【更新停止】七草香澄の婚約者な優等生と炎髪灼眼の魔法師 作:魂魄木綿季
七草家 AM7時30分
早朝から七草泉美は絶句していた。姉である真由美は今日自分達が入学する
第1高校の生徒会長という立場のため既に起床し家を出ているのは予想がついていたが
髪などを整えリビングまで向かうと普段生活パターンを考えると到底この時間に起きているはずがない双子の姉『七草香澄』が自分よりも早く起床し、自分よりも早く朝食に手を付けているのだ。
香澄は泉美に気付くと一度手を止め
香澄「おはよう。泉美!」
泉美「お、おはよう。あれ?香澄ちゃん、よね?」
香澄「何言ってるのさ?ボクは七草香澄だよ?」
メイド「泉美様。朝食はどういたしますか?」
と、泉美達より年下の印象を持つ整った顔立ちのメイドが横に現れる
泉美「え、えぇ。貰うから用意をお願いします。仁美(ひとみ)さん」
仁美「かしこまりました。」
と言って仁美と呼ばれたメイドは泉美の分の朝食を用意するために下がる
香澄「〜♪」
香澄はと言えば美味しそうにパンを食べているだけだ。
泉美「(そういえば今日からだったわね。達也義兄様と会うの)」
香澄「〜♪〜〜♪♪」
泉美「(どうりで機嫌がいいわけね。)」
そして泉美も仁美の持ってきた朝食のパンとスープに手をつける
泉美「(でも問題は。)」
と食べていた手を止め片目を開けて上機嫌な鼻歌交じりにパンを食べる香澄を見る
香澄「ふぇ?ぼうふぃたのみずみ(え?どうしたの泉美)」
泉美の視線に気づきどうしたのかと問う。パンをまだ口に含んだ状態で
泉美「行儀が悪いですよ。香澄ちゃん。」
と、妹として姉の行動に対し注意をする
香澄「別にいいじゃん。今ここには泉美と仁美さんしかいないんだし」
仁美「アハハ」(´ヮ`;)
笑って返してはいるが正直苦笑いだ
泉美「『親しき中にも礼儀あり』ですよ。
それとも香澄ちゃんは達也義兄様の前でもそんな事をするのですか?」
と、言い終えると仁美に目配せをする
香澄「ししししないよ!ていうか出来ない!////」
羞恥により顔を真っ赤にする
仁美「しかし普段からやっている事はとっさで出てしまうものです。
となれば治す他ないのでは?」
泉美の目配せの意味を的確に理解した仁美に追い打ちをかけられる
香澄「ど、努力は、する//」
香澄が言い終えると泉美は仁美にグッと親指を立てる
泉美「それにしても、今の香澄ちゃんの顔。達也義兄様に見せてあげたかったわ」
香澄「Σ!?(///∇///)ダメダメ!絶対にダメェェェェ!!//////」
騒がしくも家族団らんとした朝の時間である
その後朝食を食べ終えた2人はそれぞれの自室で真新しい第一高校の制服に着替え
荷物を整えて司波家に向けて歩き出した
同時刻 司波家 リビング
達也達も朝食を済ませ、リビングで寛いでいた。
本来なら香澄達2人を迎えに行く予定だったのだが少し速く
司波家に着くように家を出るとの事で自宅で待っている事になった
水波「達也兄さま、深雪姉さま、コーヒーと紅茶です」
と、トレーにコーヒーと紅茶を2つ乗せてくる
達也「ありがとう。水波」
深雪「ありがとう。水波ちゃん」
水波「いえいえ」
基本的に司波家では3Hを使わない。これは人の手で作られた物の方が美味しいし
そのうちどこかの家に嫁入りする深雪が家事は出来るようにという思惑だ。
正直な話、水波がいるため「3Hがいらない」というのが本音だったりするが
同時刻 第一高校付近のマンション 304号室
部屋には焼けた食パンの匂いとベーコンと卵の焼ける音。
料理をしていている悠二の鼻歌のみが響いていた
悠二「シャナー?そろそろ起きたらー?朝ごはんだよー?」
と、寝室に向けて声を飛ばすが返事はない
アラストール[すまんな。坂井悠二]
