、そういう報告があるとか。
話が逸れたが、推薦をもらえなかったそれ以外はアメリカ国内で諦めずにIS教練過程を続けるか、適性があれば特殊機動重装甲パイロットを目指すか、それ以外の道を探すかのどれかを選ぶことになる。
男であるイチカは当然、最初から特殊機動重装甲コースである。 IS訓練生ならばISの練習としてEOAか特殊機動重装甲に乗れるのだ。
無論あくまで少し練習する程度なので、本格的にやるなら軍学校に行かねばならないのだが、イチカはそれまで待てなかったのだ。
「なぁ、ありゃどこのガキだ? なんで男がIS訓練生に混じってるんだ? いつのまにか男用ISができたわけでもあるまいし」
「ん? そういやお前は今年ここに来たから知らないのか。 あれはだいぶ前に亡くなったアレックス・オリムラ少佐……2階級特進したから大佐の息子だ。 特殊機動重装甲に乗りたいんだとさ」
「あのプレジデントフォース前隊長の、か。 あの大統領と殴り合った破天荒野郎の息子なら何しでかしても驚かんぞ」
1人だけ周回数が異なったにも関わらず、少女達のトップ集団とそう変わらない時間で走りこみを終えたイチカが、金髪の少女から投げ渡されたドリンクのボトルを開け、乾ききった喉へと流し込んだ。
その隣に、1年先輩のIS訓練生にしてアメリカ代表候補生の候補、ギリシャ人とのハーフで紫がかった長い黒髪を適当に束ねたフォルテ・サファイアがへたり込む。
ISの登場で、世界は変わった。 ISを扱えるのは女性だけ。 その結果各国では女性の発言権が高まり、彼が小4だった頃よりも世界的に女尊男卑の思想がそれなりに浸透していった。
しかし、それまで存在していた国家最強の存在、大統領の殆どが男性だったこともあり、あくまでそれなりで、IS自体の少なさもあって主流派とまでは行かなかった。
逆に、それでも女尊男卑が主流派となった国ではどうなったか、それは推して知るべしだ。
そして、以前と変わらない国もある。
多くの国々がISと比較して性能の低い自国製パワードスーツからISへと乗り換え――とはいえ、ISはその少なさ故主力ではなく最終兵器の立ち位置であり、主力のパワードスーツも縮小気味とはいえまだまだ運用されている――、あのロシアすら
アメリカでは未だ“最強”の名を恣にする
故に一部国家で出現する、ISに乗れなくとも威張り散らす女性に、男性はこう言い返せるのだ。 “俺達にだってマイケル・ウィルソンJrとメタルウルフがいるぞ”と。
特殊機動重装甲によって戦場の主役が歩兵に移り代わり、ISが運用される現在でも、航空機やヘリ、戦車といった兵器は運用され続けている。
たった今ドリンクのボトルを投げ渡してきた、ティナ・ハミルトンの父親もアメリカ西部で空軍基地に勤めているそうだし、ISの影響によって各国の軍縮が進んだ結果、軍を辞めざるを得なくなった男性軍人達をアメリカは数多く掬いあげていた。
とはいえ、当初アメリカのIS開発が遅れていたこともあって、国外、特に女尊男卑の革命が勃発したイギリスではアメリカの社会を“時代遅れの大国”と言う声も少なくないのが、このご時世だった。
ランニングの終わった訓練生がバラバラになって宿舎へと帰っていく。
「サンキュー、ティナ。 生き返ったぜ」
「イチカ、あと2時間でモンドグロッソ決勝だよー。 早くモニターのところに行こうよー」
「ハハ、気が早いな」
「疲れたっス……そこのお2人さん、私の分はないっスかー?」
――そして、今日はISの世界大会、モンドグロッソの決勝である。
世界政府構想が白紙に戻った今、モンドグロッソは世界のリーダーを決める戦いではなく、純粋なISの技量を競う競技として行われている。
