『引き続き緊急ニュースをお伝えします。 北海にて確認された
「ああ、こんなところに来てる場合じゃ無かったよ!」
ドイツの第2回モンドグロッソ会場でこの時、映像を見ながら嘆いた人物がいる。
本来、DNNのヘリにいるはずの人間。 DNNが誇る名物記者、ピーター・マクドナルド。 通称“歩くスピーカー”。
銃火器とは次元の違う武器、その名も“ペン”を操り、誤報や飛ばし記事で“ちょっぴり”苦情が絶えないのが難点だが、何故か高視聴率を得るので侮れない。
そんな彼は不貞腐れてしまったのでさておき、この映像で最も動揺したのが、何を隠そう日本代表織斑千冬である。
ハイパーセンサー越しに見ていた映像の中で、小柄な少女を抱えて別の少女の手を引き、サイボーグ部隊と爆発の合間をどこかへと逃げていく弟がほんの数秒映っていた。
「おい! 今イチカが映っていたぞ!」
「織斑さん、落ちついてください!」
「これが落ちついてなどいられるか! イチカは今ワシントンD.Cにいるんだ! 場所も合う!」
「ドイツからアメリカまでどれだけ時間がかかると思ってるんですか!」
総合部門決勝戦を前に、この大会が終わったらイチカの機嫌直しとしてお土産にブリュンヒルデのトロフィーを持っていってあげようなどと考えていた織斑千冬の心は、今完全に決勝戦ではなく最愛の弟に向かっていた。
『では、そちらの脅威は排除されたのだな?』
「ああ。 先程、タバネ博士の連絡通りに核とステルスモードのISを載せて
『フォート・ウィルソンを襲撃した敵IS7機のうち2機は既に撃墜、もう2機、アラクネとヘル・ハウンドver1.5は既に撤退した。 別働隊でホワイトハウスに別の3機が向かってきているようだが、シークレットサービスが応戦する間に陸軍とプレジデントフォースで挟撃する。 そう時間はかからないだろう』
「Hum……ヘル・ハウンドがか……。 では、引き続き掃討を――む?」
『どうした? 大統領』
彼は元世界政府大統領にして第47代アメリカ合衆国大統領、マイケル・ウィルソンJr。
モンドグロッソの来賓としてこの場にいる彼と護衛のプレジデントフォースは、自国の象徴ともいえる場所でのテロ発生の報を受けても、取り乱すことなく落ちついてた。
それだけ、留守を守る兵士たちと
そこにもう一つ理由を付け加えるとすれば、先程から彼が遠く離れた地から感じている、懐かしく、そして強大な波動――。
「――ダディ……?」
ちょうどその時、選手の入場曲が流れた。
「大統領、戦車型ISの入場です! くそう、ドイツにさえ先を越されなければ
「……君らはISじゃあないが、アルティメットウェポンがあるじゃないか?」
「2足歩行な人型と多脚モードを切り替えるアラクネですら大変だったのに、今度は人型と戦車モードと多脚モードを切り替えられる可変ISだなんて、もう一体どうしたら――はっ!? そうか! アルティメットウェポンのようにISを完全に覆い尽くすような巨大パッケージで戦車モードになら!?」
モンドグロッソ会場の来賓席、そのアメリカの枠でドイツの戦車型ISに熱烈な視線を送るのは、特殊機動重装甲の陸軍との共同開発メーカーにして、アメリカ唯一の国産第1世代ISを開発したメーカー。 最先端に挑戦し、大体崖っぷちオーバーランで突飛な兵器を作り出すフロントムーヴ社。 IS用パイルバンカーを生み出した企業でもある。
「戦車型? 何を言ってるんだ? せっかくISは空を飛べるのだ。 陸戦なら特殊機動重装甲でもできる。 ここは空戦用ISに決まっているだろう」
その隣で理路整然とした答えを返すのは、航空機メーカーからIS開発企業へと発展した、堅実で信頼のおける物作りを行う、ストライクイーグルとアサルトライフルのレッドパレッド他各種武装で有名なクラウス社だ。
「なんだとこの、
「ストライクイーグルはF-15E同様に
「じゃあなんでデュノア社のテストパイロットの専用機“ラファール・リヴァイヴ・カスタムⅡ”と仕様が似てるんだ!?」
「方向性は違うからいいだろ! ちょうど同時期の開発だったから、技術交流もしたんだよ! デュノア社開発チームは搭載量が更に増やせたって喜んでたぞ!」
「ところであのハードポイント、“ファング・クエイク”にも流用していいか?」
「うるさいですね、そろそろ彼らを放り出しますか?」
「……いつものことだ。 ファイルス少佐、黙らせてくれるか?」
両社は陸戦兵器である戦車や特殊機動重装甲の延長としてISを捉えるか、航空機の延長としてISを捉えるかで常に主張をぶつけ合っていた。