昨日とは違い。テーブルの上に乗ったシャナの
ネックレス「コキュートス」からアラストールが謝罪を述べる
悠二「シャナの朝寝坊に慣れてきている僕がいる。」(´д`|||)
焼き終えたパンや目玉焼きなどを皿に盛り、アラストールが乗っているテーブルに配置する
アラストール[正直な話我もだ。この状態に慣れ始めている]
ハァ。とため息をつく声が発せられる
悠二「まぁ用意は終わったから起こしてくるよ。」
と、料理エプロンを脱ぎ簡単にたたんでからテーブル横の椅子にかけて寝室向かってゆく
アラストール[(シャナを甘やかし過ぎたか。親しき中にも礼儀あり。か)]
寝室
悠二「シャナー?そろそろ起きたら?」
部屋のドアを開けながら少し不機嫌そうにベットの上で眠っているシャナを起こしにかかる
体をゆすり、肩を叩いてやり、遊び半分で頬を引っ張ったり
シャナ「うぅん。」
しかし意にも介さず寝返りを打ち。悠二の腰に寝相で抱きつく
悠二「(ヤバい、可愛い。じゃなくて!)起きろってシャナ」
シャナ「ん〜ゆうじぃ。ふふ…ずっと、いっしょぉ。」
夢の中でも自分と共にいるのだろうか。
悠二「(ハァ。最終手段だ)」
膝立ちをして上半身を徐々に落として行く。
そして完全に腰が曲がる位置になると悠二の唇とシャナの唇が重なる
シャナ「んっ」
シャナも寝ているというのが大きいだろうが反抗もせずに口付けを受け入れる
しかし悠二が右手を伸ばしシャナの鼻先を摘む。すると、
悠二の唇で口が塞がれ、鼻も指で摘まれているため必然的に呼吸が続かなくなる
シャナ「んっ!うーー!!??////////」
流石にこれで起きないほど鈍くはない。
しかし起きると目の前の光景は自分とキスをした体制の悠二の顔のみだ
息が出来ずに逃れようとするが悠二の左手がちょうど脇の下に入っているため逃れられない
悠二「(そろそろいいかな?)」
シャナが起き数秒立つと悠二は唇と手を放す。
シャナ「ケホッ。あああ朝から何をするのよ!////」
悠二「キスして起こしただけだけど?」
シャナ「ととと時と場所を考えて!ま、まだ真昼間じゃない!せめて夜とかに!//」
シャナが言い終えると悠二は何かを考えるそぶりをする
悠二「夜ならいいのか?」(`-ω-´)フフン...
シャナ「Σ(///∇///)!!??。うるさいうるさいうるさい!そうゆう意味じゃない!!////」
と、手元にあった枕を投げつけられる
悠二「ガハ!」
クリーンヒットだ。
リビング
アラストール[(騒がしいが。今のはシャナが墓穴を掘ったのだ弁護の余地はあるまい)]
シャナに墓穴を掘らせる所まで計算して悠二がやった事には気付かないのであった
数分後 リビング
綺麗な紅葉の形がしっかりと頬についた悠二と、
引っぱたいてすっきりしたシャナが朝食に手をつけていた
悠二「今日の朝ごはんはどう?シャナ」
シャナ「うん。美味しいよ。けど...」
悠二「うん。」
シャナ「やっぱりメロンパンが食べたい!」
と、駄々をこねる子供のような声で高らかに宣言する
悠二「・・・そうなると栄養バランスが偏るから
こうやってしっかりした朝ごはんを用意してるんじゃないか。」
アラストール[シャナの食生活では糖分の摂取量は充分だろうが
他の成分は摂取出来てるかすら怪しいからな]
シャナ「な!アラストール!私はしっかり他の物も食べてるわよ!」
アラストール[昨日の昼食を言ってみろ。]
ため息混じりにシャナに昨日の昼食のメニューの開示を求む
シャナ「メロンパン、みたらし団子、おまんじゅう・・・」
と言われた通り1品ずつ名前を開示してゆく
アラストール[坂井悠二。しばらくメロンパンはお預けで頼む]
シャナ「え!?なんで!?」ガビ━━Σ(ll゚艸゚ll)━━━ン!!