「あー……生き返るっス……」
「アメリカのIS、“カスパライティス”は2回戦で日本に負けちゃったから、決勝はイギリスのメイルシュトロームに勝ったドイツと日本なんだっけ」
「そうそう。 今回の目玉だったイタリアの第3世代型ISなテンペスタⅡは、出場予定だった機体と国家代表が急に出られなくなったって話だし……。 そういえば、日本代表ってイチカのお姉さんなんだってね」
「前回準優勝のイタリアは、公表はされてないっスけどテンペスタⅡをモンドグロッソに間に合わせようとして大事故になったって噂っスねー」
「ん? ああ、日本代表は千冬姉だよ。 俺はナターシャさんも応援してるけど、千冬姉はもっと応援してるしな」
イチカとしてはISにも興味はあるものの、それより特殊機動重装甲を優先していた。
ISに自分が乗れないから、というのもあるし、特殊機動重装甲は実際に戦場で使われている現役の兵器である。 いつの世も、男の子が格好いい兵士や兵器、大統領に憧れるのは変わらない。
白騎士事件で見た特殊機動重装甲の勇姿に、父親がそのパイロットであったことももちろん影響している。
ついでにイチカにとって重要なのが、“平均してISより特殊機動重装甲のほうが火力がある”ということだった。
それにもう一つ、姉がIS操縦者だと初めて知ったのは第1回モンドグロッソ決勝の日、偶然付けたテレビに映っていた優勝者インタビューであった。
『イチカー、お姉ちゃんはやったぞー!』
その画面の中でこう叫ぶ姉の姿を目の当たりにし、生温かい世間の目とそれまでIS操縦者であることに関して一言も教えてもらえなかったことでイチカが拗ね、姉は酷く落ち込んでいたのを覚えている。
だから今回、渡米していたせいで直接誘われなかったイチカが、モンドグロッソを見に来ないと連絡したせいで日本代表織斑千冬の士気がどん底まで落ち込み、危うく一回戦敗退しそうになっていた。
ちなみにカスパライティスというISは、18年前のアメリカ内戦において副大統領がニューヨークで放し飼いにしていたエネルギー波動砲搭載の市街制圧用6脚自律兵器カスパライティス、通称“タカアシグモ”を5mという従来より大型ではあるがISサイズに凝縮した重火力第1世代ISである。 超エネルギー波動砲ユニットを装備したそのISは、一撃でウェポンエネルギーのみならずシールドエネルギーの80%までもを消費して、絶対防御ごと30000℃の熱線でISを粉砕するはずだったが、今大会においてはレギュレーションに抵触した為ユニットを封印され、ただのミサイル搭載ISとなってしまった悲劇の機体である。
後に懲りない開発陣の手により後継機として“アラクネ”が誕生し、元々モンドグロッソにはこちらが出場予定だったのだが――それはまた別の話。
――その時。 イチカのいたフォート・ウィルソンに、警報が鳴り響いた。
「クソ! また
更にISを運用し、世界に467あるISコアの2割前後は奪われて亡国機業の掌中にあるとされ、各国から最も危険視されている武装集団である。
年に数回IS学園を襲い、同じく数回アメリカに挑み、世界のどこかで紛争を引き起こす。
副大統領のクーデター以前にも現大統領の妻と父親である当時の第46代大統領、マイケル・ウィルソンを殺害し、天涯孤独となった現大統領へテロに対する深い怒りを抱かせたその元凶である。
その歴史は古く、第二次世界大戦の頃から活動しているのだが、今は置いておく。
『所属不明IS5機とアラクネ、ヘル・ハウンドver1.5の攻撃を受けた! アラクネ、ヘル・ハウンドver1.5は敵機だ! 攻撃を許可する!』
