【更新停止】七草香澄の婚約者な優等生と炎髪灼眼の魔法師 作:魂魄木綿季
放課後 第一高校 校門付近
シャナ「達也。今帰り?」
校門に居て達也を呼び止めたのは見た目は絶対小学生くらいなシャナだ
達也「いや、先に渡辺先輩に報告を入れなければいけない。」
シャナ「そういえば今日は何人?」
シャナが楽しそうに聞いて来る。この『何人』とは『何人捕まえたの?』という意味だ
勧誘期間中ということでお祭り騒ぎなこの時期には
風紀委員として違反行為をした生徒を捕えなければならない。
さらに摩利からの信頼度の高さもあり検挙率は香澄と共に他者を圧倒的に突き放していた
ちなみ何度か香澄を狙ってくる生徒に喧嘩を売られボコボコにしたのは別の話
達也「14だ」
シャナ「・・・毎回思うけどそれって半分香澄を狙ってる人たちなんでしょ?」
達也「いや、今日は全員だった。」
シャナ「まぁ、香澄は可愛いしね。」
達也「ところでシャナはこんな所でどうしたんだ?」
シャナ「悠二を待っているの。」
達也「俺も人の事は言えないがお前達2人は常に一緒にいるよな」
シャナ「住んでる場所が同じだし、何より悠二は私よりも弱いからね。」
達也「なるほど、『小さな守護者』と言ったところか。
と、そろそろ行かないと渡辺先輩に怒られるな。それじゃあ」
シャナ「うん。」
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摩利「おぉ!お疲れ様。ちょうど良かったよ達也君。」
達也が戻ってくると摩利ともう一人女子生徒が風紀委員室前で立っていた
達也「ちょうどいい。とは?」
摩利「あぁ。彼女が君に用事だそうだ。」
紹介され摩利の背中で隠れる位置にいたのは2年生の女子だ
壬生「はじめまして、私は『壬生紗耶香』です。
突然で悪いのですが四葉達也さん。今はお時間いいですか?」
達也「先輩、俺は貴女よりも年下です。
敬語は無しで行きましょう。それと今は無理ですね。
15分後ならば大丈夫です。」
壬生「・・・なるほど、分かったわ。
それじゃあカフェで待ってるわね。」
達也「はい。」
壬生は返事を聞くと軽やかな足取りでその場を去った
そして達也は逮捕記録を付けるために風紀委員室に入っていく
しかし、達也は気付いて居なかった。風紀委員室の近くでの会話の内容を
短めな髪に黒ラインの入ったリボンを付けた少女が盗み聞いていた事に
カフェ
壬生「・・・本当に時間ピッタリね。」
達也「移動時間や書類を終わらせる時間から逆算しましたから。それに時間を守るのは
社会人として当然です。家の名前に泥を塗るわけにも行きませんから」
最後の方は少々冗談気味に言う
壬生「そういえば、四葉君はFLTでバイトをしてるんだっけ。」
達也「はい。それで、用事というのは?
俺が入学式の際に貴女を利用したことに対する謝罪でしたらこの場で行いますが」
壬生「やっぱり覚えててくれたのね!
っと。あれ以来少し自信を持って行動するようにしてるの。」
テーブルが揺れる勢いで身を乗り出すが静かに座り直す
達也「なるほど、それで。入学式の件ではないとなると...」
ふむ。と記憶を辿り彼女の用件の内容を考える
壬生「今回はこの間の剣術部との一件を沈めてくれた事へのお礼を言わせて欲しくて。」
達也「お礼。と言われましてもあれは仕事でしたから。」
壬生「四葉君って堅物って言われない?」
達也「言われなくはないですね。それで?要件はそれだけですか?」
達也の視線が少しばかり鋭くなる
壬生「・・・ご名答。私の目的は四葉君を我々剣道部に勧誘しに来ました。」
達也「嬉しいお誘いではありますがお断りさせていただきます。」
壬生「即答ね。理由を聞いてもいい?」
達也「寧ろ俺としては誘われる理由を聞きたいですね・・・」
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達也「・・・」
現在達也は壬生先輩との話を終え、帰路についていた。
普段は香澄と共に帰り送り届けている達也だが『泉美と一緒に帰るね。』と
メッセージが届いていたので司波家への道を歩いている
達也「・・・」
不意に足を止めて隣、僅かに下に視線を向ける。
普段共に帰り絶えず笑顔で自分と話し達也を笑顔にする婚約者は居ない。
達也「はぁ。」
随分と香澄に依存しているな。と独り言を呟くと再び足を動かす。
壬生紗耶香と達也がカフェで話していた頃。
アイネ・ブリーゼ
深雪「どうしたの?香澄。突然私達を呼び出したりして。
それに、エリカと美月まで。」
生徒会の活動が終わると見計らったかのようなタイミングで
香澄から「話しがしたい」の一言が書かれたメッセージが届いた。
そしていざ行ってみれば泣いている香澄と宥めているエリカと美月がいたのだ
エリカ「あぁ〜。それがね。」
美月「えっと、達也さんが2年生の先輩に呼ばれて
それを了承していたのを聞いてしまったらしくて。」
深雪「・・・」
今すぐ達也を探し出し全力で『コキュートス』を使いたい衝動に駆られたが
それをやるのは自分よりも悲しんでいる香澄の仕事だ。と自分を律する
エリカ「大丈夫だって。達也くんって固そうだし。」
美月「そうですよ!達也さんは香澄さんを嫌ったりしないですよ。」
香澄「......うん。」
涙は止まったがそれでも消え入りそうな声だ。
深雪「とりあえず今日は帰りましょう?
2人ともありがとう。香澄は私が送るわ。」
2人が頷き帰ると香澄をゆっくりと立たせ、七草家に送り届けた。
家に帰った際に「遅かったんだな。」と言われて1度本気で魔法を使おうか迷った。