だが、現在アメリカが本命として進めようとしている宇宙用第3世代IS“プロジェクトゴスペル”は残念ながらこのどちらの企業でもなく、DARPAとNASAと宇宙軍によるものだった。
ヒートアップしつつある2人の社長の背後から、鋼鉄の腕が2人の肩を撫でる。
仲良く振り返った2人の視線の先には、メタルレイヴンの青い単眼が視界いっぱいに広がっていた。
アメリカ枠の来賓席には、
そしてもちろん、大統領であるマイケル・ウィルソンJrも
先に入場するのは、ブリュンヒルデに挑む形となった新生ナチス・ドイツ連邦。
ドイツ国歌が流れる中を、ドイツ国家代表のやや小柄な身体を包む赤い全身装甲のIS、両肩に大型レールガン“ハーケンクロイツ”を装備したローター・ティーガーが進む。
モンドグロッソともなれば、出場するISの操縦者はアイドルのように人気が出て売れるので、操縦者が丸見えの部分装甲式が普通だ。
だが、このドイツ国家代表のISはそんなものお構いなしに全身装甲を採用している。
ちなみにアメリカの機体は専用機から量産機に至るまで全てが全身装甲ISだが、これは単純に操縦者をむき出しにした状態での絶対防御などの防御能力をアメリカがやや疑問視しているからだ。
元から
アリーナの中央まで辿りついたローター・ティーガーが頭部の装甲のみ解除させながら振り返る。
ドイツ代表、ゼクス・アルトマイヤー。 ドイツ語で“6”を名前に付けられた彼女は
元々は違う
最新にして最後のロットナンバーである
流れるような銀髪を靡かせ、目を瞑ったまま観客席に向けて敬礼すると、ドイツの民衆は新生ナチス・ドイツ代表の言葉に斉唱を以て答えた。
「
『Sieg Heil!』
対するは日本代表、織斑千冬。日本国歌――ではなく、遥か昔のSF映画“スターウォーズ”の“ダースベイダーのテーマ”が流れてくる。
この選曲は第1回モンドグロッソの際に彼女の友人である篠ノ之束がちょっとした悪戯を仕掛けて流させた曲であるが、いつの間にか重低音の威圧感溢れるこの曲が現ブリュンヒルデの織斑千冬のテーマで定着してしまっていた。
ところが、その織斑千冬がいつまでたってもピットから出てこない。
『ああっと、大変です! “ブリュンヒルデ”が決勝戦を棄権し、行方を眩ませました! 近接部門優勝で“ヴァルキリー”は確定している彼女ですが、どうなるのでしょうか!?』
「なんだって!? モンドグロッソ、目玉の総合決勝戦だぞ!? どうしろっていうんだ!」
「それを棄権するとは、事が終わったらブリュンヒルデに責任取ってもら……なに、亡国機業のテロ関係? また奴らか!」
聞けば、日本代表のIS“暮桜”の姿が消えていたらしい。 突然の事態に頭を抱える主催者のドイツIS委員会。
アリーナに、ポツンと新生ナチス・ドイツ代表のISと、その操縦者が立ちつくしている。
「
出し抜けにそんなことを言い出すのは大統領の秘書官であるジョディ・クロフォード。
「ドイツは最近、昔の“強きドイツ”を取り戻そうと
破天荒な言動でサポートする彼女。 この発言の意図も、もちろんこのまま不戦勝で締まらない終わりを迎えるより、そっちの方が面白そうだから。
そして、それは程なくして現実となる。 慌てる主催者は、突如降って湧いた提案に縋りつく。 この場を収集するには最早それしかないし、何より盛り上がるのは間違いない。
「えー、緊急事態につき、決勝戦の内容を変更します」
そそくさと入場ゲートの中へと戻った新生ナチス・ドイツ代表が、改めて赤いISを身に纏い、ドイツ国歌が鳴り響くアリーナへと入場しなおした。
「まずは、ドイツの最新鋭第2世代IS、ローター・ティーガー! 前回のモンドグロッソで最新鋭第2世代ISだったローター・レーゲンの高性能カスタム機である本機は、
続いて何故か2回戦で敗北したはずの、アメリカ国歌が流れ始める。 ざわつく観客。 誰もが前回の王者である日本対挑戦者のドイツだと思っていたのだから、当然ではある。 だが、それもすぐに静まった。
決勝戦でドイツの不戦勝などという、締まらない終わり方をしてしまった第2回モンドグロッソをどうすべきか話し合っていた国際IS委員会は、何も知らされていないアメリカの委員も含めて逆に混沌とした騒ぎになった。
「そしてその相手は、なんと
「U・S・A! U・S・A!」
アリーナの男性観客から大歓声が上がり、プレジデントフォースと“カスパライティス”搭乗者のナターシャ・ファイルスがアメリカ国歌を歌っている。 あのアラスカ会議終了後の宣言通り、女尊男卑が進む世界に屈しなかったアメリカ大統領。
男性の全世界元首にしたいランキング堂々の1位であるマイケル・ウィルソンJr、まさかのモンドグロッソ出場である。