「ヘル・ハウンドだと? 奴め! 夏季休暇に入っても戻ってこないと思ったら、よりにもよって“亡国機業”に唆されたか!」
「訓練生は退避! 戦える者は武器を取れ! ナイトリーフ第3小隊、全員ステルス展開! トンズラするぞ!」
「Yes,sir!」
轟音と共にリフレクティング・プールが大量の水を滴らせながら左右に開いていく。
その下に存在するエアフォースワンの滑走路からドイツへ出払っているエアフォースワンの代わりにリフトで上がってきたのは、背中にミサイルを搭載した大型タレット6つを背負う白い大型戦車と随伴のアメリカISにメタルレイヴン。
だが、4つの無限軌道に支えられたその大型戦車の胴体部の装甲が突如持ち上がったかと思うと、無限軌道が持ち上がり、無限軌道に被さった白い装甲が上下に分割されて開く。
無限軌道ごと上を向いた装甲下部が180度回転し、更に装甲を分割して、脚部へと変形した。
4つの脚に支えられた胴体下部から更に大型タレット6つが360度カバーするようにせり出す。
可視化するほど強力な青白い電磁バリアに覆われ、頭部の縦に2つ並んだ
“全地球上の核爆弾の3万倍の威力”というオーバーテクノロジー染みた威力を持っていた惑星破壊ミサイルはただのICBMに変更されている。
挨拶代わりに垂直発射スタンミサイルを発射し、炸裂して高圧電流をばらまかれ、動きが鈍ったテンペスタに当時の副大統領の恨み、憎しみ、妬み、全ての負の感情を叩きつけるかのような威力で発射された波動砲は、当然の如くその青白い光でシールドバリアーを貫通し、そのまま絶対防御の発動で瞬く間に数万のシールドエネルギーを枯渇させたテンペスタを破壊した!
「ヘル・ハウンド……? ダリル先輩が……!?」
「チッ! ティナ、フォルテ先輩!」
イチカが一緒にいた少女、ティナ・ハミルトンの手を引き、茫然自失したフォルテ・サファイアの小柄な身体を抱えて駆けだす。 その足は基地から離れていく方向へと向いている。
その向こうでは、特殊部隊ナイトリーフのステルス歩兵達が既にレーダーから消失し、その姿も霧のように消えている。
彼らは“敵の背後へとトンズラ”して、しかる後奇襲、攪乱するのだ。
教官のメタルレイヴンが
早くも敵IS1機が撃墜されたとはいえ、あと6機いるのだ。 ここは危険だ。 そして、イチカは安全な場所をすぐ近くに知っている。
「えっ!? どこに行くの、イチカ!?」
「ホワイトハウス! あっちの方が安全だ!」
――だが、敵がやってくるのはそれよりも早かった。
イチカ達のすぐそばに、ダークグレーで地獄の猟犬頭を両肩につけた全身装甲のIS、ヘル・ハウンドver1.5が着地する。
「見つけたぜ、フォルテ」
「ダリル先輩……!」
着地しながらヘル・ハウンドver1.5は頭部の装甲だけ解除し、ダリルの金髪ホーステールの顔が露わになる。
「……オレの名前は、レイン・ミューゼル。 本当は、ダリルって名前じゃねぇんだ」
「ダリル先輩……どうしてっスか……? なんで、
「先輩、アンタ裏切ったのか!?」
「お前は……ああ、あの男なのにIS訓練生になった酔狂な奴か」
肩から飛び降りて困惑に満ちた声を投げかけるフォルテを庇うように、イチカが前へ出る。
フォルテは昔からの幼馴染で、面倒見のいい先輩だったダリルの豹変に、狼狽えていた。
「ついてこい、フォルテ。 オレと一緒にこの腐った世界を裏切って、全部切り裂いちまおうぜ」
「な、何言ってんスか……いきなりすぎて、訳がわかんないっスよ……!」
ダリル――レインは、イチカを一切障害として見ていない。 当然だ。 生身の人間にISをどうにかできるわけがない。 NINJAやローマ法王でもあるまいし。
