環境が変わったせいですけどね
初期アンチ枠=原作Fクラスメンバー …… 姫路、須川は回避
1巻終了相当に到達するまでは基本、明久との関わりが悪いか中立より悪い寄り
尚、校門でモテてる黒髪の教師は別にアンチ枠じゃないというかとても愉快な人です。
「…………ここは本当に学園の教室なの?」
明久がAクラスの教室を覗き込みながらそう評する。
普通教室など、どこのクラスも同じものであるという認識であり、事実明久も1年の頃は全員同じ教室だったはず、とつぶやいているほどである。
とはいえ、現実逃避はよくない、現実をキチンと見据えなければこの先きっと生き残ることなどできないだろう。
「Aクラスがこれほど充実してたら……Fクラスが不安になるなあ……」
明久以外にも覗いている生徒はチラホラおり、Fクラスに該当する者も居るのか、若干同意するかのように頷いていた。
まず、教室の広さなのだが、通常の5倍の広さを誇っている……そして設備として―――
「ノートパソコン、個人エアコン……これだけでも突っ込みどころ満載だよ……パソコンルームならまだわかるのに……」
『おいおい、黒板じゃなくてホワイトボードかと思ったらホワイトディスプレイだぞ!?』
『冷蔵庫にリクライニングシート……どんだけ優遇してるんだ!?教室じゃなくてホテルじゃないか!!』
他にも観葉植物や格調高い絵画などが並べられており、ホテルというのもあながち間違っていないだろう。
これだけ優遇されているのであれば、確実にほかのクラスではそのトバッチリを受けてしまっている筈である。
というか確実に最低クラスであるFクラスはモロにその影響を受けてしまうと言っても過言ではないだろう……。
ドリンクサーバーなどもあり、本当に至れり尽せりな環境である。
「……えっと、君もFクラス?」
「ん?ああ……そうだ、俺もなんだ……お前も同じクラスなのか?」
近くで独り言を明久と同じように話している者を見つけ、なんとなく失礼ではあるが空気からして同じクラスの人っぽいと感じて、声をかけたのだが……どうやら正解であったようだ。
「えっと、僕は氷室明久……コンゴトモヨロシク」
「お前はアクマか!!?俺は須川亮……不安だが1年間よろしく頼む」
不安なのは、この後に訪れなければならない共に学ぶ場所である教室に関してだろう。
「そろそろ移動しようか……他にも見ている人いるけど長居は迷惑だろうし」
「ああ、そうだな……不安だが、流石に教育機関だからそんなにおかしいって訳じゃないよな!」
無理に明るく努める須川に明久は現実逃避気味に同意し……自分の学ぶべき場所であるFクラスへと向かっていったのだが―――
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「……須川くん……この教室を見てどう思う?」
「凄く……格差社会です……」
見事なまでに2人の現実逃避は打ち砕かれ、そこには見るに耐えない……という訳ではないが、Aクラスやほかの教室に比べれば、非常に惨めな教室がそこにはあった……流石に衛生環境は最悪ではないのだが……通常の椅子や机は存在せず下は畳張りであり、机は卓袱台、椅子は座布団……しかも綿が入ってなさそうなのが殆どを占めており、争奪戦は必須になりそうな有様である。
「無難に綿が少なさそうなのを貰おう……ギスギスしたくない」
「お、俺は中間ぐらいを……」
明久が異常なだけであり、ワタが多そうなのを狙うのが普通である……明久はワタが少なさそうな物を探して、すべてを触った後、最後に触れたのが最小―――どころかワタなしだったのでそれを選んで座った……座り心地が悪そうであり、若干眉をひそめている。
お尻が痛いと顔で物語っているのだが……後で争奪でも起きた時を考えると体のダメージが少ないと割り切ったようで、ため息一つで済ませた。
「こんな状況でやっていけるか不安だなあ……」
「この最低設備を上クラスへと殴り込むための要素に組み込んでるんじゃないか?」
教室内には現状、2人しか存在していない為、必然的に会話をするには2人だけとなる。
あまり話したことのない人物ではあったが、意外と話しやすそうだと思ったのか、自然と会話をする空気へ切り替わっていった。
「まあ、卓袱台の足が折れてたり、窓が割れてたりしてないからマシといえばマシだと思うけどね」
「そこまでいけば流石に教育的に大問題だろう、馬鹿な俺でもわかるぞ」
「ホコリっぽかったり、カビていたりしてないしね……そこまで最悪な想像をなんでしてたんだろう」
「確か、噂だとそんな感じだったなあ……」
噂は所詮噂に過ぎず、実際には勉強するには少々厳しそうだが、綺麗な教室であった……が、キチンとした椅子で授業してた事を考えれば、今の状況は非常に勉強しづらい環境なのは間違いが無いだろう。
「試験召喚戦争……仕掛けるのかなあ?」
試験召喚戦争とは、この学園独自の戦争ルールであり、原則的にクラス対抗戦の擬似的な戦争である。
とはいえ、戦うのは本人通しではなく、科学とオカルトの産物である試験召喚獣というもので戦わせるものであり、その召喚獣の能力は召喚者本人のテストの点数により上下するのである。
「代表しだいだろう……そもそもその代表が誰なのかわからない状況だが」
「なんとかDクラス……は贅沢だからEクラスを狙ってみたいね」
現実を考えれば上位クラスは最低でも1周りの点数差がある為、通常は1つ上のクラスを狙うのが得策だろう。
ましてや慣れていない状況では2周り以上の点数を相手に戦うなどよほど戦略に長けて指揮をこなし、その指示をきちんと受けて動けてなければ厳しい上に相手も人間である以上様々な戦略のぶつかり合いになるのだから。
「机と椅子か……勉強はあまり好きじゃないがそうも言ってられない……のか?」
「まあ、暫くは勉強でテストの点数という名の力を溜めて戦うっていうのが方針じゃないかな?」
「氷室なら意外と指揮官に向いているんじゃないか?」
そこまで冷静に考えられるなら指揮官に向いており、下手な代表の指示よりも的確に動かせそうだと思った須川が問うが。
「いや、義父さんの受け売りみたいなものだよ……ここの教師をやってる。それに僕は指揮官よりも兵隊の方が気軽かな?何人もの命を預かる器がないし」
「少なくとも俺よりも向いていそうだがなあ……まあ、もし戦争になったらお前の指揮で動きたいな」
軽く笑い合う……結構気があったようであり、明久としてはようやく念願の友人になれそうな男を見つけれたのでこのクラスで良かったと思っているのだ。
自分の
「須川くん、僕のことは明久でいいよ。色々とよろしく」
「じゃあ、俺の事も亮でいいぞ……お前といれば遥か格上は無理だろうがEクラスの相手は楽そうだ」
ガッチリと握手を交わし合い、友情を誓った……明久の生涯における最大の友との出会いの一幕である。
親友獲得……雄二?秀吉?土屋?……交流がそもそも無い
交流があるのはホンの少ししかおらず、男子は久保――――――弟だけ