同じ頃、それを聞いた国際IS委員会の面々は一斉に飲み物を噴きだしていた。
*
同時刻。 その日、ホワイトハウス地下で2機のパワードスーツが対峙していた。
1つは、女性にしか扱えない新世代マルチフォームスーツ、インフィニット・ストラトスの第2世代機“ストライクイーグル”の試作型。
もう1つは2010年代に登場し、戦場の主役を歩兵の手に奪還した特殊機動重装甲の大統領モデル、“メタルウルフ”。
メタルウルフに乗る少年、織斑イチカの精神は、初の実戦にも拘わらずこれ以上ないほどに高揚していた。
「ハハ……本当に、メタルウルフが動かせてる……!」
世界の社会を文字通り覆した、新世代兵器“IS”を前にメタルウルフの手が握られたり開いたりしている。
彼の余裕と高揚感は、先程流れ込んできた熱い魂の如きエネルギーによるものである。
戦う大統領の影響で武闘派政治家が増えた現在においても、何故かマイケル・ウィルソンJr以外が動かせなかったメタルウルフ。
そんなメタルウルフから発せられる訳の分からない
「なんだ、貴様……ソイツの稼働時間は一体どれくらいだ」
「1分だ」
「嘘を言うな! 状況が変わった、お前はここで倒す。 その後引きずり出してやる」
流れた冷や汗の滴が床に落ちると同時、トリガーを引いたレッドパレットの銃弾がメタルウルフに命中。 しかし、メタルウルフのエネルギーシールドを貫通することはできなかった。
――舐めるなよ小娘! 貴様に俺とこの少年をどうにかできると思うな!――
メタルウルフを通じて先代大統領が怒声と物理的な圧力を叩きつけながら、網膜投影された映像の隅でイチカがメタルウルフの状況を確認する。
シールドメモリは最大の20。 その20個目のメモリのシールドゲージも回復しつつある。 格闘武装の“ミサイルパンチ”は使用可能。 ちなみにこのミサイルパンチ、副大統領の反乱時に全米で放送された“ハリウッド並の特撮映像”を見たプレジデントフォースが開発した近接武装であり、正式名称は特にない。
そもそも、メタルウルフがブーストで体当たりするだけで歩兵程度ならボーリングのピンの如く蹴散らせるし、ブーストで滞空してからの
バックパックの武装を確認する前にストライクイーグルの背中左上ハードポイントの対ISバズーカがこちらを向いたのを見て、イチカは右へ跳ぶ。 イチカの動作に応じ、特殊機動重装甲で増幅された運動エネルギーがメタルウルフを右へと跳躍させ、作動したブースターがメタルウルフの機体をサイドブーストさせた。
そのまま今度は前へとブーストで跳躍し、距離を詰める。 ストライクイーグルは動かない。 代わりに、近接ナイフ“ケーバー”を背中右下のハードポイントから抜き、左肩部シールドと新たに呼び出した左手のシールドを構えた。
「どぉりゃぁぁ!」
シールドの上から、メタルウルフの拳が炸裂する。
接触と同時にその腕の一部がピストンのように伸び、拳がオートで爆発。 その勢いが2重のシールドでガードしていたストライクイーグルを否応なく吹き飛ばしながら、ピストンで伸びた腕が戻る。
「“ジュージツ”、マイケルおじさんに習っててよかったぜ!」
――手伝おう。 本物の“ジュージツ”は、こうやるんだ!――
「やってみる!」
陽炎のようにメタルウルフを謎のオーラが覆い、ブーストしながら再度メタルウルフの拳が閃く。
今度は重い激突音と衝撃波が発生し、遅れて自動的に爆発、明らかに先程以上の勢いで、壁に叩きつけた。
「ぐ……っ、貴様ぁ……っ! 貴様は、私と同じ存在だ。 私は、貴様の影だ。 なのに……」
ストライクイーグルの操縦者が突然何事か言いながら壁を蹴り、空中へと戻る。 その操縦者の目には、先程までなかった明確な敵意が見て取れる。
「なのに……何故、貴様だけが姉さんのそばにいられる? 何故貴様だけが姉さんに愛される!? 織斑イチカ。 私は貴様のことが大好きで、大嫌いだった。 殺したい程に。 何故、私だけがこんな目に、と。 ……だが……クク、ハハハ……ッ! 喜べ、織斑イチカ!」
「……
コロコロと表情を変えながら怒り、悲しみ、そして急に笑い出した少女が駆るストライクイーグルの左腕に保持されていたシールドの装甲が弾け飛ぶ。 そこから現れたのは、リボルバーとパイルバンカーが融合した攻撃力とロマンを併せ持つ武装、“
弾切れになった対ISバズーカを量子変換でしまう。 元々弾薬の補給ができていなかったせいもあるが、他の武器は先程までの戦闘で粗方使い切ってしまった。