フォルテの適当に束ねた髪を一瞥し、へらへらと笑いながら更に言葉を投げる。
「フォルテ、あの三つ編みはどうしたんだ? オレがIS学園に行ってからずっと適当にしてるのか?」
「……そうっスよ」
「フォルテ。 こっちに来い。 なんだったら、昔フォルテが言ってたみたいに、恋人になってもいいんだぜ?」
――恋人。 ダリルがIS学園に行く前に、およそ半年前に交わしていた約束。 フォルテの瞳が揺れ動く。
「でも、でも……っ、今の先輩、なんかおかしいっス……!」
「……なぁ、ティナ。 これ、どうしたらいいんだ?」
「IS相手じゃどうしようもないよー……」
「時間がない。 さっさと決めなきゃだぜ、フォルテ?」
そうして――フォルテは揺れる心と瞳で、今日初めてレインの瞳を直視した。 自分を見つめているはずなのに、何か別のものを見ているような、そんな瞳を。
根拠はないがなにかおかしいと、長年彼女を見ていたフォルテに直感させるには十分だった。
「……ダリル先輩。 私を連れて行って、どうするつもりっスか」
「さっき言っただろ? オレと一緒にこの世界を裏切って、全部切り裂いて――そして、オレたち亡国機業はこの世界を捧げ、世界を一新するんだ!」
レインは、フォルテの迷いから覚めゆく心を知らぬまま、昔のように格好付けるように、炎を漏らす地獄の猟犬頭がついた肩ごと両手を掲げ、そう叫んだのだ。
「……わかったっス。 ダリル先輩、さっきから私じゃなくて世界のことばっかし見てたっスね……。 私を手に入れるのが目的なんじゃなくって、世界を手に入れるのに私を必要としてるだけなんスね……」
困惑するイチカ達を他所に、フォルテは困惑に染まっていた表情をキリリと引き締め、そしてランニングの前にやっていた射撃訓練で、イチカが返し忘れて腰に収めたままだったハンドガンをこっそり抜き取り、構えながら告げる。
M45、通称“ブライトエンジェル”。 アリゾナ紛争でグリーンベレーが使用したレーザーポインター内蔵銃で、特殊機動重装甲用に製作されたこともある。 弾数は少ないが
そしてそれを見たと同時にレインも、自機から量子変換していたIS用火炎放射器を
「……ついて行けないっスよ。 私のことを見てくれないのに恋人だなんて、そんなの嫌っス」
「そうか。 じゃーな、フォルテ。 次会うときは敵同士だ」
「こっちこそ、次会うときは強くなって、コテンパンにして亡国機業に居られないようにしてやるっスよ!」
最後までレインはヘラヘラと笑ったまま、フォート・ウィルソン上空へと舞い上がった。
「フォルテ先輩、今のうちに逃げるぞ!」
「ぐぇっ、また抱えられるんスか!?」
空気を読んで舞い上がるまでは待っていたイチカだが、ここはまだ銃弾が飛び交う戦場だ。
今度こそフォルテを抱え、ホワイトハウスへと逃げ出した。
*
「おいコラ、テメェどこ行くつもりだぁ!?」
「オレは失恋したから帰るぜ、オータム!」
「ふざけんじゃねぇ! エムの奴もどっか行っちまうし、まだ目標のガキは見つかんねぇし、大体なんでこんなとこに目標がいるんだよ……!」
*
「ここまでくれば、安全だ……!」
「ここは……ほ、本当にホワイトハウスに来ちゃったんだ……?」
「き、気分悪いっス……」
――また君か。 イチカ。 あまりマイケルを困らせるんじゃないぞ――
どこからともなく、そんな声が聞こえる。
「……善処するよ」
――最近、マイケルが嬉しそうでね。 “子供ができたようだ”と言っている。 マイケルには内緒だぞ――