アラストール[寧ろ米や肉などで鉄分やタンパク質を取らせた方が良いだろうな]
悠二「なら早速今日の晩御飯から肉や魚系にする?」
アラストール[うむ。それが適切だろうな。]
シャナ「2人がイジメるー!」
と言って寝室に引きこもってしまった。朝食は全て綺麗に食べ終えた状態で
更に数分後
アラストールによるお叱りを受けてシャナはいつも通りのシャナに戻った。
話あった結果甘いものは1日3個までという決まりが設けられたこれはシャナから言い出したことなのだが実は『太った姿を坂井悠二に見られたいか?』とアラストールに言われ
羞恥心により乙女心の前に折れたというのが真相だ。
ちなみに数はアラストールと悠二が話し合って決めた
その後数日前に届いたばかりの第一高校の制服に着替えて戸締りを確認し学校への登校を開始した
司波家 リビング AM8時
今は香澄達も到着し達也が呼び出しを受けている時間までは家でのんびりしている事にした
ちなみにいつでも出れるように達也と深雪は第一高校の制服に着替えている
達也「そろそろ行くか?」
泉美「でしたら達也義兄様は香澄ちゃんと先にどうぞ。私達は後から向かいますので」
深雪「そうですね。香澄、お兄様をよろしく。」
達也「(気を使ってくれたのか)だそうだが。どうする?」
香澄「もちろん一緒に行くよ!」
と、勢いよく立ち上がると勢いよく達也の腕に抱きつく
達也「(歩き辛くなる気がするが。仕方ないか)それじゃあ深雪、泉美。学校で」
数分後 通学路
香澄「でも凄いよね!達也総代でしょ?」
達也「制限の無い状態ならあれぐらいしないと母上に怒られるしな。
座学は元から問題無かったしな」
香澄「ボクや泉美達は取れても70点なのに達也は全教科90点台だからね。」
達也「どうして。・・・いや、いい止めておこう大方真由美さんだろ?」
香澄「うん。試験結果を教えてくれたよ。」
達也「情報漏洩だろ。それにバレたらまずいんじゃないのか」
香澄「七草家と生徒会長の立場を全力行使して調べたみたいだよ。
あ、でも気になることがあってさ。今年は達也ともう1人総代で選ばれてるらしいよ
なんでも、座学の点数も魔法実技も達也と同点だとかで。」
達也「へぇ。なるほど」
香澄「お姉ちゃんが言うには達也ともう1人が同点1位、深雪、泉美、ボクの順らしいよ」
達也「ちなみにそのもう1人は?」
香澄「それは・・・」
達也達から少し遠い道
シャナと悠二もまた、入試結果について話しながら登校していた
悠二「でもすごいよね。シャナと実技も座学も同点だなんて。」
シャナ「基本教科は元から問題なかったしね。強いていうなら魔法系教科だけだったし」
アラストール[我らの法則とは大幅に違う内容だったからな]
悠二「それでもすごいよ。・・・!