「だが、我々亡国機業を導く、あの方は言われたのだ! 我々の崇高なる使命へと貴様を、姉さんを、世界を導けば、誰もが幸せになれると! 殺したいのはやまやまだが、精々我々の役に立つがいい! 織斑イチカ!」
「武器は――マッドリーガーボーイ2号が2セット、マッドリーガーボーイ1セット、レイヴンズバット5セット、後これは……“大統領シャウト!”?」
『Strike!』
『Home Run!』
「本当に叫ぶだけかよ!」
「ふざけているのか!」
録音済み大統領ボイスが流れるが、特に効果はなかった。 これはそういうものである。 大事そうな話の最中だったのでむしろ怒らせただけなのかもしれない。
「私の、貴様の父親は既に我々の使命に賛同したのだ! 次は貴様の番だ、織斑イチカ!」
「……っ、父さんを、知っているのか!?」
――耳を貸すな! お前を動揺させるのが狙いだ!――
大して広くもない室内で、ストライクイーグルが加速した。 場所柄、彼女が得意とする高機動戦には大幅な制限が科されているが、そんなもの今の彼女には関係ない。
鉄杭の展開とほぼ同時にメタルウルフのバックパックから武器を取り出していたイチカは、直撃寸前のところで盾殺しの先端を逸らし、辛うじてクリーンヒットを免れる。
イチカが取り出したのは――なんと、野球に使う様な金属バットだった。
レイヴンズバットと呼ばれるこのバットは、以前野球ボール型対装甲弾を発射するキャノン砲“マッドリーガーボーイ”を製作したバドゥ社に対抗して試作された、正真正銘
このレイヴンズバットとマッドリーガーボーイでメジャーリーグに参入すべく
イチカは知らないことだが、そのワシントンレイヴンズで彼の父親、アレックス・オリムラ少佐が率いるチームと、その日ちょうど視察に来ていた大統領率いるチームに別れて練習試合を実施したところ、マッドリーガーボーイによるデッドボールが多発した為、大統領とオリムラ少佐で大乱闘に発展。 後日ワシントンレイヴンズは解散した。
このメタルウルフは、その時の装備のままだったのだ。
マッドリーガーボーイ2号の情報を確認し、とりあえず逆手でレイヴンズバットを保持したまま、マッドリーガーボーイ2号を構える。
この2号は1号のランダム球種選択機能を排除した代わりに剛速球の野球ボール型砲弾を3連射するというものであり、1射で打者を確実に文字通り
それを構え、照準をおおまかに合わせるとトリガーを引く。
刹那、逆に圧倒的な衝撃がメタルウルフの腹部を襲った。
「グゥッ……!?」
『Hit!』
ニヤリ、とストライクイーグルの操縦者が口の端を持ち上げる。 被弾に反応して“大統領シャウト!”の音声が流れるメタルウルフのエネルギーシールドに覆われた腹部には盾殺しの先端。
瞬時加速で一気に距離を詰め、砲口の目の前でその場で斜めに回転し砲弾を紙一重で回避、その回転の勢いのまま盾殺しが直撃。
最大近かったメタルウルフのエネルギーシールドは、たった一撃で20個あるシールドメモリのうち17個を失っていた。 ちなみにこのエネルギーシールド、操縦者の精神力次第で強度が上がる。
壁に叩きつけられたイチカ。 壁にぶつかったのはメタルウルフの超絶的な衝撃吸収力故なんともないが、初の実戦による緊張と不安、そして叩きつけられた事実が今になってエネルギーシールドの強度低下という形で噴出し、動けなくなる。
「ハッ、もちろん知っているとも。 とどめだ、これで大人しくなるがいい……!」
――イチカ、気をしっかり持て! 今はお前自身が動かさねばメタルウルフは動かない……!――
星条旗カラーのストライクイーグルが、ゆっくりと近づいてくる。 盾殺しの次弾炸薬を装填する音を室内に響かせ、しかし油断することなく。
とはいえ、ここで距離を詰めずENガトリングポッドで仕留めなかった彼女を慢心というのは酷だろう。 メタルウルフは、紅い単眼が灯っている以外は完全に沈黙したかに見えた。
「――俺、は……!」
一方、イチカは身体こそガチガチになって動けないが、まだ諦めていなかった。 メタルウルフの中で荒い息を吐きながら、その瞳の輝きは今だ抵抗を諦めていない。
メタルウルフの指が、ピクリと動く。
「俺は……っ!」
そうだ。 やっと、イチカは特殊機動重装甲に乗れたのだ。 これはまだ、イチカの夢の始まりに過ぎない。 スタートラインでコケてなどいられない。
夢の、目指すその先。 あの時の、父との約束。 それは――。
「まだだ……っ! こんな、ところでぇ……っ!」
――その諦めない精神が、彼に流し込まれた大統領魂の種火に、火を点けた。