目の前にあるのは先代大統領“第46代大統領 マイケル・ウィルソン”の銅像が立つ台座。 ごく一部の関係者以外、その存在を知られていない通路が眠る場所。
しかし、今その通路は閉じられている。 イチカとティナはその台座に背を預け、荒い息をついていた。
「……そういやフォルテ先輩。 それ、中身ペイント弾だったんだけど……」
「そりゃ当たり前っスよ、実弾射撃は私の歳からっス。 いやー、ペイント弾のハンドガン構えてるってバレなくてよかったっス……。 今更怖くなってきたっスよ……」
「あ、あのね、イチカ……」
「……どう、した?」
紅潮した顔をイチカに向け、乱れた着衣を直すティナ。 運動しやすいスポーツブラがチラチラしている。
「今は、さ……Mr.マイケルはいないんだよ……?」
「……
今の今まで失念していたその言葉に、がっくりと地面に手をつくイチカ。
観念してくれとばかりに仰向けに倒れ込み、空を見上げる。 目に映るのは、何故か喋る巨大な先代大統領の銅像と銅像に背を預けるフォルテ・サファイア、暑そうにタンクトップをパタパタと煽っているティナ・ハミルトンの顔、そして空からこっちに向かってくるアメリカの第2世代機にして傑作量産型ISラファール・リヴァイヴのアメリカ仕様版である“ストライクイーグル”と“ラファール・リヴァイヴ”が2機。 あと何故かふよふよと飛んでいるUFO。
特殊機動重装甲が存在する故にISの開発が軽視され、事実ISで大幅に遅れを取った為に国産第1世代ISがカスパライティス以外存在しないアメリカは、クラウス社がフランスのデュノア社からラファール・リヴァイヴのライセンス生産許可を得て、ようやくISに参入するに至った。
その後、改めてクラウス社がデュノア社へラファール・リヴァイヴのアメリカ仕様版を生産したいということで大口の契約を結び直し、そこからは持ち前の工業力と特殊機動重装甲の技術の応用で第2世代IS“ストライクイーグル”を量産し、クラウス社のレッドパレットが各国に高く評価され、カスパライティスの製造メーカーであるフロントムーヴ社がIS用パイルバンカー、所謂
――そのストライクイーグルが、何故かこちらへアサルトライフル“レッドパレット”の銃口を向けている。 イチカの背筋に、冷たい直感が走った。
「
「……見つけた、見つけたぞ織斑イチカ……!」
イチカは飛び起きながらフォルテを抱え、ティナの手を引き寄せながら銅像の影に転がり込む。
直後、すぐそばの地面が爆ぜ、銅像の頭部に銃弾が命中した。 だが、たった1発流れ弾が当たったくらいでこの銅像は欠けも砕けもしない。 何故ならこれは先代アメリカ大統領、マイケル・ウィルソンの銅像だからだ。
「ちょ、いつまで私を抱えてるんスか!」
「イ、イチカ……!」
「
巻き込まれた形となったアダムスキー型UFOはそのミサイルの標的とされ、殺到したミサイルによって粉々に爆散した。 グレイ型宇宙人が脱出してその辺に隠れたが、誰も見向きもしない。
「何をしている! 早くこちらに退避しろ!」
同時にホワイトハウスの中から5機のメタルレイヴンが現れ、特殊機動重装甲サイズの
バックパックにはプレジデントフォースを現す鷲ではなく合衆国シークレットサービスを表す星のマーキングが施されている。
『アメリカに歯向かう者には死を!』
更にはサイボーグ空挺狙撃部隊所属の最新型狙撃モデルの
『歯向かう者に死を!』
全身機械の戦闘兵器が、大型スナイパーライフルとENアサルトライフルの照準を敵性IS3機へと一斉に向ける。
ほぼ同時に4脚の
ストライクイーグルは新たに背部ハードポイントに呼び出したミサイルランチャー2基と対ISバズーカ2丁をアメリカ軍へ突きつけ、弾幕と精密射撃の真っただ中を躍る。