シャナ、あの高身長の人。彼がもう1人の新入生総代だよ。」
と、一本隣の歩道を歩いている達也と香澄達を指さす
シャナ「・・・へぇ。」
と感心したように反応をする。
第一高校 講堂ステージ裏 AM8時20分
真由美「達也くん!おはよう。」(o^^o)♪
達也「おはようございます。真由美さん」
香澄「おはよう。お姉ちゃん」(*^^*)
真由美「・・・香澄ちゃん。よね?」(;・∀・)
香澄「泉美にもその反応されたよ」(-_-)
?「会長。その男性の人がもう1人の新入生総代ですよね?」
身長は香澄よりも低く。見かけは12、3程度にしか見えない黒髪の小柄な少女が会話に入ってくる
真由美「シャナちゃん!そうだったわね。
私の妹の香澄ちゃんと、その婚約者の達也くんよ!」
と少々興奮気味に達也達を紹介する
香澄「初めまして。『七草香澄』です。よろしく。」
達也「俺は司、『四葉達也』だ。よろしくな。」
真由美「達也くん。まだ慣れてないのね」
達也「ずっと司波で名乗ってましたからね。四葉になったのは今年からです」
真由美「へぇ。そうだ!この子はシャナちゃん。
達也くん、この子はもう1人の新入生総代よ。」
呼び方に少し子ども扱いがある気がするがあえてスルーする
シャナ「初めまして。『坂井シャナ』です。」
真由美「本当はもう1人シャナちゃんの恋人さんがいるんだけど
はんぞー君が手が足りないとかで暇してたみたいだから貸しちゃった。」
シャナ「だ、だから私と悠二はそんなんじゃ!・・・//」
悠二「僕がどうしたって?」(*・o・)キョトン
この最高で最悪なタイミングで現れるのはもはやオキマリとゆうやつだ
シャナ「ッ!!!!。うるさいうるさいうるさい!悠二には関係ない!!////」
怒っているのだろうが顔が少し赤いため説得力がない。
悠二「な、なんだよそれ(;´・ω・)
まぁ、とりあえず。初めまして『坂井悠二』だ。
気軽に悠二で良いよ。」
達也「分かった。俺は『四葉達也』だ。よろしくな悠二」
香澄「ボクは『七草香澄』!よろしくね、悠二!」
?「あ、あの〜」
?「会長、話は終わりましたか?」
と、自己紹介を終えたタイミングで気まずそうに2人の生徒が話しかけてくる。
真由美「あ、あーちゃん。はんぞーくん!」
あずさ「会長!下級生の前でその呼び方はやめてください!私にだって立場と言う物があるんです!」
服部 「会長!下級生の前でその呼び方はやめてください!俺にだって立場と言う物があるんです!」
言ってる内容が一人称以外全て同一のタイミングで2人とも反論を発する
達也・香澄・シャナ・悠二「(うわぁすっごいシンクロ率)」(・∀・`)
真由美「2人は付き合ってるのよね。それはそうと。
総代の2人が揃ったし打ち合わせ始めましょうか。」
第一高校 講堂横の自販機エリア 8時35分
カシュッ。缶ジュースを開ける
打ち合わせを終えまだ時間があり遠くに行かなければ自由行動でいいと言われ
暇を持て余した結果自販機前に来て達也の奢りでジュースを飲んで時間を潰していた
達也と悠二は缶コーヒー(ブラック)香澄とシャナはジュースだ
悠二「良かったのかい、達也。僕らまで奢ってもらっちゃって」
達也「構わないさ。香澄もシャナと意気投合しているようだし。」
と、香澄達の方に視線を向ける
悠二「・・・みたいだね。」
達也の視線に釣られシャナ達を見ると仲良くやれてるようなので達也の方へ視線を戻す
達也「それに、悠二とも話してみたかったしな。」
と、少し離れた場所で一科生の生徒が二科生の生徒をバカにするような視線で見ながら歩く姿が見え
それを見て自分の顔が心底呆れた様な顔になるのを自覚していた
達也の視線の先を見ると達也と同じく呆れた顔をしながら
悠二「人間なんてそんな生き物だよ自分より弱い奴を見下す事でプライドを守ろうとする」
達也「俺は“差別をしない” 側だ。そして見たところシャナも “差別はしない” 側の人間だ」
悠二「うん。少し前のシャナならともかく。今のシャナは差別なんてしないよ。」
達也「そうか。その言葉を聞いて安心した。
そこでだ悠二。折り入って頼みがあるんだがいいか?」
悠二「・・・とりあえず聞かせてもらうよ。」
達也「二科生の精神状態の把握を頼みたい。魔法面などを特にな。」
悠二「一科生の前だと立場が弱くなる。なら同じ二科生の僕なら安心して話せる。」
達也「そうだ。話さなくてもいい。観察するだけでもいい。
見たところお前はそれなりに良い目をしているようだしな」
悠二「いいよ。その仕事任された!」
と、手を差し出す
達也「頼むぞ。悠二」
差し出された手を握る
達也(真由美さんが今年大きな変化を作るだろうが根本的な差別は無くならない。
なら俺達が今から差別を減らす努力をすればいい)
達也(それが結果的に未来の魔法社会に影響を与える事になるはずだ)
第一高校入学式が今。始まる