全力疾走したかのように鼓動していた心臓が嘘のように落ち着き始め、その熱はイチカの熱く猛る魂へと注がれていく。 凍りついたかのように動かなかった身体に、感覚が戻る。
自分が何か別の存在へと変わっていく感覚に、イチカは目を瞑ってその身を委ねる。 先程注ぎ込まれた、白いエネルギーが身体を循環していくような、そんな感覚――。
――これは……! そうか、イチカ……大統領魂を、モノにしたのか――
盾殺しをメタルウルフの腹部に突きつけ、とどめの一撃を放とうとしたストライクイーグル。
メタルウルフの中で目をカッと見開き、イチカが目覚める。 次の瞬間、盾殺しに勝るとも劣らない衝撃と爆発がストライクイーグルを操る彼女の脇腹へと逆に襲いかかった。
天井に激突し、地面に叩きつけられてバウンドしたストライクイーグル。 左腕の装甲がひび割れ、盾殺しが粉砕されてただの鉄屑になり果てる。
――よくやった、イチカ。 さて、小娘。 ここは、アメリカだ。 私の息子が治める、アメリカだ――
「なかなか、キツイ一発だったぜ……!」
メタルウルフが、半分ほど吹き飛んだバットを捨て、ゆらりと立ち上がる。 再び、物理的な圧力を身に纏って。
だがその規模はまだ大統領には敵わないとはいえ、残留思念である先代大統領とイチカがメタルウルフを起動した頃とは圧倒的に違う。
侵入者が操るストライクイーグルのステータスパネルとメタルウルフのモニターに、ほぼ同時にそれぞれ新たな1文が表示された。
『警告。 敵機から未知のエネルギー放出を確認』
『
「貴様、一体何を――っ!?」
侵入者である彼女が見たのは、先ほどまで声だけで見えていなかった、メタルウルフの背後に浮かぶ謎の人影。
ハイパーセンサーの故障かと考えて一瞬ハイパーセンサーをカットすると、人影は消えた。
再起動すると、やはりその影はメタルウルフの背後に見える。 ギリギリと握りしめた拳から、謎のオーラを滾らせる半透明のナニカ。
「
――ホワイトハウスまでマイケルの息子代わりを誘拐に来ただけでも許し難いが――
「でもな……今、やっと分かった。 お前が言うことを気にするより、今の俺にはやらなきゃ、守らなけりゃいけないものがあるんだ」
圧力を纏ったメタルウルフが、空間拡張と空間圧縮されたバックパックから新しいレイヴンズバットを取り出し、ストライクイーグルに向ける。
さながら、その姿はホームラン予告を行うヤンキースのホームラン王。
「悪いが、負けられねぇ……!」
――俺が、目の前で子供を殴られて、黙っていられるような人間だとでも思ったか!――
「それは――」
――これが――
多少拙さは残るが、地面を砕きながら豪快なスイングで振るわれるレイヴンズバット。 我を取り戻したストライクイーグルの操縦者が回避運動を取ろうとするが、もう遅い。
機動性と速度を犠牲に
死して尚溢れんばかりの正義漢の大統領魂が、若き大統領候補の大統領魂と共に卑劣なテロリストの行いに怒りの声を上げ続ける。
メタルウルフの背後の影が完全にメタルウルフと重なり、消える。 2人の雄叫びが、重なる。
「
『Home Run!』
イチカが今守るべきもの。 それは、イチカとメタルウルフに宿る大統領魂。 その高潔な魂が、テロリストの前に屈することなどあってはならない。
そしてイチカが今握るレイヴンズバットは、特殊機動重装甲用である。 特殊機動重装甲のメーカーであるフロントムーヴ社、通称“フロム社”が作り出したそれが、当然まともなバットであるはずがない。
従来の数倍の威力を持つサーモバリック爆薬で内部を満たされたレイヴンズバットは、グリップを握られた状態で大きな衝撃を受けると衝撃を受けた方向へ一気に爆発した。
芯を捉えたかのような快音と共にレイヴンズバットの中に詰められた爆薬が爆発。 凄まじい勢いで吹き飛ばされたストライクイーグルは天井を突き破り、一直線に場外ホームランとなった。
グリップより先が消失したレイヴンズバットを握りしめたまま、穴の開いた天井を見上げるメタルウルフ。 その先には、雲ひとつない8月の空があった。
「
――そうだ。誰しも自分の正義を持っている。 私も、マイケルも、
メタルウルフの力が抜けたことでレイヴンズバットのグリップが金属音と共に転がり落ち、イチカから張り詰めていた緊張感が抜けると同時に疲労で身体が重くなる。
同時に、イチカが纏っていた圧力も薄れていった。
予想だにしないとはいえ、これが初陣である。 先程放り投げた
「こっちから飛んできたぞ!」
「生命反応を探知、これは――メタルウルフ!?」
「だ、誰が乗っている!?」
やってきたのは、先程ホワイトハウスから敵性IS部隊を迎撃に出撃し、ティナ達を庇った3機のメタルレイヴン――の援護にやってきた陸軍の機体だった。