両肩のハードポイントには標準装備である、スペースシャトルの防護素材を転用して造られた肩部用のHD実体シールドがそれぞれ装備されている。
ストライクイーグルは、ラファール・リヴァイヴを原型としながらも大容量
通常は両肩にシールドを、脚部に補助スラスターを、背部にごく短いアームに繋がっている追加大型ウイングスラスターと、とにかく頑丈さを追求した4本の長めのマシンアームの先のハードポイントに、IS用兵装、もしくは特殊機動重装甲用兵装をIS用に調整したそれらを量子化させることなく、一度に使用可能な状態で装備している。
そして、いざとなればシールドと追加大型スラスターさえも兵装に交換することで――追加スラスターのアームだけは正面に銃口を向けるだけの長さがないのでMLRSや大型ミサイルランチャー、突撃用背面大型シールドなど、背中に背負う兵装しか装備できないが――、両腕の手持ち武装含めて最大12+1の兵装を同時に操れるだけのFCSを搭載し、更に対人・牽制用としてヘッドセット式の頭部ENガトリングポッドすら持つ、重武装と重装甲が切り替えられる量産型
とりあえずたくさん武器を積んでおけという実にアメリカ的な発想で、サポートのない前線でも冗長性の高い作戦行動が可能ではあるが、この為に加速力と最高速度は犠牲になっている。
しかし火力だけを見るなら、幼少時に篠ノ之神社で箒と2人きりでやったたき火に“なんか火力が足りないなぁ”とガソリンの代替となったバイオ燃料をぶち込んで神社に延焼させかけ、小学校高学年で箒と鈴と校庭で毬栗を焼こうとたき火をして“なんか火力が足りないなぁ”と父親仕込みの手作り火炎放射器を持ってきて、うっかり手作り火炎放射器を爆発させて爆弾テロ事件扱いで散々に怒られたイチカも笑顔で納得するだろう。
ところで、このストライクイーグルは全身装甲を展開せず、通常のIS同様の姿を晒している。
ストライクイーグルは通常のIS同様の部分装甲式と全身装甲式を切り替えできる――というのもあるのだが、この機体に限ってはそれは違っている。 機体カラーが全身装甲なしで製造され、盗まれた試作機型のカラーリングだからだ。
つまり、ド派手な星条旗カラーの機体だ。
とにもかくにも、数で勝るはずのアメリカ側が逆に翻弄され、メタルレイヴンが弾幕でミサイル弾頭を迎撃、破壊した次の瞬間、迎撃が間に合わなかったC37Sが直撃を受けて四散する。
生身の人間など一瞬で粉砕してしまう砲弾がイチカのすぐそばに落ち、土煙を被りながらもホワイトハウスの玄関に飛び込もうとして――イチカはそれができなかった。
「う、わっ!?」
対ISバズーカの砲弾がイチカの目の前で
もともとめくれあがってクレーター化していた周囲約1メートルが崩落し、玄関の前に空いた大穴へイチカが足を滑らせる。
「ティナ! 先輩を頼むっ!」
「いったぁ!?」
「きゃっ! イチカ? イチカ!?」
足を滑らせながら抱えていたフォルテをティナへと放り投げ、そのままバランスを崩して落ちていった。
深さにして約5メートル。 ティナの視線の先で、イチカは真下にあった坂道を転がっていき、見えなくなっていた。
痛むお尻をさするフォルテと大穴を覗き込むティナの下へ素早く3機のメタルレイヴンが庇うように集結し、ストライクイーグルとラファール・リヴァイヴを青い単眼で睨んだ。
「そこの少女! ホワイトハウスに逃げ込め!
「
「だが今は大統領がいないのでな。
手ぶらでお客様を帰らせるのも忍びない。 言うが早いが、お客様が二度とやってこないよう、彼らは銃弾という名のプレゼントを敵性IS部隊へ叩きつけた!
*
「
頭をぶつけなかったのは運が良かったと言えるだろう。 背中から落ち、その上坂道を転がる羽目になったイチカだが、特に怪我はしていなかった。
一緒に転がり落ちる羽目になった、迷彩を施されていたC37Sの千切れた上半身と何だかよく分からない銀色の腕のような物を見つめ、自分やティナとフォルテが直撃を受けていたら、と考え身を震わせる。
しかし、“if”を想像したところで何の意味もないと考えたイチカはその上半身を押し退け、C37用の狙撃砲に手をかけた。
しかし、この狙撃砲は全身機械の空挺降下サイボーグが抱える代物である。 自分には両手でも到底扱えない重さだと分かると蹴飛ばしそうとして蹴飛ばせず、爪先を抑える羽目になった。 代わりに腕のような物が掴んでいた白い銃をベルトに挟んだが。
「Oh……。ホワイトハウスの、地下施設か」
地下施設のどこかだということは分かったものの、ここがどこであるかはイチカには分からなかった。 全く見覚えのない場所だったからだ。
――だが、正面の扉を開けてすぐに分かった。 立ち入り禁止と書かれた扉の先に、1機の特殊機動重装甲が安置されている。 そう、ここは本来入れるはずもない場所。
「メタルウルフ……」
ピンストライプのカラーリングが施されたそれは、内戦後に新造された大統領が所有するスーツのうちの一着だ。
しかし、だ。メタルレイヴンどころか逆関節型のフェニックスにすら触れたことのないイチカである。
ましてや、大統領以外にはほぼ動かせないと言われるメタルウルフ。 イチカに動かせるはずがない。
だが、現実は非情だ。 イチカがメタルウルフのすぐそばまで歩いて行った時、後方の扉が突然爆発した。
「追い詰めたぞ……兄さん、いや、織斑イチカ……!」
「その声……! まさか、千冬姉!? いくらなんでもやっていいことと悪いことがあるだろ!」
爆発の向こうから現れたのは、先程襲ってきた試作機を示す星条旗カラーのド派手なストライクイーグル。 その機体から放たれた声はやや幼さを感じさせ、光学兵器を得意とするアメリカの技術力が反映されたストライクイーグルの
故に、イチカはこう怒る。
「何やってんだよ、今日はモンドグロッソ決勝だろ! それを放り出して何やってんだよ千冬姉!」
「違う。 私は
侵入者はそう言いながら背後にレッドパレットを向けると、3点バースト射撃を放つ。
「歯向かう者には死を、ぐわっ!」
振り向きもせずに放たれた一射は追いかけてきたC33NのENアサルトライフルを貫き、次いで右膝を撃ち抜いて転倒させた。 360度視認可能なISだからできる芸当だ。
「織斑イチカ。 私と共に来い」
「急に訳わかんねぇこと――」
イチカは、ISから視線を逸らさないまま後ずさる。 背後にはメタルウルフ。 動かせるかは分からないが訳の分からないまま死ぬよりはマシだろう。
「言われてもなぁ!」
イチカは腰のベルトに挟んでいた白い銃を抜き、それを撃つ。
先程地面が崩落した時に偶然手に入れた白い銃は、銃弾の代わりに緑色のリングを発射した。 眩い光が直撃し、目晦ましにはなったが、ISのシールドバリアーに阻まれダメージはほとんどないようだ。
「な、なんだこれは……!?」
しかし、イチカに分からないだけでストライクイーグルのシールドエネルギーは少し――通常の携行ハンドガンと比較すれば圧倒的に――削れていた。
マゼラン星雲からやってきた光線銃なだけあって、その性能はその辺のハンドガンと比べ物にならない。
「歯向かう者には死を!」
「邪魔だ!」
片足を潰されて尚這い寄ってきたC33がストライクイーグルに手をかけ、引き倒そうとする。
が、倒れるより早くストライクイーグルの近接ナイフ、ケーバーがC33の首を刎ね、人工知能を搭載された頭部が床に転がった。
「チッ、高エネルギー反応――」
侵入者が言い終わるより速く、C33は自爆した。 ISが爆発に包まれた隙をついて、白い銃を放り出してメタルウルフの中に逃げ込み、ハッチを閉じる。