どの機体も酷くやられた跡があり、恐らくバズーカを何発もまともに受けたであろう1機は青い単眼が壊れ、機体から黒煙を噴き出している。
そんな彼らではあるが、ラファール・リヴァイヴ2機をシークレットサービス5機がかりで足止めし、応援でやってきた彼らの部隊と共同で撃墜していた。
「イチカ! ……イチカ、だよね……?」
「まさか……中身はオリムラなのか、ハミルトン!?」
地下からブーストで飛び、ホワイトハウスの玄関前に着地したメタルウルフをティナ・ハミルトンとフォルテ・サファイア、プレジデントフォース部隊章の付いたメタルレイヴンが出迎えた。
一時的に
入れ替わるようにして星条旗カラーの
応援にやってきて、今しがた地下へと入っていたメタルレイヴン3機が地上へと舞い戻る。
その隣には未だ黒煙を噴く中身のないメタルレイヴン5機が倒れ、脱出したパイロットスーツ姿のシークレットサービス5人と陸軍のメタルレイヴン2機が取り押さえられたIS操縦者2名にハンドガンやミニガンを突き付けたまま周囲を警戒している。
イチカの視線の先には、涙目でメタルウルフを見上げるティナときょとんとした顔のフォルテが見えた。
「あ……ティナ?」
「やっぱりイチカだ! 心配、したんだから……っ!」
「ひゃー……なんでメタルウルフが動いてるんスか」
そんな彼女をどうにか落ち着かせようと思いはしたが、急に襲いかかってきた睡魔に抗うこともできず、イチカは意識を暗闇に沈めていく。
最後に見えたのは、心なしかいつもより表情が柔らかい、先代大統領の像だった。
――安心していい、彼は寝ただけだ――
「先代大統領閣下……あれ、銅像じゃなくてこっちから声が……?」
反応のなくなったメタルウルフからイチカが引きずり出され、ただ眠っているだけなのが確認されると兵士たちは安堵の息を吐く。
「……本当に寝ちまってやがる。 大した奴だ」
「それより、コイツは誰だ? 何故子供がメタルウルフに?」
「あー……コイツは、アレだ。 しばらく前までホワイトハウスに勝手に入り込んでた、あの坊主だよ。 大統領と“チャンバラ”をやらかしたオリムラ元大佐の息子だ。 “ブリュンヒルデ”の弟でもあるらしい」
「ついでにそいつは私の教え子だよ。 特殊機動重装甲に乗りたいからIS訓練生にって話だったんだけど、まさかメタルウルフとはねぇ……」
「……だから、か。 さて、今日のヒーローをフォート・ウィルソンまで連れていくぞ。 メタルウルフもそのままにはしておけん」
「Yes,sir.」
“あの”オリムラの息子にしてブリュンヒルデの弟だと言われ、思わず納得させられてしまう一同。
父も父なら姉も姉で、そしてその息子兼弟の本人はメタルウルフを動かすという、どうにも常識外れの一家らしい。
「待ちな、ジャクソン。 お前さんは機体がボロボロだから先に修理してもらうといいさ。 ペンター、スチュワート、メタルウルフを運んでくれるかい?」
「……そうだな。 もうシールドメモリが2しかない……ならば、頼む」
陸軍のメタルレイヴン2機が両脇からメタルウルフを抱え、その大推力で空へと舞い上がるとフォート・ウィルソンの方向へと飛び去っていく。
ISや航空機と違い、推力で強引に飛行する形となるメタルレイヴンだが、ブーストゲージの消耗もかつてほどではなく、この距離であれば問題はない。
ボロボロのメタルレイヴンは修理へと向かい、残った2機はアメリカのIS操縦者と共に捕まえた操縦者を連行していく。
そして、教官はメタルレイヴンの腕で眠るイチカを抱き上げた。
「ハミルトン。 大丈夫だとは思うが、落っことすとマズイ。 一緒に乗って抑えててくれないかい?」
「は、はい!」
「あー、私も乗るっス」
「おい待てサファイア、お前は楽をしたいだけだろう?」
教官はイチカとティナ、ついでにフォルテを抱え、大地を踏みしめながら歩いていく。
疲労のせいか安らかな寝息を立てるイチカの上から2人が乗る形となったが、イチカは目を覚まさなかった。
「フォート・ウィルソンが陽動でホワイトハウスが本命だったか……向こうで奇襲と撹乱でISを1機捕まえた
先に飛んでいったメタルレイヴンの、スチュワートと呼ばれたパイロットが疲れたような声で呟く。
「連中はIS2機と連携して捕まえたと聞いたぞ」
「ああ。 だが、大統領以外動かせなかったメタルウルフを子供が動かして、しかもISを撃退したんだ。 どっちの方がとんでもないかは明らかだろう」
「それに引き換え、俺達は5機大破だからなぁ……脱出が間に合ったし、副大統領も来たから死にこそしなかったが」