「ど、どうやって動かすんだ……動け、動けよ!」
暗闇の中、メタルウルフを動かそうとイチカはもがく。 しかし、メタルウルフの起動スイッチが見当たらない。
代わりに、どこからともなく声が聞こえてくる。
「くそ! こんな、訳も分からず死ねるか!」
――メタルウルフの起動に必要なのはスイッチではない。 大統領魂か、それに匹敵する精神力だ――
「んなこと言われたって!」
「メタルウルフだと? それにこの声は一体……? だが動かせまい。 出てこい、織斑イチカ。 誰と相談しているか知らないが、出てこないならメタルウルフごと連れていく。 そして我々亡国機業の崇高なる目的の為に尽くすのだ」
思わぬ土産が手に入ったとばかりに、しかし警戒は怠ることなく、ストライクイーグルはゆっくり迫ってくる。
――亡国機業……
だが、どこからともなく響いてくる声が、急に怒気を孕む。
濃密な圧力がストライクイーグルの操縦者を襲い、思わずその足が止まった。
「っ、なんだ……!?」
――私やマイケルの妻の命だけでは飽きたらず、この上更にマイケルの息子代わりまでも、貴様等クソ共は奪うつもりか! イチカ! マイケルと仲良くしてくれている君のピンチだ。 手を貸してあげよう――
メタルウルフを固定していたハンガー、ちょうどメタルウルフの背後に当たる部分に彫られていた先代大統領の顔から、白いエネルギーがハンガーを伝って流れ込む。
死して尚正義の心を失わぬ、魂の奔流――それでも彼がアメリカに遺した残留思念に過ぎない――がイチカに入り込んでいく。 メタルウルフの赤眼が、力強く輝く。 真っ暗だったモニターに二列の文章が表示された。
『“
『Believe your Justice.』
白い光はメタルウルフを通じ、イチカにも流れ込む。 温かく、そして熱い魂を感じさせるエネルギーの奔流がイチカを直撃した時、メタルウルフとイチカがついに咆哮を上げた!
ハンガーが役目を終えたとばかりに先代大統領の顔を中心に爆発し、メタルウルフが跳躍。
紅い単眼の光が尾を引き、ストライクイーグルの目の前へ火花を散らせながら着地。
鋼鉄の狼が、新たな操縦者の下で今まさに産声を上げる!
――ふむ、悪くない。 実は私も乗ってみたかったのだ――
「オォォォォケェェィ! これが、メタルウルフ……!」
「何……メタルウルフが、動いている……!?」
現職大統領を除けばメタルウルフは常人には動かせない代物ではなかったのか、と驚愕に顔を引き攣らせた侵入者を前にして、イチカは、メタルウルフは、声を上げた。
「
イチカがISに挑戦状を叩きつけるのとほぼ同時、メタルウルフが背にしていたハンガーが、もう一度派手に爆発した!
(ゲーム中の数値かつ特殊機動重装甲サイズという前提の上で、ハンドガンM45の攻撃力800はバズーカのM72A3対戦車ロケットと同数値)
ジュージツは柔道じゃないNINJA直伝の格闘技、ダディ(大統領の父親)はとりあえずホワイトハウスの庭に巨大銅像建てられてて、MWC原作でも銅像なのに何故か喋ってくると覚えておけば多分大丈夫。 詳細な説明については後書きでは省いたので活動報告に。
(追記)
3連休で今になってISアニメ2期を確認したので、一部設定変更中。
ストライクイーグル(量産型)のイメージは、ラファール・リヴァイヴ(MF,アニメ版)を全身装甲化して、背中にファング・クエイクのハードポイントを4つ、X形に背負ってる感じです。
メタルウルフのバックパック片側を4分割して1種類ずつ積めるようにしたもの、でも可。
で、困ったら追加スラスターもシールドも補助スラスターもハードポイントに変えて、両手背中両肩両脚の2+6+2+2でミサイルランチャー12門とか、エネルギーシールド12基で全身がビームそのものなのだ、とかそんな感じの。
次回更新は木曜18時で予定しています。