「なぁに、この少女も少年も助けられたんだ。 ちょっと壊したが、まぁ大丈夫さ」
「とりあえず、後は大統領が帰るまで敵ISが報復に来ないのを祈るだけだな」
メタルウルフを抱える2機の会話を聞き流しながら、彼女はその腕に抱えた少年少女へと視線を落とす。
「そういやハミルトンにサファイア。 見ての通りオリムラがこうだから、お前たちが代わりに報告してくれるんだろうね?」
「えっ、それはティナに任せるっスよ? 後輩は先輩の言うことを聞くっス」
「フォルテ先輩!?」
「2人で報告するんだよ!」
雲が晴れ、真上へと昇った太陽が祝福するかのように彼女らを照らす。 夏の日差しがメタルレイヴンの装甲を熱しようとしていることに気付いた彼女は、抱えた少年少女へと一言だけ呟いた。
「加速するから、掴まってな」
返事を待つこともなく、メタルレイヴンのブースターに点火。
その振動で存在を主張する胸とお尻を押しつけられて尚眠るイチカと2人の少女を抱え、ホワイトハウスに翻る無傷の星条旗を背に、基地へと加速した。
彼女らは知らない。 今この瞬間も、大西洋を超えて
*
『波乱の第2回モンドグロッソ、今回の優勝はドイツ――でしたが、そのドイツをアメリカが下し優勝しました。 ISは――いえ、機体はメタルウルフ。 優勝確実と思われた日本を不戦勝で下したドイツを圧倒しての勝利でした。
これを受け、第2回ブリュンヒルデの称号は現職アメリカ大統領であるウィルソン氏に送られる予定でしたが、出場が予定外のことであったこと、そもそもISではない為ブリュンヒルデと区別する必要があることからドイツ代表を“2代目ブリュンヒルデ”とし、ウィルソン氏は計画を壊す者、“ラーズグリーズ”になる可能性が高いとみられています』
『IS委員会にとってはまさに
フォート・ウィルソンの医務室。カーテンから差し込んだ夕日で目を覚ましたイチカは、投影ディスプレイから流れてくる音声に耳を傾けていた。
「ドイツ……? 千冬姉が、不戦敗……?」
あの姉が不戦敗だなんて、一体……? ――などと考えていたその時、医務室の扉が開いた。
そこに立っているのは、2人。
1人はティナ・ハミルトン。 もう1人は先程イチカ達を運んだIS訓練生の教官、プレジデントフォースのメタルレイヴンパイロット兼アメリカの最年長IS操縦者、ソフィア・フォレスター大尉。
彼女のISは、通常は運用の機会がないので普段彼女はメタルレイヴンの中に収まっている。
一言で表すなら“筋肉ムキムキマッチョの姐御”だ。 鍛えすぎて胸まで筋肉になった、と本人はネタにしている。
「あ、イチカ起きたんだね。これ、フォレスター教官から」
「詳細は2人から聞いた。 聞いたが……3人でいなくなったと思ったら、ホワイトハウス地下でメタルウルフ動かしてるとか、お前本当何してるんだ、おい……」
呆れ顔のソフィアを他所にティナが抱えてきたのは、お菓子の詰め合わせだった。いくつか開封済みなのが気になるが。
「……開いてるそれはやるよ。 フォルテ先輩は?」
「ありがとー。 先輩はさっきまでいたけど、報告が終わったら疲れたっス、って言いながら寝ちゃった」
「お、おう……。 それで、フォレスター教官はどうして?」
「……あー、そろそろ公表されるはずだぞ。 ディスプレイつけてみな。 ……ハミルトン、1人で全部食べるなよ?」
ごそごそとピーナッツバタークッキーの袋を開け、頬張るティナの背後からソフィアがお菓子の山に手を伸ばし、乾燥ブルーベリーを手に取る。
ちょうどその時、17時の時報がディスプレイから流れた。
『ホワイトハウスがまもなく17時をお知らせします』
『紳士なのは17時までだ!』
17時になると共にディスプレイに出現したメタルウルフが、時報の言葉を叫んですぐに画面が切り替わる。
おなじみ、DNNのニュースが始まろうとしていた。
『17時になりました。親愛なるアメリカ市民の皆さん、こんにちは。“正義はいつも合衆国”、政府政策推進部からのお知らせです。
朗報です。 本日午後、大統領の不在中に突如テロリストの襲撃を受けたホワイトハウスで、1人の少年がなんとメタルウルフを操り、襲来したIS3機を撃退し、合衆国の平和を守りました。
彼の名前は、イチカ・オリムラ。 かつてプレジデントフォースに所属したアレックス・オリムラ元大佐を父を持ち、あの“ブリュンヒルデ”、織斑千冬の弟にあたる少年が、単身悪に立ち向かったのです』
「……俺、3機も戦ってないぞ?」
思わず呟いたイチカ。 ソフィアがなんとも言えなさそうな表情になったが、彼は気付かない。
『政府は彼を“単独でISを倒した男”と認定。 今回の功績とその勇敢さを示したことにより、特例としてシルバースターと大統領感状を授与するとの発表が行われました。 どうか、今日は新たな戦士の誕生に喜びましょう。 “1日1正義”、政府政策推進部からのお知らせでした』
ソフィアが乾燥ブルーベリーの袋を逆さにして口に流し込み、咀嚼し終えると椅子から立ちあがった。
「ホワイトハウスに来た方は、シークレットサービスや陸軍との連携で2機落としたんだが。 ちょうどいい広告塔がいたから、お前の戦果を盛るために政治的判断でこうなったんだ」
「それでね、イチカ。 大統領からファイルス少佐に指示があったらしくて、少佐からイチカがメタルウルフ動かしちゃったから、今後の織斑イチカの待遇について、Ms.織斑と一緒に話し合いたい、だって」
「Ms.織斑……千冬姉!?」
しばらく話した後、彼女達はファイルスからの通達をイチカに渡して部屋を出ていったが、数分後ソフィアは遥々ドイツからやってきていたIS操縦者を連れ、戻ってきた。
現れたのは、当然ながら織斑千冬。 本来ならばモンドグロッソの決勝戦に出場していたはずの、自らの姉。
「イチカッ! 無事、なのだな……?」
「千冬姉……!? モ、モンドグロッソは!?」
千冬は、ほんの一瞬だけ自らの弟の雰囲気というか存在感というか、とにかく何かが変わったかのような気配を、一瞬感じた。
だが、しばらくまともに会えていなかったのだし、彼女のトラウマでもあるメタルウルフなんてものを動かしてしまった弟だ。 内面に変化があったのだろう、とすぐに気にしなくなった。
「愚問だな。 私が、お前より栄誉を大事にするとでも思っていたのか? お前が襲われていると知って、それどころではなかった。 許せ……」
「千冬姉……俺こそ、ごめん……」
「……落ちついたら教えな。 あとはごゆっくり」
姉弟の感動の再会を邪魔することはないか、とソフィアは後ろ手に手を振りながら、医務室入り口の扉を閉め、その扉に寄り掛かった。
*
そして同じ頃、どこか遠い場所でうさ耳を付けた女性が、無気力にベッドに寝そべったままキーボードを操作していた。
「……ぇー、メタルウルフー……? いっくん、なんでそんなの動かしてるの……? 束さんも予想外なんだけどー……」
困惑が滲むその声音と共に、彼女はうさ耳をピコピコさせながらチーズ味の栄養ブロックにかぶりつく。
彼女の脳裏に去来するのは、白騎士事件でIS白騎士を撃墜寸前まで追い詰めたアメリカの
そしてその後現れ、地の果てまで追いかけてきた
疲れ切った状態で向かったアラスカ会議に現れた、
思い出さなくていい事まで思い出し、ちょっと身体を震わせた。 メタルウルフが織斑千冬にとってのトラウマなら、彼女のトラウマはNINJAとアラスカ会議だ。
「うー、もう少しのんびりしてたいよー……大体、なんでどの国も宇宙に出てこないのかな? アメリカだけは前から宇宙に出てるけど……」
ベッドの上でごろんと1回転しながら、ようやくやる気を振り絞る。
アラスカ会議までに作れるだけのISコアを用意する羽目になった彼女は、オーバーワークの後に訪れた無期限の休暇に喜び、アラスカ会議後は買い取った月面拠点を大幅に作り変えて地下基地に自給自足できるオートメーション化したプラントを増設して、くーちゃんと2人で天体観測などをしながら過ごしていた。
今日、
そうしたらまさかのホワイトハウスが同時に襲撃されていた、である。
「いっくんには
布団の上にこぼれ落ちた栄養ブロックの破片を、床へと払い落そうとして思い出す。
「……そういや新しいISコアないや。 うーん、白騎士のコアでも探さなきゃかな。 でも、むむむ……!」
呟きは、彼女とベッドの横に立つ銀髪を三つ編みにした少女“くーちゃん”と、それとどことなく彼女の妹に似ている20cm程のお掃除用自律ロボット“モッピーちゃん”だけしかいない空間に消えていった。
謎()の少女「貴様ばっかり姉さんに愛されててずるい! でも貴様も姉さんも亡国機業に入って、私と一緒に亡国機業の目的の為に尽くせば幸せになれるぞ!」
イチカ「頭おかしいんじゃねぇのお前」
ISに登場する特殊部隊のアンネイムドは、メタルウルフカオスに元からいる光学・電波ステルス制服着用の潜入任務チーム、米陸軍特殊機動部隊ナイトリーフ(SOLDIER STELTH)の存在で一部設定が変わっています(ただしナイトリーフはゲーム中で戦う相手が大統領とメタルウルフなので雑魚と一緒に蹴散らされる)。
旧版のドイツ代表とは別人です。 セリフは大して変わりませんが。